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クサボタン(草牡丹) の果実
2021/09/30(Thu)
  きょうは、晴れ時々曇りました(20.1~28.1℃/南風)。
  道沿いのクサボタン(キンポウゲ科)に、実が生っていました。少しばかり花を期待したのですが、早くも全て終わっていて、果房がもこもこと、入道雲の様に沸き上がっていました。北海道~本州の日の良く当たる草原や林縁に生育する、高さ1m程の雌雄異株の多年草です。茎の下部は木質化し、葉は対生し3出複葉。8-9月に、茎先や葉腋に集散状の花序を付け、細毛が密生する花弁状の萼片の先を反り返しながら下向きに開花します。花後、花柱が長さ15-20㎜に伸び、倒卵形の痩果を生し、羽毛状になります。青葉山では、明るい林縁、林内等の所々に見られます・・・
クサボタンの果実 白木や桜が赤くなってきた
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ヒタチマイマイ(常陸蝸牛)
2021/09/29(Wed)
  きょうは、曇り時々晴れました(17.0~25.0℃/南東風)。 
  道沿いの木の幹に、ヒタチマイマイ(オナジマイマイ科)がいました。顔は出していませんでしたが、亜麻地に海老茶や杏、藤色の縞模様がとてもお洒落で、きょうは他の所でも出会って、案外あちこちにいるのだと分かりました。東北~関東北部の山地~低地の林内に生息する、殻径25-30㎜強(最大径32㎜)の中型の蝸牛です。殻は低平で,殻底部では成長線が収束して畝状になり,疎に現れます。殻の地色はクリーム色で、0-4本の色帯が現れ,加えて火焔模様が現れる個体も多い様です。主に山林の樹上で見られ、他種同様主に植物食で、雌雄同体で他個体と精莢を交換した後に産卵します。良く似た亜種のミスジマイマイは 、関東南部~中部東部に分布します・・・
ヒタチマイマイ 隧道道
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ツノホコリ(角埃)
2021/09/28(Tue)
 きょうは、曇り一時晴れました(15,7~23.4℃/南東風)。
 道沿いの倒木に、ツノホコリが生えていました。余り気に留めていませんでしたが、先の観察会でも見られ、とても美しい霜にも、白珊瑚にも見える不思議な生き物が、案外普通にあちこちに見られる事に気付き、嬉しくなりました。夏〜秋の特に雨期、全国の山野の朽木上に密〜群生する変形菌の仲間とされます。白〜帯黄色で、高さは1㎝近くになり、無色胞子(外生胞子)が表面に密生し、白粉を塗したように見えます。形態的に変異に富み、数亜種を含みます。尚、近年は原生粘菌との類似性が指摘され、その一部 (Clastostelium, Protosporangium) に近縁であることが明らかとなり、これらを纏めてツノホコリ綱に分類することが提唱されています。青葉山では、倒木等に比較的普通に見られます…
ツノホコリ 大勢いる
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ユウガギク(柚香菊)
2021/09/27(Mon)
   きょうは、大体晴れました(16.2~23.2℃/南東風)。
  道端に、ユウガギク(キク科)が咲いていました。思わず大きな群になって、様々な蝶や花蜂等が次々訪れる度、光を浴びながら優雅に揺れていました。東北~近畿の山地~平地の草原や田畑、池沼周辺、道端等に普通に生育する、草丈50-150cmの多年草です。長い地下茎があり、葉は薄く長さ7-8㎝幅3-4㎝の披針~卵状長楕円形で互生し、3-4対に切れ込んで、短毛がありざらつきます。葉の基部は楔形で葉柄はありません。7-10月、茎頂に径約2.5㎝で白~薄青紫のの頭花を付けます。舌状花は14-16枚で、中央に黄色い筒状花が集合して半球状になります。痩果は長さ2-3㎜の倒卵形で、稜に剛毛、面にも腺毛があります。青葉山では、道端等に普通に見られます・・・
ユウガギク 千切れ雲
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テンニンソウ(天人草)
2021/09/26(Sun)
  きょうは、一日曇りました(18.1~25.0℃/西北西風)。
  道沿いに、テンニンソウ(シソ科)が咲いていました。ほんの僅かでしたが、赤い吊舟草に混じって、金のモールが煌きながら揺れていました。北海道~九州の、山地の林内、林縁の日陰地に群生する高さ約1m多年草又は半低木です。茎は四角形で直立し、葉は柄があり、長楕円~広披針形で長さ10-25cmで鋸歯がありほぼ無毛。9-10月、茎頂に花序を作り、淡黄色の唇形花を密に付けます。毛に見えるのは蕊で、下から上へと開花して行きます。青葉山では、沢沿い等少し湿った所に多く見られます・・・
テンニンソウ 城山の崖

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八15月は、「会」としてはお休みします)
★ 「杜の都 青葉山は今!」展示会 …2022年3/1(火)〜3/15(月) 青葉通地下道ギャラリーにて開催! 作品募集中!!!
★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 

★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。

★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! 

青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、そ、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、金港堂本店、宮城NPOプラザ(榴ヶ岡)等で販売していますが、お求めになりたい場合は、:  cheb@live.jp まで。
☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。
 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。
希少種たちの叫び 生命(いのち)あふれる青葉山~「杜の都」の魅力再発見 青葉山自然観察ガイドブック 巨大な自然破壊が進行している青葉山周辺
オオタカの営巣地を守ろう!! 
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チュウダイサギ(中大鷺)
2021/09/25(Sat)
  きょうは、曇って時々雨が降りました(15.9~21.4℃/南東風)。 
  池に、ダイサギ(サギ科)がいました。脚全体が黒く、仙台周辺で繁殖し冬はより南方へ渡るものもいる、亜種チュウダイサギギ(脚の脛節~跗蹠の一部が黄色いのはオオダイサギ)でしたが、水面に対称に映じながら、一幅の画の様に止まっていました。雌雄同色。成鳥夏羽は嘴が黒く、目先が青く、飾羽がありますが、冬羽では嘴が黄色く、飾羽は殆どありません。アオサギと比べてやや小さく、オオダイサギはやや大きく、両亜種共に、河川、湖沼等で、魚、両生類、蟹、昆虫等を捕食し、繁殖期には、サギ科の仲間同士で寄り集まり、コロニー(鷺山・森)を作る習性があります・・・
チュウダイサギ 彼岸花原
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キツリフネ(黄釣船、黄吊舟)
2021/09/24(Fri)
  きょうは、f晴れ時々曇りました(19.4~27.1℃/北風)。
  道沿いの小湿地に、キツリフネ(ツリフネソウ科)が咲いていました。僅か数輪でしたが、黄色いリボンにも見える金華が、風にゆらゆら揺れていました。北半球に広く分布し、日本では北海道~九州の山地~丘陵の、水辺等のやや湿った所に生育する、草丈50-80cm の一年草です。葉には鋸歯があり、楕円~広披針形。夏~秋、葉の下から細長い花序を伸ばし、その先に3-4cmの横長で黄色い花を釣り下げます。花弁状の萼と唇形の花弁を持ち、距が長く筒状になります。種子が熟すと、弾けて飛び散ります。青葉山では、沢沿い等の湿性地に見られます・・・
キツリフネ 水溜の空
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ヤマハッカ(山薄荷)
2021/09/23(Thu)
  きょうは、大体晴れました(18.8~27.3/南東風)。
   道端に、ヤマハッカ(シソ科)が咲いていました。暗い森影にスポットライトの陽が射して、蒼玉の様な花が爽やかな煌きを放っていました。北海道~九州の山野の林縁等に生育する、高さ0.4-1mの多年草です。広卵形で長さ3-6cmの葉は対生し、鋸歯は粗く葉柄に翼があるのが特徴です。茎の稜には下向きの毛があります。9-10月、枝先の長い花穂に青紫色の唇形小花を数個ずつ数段に付けます。上唇は4裂して立ち上がり、濃い青紫色の線状の斑点があり、下唇は2裂して前方に突き出し、縁が内側に巻くのも特異点です。青葉山では、道端等に普通に見られます・・・
ヤマハッカ 檜林の射光
 又すっかり忘れていましたが、きょうで「きょうの青葉山」が16周年になりました。何とか毎日欠かさず続けて来られましたが、できる限り長く続けて行くつもりですので、これからもどうぞ宜しくお願いします・・・
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キクイモ(菊芋)
2021/09/22(Wed)
   きょうは、晴れ時々曇りました(18.7~28.0℃/北風)。
   川岸に、キクイモ(キク科)が咲いていました。アレチウリに取り囲まれ乍ら。向日葵を彷彿させる花々が、健気に優しそうに群れていました。北米原産で、南米、欧州、アジア、オセアニアに移入分布する、草丈1.5-3mの多年草です。日本には江戸時代末期に飼料用作物として伝来し、後に野生化しました。茎葉共に粗毛が生えざらつき、下部の葉は対生し上部の葉は互生します。葉柄には翼があり、葉身は長卵形で先が尖り、3本の葉脈が目立ち、疎に鋸歯があります。9-10月、茎上部が分枝し、径6-8cmの数個の黄色頭花を付けます。舌状花は長さ3-5cmの淡黄色で、中央部の筒状花は黄褐色。果実は長さ5-6mmで、上部に毛が生えています。塊茎は食用。青葉山では、川沿い等のあちこちに群生しています・・・
キクイモ 追廻沿いの広瀬河畔
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アミタケ(網茸)
2021/09/21(Tue)

  きょうは、晴れ後曇りました(16.0~24,6℃/南東風)。
  赤松の小林に、アミタケ(ヌメリイグチ科ヌメリイグチ属)が沢山生えていました。小さくてしっかりしたものばかりでしたので、ほんの少しだけ採って、茹で溢して赤紫になったのを、しみじみ美味しく味見しました。主に晩夏〜秋(時に梅雨時)に、全国の山地〜平地の赤松・黒松等の林床に群生する、傘径3ー10㎝程のイグチの仲間です。傘は半球〜平開し、帯紅淡黄褐〜灰黄褐色を呈し、著しい粘性を示します。肉は肌〜クリーム色で柔らかく、傘裏は管孔状を呈し、孔口は放射状に長い楕円形を生し、幼時は淡黄色で後帯オリーブ褐〜暗灰褐色。柄は長さ3-6cm、径3-8mm程で、くすむクリーム〜淡黄褐色で平滑、中実。優秀な食菌で、仙台ではアミッコと呼ばれ人気で、嘗ては直ぐに無くなってしまいましたが、最近は「放射能」の所為もあり、流れているのも見かけます。青葉山では、松林等に普通に見られます・・・
アミタケ 木根道
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オオバショウマ(大葉升麻)
2021/09/20(Mon)
  きょうは、良く晴れました(16.0~27.3℃/北東風)。
  道沿いのオオバショウマ(キンポウゲ科サラシナショウマ属)に、花が咲いていました。銀モールの様な花穂が、木漏れ陽にきらきらと、暗い林床を輝かせていました。本州~九州の山地の林中に生育、高さ40-100cmの多年草です。日本固有種。根茎は太く、長く横に伸び、髭根があります。幅10-30cmの根出葉は長柄を持ち、1回3出の複葉で、円心形の小葉は5-7浅裂します。茎上部、葉の縁と下面脈上には短毛があります。8-9月、茎先に穂状花序を出し、白い小花を多数付けます。花弁状の萼片は4-5枚あり、長さ4-5㎜の広楕円形。花弁は長さ4-6㎜。ブラシ状の雄蕊は多数あり、長さ7mm。雌蕊1。果実は袋果となり、長さ6-7mm。青葉山では、杉林下や北斜面等の所々に群生しています・・・
オオバショウマ 青葉山から太白山(青麻山も).
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フシグロセンノウ(節黒仙翁)
2021/09/19(Sun)
  きょうは、良く晴れました(17.6~28.2℃北北東風)。
  森の道端に、フシグロセンノウ(ナデシコ科)が咲き残っていました。明るい森に不意に現れた、真紅に燃える一輪の花に、心まで熱くなりましたくなりました。本州~九州の山地の林縁や林内に生育する、高さ50-80cmの多年草です。日本固有種。茎は直立し、節は黒褐色で、茎上部は分枝し、疎な軟毛があります。長さ5-14cm、幅2.5-5cmの葉は、無柄で茎に対生し、卵~長楕円状披針形で、葉先は鋭尖形で基部は細まります。8-10月、分枝した茎先に朱赤色の花を疎に数個咲かせます。萼は2.5-3cmの長円筒状で5裂し、無毛で、5枚の花弁は長さ2.5-3cm。蒴果は先が5裂した長楕円形。青葉山では、檜林等の所々で見られます・・・
フシグロセンノウ 晴れた山
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ツバメ(燕)
2021/09/18(Sat)
 きょうは、一日雨降りでした(20.7~23.0℃/南東風)。
 道沿いの電線に、ツバメ(ツバメ科)が止まっていました。雨の中、何羽もいましたが、二番子か三番子か?尾の短い若鳥も震えていて、南帰行するには、未だ無理な気がしました。春、北海道〜九州に夏鳥として飛来する、全長17cm 翼開長32cm程の燕の代表種です。体色は光沢ある黒で、腹は白く、額と喉が赤く、尾は長く二つに分かれ、雄の方が雌より長く見えます。春〜夏に繁殖し、2回(稀に3回)子育てすることもあります。トンボ、アブ、ユスリカ等を、飛びながら捕えます。チュピッ等と鳴き、囀りは「土食って虫食ってしぶーい」(聞きなし)等と聞こえます。繁殖後、川沿いの葦原等に数千〜数万羽が集まり、塒を取り、8月中旬〜10月に東南アジア等へ渡ります。青葉山では、周辺人家等で繁殖し、川沿い等でも良く見られます…
ツバメ 霧の広瀬滝
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ツノハシバミ(角榛)の果実
2021/09/17(Fri)
  きょうは、大体曇りました(17.6~22.9℃/南東風)。
  道沿いのツノハシバミ(カバノキ科)に、実が生っていました。「角」が三つの立派なもので、肩を張り腕を広げ、コーカサスの踊手の様にも見えました。一つ味見しましたが、セイヨウハシバミ(ヘーゼルナッツ)の近縁種だけあって、既に美味しくなっていました。北海道~九州の他朝鮮等の山地に生育する、高さ4-5m、径15cm程の落葉低木です。樹皮は灰褐色で滑らかで皮目が目立ち、若枝は灰緑色。葉は互生し、欠刻のある細かい重鋸歯があり、葉柄は0.5-1cm、葉身は卵~倒卵型で長さ5-11cm、基部は円形で先端は尖ります。3-4月、葉が出る前に花を付け、雄花は尾状花序を下垂し、雌花は枝先に数個の花が頭状に集め、鱗片の間から出る赤い柱頭が目立ちます。果実は9-10月に熟し、刺毛を密生し嘴状に長く伸びた特徴ある形になります。青葉山では、歩道沿いや林縁部等で普通に見られます・・・
ツノハシバミの果実 橋から
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ヒガンバナ(彼岸花)
2021/09/16(Thu)
  きょうは、曇り時々晴れました(17.1~22,8℃/北風)   
  車道沿いの土手に、ヒガンバナ(ヒガンバナ科)が咲いていました。知らぬ間に真紅の、数十株の花群れが幾つも続いていて、篝火の様に燃え盛っていました。北海道~沖縄の、田畑周辺や堤防、墓地、道端等に生育する多年生の球根性植物です。日本には稲作伝来時に中国から伝来した帰化植物と考えられています。晩夏~初秋、枝葉も節もない高さ30-50cmの花茎を立て、その先に赤く稀に白い散形花序を一つ形成し、包が破れると5-7個程の花を放射状に付けます。花弁は長さ40mm、幅約5mmと細長く、大きく反り返ります。花後、晩秋に長さ30-50cmの線形の細葉をロゼット状に出します。全草にアルカロイドを多く含み有毒ですが、嘗ては長時間水に曝して「救飢植物」ともなりました。青葉山では、田畑周辺等に見られます・・・
ヒガンバナ 陽が射した青葉山
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キバナアキギリ(黄花秋桐)
2021/09/15(Wed)
 きょうは、曇って一時雨が降りました(18.8~25.8℃/北北東風)。
  道沿いに、キバナアキギリ(シソ科)が咲いていました。ほんの一群れでしたが、柔らかな乳黄色の花々が足元にも零れ、薄暗い森をほんのり照らしていました。本州~九州の山地の木陰等にに生育する、高さ20-40㎝程の多年草です。茎は四角で、葉は対生し長柄があり、三角状矛型で長さ5-10㎝、幅4-7㎝。8-10月、茎先に黄色い唇形花を穂状に付け、花冠は長さ2.5-3.5㎝で上唇は立ち上がり、下唇は3裂して前に突出ます。雄蕊4中2は退化し、花柱は長く突出します。萼は上下に2裂し、下裂片には浅い切れ込みがあり開出毛があります。青葉山では、明るい林内に普通に見られます・・・
キバナアアキギリ アオハダの実
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オオシロカゲロウ(大白蜻蛉)の大発生
2021/09/14(Tue)
 きょうは、曇って一時小雨が降りました(16.2~22.4℃/南風)。 
  朝刊に「蜻蛉大発生」の記事があったので広瀬川に向かうと、牛越橋の袂に大量の蜻蛉が溜っていました。何万匹なのか?!吹き溜まりには15cm程も積もり、人は勿論車も避けながら走っていて、餌にしようと多くの雀蜂も集まっています。調べると、オオシロカゲロウ(シロイロカゲロウ科)の様でしたが、もう生きているものは見られず、この物凄い光景に暫し立ち竦みました。本州〜九州の低山〜平地の渓流や河川中~下流域等に生息する、体長15㎜程 尾長35㎜程、翅長約20㎜の白く大型の蜻蛉の仲間です。成虫は8〜9月(年1化、初秋の1~数週間)に出現し、尾は♂で2、♀3。♂成虫は半透明の翅に白色の翅脈を持ち、腹部背板の模様は明瞭。単為生殖を行う種として知られ、ほぼ雌で占められた 個体群も存在します。卵のまま越冬し約半年を休眠卵で過ごします。幼虫は体長20㎜、突出した大きな顎と腹部にふさふさした鰓を持ち、砂泥中に棲んで水面で羽化します。成虫は何も食べず寿命は2時間以下で、灯りに集まり、時に死骸が雪の様に降り積もり、車がスリップする程大発生します。青葉山周辺の広瀬川でも、規模は違いますが毎年の様に大発生します…
オオシロカゲロウ大発生 オオシロカゲロウ
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イカリモンガ(碇紋蛾)とダキバヒメアザミ(抱葉姫薊)
2021/09/13(Mon)
    きょうは、ほぼ晴れました(17.2~27.2℃/南風)。  
    道沿いのダキバヒメアザミ(キク科)に、イカリモンガ(イカリモンガ科)が止まっていました。美味しそうに花蜜を吸っていましたが、翅の模様も眼の様で、余計夢中に見えました。北海道~九州の他、中国、朝鮮、シベリア等の山地~平地の森林内に生息する、開張35㎜程の蛾の仲間。成虫は3-7月に出現、渓流沿いの薄暗い環境等で良く見られ、茶色でやや角張った形の翅を持ち、前翅には朱色の紋がある。昼間活動し、翅を畳んで止まり、花蜜を吸い、触角も細く、と「蝶」の仲間の特徴をしっかり備えているが、元々蛾と蝶の境界線は曖昧で、当種が何故蝶ではないのかは不明。年二回発生し、夏に羽化したものは、落葉や朽木の中で越冬。食草はイノデ類(シダ)。青葉山では夏以降に発生し、成虫はそのまま落葉下や朽木中で越冬、春に再び活動し始める。抱葉姫薊は、主に東北の山野に生育する高さ1.5-2mの多年草。茎に毛は無く粉白色で、時に紫色を帯び、葉は鋸歯〜羽状に中裂し、基部が茎を抱くのが特徴で、名の由来。7-9月、枝先に紫色の頭花を上向きに単生。花冠先端は5裂し、不規則に折り重なり毛毬状の花塊を形成、中から合着した5つの雄蘂に包まれた雌蘂が突き出る。総苞は粘らず、総苞外・中片は長く伸びて反り返る。ナンブアザミの変種とも言われます。青葉山では、両種共に普通に見られます・・・
イカリモンガとダキバヒメアザミ 川から
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九月観(視)察会
2021/09/12(Sun)
  きょうは、久し振りの快晴下の、少し暑いけれど気持ち良い観察会となりました(18.4~29.3℃/南南東風)。未だ「コロナ禍」は収まらずも、参加者はほどほどで、簡単な挨拶や会報等のお知らせ、今日の予定等報告があり、9,10月はきのこ中心の観察・鑑定会で、今回は仙台きのこ同好会のS先生に案内をお願いしていましたので、紹介やご挨拶の後、早速の出発です。大学構内には栃の実が落ち、ツクシハギやミヤギノハギが咲き零れ、興梠の声等するものの、未だツクツクホウシやミンミンゼミが鳴き、派手なサルスベリやスイレンの花が咲く等、夏の風情です。キノコはと言えば、端境期とでも言うべきか、アカヤマタケやカワリハツ、ヘビキノコモドキ、モリノフジイロタケ等フウセンタケの仲間、恐ろしい毒茸カエンタケ等はあるものの、例年の様な目立つものは中々見つかりません。森に入っても、無数に出ていたナラタケモドキはほぼ流れ、オオクロニガイグチやコテングタケモドキ、ハナホウキタケ、カバイロツルタケ、群れるヒメカバイロタケ、出始めのスギヒラタケ、まん丸いシラタマタケ等は見られるものの、後は小さいもの、赤、白、黄(橙も?)のイボカサタケ、チシオタケ、モミジタケ、チャツムタケ等が多く、その中でも、ツノホコリやマメホコリ等の粘菌、栗の毬に出ていたクリノイガワンタケ、そして先生に探し方を教わり、あちこちで見つかった不思議なカメムシタケには驚愕、感激させられました。樹液の木にいた大きなミヤマクワガタ、あちこちに咲き残るヤマジノホトトギスや咲き群れるキバナアキギリ、真白く不思議なネナシカズラ等も印象的でした。観察後のきのこ鑑定会では、冬虫夏草や、昨日採集のセミノハリセンボン、ボーベリア菌に覆われた天牛等含めた、未知の世界に驚き、きのこ研究の進み具合等、日頃中々訊けないお話に、楽しい一時でした・・・
ツクシハギ. シラタマタケ ツノホコリ キバナアキギリ
  きのこでは他に、ヌメリコウジタケ、フサヒメホウキタケ、ヒロハウスズミチチタケ、ドクベニタケ、サマツモドキ、シロアンズタケモドキ、シロゲカヤタケ、ウスヒラタケ、マツオウジ、カワラタケ、ヒトクチタケ、ホコリタケ、フサタケ等が見られました。花では他に、コヒルガオ、クズ、オトコエシ、ダイコンソウ、ヤブツルアズキ、ミズヒキ、コバギボウシ、オオハンゴンソウ、ヤブラン、ケチヂミザサ、ガンクビソウ、ツルリンドウ、オクモミジハグマ、オヤリハグマ、キンミズヒキ、ヒメキンミズヒキ、ヒヨドリバナ、カノツメソウ、シラヤマギク、シロヨメナ、セイヨウタンポポ、ツユクサ、ゲンノショウコ、ヤブガラシ、ヘクソカズラ、コセンダングサ、ダキバヒメアザミ、(ボタンクサギ、メドーセージ、ヤエヤマブキ、ランタナ)等が見られました。果実では他に、ミツバアケビ、クリ、コナラ、ミズナラ、チゴユリ、アオハダ、ツクバネ、ツリバナ、シラキ、ツルアリドオシ、マムシグサ、イヌツゲ、オオバクロモジ、ナツハゼ、サルトリイバラ、ミヤマガマズミ、コウスノキ、(カリン)等が見られました。動物では、土手にいたヤマカガシ、道から飛び出るアカガエルの仲間、イノシシの生活痕、テンの糞、リスの食痕、等、昆虫やクモでは、微かに聞こえたチッチゼミやエゾゼミの声、樹液のチャイロスズメバチやヨツボシオオキスイ、萩にいたルリシジミ?やキタキチョウ、薊にいたイチモンジセセリ、カラスアゲハ?、帰り道にいたセダカシャチホコの幼虫、巣網のジョロウグモ、等。野鳥ではシジュウカラ、ヒヨドリ、カワラヒワ、メジロ、セグロセキレイ等の他、ガビチョウがやたらと鳴いていました。きょうは茸観察には晴れ過ぎ?かも知れませんでしたが、S先生の的確な解説のお蔭もあり、数多くの、しかも見知らぬ出会い、驚きや喜びがあり、又夫々に新しい邂逅があったのではないでしょうか?
ネナシカズラ 鑑定会 カメムシタケ 楽しかった!
  来月(10/10(日))も、キノコ中心の観察・鑑定会を予定しています。又、素晴らしい出会いを期待しましょう・・・
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セミノハリセンボン(蝉針千本)
2021/09/11(Sat)
  きょうは、晴れ時々曇りました(18.9~27.6℃/南南東風)。
  森の小道に、不思議な蝉が落ちていました。全身が白い醭か菌糸の様なもので覆われていて、近付いて良く見ると、それは無数の胞子で、調べると、セミノハリセンボン(ムシタケ科イサリア属)と分かりました。蝉はヒグラシでしたが、広義の冬虫夏草の仲間で、夏~秋、全国の各種蝉の、地上に落ちたり止まっている成虫の、全身から多数発生します。名の通り、待針状で、先端は白~淡灰、淡紫色の粉を吹き、この粉は分生子と呼ばれる無性胞子で、無性生殖を行います。食毒不明ですが、もしかすると薬効があるかもしれません。やや埋もれた状態等にすると、より希少なスズキセミタケが発生する場合がある様です・・・
セミノハリセンボン 車道から
  明日(9/12)は、定例の観(視)察会↓。お天気は心配ですが、キノコが中心の観察会となります。専門家のお話を聞きながら、自然全般の観察もしましょう! 又色んな出会いがあるといいですね・・・
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オオゴムタケ(大護謨茸)
2021/09/10(Fri)
  きょうは、晴れ時々曇りました(18.9~27.6℃/南南東風)。
  道沿いの倒木に、オオゴムタケ(クロチャワンタケ科)が生えていました。幾つかありましたが、未だ若いものばかりで、ふかふかの天鵞絨の枕か砂糖天麩羅の様にも見えました。初夏~秋に、全国の山野の広葉樹の湿った落枝、倒木上に発生する木材腐朽菌です。幼菌は球形で、成熟すると上部に穴が開き、徐々に広がって平になります。 全体が黒褐色でゴムの様な弾力性があり、直径4-7cm高さ3-4cmと大きく、側面には綿毛状の菌糸で覆われてざらつきます。内部は寒天状で、ゼラチン質の肉は、外皮を除いてさっと煮て、シロップや酢等をかけて食べられます。尚、ゴムタケ(ズキンタケ科)とは全く別種です。青葉山では、落枝等に普通に見られます・・・
オオゴムタケ 薄小原
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ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)
2021/09/09(Thu)
  きょうは、曇り後晴れました(17.7~26.7℃/南南東風)。
  森の道沿いに、ヤマジノホトトギス(ユリ科)が咲いていました。暗い足元を照らす様に、長く伸びた花茎に、宝冠の様な華やかな花が、横に横にと並んでいました。北海道南西部~九州のに山地の林内や林縁等に生育する、茎丈30-60cmの多年草です。日本固有種。全体に毛が多く、葉は互生し、卵状長楕円~狭長楕円形で先端は鋭く尖り、基部は茎を抱きます。8-10月、茎先と葉腋から花柄を出し、白く紫色の斑のある花を1-3個開きます。花被片は6個で平開しますが、反り返らず、6本の花糸は花の中心で花柱と密着し、上方に伸び、放射状に広がります。花柱は3裂し更に先で2裂し、柱頭部に斑点があります。蒴果は長さ約3.8㎝で3稜があり、内部は3室に分かれ、熟すと先端が開き、長さ約2㎜の種子が出ます。青葉山では、林下等に普通に見られます・・・
ヤマジノホトトギス_北咳から
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アンズタケモドキ(杏茸) 
2021/09/08(Wed)
 きょうは、曇り後雨になりました(16.3~21.3℃/南風)。
 道端に、アンズタケモドキ(アンズタケ科アンズタケ属)が生えていました。遠くからも目立つ、鮮黄色の大きくな塊で、一瞬、金塊の輝きにも見えました。夏~秋、全国の各種林内地上に発生する、傘径3-8㎝の中型外生菌根菌です、傘は初め平坦、成長すると漏斗形になりますが、形は規則的でありません。傘表面は明卵黄色で、傘裏は殆ど平滑で、成熟するとやや皺状になります。柄は白っぽくて中実。アンズタケによく似ていますが、襞は不明瞭で杏臭も弱い。食とされることもありますが不明。この白色型を変種としてシロアンズタケモドキと呼びます。青葉山では、アンズタケと共に普通に見られます…
アンズタケモドキ 沢になった道
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コバノカモメヅル(小葉鴎蔓)
2021/09/07(Tue)
 きょうは、久し振りに大体晴れました(14.4~23.3℃/南東風)。
  道沿いの木に絡まるコバノカモメヅル(ガガイモ科)に、花が咲いていました。大字形で赤紅色の小花が、あちこちで輪舞していて。妖精達の舞踏会でも覗き見ている様でした。図鑑では、関東~近畿の、山野の草原や湿地に生育する、高さ2-3m程になる蔓性多年草とされますが、青葉山でも、温暖化の所為か?普通に見られます。葉は葉柄があり、茎に対生し、披針〜広披針形で先が尖り、全縁。7-9月に、径7-9mmの暗紫色で星型の花を付けます。後に径7mm、長さ5-7cm程のガガイモ科特有の袋果になります。秋に袋果が割れて、種髪(毛束)を付けた種子が弾けます。名は、シロバナカモメヅルより葉が小さい事に因ります・・・
コバノカモメヅル 久々の晴れ
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ツルニンジン(蔓人参)
2021/09/06(Mon)
  きょうは、曇って午後に雨が降りました(16.5~19.0℃/北風)。
 道端に、ツルニンジン(キキョウ科)が咲いていました。虎杖に巻き付いた蔓に、大きな臙脂色の"鐘"が、とても派手やかでした。朝鮮、中国、アムール等の東アジアに広く分布し、日本では北海道~九州の、林縁や明るい林内に生育する多年生蔓植物です。茎は高さ数m程で、地下には塊根があります。互生する葉は枝先に数枚集まり、1つの葉の様に見えます。茎葉を傷付けると白い乳液が出ます。晩夏~秋に、側枝の先に花径3㎝程の花を下向きに開き、萼片は大きく、花冠は釣鐘状で外側は白く、内側には緑に赤紫色の斑があり、雌蘂の柱頭は3-5裂します。果実は萼片の付いた蒴果となります。青葉山では、林縁等の所々に見られます・・・
ツルニンジン 遠くに光
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ツリフネソウ(釣船草・吊舟草)
2021/09/05(Sun)
  きょうは、曇り時々雨が降りました(17.3~22.5℃/北風)。
  沢沿いに、ツリフネソウ(ツリフネソウ科)が咲いていました。薄暗い森に、艶やかな唇を想わせる花が、ぽっかり口を開けていました。朝鮮、中国、ロシア東南部等に分布し、日本では北海道~九州の山地~低山の水辺等のやや湿った薄暗い場所に生育する、草丈50-80cm程の一年草です。葉は楕円~広披針形で、鋸歯があります。9-10月、茎先から細長い花序が伸び、そこに赤紫色で3-4cm程の横長の花を釣り下げる様に多数咲かせます。花弁状の萼と唇形の花弁を持ち、距が長く筒状になり、くるりと巻いているのが特徴です。種子が熟すと、弾けて飛び散るように拡がります。青葉山では、沢沿い等に見られます・・・
ツリフネソウ 溜池と薄
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ウスフジフウセンタケ'(薄藤風船茸)
2021/09/04(Sat)
   きょうは、一日曇りました(18.2~21.7℃/北風)。
   道沿いの山桜の根元に、ウスフジフウセンタケ(フウセンタケ科フウセンタケ属)が生えていました。未だ小さくてしっかりしていて、如何にも茸と言う感じでしたが、良く見れば、傘は正に藤色がかり、傘裏を覗けば、鮮やかな薄紫に染まっていました。秋に、全国のブナ科を中心とした広葉樹の林内地上に発生する風船茸の仲間です。傘径は3~8㎝で、初め饅頭形で後に中央部が膨らみ(中高)平開します。表面は粘性なく淡灰紫~銀白色で、絹糸状 の艶があります。襞は上~直生しやや疎、淡帯紫色後肉桂褐色となります。柄は中実、5~8 ㎝×10~20㎜で、下部は棍棒状に膨らみ、表面は傘と同色で、クモの巣膜より下に外 被膜の白い残片が付着します。肉は帯紫白色。美味しそうですが食毒不明とか。良く似たウスムラサキフウセンタケは柄が中空で傘に艶はありません・・・
ウスムラサキフウセンタケ 大橋から

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ミソハギ(禊萩)
2021/09/03(Fri)
   きょうは、晴れ後曇って、夜に雨が降り出しました(18.2~25.8℃/東北東風)。
   道沿いに、ミソハギ(ミソハギ科)が咲いていました。嘗ては盆花にもされ、何処にも普通にありましたが、この一年で追廻の大群落はほぼ消滅、一株でも探すのが大変になっていますが、ここのは何とか健在で、梅紫の花々が元気に群れていました。日本の本州~沖縄の他朝鮮等の、湿地や田の畔等に生育する、高さ50-100cmの多年草です。全体に無毛で、茎は上部に行く程四角い断面となり、不明瞭な稜があります。葉は長さ数cmで細長く、対生で交互に直角方向に出ます。6-8月下旬、茎先の葉腋に紅紫色の花を次々と付け、6枚の花弁は皺がよります。青葉山周辺では各地に自生地がありましたが、今は局所的に見られます・・・
ミソハギ 車道から
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キハギ(木萩)
2021/09/02(Thu)
    きょうは、雨後曇りました(16.6~23.2℃/北東風)。
   森の道沿いに、キハギ(マメ科)が咲いていました。日向の株に遅れる事二月余、薄暗い林床にぽつぽつと、奥床しくひっそり佇んでいました。本州~九州の山野の、日当りの良い所に生育する、高さ1-3mの落葉低木です。枝に微毛が密生し、葉は3出複葉で互生し、小葉は長卵形又は長楕円形。表面は無毛で裏面に毛があって先は尖ります。7-9月、葉腋から総状花序を出し、1㎝程の蝶形花が下から咲き上がります。花は黄白色で旗弁の中央と翼弁が紫紅色を帯びます。青葉山では、真先に咲き始める萩で、川沿い等に多く見られます・・・
キハギ 重い空
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サマツモドキ(擬早松茸)
2021/09/01(Wed)
  きょうは、雨が降ったり止んだりでした(18.2~23.2℃/東南東風)。
  赤松の根元に、サマツモドキ(キシメジ科)が生えていました。雨に濡れてしっとりと、鴇色にも見える傘や柄も、蜂蜜色の襞も、とても美味しそうな色合いでした。夏~秋,マツ等針葉樹の切株や腐木上他に発生する傘径5-15cmの中~大型菌です。傘は初め鐘形~丸山形で,後に平開し中央がやや窪みます。表面は乾燥し淡黄色で全面に赤紫色の綿毛状の鱗片が密生。 襞は、直~湾生して密。柄は黄地に赤褐色の銀鱗片を帯び、中実。名は、サマツ(早松=松茸より速くて出るニセマツタケ等)に似る事に因ります。別名はサマツタケモドキ。嘗ては普通に食べられていましたが、微量の毒成分を含み、人によって中毒します。青葉山では、松や杉の根際等普通に見られます…
サマツモドキ 鶏沢から
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ゆきかえる