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ミヤマホオジロ(深山頬白)♀
2021/11/30(Tue)
  きょうは、大体晴れました(2.3~14.1℃/南南東風)。
  道沿いに、ミヤマホオジロ(ホオジロ科)がいました。何羽かの群れでしたが、地上で採餌していたものが、此方に気付いて飛び上がると、近くの木に止まって、雄も雌も黄色い顔を見せながら、暫らく止まっていました。中国東部、朝鮮、ロシア沿海地方と、日本では対馬のみで繁殖し、北海道南部以南に冬鳥としてやって来ますが、西南日本に多く渡来します。仙台では、嘗ては珍鳥でしたが、温暖化の所為か、近年普通に見られるようになりました。全長(翼開長)15.5cm。雄は、冠羽、顔、胸が黒く、雌は褐色ですが、両者共に眉と喉が黄色いのが特徴です。青葉山では、明るい林中、林縁で小群が良く見られます・・・
ミヤマホウジロ 秋の夕陽に
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オオハクチョウ(大白鳥) が飛んで行く
2021/11/29(Mon)
   きょうは、良く晴れて、初霜と初氷が観測されました((0.8〜11.7℃/南西風)
   空を、白鳥が飛んでいました。双眼鏡で見たところ、オオハクチョウ(カモ科)でしたが、寒く澄み切った青空を、くーくーと鳴きながら、神々しくも山手の西の彼方へと、消えて行きました。ユーラシア大陸北部で繁殖し、欧州の一部、中国東部、朝鮮、カスピ海や黒海沿岸で越冬し、日本には冬に、シベリアやオホーツク海沿岸から本州以北に飛来します。 全長140-165㎝、翼開張218-243㎝、体重は10kgを越え、全身の羽衣は白。虹彩は褐色で、嘴は黒く、上嘴基部は黄色で黄色部が鼻孔下部に突出します。幼鳥の羽衣は灰褐色で、嘴基部が淡ピンク色。水中や水面の水草を採餌したり、陸上で落ち穂や青草を食べます。仙台市街地では、宮沢橋付近等各所で越冬していますが、青葉山周辺では、北堰、賢渕付近等で時々観察され、上空を飛ぶ姿は普通に見られます・・・
オオハクチョウ 蔵王連峰
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コハウチワカエデ(小羽団扇楓)の紅葉
2021/11/28(Sun)
  きょうは、晴れ時々曇りました(4.3~11.0℃/ほく北北西風)。
  道沿いのコハウチワカエデ(ムクロジ科)が、紅葉していました。落葉している木々も多いのですが、未だ鮮紅色のものもあって、じっと見ているだけで、何か"高揚"してきますね^^。北海道~九州の、暖温帯上部~冷温帯山地に生育する樹高10-15mの落葉小高木です。日本固有種。雌雄同株。樹皮は暗灰色。葉は対生し、葉身は長さ5-8㎝、幅5-9㎝で表面は濃緑色、裏面は緑色。縁は単鋸歯で9-11裂し、先は鋭頭。葉柄は長さ3-7cm。若葉には両面に毛が多く、成葉では裏面や葉柄に毛が残ります。5-6月、一つの花序に雄花と両性花が混生する、淡黄色の小花を複散房花序に10-15個付けます。果実は翼果でほぼ水平に開きます。青葉山では、カエデ類で最も普通に見られます・・・
コハウチワカエデ こはうちわかえで
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アキノキリンソウ(秋の麒麟草)
2021/11/27(Sat)
  きょうは、晴れ後曇りました(4.3~8.7℃/西風)。
  道端に、アキノキリンソウ(キク科)が咲き残っていました。落葉の中から立ち上がって、しっとりと、周囲の黄葉と同化していました。北海道~九州の他朝鮮等の、山地や丘陵の草原や明るい森に生育する、高さ80cm程の多年草です。葉は互生し、茎の下部の葉は先端が尖る楕円形で、上部では被針状になります。8-11月、茎先に散房状又は総状に黄色い花を多数付けます。舌状花と筒状花があり、内側の筒状花が結実します。名は、秋に咲くキリンソウ(ベンケイソウ科)に似た花の意で、別名のアワダチソウは、頭花が群れ咲く様を酒を醸した時の泡に見立てました。青葉山では普通に見られ、晩秋には良く目立ちます・・・
アキノキリンソウ 柿の実
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サラサドウダン(更紗灯台・更紗満天星)の紅葉
2021/11/26(Fri)
   きょうは、晴れたり曇ったりで、時々小雨がぱらつきました(3.8~10.6℃/西北西風)。
   道沿いのサラサドウダン(ツツジ科)が、紅葉していました。えっ、こんなにも、と思うほど美しく、周囲を赤々と照らしていました。北海道南部~近畿、四国の主に深山に生育する高さ2-5mの落葉小高木です。若枝は無毛。葉は倒卵形で、長さ2-5cm、幅1-2cmで、長さ3-10mmの葉柄があり、枝先に集まり互生します。葉の表面には短毛が散生し、裏面の側脈基部には褐色の縮毛が密生し、先端が長毛状になる微小鋸歯があります。5-6月、枝先に長さ2-3cmの総状花序を付け、萼が鐘形で深く5裂する10個程の花が、1-2cmの花柄の先端に下垂します。果実は蒴果で上向きに付きます。青葉山では、尾根道等に見られます・・・
サラサドウダン 北斜面と広瀬川
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ビョウタケ(鋲茸)
2021/11/25(Thu)
   きょうは、曇り時々小雨が降りました(3.9~10.8℃/南西風)。
   道沿いの倒木に、ビョウタケ(ビョウタケ科)が生えていました。砂金の様な粒々が一面に付いていて、近寄れば盃状、裏を返せば、しっかり柄もあって、正に鋲でした。全国の、倒木や枯枝に群生する子囊菌の盤菌類です。直径は3-5㎜程で、細い柄の上に皿状の子囊盤ができます(皿状子囊盤を持つ点でチャワンタケ科の菌に似ますが、子囊の頭部構造に蓋を欠く点で異なります)。傘は円く滑らかで、鮮黄~橙黄色、時間経過と共に巻き上がり、色は薄くなって行きます。良く似たモエギビョウタケは小さく(径1-2㎜)、ニセキンカクアカビョウタケは橙~朱色。名は、鋲に似ている事に由来。青葉山では、朽木等に普通に見られます…
ビョウタケ 氷雨

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
「杜の都 青葉山は今!」展示会 …2022年3/1(火)〜3/15(火) 青葉通地下道ギャラリーにて開催! 作品募集中!!!
★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 

★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。

★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! 

青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、そ、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、金港堂本店宮城NPOプラザ(榴ヶ岡)等で販売していますが、お求めになりたい場合は、:  cheb@live.jp まで。
☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。
 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。
希少種たちの叫び 生命(いのち)あふれる青葉山~「杜の都」の魅力再発見 青葉山自然観察ガイドブック 巨大な自然破壊が進行している青葉山周辺
オオタカの営巣地を守ろう!! 
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ニシキギ(錦木)の紅葉
2021/11/24(Wed)
   きょ星北海道~九州の他、朝鮮、中国、サハリン、クリル等の山地~平地の林下に生育する、高さ3m程の落葉低木です。コマユミ(小真弓)の変種とされ、枝は緑色で、コルク質の4翼が出るのが母種との相違点です。長さ2-7㎝の葉は対生し、質は薄く、楕円~倒卵形です。5-6月、本年枝の葉腋から長い柄のある集散花序を出し、淡黄緑色の径6-8㎜の小花を数個下向きに開きます。花弁4、雄蕊4、雌蕊1。果実は、1-2個の離生した心皮から成ります。青葉山では、林内各所に見られます・・・
ニシキギ 城址から
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 リュウノウギク(竜脳菊)とキタテハ(黄立翅)
2021/11/23(Tue)
 きょうは、晴れ後曇って、一時小雨が降りました(7.4~13.8℃/西風)。
 林縁の民家跡に、リュウノウギク(竜脳菊)と思われるが咲いていました。日溜まりの一叢の花には、何匹か花虻が飛び回っていましたが、キタテハ(タテハチョウ科)が舞い下りると、身を回しながら、独占的に美味しそうに吸蜜していました。北海道西部~種子島に生息する、翅長2.5-3cmの中型蝶。成虫は早春~晩秋に2-5回発生し、花や樹液等に集まる。翅の縁には大小の突起があり、先が尖り、表は前後共黄色くて、褐色の縁取りと黒斑があり、後表翅の黒斑中に水色の小点がある。翅裏は前後共赤褐色で、枯葉等の保護色になる。後翅の裏には、シータテハ等に似たC字型の模様がある。成虫で越冬。幼虫はカナムグラを食草とし、葉を糸で綴じ合わせて巣を作る。竜脳菊は、福島以南の山地や岩場に自生する草丈30 - 50cmの多年草。10月~11月の、秋遅くに茎先に径2.5 - 5cmの白い舌状花を単独〜2 - 3個付ける。名は、茎葉の香が竜脳樹から採る香料「竜脳」に似る事に由来します。宮城県は北限にあたり、絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています・・・
キタテハとリュウノウギク 高山は雪らしい
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ユキムシ(雪虫)
2021/11/22(Mon)
   きょうは、曇り後小雨が降ったり止んだりでした(7.8~10.8℃/北北西風)。
   雨の止み間、雪虫が飛んでいました。風花の様に幾つも舞っていましたが、コハウチワカエデに止まると、翅を閉じてじっとしていましたが、近寄ると又ふわふわと飛んで行ってしまいました。アブラムシ類の、特にワタアブラ亜科の仲間を総称して「ワタムシ(綿虫)」と言い、腹部から白腺物質が多数分泌されると、体中が白綿で包まれた様になります。秋の寄主植物を離れて冬の寄主へ移住する際に飛翔するので、良く目立ちます。北海道~本州、時に四国の高山の他、シベリア等に分布します。トドノネオオワタムシ(体長5mm程/トドマツ→ヤチダモ)等が代表的な存在ですが、国内では殆どアブラムシ類の分類研究が進んでおらず、同定は難しいと言われます。青葉山周辺の雪虫達は、ケヤキフシアブラムシ(体長2mm程/ササ類→ケヤキ)等の可能性が高いですが、良く解っていません・・・
雪虫 幽玄の森
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ホソヒラタアブ(細扁虻)
2021/11/21(Sun)
 きょうは、晴れ時々曇りでした(4.3~12.7℃/北西風)。
  道沿いの草叢に、ホソヒラタアブ(ハナアブ科)がいました。日向ぼっこしているのか、きょうは花ではなく未だ緑の葉に、気持ち良さそうにじっと止まっていました。北海道~九州の山野や都市近郊にも生息する、体長8-11mmのハナアブの仲間です。成虫は3-11月に出現し、 腹部は黄橙色と黒の縞模様で、各節に太細2本ずつの黒帯(蜂類に擬態しているともされる)があり、脚は黄色です。平板~皿状の花々の蜜を吸い、幼虫は油虫を食べて育ち、この事から益虫として多くの園芸家にも好れます。停空飛翔が得意で、交尾も空中で行います。青葉山では、各種の花に極普通に見られます・・・
ホソヒラタアブ 紅葉と太白
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オオイタドリ(大虎杖、大痛取)の紅葉
2021/11/20(Sat)
  きょうは、大体晴れました(8.6~15.0℃/北風)。
  川沿いのオオイタドリ(タデ科)が、紅葉していました。と言っても、多くは薄く黄葉しているのですが、所々濃く鮮やかに、真赤な大葉が土手を彩っていました。良く似たイタドリより北方系種で、北海道~本州中部の山野に生育する、高さ1-3m(大きいものでは4-5m)の多年草です。葉は長~広卵形で、長さ15-30㎝、幅10-25㎝で、基部は心形で先が尖り、裏面は粉白色を帯びます。葉の両面の脈状に短毛があります。7-9月、茎先や葉腋から立ち上がる花序に、白い小花を多数密に付けます。雌雄異株で、雌花は下向きに穂状に垂れ、雄花は上向きに立ちます。秋に熟す痩果は、種子に3枚の翼があり、風によって散布されます。根が網目状に張って土砂を押えるので、崖崩れ防止等に役立ちます。名は、イタドリより大型である事に由来します。青葉山では、崩壊地や河原の土手等に普通に見られます・・・
オオイタドリの紅葉 楢山
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クリタケ(栗茸)
2021/11/19(Fri)
   きょうは、大体晴れました(5.1~10.4℃/西北西風)。
   道沿いの小楢の枯木に、クリタケ(モエギタケ科)が生えていました。美味しそうな栗色で、大きくて皹まで入って、何か、旅疲れの三度笠風でもありました。北半球温帯以北に広く分布し、日本では秋~晩秋、全国の山林の主に広葉樹(稀に針葉樹)の切株や倒木等に発生する木材腐朽菌です。径3-8㎝の傘は茶褐~レンガ色で、襞は黄白色後紫褐色に変化します。別名はヤマドリモタシ等。優秀な食菌ですが、猛毒のニガクリタケに似ている上に、近年、有毒成分(ネマトリン、ネマトロン、ハイフォロミンA,B等)が見つかり、セシウム等も良く吸収しますから、十分な注意が必要です。青葉山では、晩秋に普通に見られます・・・
クリタケ 赤黄緑 月食

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不時開花のヤマツツジ(山躑躅)
2021/11/18(Thu)
  きょうは、晴れ時々曇りました(4..7〜15.1℃/南風)。
  道沿いに、ヤマツツジ(ツツジ科)が咲いていました。晩秋の薄暗い森で出会う、鮮やかな真赤な花々には、陽気の所為とは言え、とてもどきどきさせられます。暖かい日々が続いた事等が原因の「不時現象(気象用語で、平年の起日と著しくかけ離れた時期に起きる生物現象)」で、現象の違いにより不時開花(狂い咲き).、不時発現等と言いますが、最近では毎秋の様に出現する様になりました。山躑躅は、北海道南部~九州の低山の林縁等に生育する樹高1-4mの半落葉低木。葉は互生し、枝先に輪生。5-6月、枝先に朱色で径4㎝程の花を咲かせ、朔果は卵形で長さ約1㎝。青葉山では、ツツジ類中最も普通に見られ、不時開花も良く観られます・・・  
不時開花 ほぼ満月
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オオモミジ(大紅葉)
2021/11/17(Wed)
  きょうは、大体晴れました(5.2~15.6℃/西北西風)。
  道沿いで、オオモミジ(ムクロジ科)が紅葉していました。陽を一杯浴びて、青空を背に鮮やかに、一際真赤に燃え立っていました。北海道中部以南~九州の他、朝鮮等の、山地の森の谷間等に生育する高さ10-13mの落葉小高木で、本州では主に太平洋側に分布します。樹皮は灰褐色。葉は6-12cmで7-9に裂け、4-5月に赤紫色の花を付け、翼果はほぼ水平に開きます。イロハカエデの変種とされ、ヤマモミジとも似ていますが、両種とは、葉が大きく縁が細かい単鋸歯なので区別できます。青葉山では、林縁等の所々に見られます・・・
オオモミジ 植栽のイロハカエデ
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ナラタケ(楢茸)
2021/11/16(Tue)
  きょうは、晴れ時々曇りました(8.5~16.0℃/北北西風)。
  小楢の木に、ナラタケ(キシメジ科)が生えていました。枯れかかった幹を覆う様にみっちりと、見事な美味しそう傘が折り重なっていました。ユーラシア、北米、アフリカに分布し、日本では晩春や晩秋に広葉樹の枯木や生木に群生や束生、又付近の地上にも発生する木材腐朽菌です。径4-15㎝の傘は饅頭~中高扁平型で、周辺に条線があり、襞はやや疎で垂生します。表面は帯黄色で若い時は白く、後褐色になります。柄は4-15㎝で、下部がやや膨らみ傘とほぼ同色で、下半部は後黒味を帯びます。上部に白~帯黄色でやや硬質の鍔があります。菌糸体の下から菌糸束を地中に伸ばし、離れた所の木々にも菌糸を伸ばして寄生、巨大な生命体を形成するとも言われます。ツチアケビやオニノヤガラ等とは共生関係にあります。優れた食菌として知られていますが、毒成分も確認されていますから、生食や食べ過ぎは禁物です。青葉山では、主に秋に小楢等に見られますが・・・
ナラタケ 土手道から
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オトコヨウゾメ(男用染)の果実と紅葉
2021/11/15(Mon)
  きょうは、晴れ後曇って、一時小雨が降りました(9.0~17.6℃/北風)。
  道沿いのオトコヨウゾメ(スイカズラ科)に、実が生っていました。艶々して真赤で美味しそうでしたが、葉も暗赤紫色に染まって、黒い染飾も粋でした。本州(宮城県以南)~九州の山地~丘陵のやや日当りの良い林縁部等に生育する、樹高1-3mの落葉低木です。日本特産種。樹皮は灰褐色で、良く分枝。葉は単葉で対生し、広卵~長楕円形で長さ3-8㎝、幅2-4㎝。表面は濃緑色で裏面は帯白緑色。粗い鋸歯があり、葉先は急鋭尖頭。4=5月枝先に散房花序を出し、白又は微かに紅色を帯びる小花を付けます。秋に、長さ3-8㎜の楕円形の核果を赤熟します。青葉山では、林縁等に普通に見られ"藪刈り"の対象にもされますが、仙台付近が北限で、県レッドリストで要注目種に指定されています・・・
オトコヨウゾメ ウリハダカエデ
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十一月観(視)察会
2021/11/14(Sun)
  きょうは、曇りがちではあるものの時々晴れて、紅葉狩には最適の、観(視)察会になりました(5.9~18.1℃/西南西風)。近況報告等があった後、早速の出発です。大学構内は、栃の冬芽がてかてか光り、蝶庭の花々やミヤギノハギ、ノコンギク、イヌタデ、ミゾソバ、ヒメジソ等が咲き残り、オオモミジ等が紅葉し、赤蜻蛉が飛び交って、見事なクリタケも出ていました。森に入れば、木々の葉の色付き度合いはまちまちですが、コハウチワカエデやハウチワカエデが美しく紅く染まり、足元に続くのウリハダカエデ(幼木)も赤紫の道を作り、コシアブラやアオハダ、マツブサ等は白く、タカノツメは黄色く見事に染まっていました。小楢等は未だ緑の部分も多いものの、既に裸木になった山桜等の落葉がかさこそと、心地良い音を立て、時折、雪虫がふわふわと飛び、冬の到来を予感させます。行く所、今日のチラシで取り上げたヤブムラサキが、実をたわわに赤紫に輝かせ、林床の所々には、シロヨメナやアキノキリンソウ、ダキバヒメアザミ、ナンブアザミ等が咲き、花弁を閉じてはいたものの、珠玉のリンドウが可憐に咲き残っていました。ハナサナギタケと思われる冬虫夏草の仲間や、思わぬ所で、食菌のムキタケに出会ったりもしました。低山では貴重なコミネカエデや、得も言われぬ色合いのメグスリノキにも、心を揺さぶられました・・・
ヤブムラサキとウリハダカエデ クリタケ 一体これは何? 写真で紅葉狩り
 花では他に、不時開花のヤマツツジ、ヒメジョオン、ムラサキツメクサ、ハキダメギク、セイヨウタンポポ、セイタカアワダチソウ、キチジョウソウ、コマツナギ、ヤマハギ、(サザンカ)、(ランタナ)、(ボタンクサギ)、(ハコネウツギ)、(アベリア)、等が咲き、紅葉では、オトコヨウゾメ、カマツカ、エンコウカエデ、ニシキギ等、何故か枝先に若葉を芽吹かせていたオニグルミも気になりました。果実では、大木の樹幹一杯に生っていたアオハダ、道端にも落ちていたカマツカ、メギ、ウメモドキ、イボタノキ、ツルリンドウ、シラキ、サルトリイバラ、ヤマウルシ、ホオノキ、マイヅルソウ、ネジキ、オトコヨウゾメ、ヤブコウジ、ツルアリドオシ、ノブドウ、タチシオデ、アカネ、イヌエンジュ、クヌギ等の団栗、ケヤマハンノキ、クリ、カエデ類等の翼果、ノダケ、ツクバネ、トチノキ、マムシグサ、イタドリ、イイギリ、センダイハグマ等ハグマ類、オオウラジロノキ、(カキ)、(カリン)、(ハナミズキ)等が見られました。野鳥は少なかったものの、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ等の混群と何度も出会い、アオゲラ、ヒヨドリ、カワラヒワ、ハクセキレイ、スズメ、カケス、ハシボソガラス、ガビチョウ等を確認しました。動物では、テンの糞、ニホンリスの食痕、カモシカの角擦り痕と食痕、クマの爪痕、あちこちに見られたイノシシの生活痕等、虫では、樹液の木にいたオオスズメバチやベッコウバエ等、陽だまりを飛び交うキタキチョウやルリシジミ?、ジョロウグモ、ヤママユの繭、落葉に付いていたアシナガバチのものと思われる巣等。キノコでは、あちこちの倒木に出ていたニガクリタケ、カワラタケの仲間、マメホコリ等の変形菌等がありました。きょうは「紅葉を愛でる」事を主に、深まる秋の山を五感で一杯味わえた一時ではなかったでしょうか?
メグスリノキ ムキタケ 目薬を背に コミネカエデ
   来月(12/12)は、ふかふかの落葉を踏み分けながら、木々に残る果実、冬芽や常緑樹、様々な落葉、動物達の痕跡、混群を作る野鳥達、冬越しをする昆虫達、冬のきのこ等を観察しましょう。また素敵な出会いがあるといいですね・・・

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
「杜の都 青葉山は今!」展示会 …2022年3/1(火)〜3/15(火) 青葉通地下道ギャラリーにて開催! 作品募集中!!!
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メグスリノキ(目薬木)の紅葉
2021/11/13(Sat)
  きょうは、晴れ時々曇りました(6.0~17.0℃/西南西風)。
  道沿いのメグスリノキ(ムクロジ科)が、紅葉していました。今年は既に葉を落としたり、茶色く枯れたものも見られますが、所々の、薔薇色に輝く木立に出逢うと、名前の所為か^^?何故か泣きたくなる様な気持ちになります。山形・宮城以南~大分・熊本の山地に生育する、高さ10-25mの落葉高木です。日本固有種。雌雄異株で、長さ5-13cm程の葉は対生し、3出複葉で、楕円形の小葉には細かい鋸歯があります。表面はほぼ無毛で、裏面は脈上を中心に毛が多く、葉柄、若枝にも毛が密生します。5-6月頃、黄緑色の5裂した花弁の花を付け、秋には翼果を結実します。近年、様々な薬効があるとして乱伐が絶えず激減、県レッドリストでも準絶滅危惧(NT)に指定されています。青葉山では幸い、普通に数多く見られますが、森林管理等により減少しています・・・
メグスリノキ 森の入口
明日(11/14)は、観(視)察会↓。紅葉を愛でつつ、所々に残る野菊や木の実、キノコを観察したり、野鳥達の声にも耳を傾けましょう・・・
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ミヤマツノカメムシ(深山角亀虫)
2021/11/12(Fri)
  きょうは、晴れ時々曇りました(8.9~15.9℃/西風)   
  道端の落葉に、ミヤマカメムシ(ツノカメムシ科)がいました。陽だまりで甲羅干しでもしているのか、緑と赤茶の鮮やかな背を光らせて、気持ち良さそうでした。北海道〜九州の高山〜低山に幅広く生息するツノカメムシ科のカメムシです。成虫は5〜10月に出現し、体長は13~16㎜で、体色は緑で小楯板を囲むように赤褐色、側角が突き出し、先端が黒いのも特徴です。♂の生殖節には鋏状突起があり、赤橙色で、後方に短く開きます。ミズキ等に寄生し、他にミヤマハンノキ、シラカンバ、ナナカマド、クロミサンザシ等が宿主として知られています。ツノアカツノカメムシは良く似ていますが,前胸背部の側角が長く伸びているので見分けられます。成虫で越冬。名は、高く深い山にいて、前胸背側角が角状である事、甲羅(背中)が亀に似ている事に由来します・・・
ミヤマツノカメムシ_蕃山方面を望む
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タカノツメ.(鷹ノ爪)の黄葉
2021/11/11(Thu)
  きょうは、晴れ時々曇りました(8.3~16.6℃/西北西風)。
  道沿いのタカノツメ(ウコギ科)が、黄葉していました。きらきらと陽を浴びながら、眩しい程の皆金色に輝いていました。北海道~九州の山地~丘陵の林内に生育する、雌雄異株で樹高5-10mの落葉高木です。樹皮は灰褐色。葉は3枚の小葉からなる3出複葉で、長枝に互生し、枝の先端又は短枝に束生又は集中します。5月頃、短枝の先に総状花序を出し、淡緑色の小花を付けます。秋に黄葉し、液果は黒紫色に熟します。青葉山では、林内や林縁に数多く見られます・・・ 
タカノツメ. 金秋のダイヤ
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コハウチワカエデ(小羽団扇楓)の紅葉
2021/11/10(Wed)
  きょうは、晴れ後曇りました(9.5~17.3℃/西南西風)。
  道沿いのコハウチワカエデ(ムクロジ科)が、紅葉していました。あちこちを赤く紅く染めて、これぞ錦!と言わんばかりに輝いていました。北海道~九州の、暖温帯上部~冷温帯山地に生育する樹高10-15mの落葉小高木です。日本固有種。雌雄同株。樹皮は暗灰色。葉は対生し、葉身は長さ5-8㎝、幅5-9㎝で表面は濃緑色、裏面は緑色。縁は単鋸歯で9-11裂し、先は鋭頭。葉柄は長さ3-7cm。若葉には両面に毛が多く、成葉では裏面や葉柄に毛が残ります。5-6月、一つの花序に雄花と両性花が混生する、淡黄色の小花を複散房花序に10-15個付けます。果実は翼果でほぼ水平に開きます。青葉山では、カエデ類で最も普通に見られます・・・
コハウチワカエデ 夕暮れの坂道から
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シラネセンキュウ (白根川芎)
2021/11/09(Tue)
  きょうは、一日雨が降ったり止んだりでした(16.4~23.0℃/北北西風)。
  川沿いに、シラネセンキュウ (セリ科) が咲き残っていました。雨に濡れてきらきらして、十八鳴の砂山の様でした。本州~九州の他、朝鮮、中国東北部等の山地の林下、谷筋等に生育する、高さ80-150cmの多年草です。茎は中空で細長く直立し、上部は分枝します。葉は3-4回3出羽状複葉で、小葉は卵形で薄く、縁の切れ込みには変化が多く、裏側は帯白色。茎の葉は互生し、葉柄下部は淡色で袋状に膨らみます。9-11月、茎頂か分枝した先に白色5弁花から成る複散形花序を付けます。花弁は広い倒卵形で萼歯片は無く、花序の下の総苞片は殆ど無く、小花序の下の小総苞片は細く多数あります。果実は広楕円形で、広く薄い側翼があり、分果の背隆条は脈状になります。青葉山では、谷筋等に多く見られます・・・
シラネセンキュウ 雨
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アキアカネ(秋茜)
2021/11/08(Mon)
  きょうは、雨後曇って、後晴れました(9.1~16.1℃/北西風)    
  道沿いの草原に、赤蜻蛉が一杯いました。木肌や小杭には、真赤なアキアカネ(トンボ科)が止まっていて、空にも沢山飛び交っていました。北海道~九州の山野に生息する、体長33-46㎜のトンボです。成虫は6-12月に出現し、成熟しても頭部や胸部は余り赤くならず、胸部の側面に明瞭な黒条を持つのが特徴です。丘陵地~平地の池、水田、溝川等に広く発生し、6月頃に羽化しますが、夏季は高山に登って避暑し、秋が近付くと里に降りて来ます。赤とんぼの代表種で、狭義にはこの種だけを赤とんぼと呼ぶ事もあります。青葉山では、秋には何処でも普通に見られます・・・
アキアカネ 夕暮れの森
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疥癬症のタヌキ(狸)
2021/11/07(Sun)
  きょうは、良く晴れました(7.1~18.4℃/北風)。
   道沿いで、タヌキ(イヌ科)に出会いました。未だ明るいのに逃げる素振もなく、草叢に沿って鼻先でラッセルする様に、虫か何かの食べ物を探していましたが、良く見れば体の毛が抜け落ちていて、中度の疥癬症と思われました。ヒゼンダニの寄生による皮膚感染症で、人間界との接触が多くなるにつれ発生率も増していて、自然界での治癒は中々難しい様で、一瞬振り返った眼が、とても寂しそうでした。ロシアの一部を含むアジア極東部にのみ自然分布し、日本では北海道~九州の山地~郊外の住宅地周辺にまで生息する、体長約50-60cm、体重3-10kgの哺乳類です。体型はずんぐりして、足が短く尾は太く、体色は普通灰褐色で、目の周りや足は黒ずみます。夜行性で、単独や番で生活し、鼠、蛙等の小動物や鳥類や卵、魚類、ミミズ、ナメクジ、昆虫類や果実等植物質のものも採食します。青葉山では、巣穴や溜糞、足跡等が見られ、良く目撃もされています・・・
疥癬症の狸 大手門の楓
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アオハダ(青膚、青肌)の果実
2021/11/06(Sat)
 きょうは、大体晴れました(8.3~18.0℃/北西風)。
 道沿いのアオハダ(モチノキ科)に、実が生っていました。地面に赤い粒がぱらぱらと落ちていたので、見上げると、真紅の果実を樹冠一杯に付けて、てかてか光っていました。北海道~九州の、山地の主に明るい落葉広葉樹林中に生育する、高さ10‐15m程の落葉高木です。雌雄異株。幹は灰白色で樹皮の外皮が薄く、内皮が緑色で容易に判別できるのが名の由来。5-6月に緑白色の花を咲かせ(花弁4、雄蕊4)、9-11月に径7mm程の赤い果実を付けます。若枝は無毛で長枝、短枝があり、長枝では葉は互生し、短枝では数枚が輪生状に付きます。青葉山では、林内で普通に見られます・・・
アオハダ 射光
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ヌルデ(白膠木)の紅葉
2021/11/05(Fri)
  きょうは、晴れ時々曇りました(9.8~19.1℃/北風)。
  車道沿い法面のヌルデ(ウルシ科)が、紅葉していました。隧道の手前からも深紅の葉が燃えていて、一幅の絵画を観る様でした。東~東南アジア各地に分布し、日本では全国の山野に生育する、高さ3-6mの雌雄異株の落葉樹です。葉は9-13枚の小葉からなる奇数羽状複葉で、葉軸に翼があるのが特徴です。小葉は5-12cmの長楕円形で、鋸歯があり、裏面全体に毛が密生し、表の主葉脈上にも毛があります。7−8月、円錐花序を作り、数mm程の5弁花を咲かせます。秋に、径5-8mm程の扁平な球果(塩麩子)を付け、表面に白い粉を吹きます。青葉山では、道沿い等に普通に見られます・・・
ヌルデ 隧道の先は朱かった
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カシラダカ(頭高)
2021/11/04(Thu)
  きょうは、大体晴れました(10.1~19.3℃/北西風)。
  森の入口に、カシラダカ(ホオジロ科)がいました。地上で多くが採食していて、近寄ると周囲の木々に飛び移り、暫しきょろきょろしていましたが、この群れに出逢うと、もう冬か!と感じます。ユーラシア大陸北部とアリューシャンで繁殖し、冬は中国東部や中央アジアで越冬します。日本では冬鳥として、九州以北の山地~平地の明るい林や林縁、草地等に渡来します。体長15cm程で、雌雄共後頭部に冠羽があるのが特徴です。雄の夏羽は、頭部が黒く目の上~後頭部に白い側頭線があり、体の下面は白く、上面は茶色で黒い縦斑があります。雄の冬羽と雌は、頭部と体の上面が淡褐色になりますが、雄の耳羽周辺は黒褐色。地鳴きはチッと、か細く鳴きます。青葉山では、秋~早春に群れで生活し、草原等で良く見かけます・・・
カシラダカ♀ 雑紅葉と鳶
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ニホンアマガエル(日本雨蛙)
2021/11/03(Wed)
   きょうは、大体晴れました(10.5~20.3℃/北西風)。
   道端の草叢に、ニホンアマガエル(アマガエル科)がいました。枯葉の間にでもいたのか、亜麻色迷彩の、緑の草間には却って目立つ衣装で、きょとんとしていました。朝鮮、中国東部等に広く分布し、日本では北海道~九州の水辺の植物上や森林等に生息する、体長3-4㎝程の蛙です。鼻筋~目、耳に褐色の太帯が通っているのが特徴で、前足4本、後足5本の指があり、指先には丸い吸盤があります。腹が白く、背中が黄緑色で、背中は黒っぽい斑模様の灰褐色にも変える事ができ、保護色の一例として良く知られています。皮膚はつるつるした粘膜に覆われ、ここから細菌等から守る為の毒が分泌されています。小昆虫やクモ等を捕食。雄のみが鳴き、名の通り、繁殖期以外でも雨が降りそうになると鳴くのも特徴です。冬は地中で冬眠。青葉山では、林内外で普通に見られます・・・
アマガエル 錦模様
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アカモミタケ(赤樅茸)
2021/11/02(Tue)
  きょうは、晴れ時々曇って、一時小雨が降りました(13.0~20.2℃、北風)。
  道沿いの樅の樹の下に、アカモミタケ(ベニタケ科)か生えていました。あちらに一つ、こちらに二つ三つと、瑞々しい黄丹色の傘が、蜜柑の様に散らばっていました。夏~秋に、全国の山地~平地のモミ属の樹下周辺の地上に発生する、傘径5-15㎝の中~大型菌です。傘は初め饅頭形で、後に開くと中央が凹んで漏斗形になり、表面は橙黄色で同心円状の輪紋があります。柄は長さ8~15㎝、太さ 3㎝で中空で、所々に濃色の浅い痘痕があります。乳液は朱紅色で変色しません。食用。青葉山では、秋に樅林で見られます・・・
アカモミタケ 秋の空
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コミネカエデ(小峰楓)
2021/11/01(Mon)
   きょうは、晴れ時々曇りました(9.5~19.5℃/北西風)。
   道沿いで、コミネカエデ(カエデ科)が紅葉していました。未だ緑勝ちの道に、不意に現れた真紅の葉群が、火の鳥の羽、翼の様に燃え立っていました。本州~九州の、ブナ帯等温帯上部山地に生育する、高さ6-10m程の落葉小高木です。日本固有種。雌雄異株又は同株で、樹皮は灰褐色で滑らかで縦縞の模様があります。長さ4-9cmの葉は対生し、掌状で上部の3裂片が特に大きく、先が長く伸びて尾状に尖り、縁は荒い重鋸歯。5-6月、枝先に花序を付け、20-30個の黄緑の花を咲かせます。果実は翼果で、分果の長さは1.5-2㎝で、翼は鈍角~ほぼ水平に開きます。主に奥山や高山に見られる楓ですが、青葉山でも見られます・・・
コミネカエデ 山の道
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ゆきかえる