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エゴノキ(売子木・斉ご木)
2021/05/31(Mon)
   きょうは、晴れ時々曇りました(12.1~24.1℃/南東風)。
  道沿いのエゴノキ(エゴノキ科)に、花が咲いていました。既に道一杯に花弁が落ちていて、見上げれば白花が空を覆う様に広がり、手を伸べると、清しい鈴音でも聞えて来そうでした。北海道~沖縄の、比較的水分の多い山野に生育する、高さ7-15mの落葉小高木です。樹皮は肌理細かく赤褐色。葉は互生して、長さ4.5-8cmの楕円形。先端は鋭く尖り、基部は楔形で、浅い鋸歯があるか全縁。5-6月に、短い側枝の先に白花を1-4個下垂します。花冠は5深裂し雄蘂10。果実は灰白色の卵球形で、熟すと果皮が裂け、褐色で堅い1種子を出します。青葉山では、谷沿い等に見られます・・・
エゴノキ 落日
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ママコナ(飯子菜)
2021/05/30(Sun)
  きょうは、曇り後晴れました(16.0~23.4℃/北風)。
  道沿いに、ママコナ(ゴマノハグサ科)が咲いていました。今年は早くも満ち咲いて、陽を浴びると、桃水晶の様に煌いていました。北海道~九州の他、朝鮮等の、山地の乾いた林下に生育する、高さ30-50cmの一年草です。長卵形の葉を対生し、6-8月、枝先に花穂を出し、毛状の鋸歯のある包葉の腋に、赤紫色の花を開きます。花は片側だけに付き、長い筒があり、花弁の喉の部分に米粒を二つ並べた様な盛り上がりがあります。半寄生植物で、光合成は行いますが、イネ科やカヤツリグサ科植物の根に寄生もします。蟻が好む脂肪体付きの種子は巣に運ばれますが、種は捨てられ広く分散されます。青葉山では、乾いた尾根道や斜面に見られます・・・
ママコナ きょうも夏空
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キショウブ(黄菖蒲)
2021/05/29(Sat)
  きょうは、晴れたり曇ったりで、一時雷雨もありました(15.4~27.2℃/西風)。
  池に、キショウブ(アヤメ科)が咲いていました。鮮黄の花が水面を覆って、風が吹くと、漣の様に揺れていました。ヨーロッパ、北アフリカ~西アジア、シベリア等が原産の多年草で、明治時代に渡来し、今では日本全国の水辺や湿地等に野生化している帰化植物です。花茎の高さは50-100cmで、葉は幅が2-3cmで中脈が目立つ剣形です。5-6月に、外花被片が大きく広卵形で先が下に垂れ、内花被片が小さく直立した、特徴ある黄色花を咲かせます。外花被中央に茶色っぽい模様があるのも特徴です。観賞用のハナショウブ類には黄色系の花が無いので、その貴重さから良く栽培され、自然湖沼や河川等へ拡散増殖し、「要注意外来生物」として大問題ともなっています。青葉山では、道路脇の湿性地等の所々で見られ、大手門脇の池には大群落があります・・・
キショウブ 漣
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ヤブデマリ(藪手毬)
2021/05/28(Fri)
  きょうは、良く晴れました(14.2~27.1℃/西北西風)。
  道沿いに、ヤブデマリ(スイカズラ科)が咲いていました。白蝶を思わせる飾花が、夕陽を受けて、螺鈿の輝きを見せていました。本州~九州の他、朝鮮南部、中国、台湾等の、山野の林縁、谷沿い等に生育する、樹高3-4mの落葉小高木です。葉は対生し、10cm程の長楕円形で、葉先は尖り全縁。5-6月、やや黄色を帯びた小さな両性花が集まる花序の周囲に、白く大きな5枚花弁の装飾花が縁取ります。装飾花は無性花で、5枚の中の1枚が極端に小さいのが、ムシカリ等近似種との相違点です。夏に赤い実を付け、秋には黒紫色に熟します。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・
ヤブデマリ 夏空
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アオハダ(青膚、青肌)の花
2021/05/27(Thu)
 きょうは、曇り後雨になりました(13.9~17.1℃/南南東風)。
 道沿いのアオハダに、花が咲いていました。雄株の雄花でしたが、緑葉に隠れながら、地味な手毬の様な小花を、短枝の先に掲げていました。北海道~九州の、山地の主に明るい落葉広葉樹林中に生育する、高さ10‐15m程の落葉高木です。雌雄異株。幹は灰白色で樹皮の外皮が薄く、内皮が緑色で容易に判別できるのが名の由来。5-6月に緑白色の花を咲かせ(花弁4、雄蕊4)、9-11月に径7mm程の赤い果実を付けます。若枝は無毛で長枝、短枝があり、長枝では葉は互生し、短枝では数枚が輪生状に付きます。青葉山では、林内で普通に見られます・・・
アオハダ 雄花 雨の山川
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キハダ(黄檗、黄膚、黄肌、黄柏) の花
2021/05/26(Wed)
  きょうは、晴れたり曇ったりでした(13.6~22.0℃/西風)。
  道沿いのキハダ(ミカン科)の木に、花が咲いていました。と言っても、雄株の高木の上に細かな粒々が見えるだけでしたが、良く見れば綻び始めた黄色い雄蕊に吸い付く様に、花蜂達が停空飛翔しているのでした。日本全土の他、アジア東北部の山地の渓流沿い等の水湿の良い所に生育する、樹高10m-15m程(稀に25m以上のものも)の落葉高木です。葉は、奇数羽状複葉(3-5対の対生)で、長さ20-40㎝程になります。雌雄異種で、6-7月に、円錐花序の黄色い小花を多数付けます。9-10月に、黒くて苦い球果が熟します。樹皮はコルク質で、外樹皮は淡黄灰色で縦に浅く広く裂け、内樹皮は鮮黄色です。内皮を乾燥させたものは生薬のオウバク(黄檗・黄柏)として主に健胃整腸剤として用いられ(陀羅尼助、百草等に配合)、鮮黄色の染料としても利用されます(紅花染め等の下染めにも使用)。カラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハの幼虫の食草でもあります。青葉山では、沢沿い等に点生しています・・・
キハダの花 きらきらの川
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ヤマボウシ(山法師、山帽子)
2021/05/25(Tue)
  きょうは、晴れ時々曇りました(17.1~26.5℃/南東風)。
  道沿いのヤマボウシ(ミズキ科)に、花が咲いていました。知らぬ間に、早くも樹冠一杯に真白な手巾が広がり、まるで天日干しの煎餅生地の様にも見えました。本州~沖縄の他、朝鮮、中国の、亜高山~山地の谷筋等に生育する、高さ5-10mの落葉亜高木です。幹は灰褐色。長さ4-12㎝の葉は対生し、楕円~卵円形の全縁でやや波打ちます。6-7月、特徴ある白い花を上向きに多数咲かせます。4枚の花弁に見えるのは総苞で、その中心に淡黄色の小花を多数球状に集合させます。花弁4、雄蘂4。9月頃、径1-3㎝の集合果を赤く熟します。青葉山では、谷沿い等に数多く見られます・・・
ヤマボウシ 八幡方面の眺め
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ワニグチソウ (鰐口草)
2021/05/24(Mon)
   きょうは、晴れたり曇ったりでした(12.8〜22.0℃/南東風)
   林床に、ワニグチソウ(キジカクシ科又はクサスギカズラ科アマドコロ属)が咲いていました。口を少し開きかけて、鰐口と言うより、昔の外灯の様な電球が二つ、暗がりに仄かに点っていました。朝鮮、中国東北部、ロシア沿海地方他に分布し、日本では北海道西南部-九州の、山地の林内に生育する草丈20-40cm多年草です。根茎は節間が長く、茎は上部に稜角があります。葉は倒卵状楕円形で裏面がやや粉白色。5〜6月、葉腋から下垂する花柄の先に普通2個の緑色で卵形の苞が付き、その内側に淡緑色の花を2個咲かせます。花は長さ2~2.5㎝の筒状で、先は浅く6裂します。果実は球形で、黒熟。名は、花と苞の形が神社の鰐口に似る事に由来します。青葉山では、林床の所々に見られます…
ワニグチソウ 青葉谷
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センボンクヌギタケ(千本櫟茸)
2021/05/23(Sun)
   きょうは、曇り時々晴れて、一時小雨も降りました(13.7~18.6℃/南東風)。
   道端の倒木に、ヒメカバイロタケ(クヌギタケ科)が出始めていました。横たわる枯木に沿って、狐色の小さな茸が、市販の榎の様に伸びていました。北半球の暖帯以北に広く分布し、日本ではほぼ一年中(特に夏~秋)、北海道~沖縄の山野の朽ちかけた針葉樹の切株や倒木、立枯れ木等に群生します。傘は径0.8-2㎝程の釣鐘又は半球形から開いて少し平らになり、良く中央部が臍状に窪み、暗橙褐~橙黄色で周辺部は淡色、湿時には周縁に条線を生じますが、乾くと消えます。傘肉は極薄い紙質で、乾いても吸湿すれば復元します。柄は中空で、長さ0.5-1㎝、径1-1.5㎜程の強靭な軟骨質で、上部は暗赤褐色、下方に向かって黒褐色となり、基部には時に橙褐色の毛が散在します。無毒とされますが食用には向きません。青葉山では、朽木等に普通に見られます・・・
センボンクヌギタケ 竹と桐
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タカノツメ.(鷹ノ爪)の雌花
2021/05/22(Sat)
  きょうは、曇り時々雨が降りました(14.3~14.0℃/南南東風)。
  道沿いのタカノツメ(ウコギ科)に、花が咲いていました。雌株の雌花でしたが、八手にも似た毬花を掲げて、良く見れば、小花の子房が膨らみかけていました。北海道~九州の山地~丘陵の林内に生育する、雌雄異株で樹高5-10mの落葉高木です。樹皮は灰褐色。葉は3枚の小葉からなる3出複葉で、長枝に互生し、枝の先端又は短枝に束生又は集中します。5月頃、短枝の先に総状花序を出し、淡緑色の小花を付けます。秋に黄葉し、液果は黒紫色に熟します。青葉山では、林内や林縁に数多く見られます・・・
タカノツメ 未草と野茨と
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ハリエンジュ(針槐)
2021/05/21(Fri)
   きょうは、一日雨が降ったり止んだりでした(14.3~17.1℃/南南東風)。
    川沿いのハリエンジュ(マメ科ハリエンジュ属/別名ニセアカシアで一般に「アカシア」と呼ばれる)に、花が咲いていました。帰化植物で、大きくなると直ぐ伐られてしまいますが、白藤に似た花を無数に下げて、遠い橋や土手の上にも甘い香りが漂っていました。北米原産で、日本には明治期に移入された樹高20-25mの落葉高木です。小葉は楕円形で3-9対。初夏、芳香ある白い蝶形花の、総状花序を下垂します。花後、4-5個の豆を包む5cm程の鞘を下げます。花蜜が豊富である事から蜜源植物として利用される他、街路樹等としてや治山・砂防目的で植栽されて来ました。青葉山周辺では、川沿いや崩壊地の一部、車道沿い等に見られます・・・
ハリエンジュ 青葉山と広瀬川と針槐
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シロバナヒメシャガ(白花姫射干、白花姫著莪)
2021/05/20(Thu)
   きょうは、晴れ時々曇りました(13,9~24.4℃/南南東風)。
   草叢に、シロバナヒメシャガが咲いていました。萎れて少なくなったヒメシャガ(アヤメ科)の中に、白鳥の羽の様な純白の花が、一輪清らかに佇んでいました。当種の白花変種で、一部区域に、シロバナイカリソウシロバナタニウツギ等と共に数多く見られます。ヒメシャガは、北海道南西部~九州北部のやや乾燥した林内等に生育する多年草で、日本固有種。5-6月に、径4cm程の淡紫色の花を咲かせます。仙台を代表する花で、全国的に激減し、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧(NT)ですが、当山では、明るい林床等の何処でも普通に見られます・・・
シロバナヒメシャガ 隣の山
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オククルマムグラ(奥車葎)
2021/05/19(Wed)
 きょうは、小雨が降ったり止んだりでした(13.7~17.7℃/南東風)。
 沢の近くに、オククルマムグラ(アカネ科ヤエムグラ属)が咲いていました。しっとり雨に濡れ、清らかな小花を掲げながら、車葉が雫の旋律を奏でていました。朝鮮、中国東北部、サハリン、クリル等に分布し、日本では北海道〜九州の、深山の林中の湿った場所に生育する高さ20-50㎝の多年草です。クルマムグラに似ますが、茎や葉の裏面中脈に下向きの刺状毛があり、葉は普通6個輪生し、長楕円形で長さ2.5〜4cm、先端は短く尖り、乾いても黒くなりません。普通6〜7月、茎の上部の集散花序に白色の花を付け、花冠は直径2.5㎜程で先は4裂します。名は、奥山に生え、輪生する葉の様子を車(輻)に見立てたもの。青葉山では、沢沿い等に見られます…
オククルマムグラ 藤の谷
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ササバギンラン(笹葉銀蘭) )
2021/05/18(Tue)
   きょうは、曇り後雨が降りました(14.8~23.1℃/北風)。
   暗い藪陰に、ササバギンラン(ラン科)が咲いていました。名の通り、笹の様に伸びやかな葉の間に、清々しい銀花が浮き立っていました。北海道~九州の他、朝鮮・中国(東北)、サハリン、クリル等の山野の林内に生育する、高さ20-50㎝の多年草です。葉は6-8枚が互生し長さ10-15㎝となります。5-6月に、茎先の穂状花序に白い花を数個付けます。ギンランに似ていますが大きくて、普通茎上部の苞葉(殆ど葉と同じ形)が、花序より高く(長く)突き出していて、葉の裏面や縁、茎の稜上に毛があるのが特徴です。嘗てはキンラン等と共に最も身近な存在の蘭でしたが、開発や乱掘等により激減し、県のレッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています・・・
ササバギンラン 曇り一時雨
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ホオノキ(朴木)の花
2021/05/17(Mon)
  きょうは、曇り時々雨が降り、晴れ間もありました(17.1~26.5℃/南風)。
  道沿いのホオノキ(モクレン科)に、花が咲いていました。坂の上から大木に向かうと、緑の海に白い大花がぽっかり浮かび、その芯には真赤な花糸が目立っていました。北海道~九州の他、中国、朝鮮、クリル等の山林に生育する、樹高30m、径1mになる落葉高木です。樹皮は灰白色できめ細かく、裂目は生じません。葉は長さ20-40cmの倒卵状楕円形、白緑色で裏面は白粉を吹きます。葉柄は3-4cmで互生しますが、枝先に輪生状に束生します。5-6月、径15cm程の花を枝先に上向きに咲かせ、花披片は普通6-9枚。芳香があり、初め白く後に黄変します。雄蘂は中心部に多数あり、花糸は赤く短く、その上に黄白色の長い葯があります。雌性先熟性があり、開花後は雌性、翌日に雄性、更に翌日には生殖機能を失います。青葉山では、林内に数多く見られます・・・
ホオノキ 沢
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ハクウンボク(白雲木)
2021/05/16(Sun)
 きょうは、晴れ後曇って、一時雨が降りました(16.9~23.0℃/南南東風)。
  道沿いのハクウンボク(エゴノキ科)に、花が咲いていました。今年はやはり早くて、名の通りの棚引く雲の如く、無数の白花が咲き群れていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国等の山地に生育する、高さ15m程の落葉高木です。樹皮は灰白色で滑らか。葉は互生し、10-20cmの円形で、上部に僅かに鋸歯があり、裏面に隆起する葉脈には星状毛が密生します。5-6月、枝先に総状花序を出し、白い花を多数下垂させます。1年生枝は赤褐~紫褐色で艶があり、2年生枝の表皮は短冊状に剥がれます。冬芽は芽鱗をもたない裸芽で、黄褐色の毛に覆われ、副芽(予備芽)が縦に2個程並びます。青葉山では普通に見られ、北斜面沿い等に大木が点々と見られる他、街路樹にもされています・・・
ハクウンボク 針槐と山.
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ニガキ(苦木)
2021/05/15(Sat)
   きょうは、晴れたり曇ったりでした(13.7~28.5℃/西風)。
   道沿いのニガキ(ニガキ科)に、花が咲いていました。と言っても、目を凝らさないと分からない様な、地味で小さな花(雄株の雄花)ですが、良く見れば樹冠を覆う様にきらきらと、翠玉の火花を散らしていました。戯れに葉を齧ると、その苦さにどでんしました。北海道〜沖縄の山野の林内に生育する、高さ15m程の落葉高木です。樹皮は滑らかな暗褐〜帯紫黒褐色で。葉は互生し。長さ15〜25cmの奇数羽状複葉で、4〜6対の小葉があります。小葉の先端は尖り、細鋸歯があります。雌雄別株。4〜5月、本年枝の葉腋から長さ5〜10cmの集散花序を出し、黄緑色の花を多数付けます。雄花序には雄花が30〜50、雌花序には雌花が7〜10付き、花弁は4〜5。雄花は発達した花盤があり、雌花の花盤上には4〜5個に分かれた子房が乗り、花柱1。果実は核果で、9月に緑黒色に熟します。青葉山では林縁等で見られます…
ニガキ 廻る空
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ヒメシャガ(姫射干、姫著莪)
2021/05/14(Fri)
    きょうは、良く晴れました(15.8~24.5℃/北北東風)。
   道沿いに、ヒメシャガ(アヤメ科)が咲いていました。行く所、至る所に、これでもかと言う位の若紫の海が、麗しき漣となって笑っていました。北海道南西部~九州北部のやや乾燥した林内等に生育する、高さ15-30cmの多年草です。日本固有種。淡緑色の葉は長さ20-40cm、幅5-15cmで細く薄い剣形。5-6月に、花茎の先に径4cm程の淡紫色の花を2-3個ずつ咲かせます。外花披片の中央には白地に濃紫の脈と黄色い鶏冠状突起があります。果実は径8mmの球状で、先端から3裂します。最近全く聞かれなくなった「仙台市の鳥」カッコウの鳴く頃に咲くのでカッコバナとも呼ばれていますが、この花も仙台を代表する花(嘗ての市花)です。全国的に激減し、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧(NT)に指定。青葉山では幸い、明るい林床等の何処でも普通に見られます・・・
姫射干 青い空山
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ミズキ(水木)
2021/05/13(Thu)
   きょうは、晴れ時々曇りました(12.6~22.1℃/南南東風)。
   山裾のミズキ(ミズキ科)に、花が咲いていました。何時の間にかあっちにもこっちにも、真白い棚雲が山肌を覆い、近寄れば爽やかな香が立ち込めました。北海道~九州の他、朝鮮、中国~ヒマラヤ等の、渓谷周辺等水分条件の良い所に生育する、樹高10-15mの落葉高木です。枝を扇状に四方に広げるのが特徴で、若枝は紫紅色で、葉は広卵~楕円形の全縁で先は尖り、互生して長さ2-5cmの葉柄があります。5-6月、新枝の先に多数の白色4弁の小花を散房花序に付けます。果実(核果)は球形で紫黒色。鱗芽は長さ7-10㎜の長卵~楕円形、芽鱗は5-8個で、濃紅紫色、光沢があり表面は無毛で縁に毛。葉痕は半円形又はV字で維管束痕は3個。青葉山では、斜面等に普通に見られます・・・
ミズキ 城址遠望
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タニウツギ(谷空木)
2021/05/12(Wed)
  きょうは、晴れ時々曇りました(12.8~24.0℃/南東風)。
   川沿いで、タニウツギ(スイカズラ科)が咲き始めていました。南国の九重葛か何かの様に、川面に零れ落ちそうに、艶やかな桃花を垂らしていました。北海道~本州の他、朝鮮、中国等の山地の谷沿い等に生育する、高さ2-5mの落葉低木です。葉は対生し、卵形で先が鋭く尖り、表面に白毛が密生します。5-6月、枝先や葉腋に散房花序を付け、淡紅色の花を多数咲かせます。花冠は漏斗状で、先は放射相称に5裂し、雄蕊5。蒴果は細い筒状で、種子は楕円形で長さ1mm程。主に日本海側の多雪地帯に多い種ですが、青葉山でも谷合い等に普通に見られます・・・
タニウツギ 飛行機雲
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ラショウモンカズラ(羅生門蔓)
2021/05/11(Tue)
  きょうは、晴れたり曇ったりでした(10.6~21.7℃/北北西風)。
  道沿いに、ラショウモンカズラ(シソ科)が咲いていました。藪影に、名の由来(鬼の腕)とは真逆の、美しい青紫の光を放ちながら、辺りに爽やかな芳香を漂わせていました。本州~九州の他朝鮮、中国等の山地の渓流沿いや林内の湿った所に生育する、高さ15-30cmの多年草です。茎には長毛が疎らに生え、三角状心形の葉は対生して、鈍い鋸歯状になります。4-6月に、青紫の唇形花を2-3個づつ段々に咲かせます。花冠の長さは4-5cmと大きく、花の付根の包葉は、下に行く程大きくなります。萼片は濃赤紫で花後も目立ちます。花後、地上に走出枝を這わせます。青葉山では、沢沿い等に見られます・・・
ラショウモンカズラ 光射す山
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コマダラウスバカゲロウ(小斑薄翅蜉蝣)の幼虫
2021/05/10(Mon)
  きょうは晴れたり曇ったりで、風の強い一日でした(12.7~21.0℃/西北西風)。
  岩陰に、コマダラウスバカゲロウ(ウスバカゲロウ科)の幼虫がいました。昨日の会でもじっくり観察できましたが、岩肌の地衣類に完璧に同化していて、忍法隠蓑か?¡、目を凝らしても中々見付けられず、漸く左右に広げた大顎に気付いてぞっとしますが、只管獲物を待つ思いに、遣る瀬無くもなりました。本州~九州の、山間部の半日影等に生息。ウスバカゲロウ類の幼虫であるアリジゴクは、一般に地表面下に擂鉢状の巣を作りますが、本種は地衣類の繁茂する岩壁や樹皮の表面といった地上部に棲む、世界的にもとても珍しいアリジゴクで、進化を考える上で貴重な種だと言われています。6-8月に発生する成虫は体長18-22mmで、前翅長21-28mm。体色は黄褐色で、翅には名の由来の茶褐色の斑紋が散在します。幼虫は、背中にも地衣類の粉を付着させ、周囲の環境に完全に融け込みながら、他の昆虫を待ち受けて吸食します。本種が依存する地衣類は、樹木の伐採や大気汚染で容易に死滅してしまいます。青葉山では、岩肌等で比較的普通に見られます・・・
コマダラウスバカゲロウ 藤と水木
 
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五月観(視)察会
2021/05/10(Mon)
  きょうは、晴れたり曇ったり小雨が降ったりの、猫の目天気の観(視)察会になりました(14.8~23.5℃/西風)。近況報告や参加者の紹介、今回案内の叶講師の挨拶後、早速の出発です。あちこちに咲き零れるフジの香に包まれながら、車道沿いに咲く花々(カキドオシやヤハズエンドウ、ムラサキサギゴケやキランソウ、ヒメコウゾやヤマグワ等)を観察しつつ進むと、楢枯れ処理の現場が現れ、その惨憺たる光景に「なんてひどい!」の声が上がりました。市へ提出の要望書の回答待ちですが、天然更新の考え方もありますし、やるにしても自然破壊の無い方法を願うばかりです。ハマキゴケの乾湿状態を観たりして森に入ると、仄かに香るマルバアオダモやウワミズザクラの白花が群れ咲き、ヤマツツジが道を赤く彩り、ツクバネウツギの黄花に桃花も混じり、ミヤマガマズミやオトコヨウゾメも白く浮き立っています。林床には愛らしいチゴユリや赤紫のイカリソウ、そして仙台の象徴花でもある青紫のヒメシャガ(準絶滅危惧)が早くも咲き群れていました。コースを通してウグイスや遠来のキビタキが良く囀り、崖の方からはオオルリの声も聞かれ、あちこちからグーグーとタゴガエルが鳴いていました。細流の水溜にはトウホクサンショウウオ(準絶滅危惧)の幼生が見られ、(その場では判らなかったのですが)貴重なヤマコウラナメクジ(準絶滅危惧)が濃紫の身を丸めていました。専門家のお陰で、コマダラウスバカゲロウ等の生態を知ることができ、青く輝き芳香を放つラショウモンカズラや、これも貴重な、楚々と咲くユウシュンラン(絶滅危惧Ⅱ類)や蒼玉の様なルリソウ(準絶滅危惧)にも出会うことができました…
イカリソウ_叶講師のお話し_ユウシュンラン_ギンリョウソウ 
 花では他に、マイヅルソウの群落、アブラツツジ、ツクバキンモンソウ、ヤエムグラ、セントウソウ、センボンヤリ、コナラ、サラサドウダン、ツリバナ、オオウラジロノキ、キュウリグサ、ニガイチゴ、ミツバウツギ、エンレイソウ、トチバニンジン、ニワトコ、トリガタハンショウヅル、ツボスミレ、エゾタンポポ、セイヨウタンポポ、ミツバツチグリ、アオキ、ナツトウダイ、シナノタイゲキ、ハナイカダ、タガネソウ、ツクバネ、サルトリイバラ、タチシオデ、ミドリハコベ。オニタビラコ、マムシグサ、ハルジオン、クサノオウ、アズマネザサ、トチノキ、サンショウ、ナツグミ、ミツバウツギ、ホオノキ、ミズキ、ケカマツカ、シラネアオイ(絶滅危惧II類)等が見られました。野鳥では他に、ヤブサメ、メジロ、ヒヨドリ、カワラヒワ、ヤマガラ、ハシブトガラス、イワツバメ、トビ、シジュウカラ、ガビチョウ等を確認できました。動物では、ヤマアカガエル、カモシカやテン、リス等の数多くの痕跡。昆虫では、イタドリにいたイタドリハムシ、ヤブムラサキにいたイチモンジカメノコハムシ、道端にいたルリタテハやユウマダラエダシャク、マガタマハンミョウ、葉にいたクロツヤハダコメツキ(?)やムシヒキアブの仲間、ヒメシャガにいたミカドフキバッタの幼虫、樹液の木にいたヨツボシオオキスイやムネアカオオアリ、萩周辺にいたキタキチョウやルリシジミ(?)等が見られました。キノコでは、沢傍の林床に出ていたモリノカレバタケ(?)、ヒトクチタケ、カワラタケ、サルノコシカケの仲間等が出ていました。きょうは、コロナ禍もあり告知も全く無かったにも関わらず多くの参加者があり、雨もパラパラあったりしましたが、新緑滴る爽やかな森で、叶講師の、写真やクイズ等も駆使した蘊蓄溢れる案内の下、数多くの花々や生き物達に出会うことができました。周囲の大開発や楢枯れ、松枯れ等々心痛む種は尽きませんが、息づく命に励まされ、野山に出て心身を開放することの大切さを改めて感じる一時となったのではないでしょうか…?
コマダラウスバカゲロウ_トウホクサンショウウオの幼生_森の真ん中で_ヒメシャガの小道
 尚、解散後宮教大にて人数限定の総会を開催、前年度活動報告、新年度活動予定、青葉山市有林管理に関する諸機関への対応、理事改選の他 今後の取り組み等について協議し、コロナ禍の中でも、できる範囲で活動を続ける事等決議しました。
 さて来月の6/13は、エゴノキの花の香漂う森の中、キビタキ、ホトトギス等の声を聞きながら、ニッコウキスゲ(ゼンテイカ)等の花々、モミジイチゴ、ヤマグワ等の果実を楽しみます。又、必ずや素敵な出会いがあることでしょう・・・ 
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ヒメコウゾ(姫楮)の雌花
2021/05/08(Sat)
  きょうは、良く晴れました(12.0~26.0℃/西風)。
  道端のヒメコウゾ(クワ科)に、雌花が咲いていました。この間まで雄花ばかりだった枝先に、梅干磯巾着か紫雲丹、将又紅合歓の様な花が、ギラギラとプラズマ発光していました。本州~九州の他、朝鮮、中国中南部の低山地の林縁等に生育する、樹高2-5m程の低木です。雌雄同株。長さ5-15cmの葉は歪んだ卵~広卵形で、時に2-3片に深裂し、基部は左右不同の浅い心形で、先は尾状に尖ります。表裏や葉柄に軟毛があります。5-6月に、新枝の下部葉腋に径1cm程の球状の雄花序、上部葉腋に球状で径4mm程の雌花序を付けます。7-8月、径1.5cm程の球状集合果を赤熟します。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・
ヒメコウゾ ヤマツツジ
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マガタマハンミョウ(勾玉班猫)
2021/05/07(Fri)
  きょうは、晴れ後曇りました(16.3~23.0℃/南南東風)。 
  森の道に、マガタマハンミョウ(ハンミョウ科)がいました。遠目には小さくて地味な姿ですが、近寄れば中々に、陽を浴びてきらきらと、青銅器を思わせる輝きでした。北海道南部、東北、北陸、佐渡島の、ほぼ日本海側に偏って分布しますが、青葉山ではハンミョウ類で一番多く、普通に見られます。体長約1.5㎝で、 緑掛かった褐色地の中央に、名の通りの黄~白の勾玉紋を持ち、その後方にも三角紋があります。この斑紋は変化して、時に消失します。後翅が無くて飛べず、早春~夏に山地の下草のない地表を敏速に走り回ります。近年森林破壊等により減少し、飛べないので、側溝等に落ちる事も多く、県レッドリストでは 準絶滅危惧(NT)に指定されています・・・
マガタマハンミョウ 輝く新緑

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 

★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。

★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! 

青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、そ、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、金港堂本店、宮城NPOプラザ(榴ヶ岡)等で販売していますが、お求めになりたい場合は、:  cheb@live.jp まで。
☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。
 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。
希少種たちの叫び 生命(いのち)あふれる青葉山~「杜の都」の魅力再発見 青葉山自然観察ガイドブック 巨大な自然破壊が進行している青葉山周辺
オオタカの営巣地を守ろう!! 
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サラサドウダン(更紗灯台・更紗満天星)
2021/05/06(Thu)
   きょうは、良く晴れました(14.2~24.9℃/西北西風)。
   道沿いのサラサドウダン(ツツジ科)に、花が咲いていました。今年は花付きが良く、薄紅地に赤い縞々の花が無数に下がり、西陽を受けて全体が益々赤くなっていました。北海道南部~近畿、四国の主に深山に生育する高さ2-5mの落葉小高木です。若枝は無毛。葉は倒卵形で、長さ2-5cm、幅1-2cmで、長さ3-10mmの葉柄があり、枝先に集まり互生します。葉の表面には短毛が散生し、裏面の側脈基部には褐色の縮毛が密生し、先端が長毛状になる微小鋸歯があります。5-6月、枝先に長さ2-3cmの総状花序を付け、萼が鐘形で深く5裂する10個程の花が、1-2cmの花柄の先端に下垂します。果実は蒴果で上向きに付きます。青葉山では、尾根道等に見られます・・・
サラサドウダン 大東岳
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ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)
2021/05/05(Wed)
  きょうは、曇り後雨になりました(11.4~16.7℃/南風)。
  草原に、ムラサキサギゴケ(ゴマノハグサ科)が咲いていました。地面に張り付く様に群れる紫花が、雨にしっとり濡れて広がり、小さな菖蒲池の様でもありました。北海道南部~九州の他、中国等の畔道等の、少し湿った日当たりの良い場所に生育する多年草です。高さ5ー10cmで、根本から匍匐する茎(匐枝)を出し、節から根を出して増殖します。春~夏に紅紫色の花を付け(稀に白)、下唇中央の膨らんだ部分には黄褐色の斑点があり、内側に毛があります。雌蕊の先(柱頭)は2裂し、何かが触れると閉じるという特徴があります。果実は約4mmの球形の蒴果。青葉山では、道端等で普通に見られます…
  外来種ですが、川岸にヒナゲシ(虞美人草/ケシ科)が咲いていました… 
ムラサキサギゴケ 虞美人草
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サワオグルマ(沢小車)
2021/05/04(Tue)
   きょうは、良く晴れました(8.2~23.2℃/西風)。
  森の湿地に、サワオグルマ(キク科)が咲いていました。鮮黄色の花々が、枯れた葦原に埋もれながら、光を求む向日葵の様に輝いていました。本州~沖縄の、日当たりの良い山野の湿原、水辺等に生育する、高さ50-80㎝の多年草です。茎は太く中空で柔らかく、直立します。根生葉は箆形で葉柄があり、茎葉には葉柄はなく、披針形で先が尖り、茎を抱く様に付きます。新葉には毛がありますが、その後脱落し無毛になります。5-6月、茎先に黄色い舌状花と筒状花から成る、径3-4cmの頭花を4-30個程付けます。名は、オグルマ(乾いた所に生え、小さくて毛が多い/放射状に並ぶ花弁を小さな車に見立てた)に似て、沢の様な湿った所に生える事に由来します。青葉山では、池周辺等の湿生地で見られます・・・
サワオグルマ 蔵王の山脈
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テングチョウ(天狗蝶)
2021/05/03(Mon)
 きょうは、曇り後晴れました(7.6~15.8℃/西北西風)。
 道端に、テングチョウ(タテハチョウ科)がいました。地面にじっと止っていましたが、もう一頭が飛び来ると、雌雄で?縺れ合いながら何処かに消えてしまいました。北海道~沖縄の他、朝鮮や台湾の山地~平地の森周辺に生息します。成虫は前翅長19-29mmで、表翅は茶色にオレンジの模様、前翅の端には白紋が二つ入り、裏翅は木に擬態する様な褐色。3-6月、9-11月の年1-2回発生。盛夏には休眠し、成虫で越冬します。名は、頭部から前に伸びる突起(パルピ=下唇髭)が天狗に見える事に由来。幼虫の食草はエノキ。県のレッドリストでは、要注目種に指定。青葉山では、比較的普通に見られます・・・
テングチョウ 鳶の飛ぶ空
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シロバナイカリソウ(白花碇草・錨草)
2021/05/02(Sun)
    きょうは、晴れたり曇ったり雨が降ったり、目まぐるしく天気の変わる一日でした(9.3~15.8℃/北西風)。
    道端に、シロバナイカリソウ(メギ科)が咲いていました。刈込等で大分少なくなりましたが、紫の花々の中の純白の花は、瑞々しく眩いばかりでした。イカリソウ(メギ科)の一品種で、北海道南西部~本州の、主に太平洋側山地の半日陰の山野や林間に生育する、草丈15-35㎝程の多年草です。根出葉は1-3回の3出複葉で、小葉は歪んだ卵形で縁に刺毛があります。茎葉も3回3出複葉。4-5月に白色の花を咲かせ、萼片8花弁4からなり、萼片は二重で、花弁4は細長い管状の距を持ちます。別名はシロイカリソウ等。青葉山では、イカリソウは林下に普通に見られ、その中には様々な変異も見られます・・・
シロバナイカリソウ 雨上がり
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ゆきかえる