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キビタキ(黄鶲)
2021/04/30(Fri)
  きょうは、晴れ時々曇りました((12.4~20.3℃/西北西風)。
  森の道で、キビタキ(ヒタキ科)が囀っていました。もしかして昨年と同じ個体なのでしょうか!?繰り返し「ビーチュルリー チュチュ」と鳴きながら、美しい鮮黄の姿を魅せてくれました。日本全国の他、サハリン、中国の一部で繁殖し、冬は東南アジアで越冬します。昆虫類、節足動物等を捕食し、時に空中捕食や地上採食もします。ピッコロロ、ピッコロロ、オーシツクツク等と美声で囀ります。全長13-14cmで、雄は頭~背が黒く、喉は鮮橙黄色で眉斑や腹、腰も黄色く、翼に白斑があります。雌は上面は褐色で、腹は褐色がかった白。又、雄の幼鳥も雌と良く似た褐色。青葉山には4月下旬~5月上旬に渡来し、数多くが営巣・繁殖します・・・
キビタキ 新緑に樅松

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 

★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。

★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! 

青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、そ、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、金港堂本店、宮城NPOプラザ(榴ヶ岡)等で販売していますが、お求めになりたい場合は、:  cheb@live.jp まで。
☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。
 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。
希少種たちの叫び 生命(いのち)あふれる青葉山~「杜の都」の魅力再発見 青葉山自然観察ガイドブック 巨大な自然破壊が進行している青葉山周辺
オオタカの営巣地を守ろう!! 
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オニグルミ(鬼胡桃)の雌花 
2021/04/29(Thu)
   きょうは、一日中雨が降りました(12.1~15.0℃/北東風)。
   川岸のオニグルミ(クルミ科)に、花が咲いていました。下から見上げると長く青々とした雄花が目立ちますが、土手の上から覗くと、蝦蛄葉仙人掌にも見える小さく赤い雌花が、雨に濡れ光っていました。日本全国の他、サハリン等の山野の川沿い等に生育する、高さ25m程の落葉高木です。雌雄同株。樹皮は暗灰色で、縦に大きく割れ目が入り、若枝には黄褐色の軟毛が密生。葉は互生し奇数羽状複葉で、小葉は対生で4-10対あり、卵状長楕円形で多毛。5-6月頃に新葉と共に開花し、雌花は頂芽から穂状の花序を直立させ、苞中から赤い花柱を出します。雄花は、前年の葉腋から長さ10-30cmの雄花序を垂れ下げます。9-10月に径3cm程の 果実(偽果)を熟し、核中の種子は食用。青葉山では、川沿い等に多く見られます・・・
オニグルミ雌花 靄る山川.
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マルバアオダモ(丸葉青梻)の花
2021/04/28(Wed)
  きょうは、晴れ後曇りました(7.5~20.7℃/南東風)。
  道沿いのマルバアオダモ(モクセイ科)に、花が咲いていました。遠目には綿菓子の様にふわふわと、近寄れば雪山の樹氷原にも見えて清々しく、微風と共に桜葉に似た芳香も漂いました。北海道~九州の他、朝鮮等のやや乾燥した痩地等に生育する、5-15mの落葉高木です。雌雄異株。葉は対生し、長い葉柄を持ち、3-5(-7)葉からなる奇数羽状複葉で、小葉は卵~卵状長楕円形になります。葉先は鋭尖形で、基部は歪んだ楔形。不明瞭な鋸歯はほぼ全縁で、波打つ程度です。4-5月、今年枝の頂や葉腋に円錐花序を数個対生し、白色の4弁花を密に咲かせます。花弁は線形で長さは6-7mmで、雄蕊は、雄花、両性花共に2本、雌蕊は両性花に1本。翼果は長さ2-2.7cm。青葉山では、森の各所に普通に見られます・・・
マルバアオダモ 八重桜と新緑
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シラキ(白木)の新葉
2021/04/27(Tue)
  きょうは、大体晴れました(4.5~14.8℃/南南東風)。
  道沿いのシラキ(トウダイグサ科)に、若葉が出ていました。何時も乍ら、陽を浴びて金赤に輝く群葉は、夕焼や朝焼けをも思わせる美しさでした。本州~沖縄の他、朝鮮、中国等の谷筋等に生育する、高さ5-10mの落葉小高木です。樹皮は滑らかな灰白色で材も白く、樹皮や葉を傷付けると白い液が出ます。葉は互生で長さ7-15cmの広楕円~菱形の両面無毛で、裏面は緑白色で縁が不規則にうねり、先は尾状に尖ります。5-7月、枝先に総状花序を出し、下部に1-2、3個の雌花、上部に多数の雄花を咲かせます。10-11月、径2㎝程で3裂する三角扁球形の朔果を黒褐色に熟します。青葉山では、林内や林縁に普通に見られます・・・
シラキの新葉 新緑に白木の紅
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サルトリイバラ(猿捕茨)の花
2021/04/26(Mon)
   きょうは、大体晴れました(6.3~14.2℃/北西風)。
   道端で、サルトリイバラ(サルトリイバラ科)の花が咲いていました。薬玉にも見える花に夕陽が射して、キラキラとクリスタルの様に輝いていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、インドシナ等の、山野や林縁等の日当たりの良い場所に生育する、雌雄異株で蔓性の多年生植物(半低木)です。高さ50-200cmで、枝に散生する鉤状の刺と葉柄の巻髭で他物に絡み付き、蔓状に茎を伸ばします。葉は互生し、葉身は長さ3-12cmの円~楕円形。全縁、革質で、両面共無毛。4-5月、葉の展開と同時に、葉腋から散形花序を出し、淡黄緑色の小花を多数毬状に付けます。雌雄異株。秋に、径7-9mmの球形の液果を朱赤色に熟します。種子は1-6個入り、長さ5mm程の倒卵~楕円形。青葉山では、林縁や藪地の縁等に普通に見られます・・・
サルトリイバラ 眩しい森
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カジカガエル(河鹿蛙)
2021/04/25(Sun)
  きょうは、曇り後晴れました(11.1~16.4℃/北西風)。
  沢に、カジカガエル(アオガエル科)がいました。遠くから、涼やかなコロコロコロ…の音が聞こえてきたので、沢に下りてキョロキョロすると、あちこちからココッココッとくぐもる声が、良く見れば、岩の下、石の間に、陶製置物の様な影が照かっていました。本州~九州の山地の渓流、湖やその周辺の森等に生息する、体長3.5-4.4cm(♂)、4.9-6.9mc(♀)の蛙です。日本固有種。体は扁平で岩の隙間等に隠れるのに適し、体色は灰褐色で、不規則な斑紋があり、岩上等では保護色になります。指趾の先端には吸盤が発達します。動物食で昆虫、蜘蛛等を食べ、幼生は藻類を食べます。雄は水辺の石等に縄張りを作り、フィフィフィフィフィーと繁殖音を上げます。青葉山では、広瀬川や各沢等で見られます・・・
カジカガエル 沢沿いの崖
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カスミザクラ(霞桜)
2021/04/24(Sat)
きょうは、晴れ時々曇りました(5.4~17.7℃/南南東風)。
  カスミザクラ(バラ科)が咲いていました。若葉が萌えて笑い出した山のあちこちに、名の通りの霞がかかる様に、今が盛りと咲き群れていました。北海道、本州、四国、九州(対馬)の他、朝鮮、中国等の山地に生育する、高さ15-20m程の落葉高木です 樹皮は暗褐色で、横に長い皮目があります。互生する葉は倒卵状楕円形で、先端は尾状に鋭く尖り、鋭い不整鋸歯があります。表面は緑色で殆ど無毛、裏面は淡緑色で葉脈上に少し毛があり、葉柄や花柄も有毛です。4-5月に白みの強い花を咲かせ、6-7月に果実を紫黒色に熟します。青葉山では最も普通に見られ、ヤマザクラと似ていますが、花期が遅く、葉柄や花柄に毛があるので、別名ケヤマザクラとも言われます・・・
カスミザクラ 山桜
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ルリソウ(瑠璃草)
2021/04/23(Fri)
   きょうは、大体晴れました(4.9~16.7℃/南東風)。
   道沿いに、ルリソウ(ムラサキ科)が咲いていました。今年も大分前から咲き始め、早くもほぼ満開、林床を正に瑠璃色に染め上げていました。北海道~本州中部の落葉樹林内に生育する高さ20-40㎝の多年草です。葉は長楕円形で、下部のものは根出葉より大きくなります。4-5月、5裂した鮮碧色の小花を総状に開き、蕾時は紅色を帯びますが、次第に名の通りの瑠璃色に変わります。開発や盗掘等で激減し、県レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。青葉山では、林内何ヶ所かに群生しています・・・
ルリソウ 山肌
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ツルシキミ(蔓樒)
2021/04/22(Thu)
  きょうは、良く晴れました(2.7~14.7℃/東南東風)。
  林床のツルシキミ(ミカン科ミヤマシキミ属)に、花が咲いていました。今年は何故か、どの株も花数が少ないのですが、この雄株の花序も一つだけ、健気に芳香を放っていました。主に北海道、東北と中部以西の日本海側の山地の林内に生育する落葉小低木です。幹下部は匍匐し、上部は立ち上がって高さ30-100cm程になり、枝は撓り折れ難く、葉は互生し長さ0.5-1cm程の葉柄を持ち、葉形は倒披針状長楕円形で長さ4-8cm、幅2-3cmで、基部は楔形、先は短く尖り浅く凹み、全縁。表面は濃緑色で光沢があり、裏面はやや緑白色を帯びます。4~5月、枝先に散房状の円錐花序を出し、花弁4枚で雌雄異花の白い花を多数咲かせます。10月〜翌年5月、径1cm程の球果を赤熟させます。全草にアルカロイド(ジクタミン)を含み有毒。基本種ミヤマシキミ(関東〜九州の低山に生育)の多雪地帯に適応した品種とされますが、青葉山でも、所々に見られます・・・
ツルシキミ. ミツバツツジの道
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ユウシュンラン(祐舜蘭)
2021/04/21(Wed)
   きょうは、晴れ時々曇りました(8.1~20.1℃/北西風)。
   林床に、ユウシュンラン(ラン科)が、咲いていました。やはり今年は早いです、希少になってしまった、小さくか弱げな乳白の花が、木漏れ日を浴びながら震えていました。北海道~九州の山地の林内に生育する、高さ10-15㎝の多年草です。葉は鞘状に退化していますが、小葉を付ける場合もあり、花柄基部に苞葉が1-2個あります。5-6月、茎頂の花序に長さ1㎝程の白花を2-3個付けます。花は半開し、唇弁基部は筒状で短い距となり、先は3裂します。開発や乱掘等で激減し、分布は非連続的で全国的にも稀で、国や県のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定される希少種ですが、青葉山では幸い極普通に見られていました。しかし、数年前から突然「藪刈り」と称する灌木伐採が行われ、森で一番の大群生地も壊滅してしまいました。ランの仲間は真菌と共生して栄養を吸収していますが、当種は光合成を殆ど行えない事からその依存度が高く、生息地周辺の僅かな変化でも消滅します・・・
ユウシュンラン 若緑
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ヒメフタバラン(姫双葉蘭)
2021/04/20(Tue)
   きょうは、晴れ時々曇りました(2.2~14.5℃/北北東風)。
  林床に、ヒメフタバラン(ラン科)が咲いていました。とても小さくて、つい通り過ぎてしまいますが、近寄れば人型の妖精達が、楽し気に輪舞している様でした。本州の宮城・山形~沖縄の山地の林床に生育する、高さ5-20㎝の多年草です。茎下方に葉を2枚対生状に付けます。葉は長さ1-2㎝の三角状卵形で、先が尖ります。3-5月、2-6個の花を疎らに付けます。小さく地味な草なので、気付かれないままに生育地が消滅する等していて、宮城県のレッドリストにも記載されています。青葉山では、"藪刈り"の影響等で減少しています・・・
ヒメフタバラン 広瀬滝付近
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ニリンソウ(二輪草)
2021/04/19(Mon)
  きょうは、晴れたり曇ったりでした(10.6~16.6℃/西北西風)。
 沢沿いに、ニリンソウ(キンポウゲ科)が咲いていました。純白の花々が陽光を浴びて、一層眩しく輝いていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国北部、サハリン、ウスリー等の、主に湿潤な山麓の林縁や林下等に生育する、草丈15-25cmの多年草です。柄はなく深く裂けた3枚の根生葉が茎に輪生し、3-6月に、茎葉の間から普通2本の長柄を出し、先に白い萼片を持つ花を付けます。根茎で増えるので、良く群落を作ります。名は、一本の茎から主に二輪ずつ花が咲く事に由来します。青葉山では、林下の湿性地や沢沿い等で見られます・・・
ニリンソウ 北面の春
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トウゴクミツバツツジ(東国三葉躑躅)
2021/04/18(Sun)
  きょうは、晴れたり曇ったりで、一時小雨がぱらつきました(8.4~18.4℃/西南西風)。
  道沿いに、トウゴクミツバツツジ"(ツツジ科)が咲いていました。早くも一斉に群れ咲いて、正に躑躅色の毛氈が、「赤絨毯」の様に続いていましたした。宮城~三重の主に太平洋側の山地に生育する高さ2-3mの落葉低木です。葉は枝先に3輪生し、葉身は広菱形で先は尖ります。若葉には、葉柄と葉の裏面に軟毛が密生し、後も裏面の葉脈と葉柄に毛が残ります。4-5月、葉に先立って紅紫色の花を咲かせ、稀に白花もあります。雌蕊の花柱下部に毛が生えるのが特徴。青葉山では、”自然林”に何の必要もない"藪刈り"の対象にされましたが、レッドリスト記載のの希少種です・・・
トウゴクミツバツツジ ヤマモミジの森
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ヤマモミジ(山紅葉) の花
2021/04/17(Sat)
    きょうは、一日小雨が降ったり止んだりでした(11.9~14.9℃/南風)。
   道沿いのヤマモミジ(カエデ科)に、花が咲いていました。臙脂の花に雨粒が溜って、きょうは、美味しそうな花車厘の様にも見えました。東北~島根(主に日本海側)の他、北海道、四国、九州の一部、朝鮮等の山地に生育する、高さ5-10mの落葉高木です。長さ6-10㎝の葉は対生し、基部は心形で7-9裂し、裂片は卵状楕円~狭卵形で不揃いの重鋸歯又は切れ込みがあり、先端は鋭く尖ります。4-5月、新枝の先に濃紅色の小花が散房花序を成して垂れます。長さ約2㎝の翼果ほぼ水平に開きます。青葉山では、道沿いにも普通に見られます・・・
ヤマモミジ 霧立つ沢

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フモトスミレ(麓菫)
2021/04/16(Fri)
  きょうは、曇り時々晴れて、風のある一日でした(4.8~16.3℃/南南東風)。
  林床に、フモトスミレ(スミレ科)が咲いていました。小さく純白の花は清しいばかりですが、唇弁には濃紫の筋が入って、きりりと気丈な風情がありました。本州~九州の、やや乾いた林床や日当たりの良い丘陵地の草地等に生育する、高さ4-6 cmの無茎性の多年草です。地下茎は短く、葉は長さ1-3 cmで卵形〜広卵形で基部は心形、低鋸歯があります。表面には普通毛があり、裏面は紫色を帯びます。4-5月、径7-10 mmの白花を咲かせ、上弁は反り返り、側弁には普通毛があり、唇弁の基部にも短毛があります。唇弁は他弁より小さくく、紫色の条が入ります。距は2-3 mm。萼片は広披針形。名は、山の麓に多く生える事に因りますが、分布域が極限される上に近年減少が進み、県レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定。青葉山でも、局地的しか見られません・・・
フモトスミレ 春の山.
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ヒメギフチョウ(姫岐阜蝶)
2021/04/15(Thu)
  きょうは、良く晴れました(4.6~15.1℃/北風)。
  道端に、ヒメギフチョウ(アゲハチョウ科)がいました。カタクリに縋る様に止まっていて、その麗しささに、思わず這い蹲ってしまいました。近年急激に減少していますが、今春は割と良く見かけられていて、密かに嬉しくなりました。中国東北部、ロシア沿海地方、朝鮮等に分布し、日本では北海道~中部の山地~低地の落葉広葉樹林に生息する、前翅長26-35㎜、開長48-65 ㎜程のアゲハの仲間です。成虫の翅は黄白色と黒の縦縞模様で、後翅の外側には青や橙、赤色の斑紋が並び、後翅には尾状突起を持ちます。ギフチョウに良く似ますが、前翅の一番前方外側の黄白色斑がずれず、他斑と曲線をなします。緩やかに低く飛ぶ事が多く、カタクリ、スミレ類で吸蜜。幼虫の食草はウスバサイシン、オクエゾサイシン(北海道と青森の一部)。別名は「春の女神」。近年全国的に激減し、環境省レッドリストで準絶滅危惧(NT))に指定。当地では、何ヶ所かに生息しますが、開発等で激減しています…
ヒメギフチョウ 逆光の蔵王連峰
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フクロウ(梟)
2021/04/14(Wed)
  きょうは、曇り時々晴れました(7.3~16.5℃/北風)。
  沢沿いに、フクロウ(フクロウ科)がいました。ふわふわ飛んでいましたが、暗がりの木の枝に止まると、きょろりきょろりと辺りを見回して、又ふわふわと、何処かに飛んで行きました。主に九州以北の山地~平地の、欝蒼と茂った混交林に生息し、亜種がユーラシア大陸中北部にも広く分布します。留鳥で、全長45-60㎝、体重は1kgを超えます。夜行性で、暗所での視力が抜群な上に、羽毛が柔らかく羽音がしない等の特徴を持ち、鼠・鳥の他、蛇、蝙蝠等を捕食します。乱開発等で全国的に激減し、宮城県レッドリストにも記載。青葉山では幸い周年生息し、「ゴロスケホッホー」の声が普通に聞かれ、ペリット(吐物)も良く見られ、大木の樹洞の他、鷹や烏の古巣も利用しながら繁殖していて、生態系食物連鎖の頂点に立つ、この森の守護神となっています・・・
フクロウ 追廻の春
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ワサビ(山葵)
2021/04/13(Tue)
 きょうは、曇り時々小雨が降りました(11.4~18.5℃/南風)。
 崖の下に、ワサビ(山葵)が咲いていました。結構大きな群落に、純白の清々しい花々が、斜面一面に広がっていました。北海道~九州の他、サハリン等の山地渓谷の清流や林下、林縁等の湿った場所に生育する多年草です。円い根性葉は6-12cmで、長い柄があります。3-5月、高さ20-40cmの花茎を立て、頂に白色4弁花を付けます。独特の強い刺激のある香味を持ち、広く栽培もされています。青葉山では、沢沿い等の所々に見られますが、盗掘等で年々減少しています・・・
ワサビ 峠から
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タガネソウ(鏨草)の花
2021/04/12(Mon)
 きょうは、大体晴れました(5.2~17.6℃/南南東風)。
 昨日の観察会でも見られましたが、道端のタガネソウ(カヤツリグサ科スゲ属)に、花が咲いていました。暗い檜林に光が射して、水面から一斉に打ち上がった花火の様にも見えました。北東アジアに広く分布し、国内では北海道〜九州の乾燥した林内や草地に生育する、花茎高10-40㎝の多年草です。根茎は匍匐して、基部の鞘は赤みを帯び、葉は披針形で幅1-3㎝、無毛又は疎に毛があります。3-4月に、稜があり三角形の花茎を立てて花を咲かせ、雄雌性の小穂は上方に数個、互いに離れて付き、夫々の先端に雄花が少し付きます。果胞は淡緑色で長さ約3mm、先端が丸く、肉厚。果期は5-6月。名は、スゲ属としては特に幅広い葉の形を、鏨に見立てました。青葉山では、道沿いに普通に見られます…
タガネソウ パステルの森


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四月観(視)察会
2021/04/11(Sun)
  きょうは、雲一つない快晴の空の下、春爛漫の観(視)察会になりました(1.5~15.1℃/南東風)。「コロナ」感染が拡大し、当地にも「蔓延防止等重点措置」が適用される中、マスク着用、分散観察等徹底しつつ、「楢枯れ」対策等への当会の対応他の近況報告や、きょうのコース、落ちていたエナガの巣の説明等の後、早速出発です。キツネヤナギやモミジイチゴ、コブシ、今日の配布資料で取り上げたミヤマウグイスカグラ、道端のエゾタンポポ、バッケ、イカリソウ、カキドオシ、ヒメオドリコソウ等観ながら進むと、ブナやアカシデに無数の花が付き、ヤマガラやシジュウカラが梢で囀っています。森に入ると、早くも、貴重なトウゴクミツバツツシが咲き始め、盛りは過ぎたものの、至る所に篝火の様なカタクリが燃え立ち、菫では、あちこちに咲くナガハシスミレやタチツボスミレ、小さく愛らしいマキノスミレ等の他、バラ色のアケボノスミレが美しく佇んでいました。ナツトウダイの群落も見事で、オオバクロモジやツクバキンモンソウ、香り立つツルシキミ、暗い林床に灯を点す無数のショウジョウバカマ、明るい林内外に咲き誇るエドヒガン等ヤマザクラのお花見も楽しみました。命の揺籠の藪ではウグイスが良く囀っていましたが、それに負けじと外来種ガビチョウのけたたましい声も聞かれ、心配にもなりました。目当ての希少種イワウチワは殆ど散っていましたが、一群れ咲き残っていて、皆で歓声を上げました…
エナガの巣 ブナの花 トウホクサンショウウオの卵嚢 カタクリ
 他に花では、ヤマツツジ、カスミザクラ、ツノハシバミ、アオキ、アオイスミレ、サクラタチツボスミレ、スミレサイシン、セリバオウレン、スズメノヤリ、ハルガヤ、セイヨウタンポポ、コハコベ、オオイヌノフグリ、ミチタネツケバナ、アズマスゲ、ヒカゲスゲ、ヒメカンスゲ、オクノカンスゲ、タガネソウ、ハウチワカエデ、ヤハズエンドウ、アケボノアセビ、ミツバツチグリ、ヒメリンゴ等(コース外でヒメフタバランや早くもルリソウを観た方も)が見られ、ツクシも沢山出ていました。動物では、カモシカやリス、テン等の痕跡があちこちに見られ、トウホクサンショウウオの卵濃は、胚が大きく膨らみ小魚の様に成っていました。昆虫では、イカリモンガ、ルリシジミ?、ミヤマセセリ、ルリタテハ、ビロードツリアブ等の蝶や花虻、花蜂、野鳥では他にアオゲラ、メジロ、カワラヒワ等が良く囀り、コゲラ、トビ、ヒヨドリ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、セグロセキレイ、キジバト等が確認できました。きょうは花々だけでなく、草木が一斉に芽吹き、春の、命の息吹を体一杯に受け止め、コロナ禍の下、野山に出て免疫力を高め、心身を開放することの大切さを改めて感じる一時となったのではないでしょうか…?
アケボノスミレ ショウジョウバカマの道 良い日和でした イワウチワ
 来月は新緑の森の中、ルリソウ、ヒメシャガ、ヤマツツジ等の花々や、渡来したばかりの夏鳥達の囀りが見所・聞き所となる事でしょう? では又、5/9(日)にお会いしましょう!
この記事のURL | 観(視)察会 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ブナ(椈、山毛欅、橅、桕)の花
2021/04/10(Sat)
   きょうは、晴れ時々曇りました(3.1~13.0℃/北風)。
   道沿いのブナ(ブナ科)が芽吹いて、花が咲いていました。このところ不作続きで、動物達も大変でしたが、今春は早くも樹冠一杯に咲き群れて…さて今年は久々の豊作になるのでしょうか??北海道南部~九州の温帯域の寒冷地では低地に、暖地では高地に生育する高さ30mに達する落葉高木です。日本固有種の陰樹で、肥沃な土壌に育ちます。樹皮は灰白色できめが細かく、葉は楕円形で薄くてやや固く、縁は波打ちます。5月頃、展葉と同時に開花し、雄花は新枝下部に頭状花序が数個付いて垂れ下がり、雌花は新枝上部に、花が2つの頭状花序を上向きに付けます。堅い殻(殻斗)に包まれる赤褐色の堅果は10-11月に熟します。冬芽は、長楕円形の鋭頭で、芽鱗は4列並び、上部芽鱗先に灰白色の毛があります。青葉山でもあちこちに自生していて、小林も作っています・・・
ブナの花 ぱやぱやの森
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アケボノスミレ(曙菫)
2021/04/09(Fri)
  きょうは、晴れたり曇ったりで、一時雪が降りました(2.9~8.0℃/西北西風)。
  道沿いに、アケボノスミレ(スミレ科)が咲いていました。案外にあっちにもこっちにも、春の化身としか思えない、大きく鮮やかな暁色の花々が、楽しそうにお喋りしている様でした。朝鮮、中国北部等に分布し、日本では北海道~九州中部の山地の日当りの良い林床や草地に生育する多年草です。根茎は太く、節が詰り、その間からやや太い根が出ます。地上茎はなく、葉は株元から出ますが、花期には展開せず、両側から表面に巻いたままほぼ直立する事が多く、葉柄の中程から下は地中にあります。4月中~5月中頃に長さ7cm程の花径先に、径2-2.5㎝の紅紫~淡紅色の花を咲かせます。花期後の葉は径5-8cm、葉柄が15cmにもなります。果実は楕円形で先が尖り、表面に紫斑点があります。青葉山では、落葉樹林下の所々に見られます…
アケボノスミレ 船形山
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タチツボスミレ(立坪菫)
2021/04/08(Thu)
   きょうは、晴れ後曇って、夜に小雨が降りました(5.1~16.4℃/北西風)。
  歩道の木のベンチに、タチツボスミレ(スミレ科)が咲いていました。僅かな木の隙間から、二輪仲良く、寄り添う様に佇んでいました。北海道~沖縄の他、朝鮮南部等の山野に広く生育する、草丈5-30㎝の多年草です。地下茎はやや短く、僅かに横に這い、根出葉は細い葉柄があって、葉身は心形。托葉には櫛の歯状の切込みがあります。3-5月。葉間から花茎を立ち上げ、その先に薄紫の花を付けます。花後は葉間から茎を更に伸ばし、その茎の節々からも葉や花を出します。青葉山では、ナガハシスミレと共に数多く見られます・・・
タチツボスミレ 桜と柳.

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マキノスミレ(牧野菫)
2021/04/07(Wed)
   きょうは、晴れ時々曇りました(5.0~16.1℃/北風)。
  道沿いに、マキノスミレ(スミレ科)が咲いていました。とても小さい菫ですが、近寄れば艶やかな、洋蘭をも想わせる風情でした。本州(青森~近畿)の、山林内の日当たりの良い場所に生育する、高さ5-8cmの無茎性の多年草です。葉は濃緑色光沢があり、細長い長披針形で波状の荒い鋸歯があります。葉柄はほぼ垂直に地面から立ち上がり、葉裏の紫が鮮明ですが、後に淡緑色になります。基部は心形。3-5月、淡紅紫~濃紅紫色の花を付け、花弁は長さ0.8-1.2cm。側弁は無毛で唇弁には紫の筋が入ります。距は細長く花と同色。青葉山では、乾いた道沿い等に普通に見られます・・・
マキノスミレ 桜山
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ヒナスミレ(雛菫)
2021/04/06(Tue)
  きょうは、大体晴れました(5.0~10.8℃/北北東風)。
  道沿いに、ヒナスミレ(スミレ科)が咲いていました。春の陽を一杯浴びて、薄紅色の可憐な花が、一層お顔を染めていました。北海道南西部~九州中部の、主に太平洋側の山地~低地のやや湿った林内に生育する、高さ3-8cmの多年草です。低山を代表する無茎性のスミレで、葉は三角状卵形で先がやや尖ります。鋸歯は波状で、基部は深い心形。4-5月、地面から伸びる花柄に、直径1.5-2㎝の淡赤紫色の花を咲かせます。距は長さ6-7mmで幅が広く、花弁の内側に白毛が生えます。青葉山では、渓流沿いや山裾の林下等で見られます・・・
ヒナスミレ 窪地の片栗
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スミレサイシン(菫細辛)
2021/04/05(Mon)
   きょうは、雨後上がって、午後は晴れました(7.5~15.1℃/西風)。
   森の道沿いに、スミレサイシン(スミレ科)が咲いていました。雨に濡れ窄んだ片栗に混じって、正に菫色の瑞々しい花を大きく開いていました。北海道西南部~本州の主に日本海側の、山地〜丘陵の落葉樹林のやや暗く湿った林下や林縁に生育する多年草です。太く長い根茎があり、葉は細長く先は細く尖り、両面共無毛。4-5月、葉が開き切らぬ中に、径2-2.5cmで淡青紫色の花を開き、距は太く短く、側弁は無毛、雌蘂の柱頭は嘴状に長くなります。托葉は葉柄から離生。葉がハート型で花が葉より早く開く等、アケボノスミレとも良く似ていますが、花色の他、花の内側に毛がない事、萼の付属体に鋸歯がある事等で区別できます。青葉山でもあちこちに見られます・・・ 
スミレサイシン 坂の途中から
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トウホクサンショウウオ(東北山椒魚)
2021/04/04(Sun)
 きょうは、曇り後雨が降りました(10.6~16.8℃/北風)。
 沢の水溜に、トウホクサンショウウオ(サンショウウオ科)がいました。元気の良い雄で、申し訳なくも写真を撮らせて貰いましたが、体を曲げ易そうな段々腹(肋条)が目立っていて、くなくなしながら水底に消えました。日本固有種で、名の通り、主に東北地方(+新潟と北関東)の山麓~高山に分布し、産卵は、山間の綺麗な止水域で行われます。名の由来は、 刺激すると山椒の様な匂いの液を出すからとか、山椒の木肌の様だからとか、山で生まれた魚=山生魚の意だとか、色々ある様です。丘陵地開発等による生息環境の破壊が進み、環境省レッドリストで準絶滅危惧(NT)に指定(宮城県も)されていますが、青葉山では幸いにも、繁殖期(普通3~6月)にはどの沢、池でも見られます。大切に、見守って行きたいも のです・・・
トウホクサンショウウオ エドヒガン
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リュウキンカ(立金花)
2021/04/03(Sat)
  きょうは、晴れ後曇りました(9.7~16.3℃/西北西風)。
  沢沿いに、リュウキンカ(キンポウゲ科)が咲き出していました。昨年又荒らされて、大分少なくなりましたが、鮮黄の花が開花して、黄金の塊を成していました。本州~九州の他、中国、朝鮮、シベリア等北半球全域の、亜高山~低山の水辺や湿地に生育する、草丈20-50㎝の多年草です。葉は艶がある腎円形で縁に細かい円鋸歯があります。4-5月、茎先に径2-4㎝程の濃黄色の花を付けます。花に見えるものは萼で、花弁はありません。青葉山では湿地や沢沿いの所々に見られ、近似種のエンコウソウも生育していましたが、諸工事による生育地破壊等もあって、このところ確認できていません・・・
リュウキンカ タイトル

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 

★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。

★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! 

青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、そ、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、金港堂本店、宮城NPOプラザ(榴ヶ岡)等で販売していますが、お求めになりたい場合は、:  cheb@live.jp まで。
☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。
 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。
希少種たちの叫び 生命(いのち)あふれる青葉山~「杜の都」の魅力再発見 青葉山自然観察ガイドブック 巨大な自然破壊が進行している青葉山周辺
オオタカの営巣地を守ろう!! 
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ナガハシスミレ(長嘴菫)
2021/04/02(Fri)
  きょうは、大体晴れました(5.4~16.0℃//南南東風)。
  道端に、ナガハシスミレ(スミレ科)が咲いていました。あちこち一斉に咲き出していますが、中には大きな群落を作って、片栗にも負けじと紫の絨毯を成していました。北海道~本州の主に日本海側の山地の他、国外では北米東部にのみ生育する、草丈10-20㎝の有茎性多年草です。茎葉は心形で、先がやや尖り、光沢があり、長さも幅も2-4cm。托葉は櫛の歯状に裂けます。4-5月、地上茎や根元から伸びる花柄に径1.5㎝程の紫紅~淡紫色の花を付けます。沿日本海型である上に、分布は全国的に稀ですが、青葉山では最も普通に見られる菫です・・・
ナガハシスミレ イワウチワ
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ルリタテハ(瑠璃立羽)
2021/04/01(Thu)
  きょうは、良く晴れました(6.7〜17.5℃/北風)。
  道沿いの倒木に、ルリタテハ(タテハチョウ科)が止まっていました。翅を開閉する度、黒い影に海碧の筋が美しく、別な影が近寄ると、雌雄なのでしょう、二つ縺れる様に飛び去りました。北海道南部~南西諸島の他、ロシア沿海地方~インドの、山地~平地の森林と周辺部に生息する、前翅長25-45mmの蝶です。成虫は暖地では年に2-3回、寒冷地では1回(8-9月)発生し、樹液や腐ったもの等に集まります。濃い黒褐色の翅の表面に、名の通りの鮮やかな水色の帯模様が入るのが特徴で、前翅の先には白斑が付きます。裏面は灰褐色で細かい模様があり、樹皮や落葉に似ています。幼虫の食草は、サルトリイバラ、ホトトギス類、ユリ類等で、成虫で越冬し、早春に逸早く飛び始めます。青葉山では、早春等に普通に見られます・・・
ルリタテハ 桜満開.
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