バッケ(蕗の薹)
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2022/01/31(Mon)
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きょうは、朝に雪がうっすら積もり、曇り時々晴れて、一日中小雪がちらつきました(-1.3~3.0℃/西風)。
道沿いに、バッケ(仙台他東北でフキノトウの事)が顔を出していました。寒い寒と言っても、ここは日当たりが良いのか、残雪の間から瑞々しい翠玉が、早くも花を綻ばせていました。サハリン~九州の他、朝鮮、中国にも分布し、日本では全国の山野に生育するフキ(キク科)の、雌雄異株の花の蕾で、早春、葉の出るより先に花茎が伸び出し、雌花は受粉後花茎を伸ばし、綿毛を付けた種子を飛ばします。開花時の草丈は5-10cmで、結実時は80㎝程になります。名は、アイヌ語のパッカイ(子を負う様な姿)に由来するとされます。青葉山では、道端や沢沿い等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() スポンサーサイト
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キンクロハジロ(金黒羽白)
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2022/01/29(Sat)
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きょうは、大体晴れました(0.0~5.8℃/西北西風)。
川に、キンクロハジロ(カモ科)がいました。 今日は珍しく20羽近く、パンダ柄の身を翻し、何度も何度も潜っては、魚を捕っていました。ユーラシア大陸の中緯度に広く分布・繁殖し、南西ヨーロッパ~アジア中南部で越冬する全長40-47㎝、翼開張67-73㎝の潜水性の鴨です。日本では全国の河川、湖沼、湾等に冬鳥として訪れ、大群を作ります。繁殖期の雄は後頭の羽毛が伸長し(冠羽)、頭~胸~体上面が黒く、非繁殖期の雄(エクリプス)や雌は全身が黒褐~暗褐色。嘴は幅広く灰青色で、先は黒くその周囲は白。後肢は暗青灰色。潜水して貝類、甲殻類、水生昆虫や水草等を食べます。青葉山周辺では、毎冬普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ケンポナシ(玄圃梨) の果実
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2022/01/28(Fri)
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きょうは、晴れたり曇ったりで、午後は雪が良く舞って、一時うっすら積もりました(-1.0~6.5℃/北西風)。
道沿いのケンポナシ(クロウメモドキ科)の木に、実が沢山付いていました。落ちているかと探すと、雪面にぽつぽつと、不思議な形の塊があって、久し振りに人齧りすると、懐かしい梨に似た味でした。北海道(奥尻島)~九州の他、朝鮮、中国等の山地の林内に生育する樹高15-20mの落葉高木です。樹皮は暗灰~灰褐色で、大木になると縦に浅く裂け薄く剥がれます。葉は互生し、広卵形で低鋸歯があり、基部から分岐する3主脈が目立ちます。6-7月に枝先から集散花序を出し、淡緑色の小花を多数開きます。花弁、萼辺、雄蕊各5。秋に核果(果肉は殆ど無い)の根元の軸が膨らみ、太く折れ曲がって肉質になり食べられます。青葉山では、沢沿い等に見られます・・・ ![]() ![]() |
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オケラ(朮)の果実
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2022/01/27(Thu)
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きょうは、晴れ時々曇りました(17,6~21.2℃/北東風)。
道端に、オケラ(キク科)の果実がありました。陽を浴びて金華の様に輝き、胸飾りにでもしたくなりました。本州~九州の他、朝鮮、中国東北等の山野の日当りの良い所に生育する、高さ50-100cmの多年草です。雌雄異株。茎は細くて固く、葉も固く光沢がありますが、始めは白い軟毛があります。縁には棘状の鋸歯があり、長柄があり、茎の下部では3-5裂の奇数羽状複葉になります。9-10月、茎先にアザミに似た白~薄紅色で径1.5-2cmの頭状花序を付け、花序の下の苞葉も羽状に5裂します。雌花に雄蕊はなく、花柱が突き出ます。痩果は毛が多く、冠毛は羽毛状。青葉山では、乾いた尾根道等で見られます・・・ ![]() ![]() |
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ノキシノブ(軒忍)
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2022/01/26(Wed)
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きょうは、朝雪がちらつき、日中は良く晴れて、晩に又雨や霙、雪が降りました(0.2~7.3℃/北風)。
樅の倒木に、ノキシノブ(ウラボシ科ノキシノブ属)が生えていました。裏返っている葉を見ると、胞子嚢が美しく並び、近寄ると、美味しそうな牡丹餅にも見えました。朝鮮、中国、フィリピン等に分布し、日本では北海道南部以南の各地の大木の樹皮上や崖、急斜面の地表等に生育する常緑羊歯植物です(着生植物)。葉は長さ12-30cmで先端、基部とも細くなります。ソーラスは包膜はなく、上半分に付きます。山地に生えるヒメノキシノブは小さく、先が丸くなります。名は、家の軒先に生育し、土が無くても堪え忍ぶとの意。青葉山では、崖面等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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スエコザサ(寿衛子笹)
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2022/01/25(Tue)
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きょうは、晴れ後曇りました(-0.8〜7.5℃/西風)
森の道沿いに、スエコザサ(タケ科) が生えていました。小さな群落でしたが、その周りのアズマザサとは明らかに異なり、葉のうねりは勿論、その両面、殊に表の細毛が目立っていて、触れてもざらざらしました。主に宮城県以北の東北地方の山野に生育する、高さ1-2mの笹です。アズマザサの変種で、葉の縁が裏面に巻き、縦に海鼠状の皺が出て、表裏に毛があるのが特徴です。植物学者の牧野富太郎が1927年(昭和2年)、この青葉山(三居沢)で発見したもので、翌年亡くなった寿衛子夫人に因んで名付けられ、学名にも「Suekoana 」の名があります(現在は変種名)。その墓碑には、「家守りし妻の恵みやわが学び」と「世の中のあらん限りやスエコザサ」が刻まれています。青葉山では、宮教大のバス通り沿い等、あちこちに普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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メジロ(目白)
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2022/01/22(Sat)
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きょうは、晴れ時々曇りました(-2.3~1.9℃/北西風)。
森の外れに、メジロ(メジロ科)がいました。チュルチュル言いながら、数羽が藪から藪にと飛んでいましたが、灌木に止まるときょろきょろして、一瞬鮮やかな鶯羽を見せて東~東南アジアに広く分布し、日本では北海道中部以南の山地~低地に、留鳥(又は漂鳥)として生息します。全長約12㎝、翼開長約18㎝。雌雄同色。上面はオリーブがかった緑色で、翼と尾はやや暗色。下面は白く、喉はや下尾筒は黄色く、脇は褐色味を帯びます。目の周りの白い輪が特徴で、名の由来にもなっています。雑食ですが、花蜜や果汁を好み、夫婦愛が強く、留鳥では一年中番いでいる者も多いのですが、冬にはカラ類と混群を作ったりもします。青葉山では、一年中普通に観察できます・・・ ![]() ![]() |
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オオバン(大鷭)
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2022/01/21(Fri)
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きょうは、晴れ時々曇って、一時小雪が舞いました(-1.9~4.3℃/北西風)。
川に、オオバン(クイナ科)がいました。一羽だけでしたが、黒服で首振り乍ら、振り返ると、紅玉の眼がきらりと光りました。夏にヨーロッパ、シベリア、朝鮮等で繁殖し、冬に東南アジアやアラビア半島、サハラ砂漠等で越冬します。 日本では夏に北海道(夏鳥)、本州、九州で繁殖し、冬には本州以南で越冬します(冬鳥又は留鳥)。全長32-39cm、翼開張70-80cm。雌雄同色で、体の殆どが黒く、嘴~額が白く、虹彩は赤や赤褐色。足は暗緑色で長く、鰭があります。次列風切先端は白。淡水域の葦や蒲が生育する湿地等の広い水辺に生息し、潜って水草の葉・茎・種子を食べ、水生昆虫、貝、甲殻類も採餌します。青葉山周辺では、広瀬川の所々で見られます・・・ ![]() ![]() |
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ボタンヅル(牡丹蔓)の果実
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2022/01/20(Thu)
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きょうは、晴れたり曇ったりで、時折雪が舞いました(-1.7~6.8℃/東北東風)。
道沿いの灌木に、ボタンヅル(キンポウゲ科)が絡まっていました。小さな果実が、白鳥の羽毛の様な綿毛を付けて、きょうは何か、餌に集まる幼魚にも見えました。本州~九州の他、朝鮮、中国等の日当たりの良い所に生育する、有毒の蔓性多年草です。蔓の長さは2-4m程になり、長い葉柄を持つ葉は1回3出複葉で対生し、小葉は長さ3-6cmの卵形で縁は鋸歯状になります。8-9月、茎先や葉腋から3出集散状の花序を出して、径1.5-2cmの白い花を多数付けます。花弁に見えるものは萼片です。痩果は長さ約4mmの卵形で、開出毛があり、そのの先に1-1.2㎝程の羽毛状花柱が残ります。青葉山では、林縁や草原等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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アカネ(茜) の果実
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2022/01/19(Wed)
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きょうは、晴れ後曇りました(-2.8~5.8℃/西風)。
道沿いの藪に絡まるアカネ(アカネ科)に、実が生っていました。雪面に届けとばかりに、たわわに垂れ下がっていて、未だ苦いのかと味見しましたら、意外と、甘味の方が勝っていました。本州~九州の他、中国、朝鮮等の山野の道端や林縁等に生育する蔓性多年草です。四角い茎には細かい刺があり、他の植物等に引っかかりながら伸びます。葉はハート型で4枚輪生する様に見えますが、内二枚は托葉が変化したもので(偽輪生)、実際は対生です。夏~秋に、多数分岐した枝先に花を開き、花冠は黄緑色で径3-4㎜。秋には、黒い果実を熟します。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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オナガ(尾長)
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2022/01/18(Tue)
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きょうは、朝までに雪が数㎝積り、曇り時々晴れて、晩方に又雪が数㎝積りました(-2.1~1.2℃/北北西風)。
森の外れに、オナガ(尾長)がいました。しんとした雪の中、数羽がぎゅいぎゅい鳴きながら、木々の梢から梢へ飛んでは止まって、ここだけとても賑やかでした。ユーラシアの極東部と西端部のイベリア半島に分れて分布し、日本では東北南部~関東中部の低山地~平地の比較的明るい森や、樹木の多い市街地等に留鳥として生息します。全長34-39cm(尾羽は20-23cm)。雑食性で、主に昆虫や果実、種子を食べ、数羽~20数羽の群れで生活します。青葉山周辺では、広瀬川沿いの河畔林等で営巣し、一時期は河川管理で消失したカッコウの(こちらも追い払われたオオヨシキリの代わりの)託卵鳥となっていましたが、今では当種も減少しています・・・ ![]() ![]() |
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ツルウメモドキ(蔓梅擬)
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2022/01/17(Mon)
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きょうは、晴れたり曇ったりで、時折風花が舞いました(0.3~6.6℃/北西風)。
道沿いの藪に絡まるツルウメモドキ(ニシキギ科)に、実が生っていました。既に黄色い果皮ばかりのものが多いのですが、中には不味いのか、真朱な種子が沢山残る枝もあって、見事でした。朝鮮、中国、クリル等に分布し、日本では北海道~九州の山地~低地の林内等に生育する、雌雄異株の落葉性の蔓性木本です。葉は長さ3.5-0cmで、先は尖ります。5-6月、葉腋に 淡緑色で1-3個の雌花、1-7個の雄花を付けます。秋に、径7-8mmの黄色い球形の果実を生し、熟すと3つに裂けて、朱赤色の仮種皮に包まれた種子が現れます。青葉山では、藪地等の木々の到る所に絡まっています・・・ ![]() ![]() |
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トウゲシバ (峠芝・峠柴)
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2022/01/16(Sun)
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きょうは、曇り時々晴れました(-0.7~7.7℃/南風)。
森の林床に、トウゲシバ (ヒカゲノカズラ科) が生えていました。斑雪の間から、青々と瑞々しい叢が、茎に金粒を一杯付けて、元気よく盛り上がっていました。東~東南アジア等に広く分布し、日本では北海道~沖縄の、森林内のやや湿った日陰に生育する常緑性の多年草、シダ植物です。高さ10~20cm 。葉は細い線形で、縁に細かい鋸歯があります。胞子嚢群は、他の羊歯類と異なり、茎上部の葉腋に付きます。 他に、茎の先端付近の葉が厚くなり、ここに無性芽を生じる事でも増殖します。トウゲシバの仲間は変異が多く、日本では現在、ホソバトウゲシバ( 葉が細く長さ15mm、幅は2mm以下、葉柄はない。冷温帯性)、ヒロハトウゲシバ(葉は広く長さ20mm、幅3mm程、葉柄は不明瞭。暖帯性) 、オニトウゲシバ(葉はやや楕円形で長さは30mmまで、幅5mmまで、葉柄は明瞭。本州南部以南に自生)の三変種が認められていますが、中間的なものも多く、判別は難しい様です。青葉山では、檜や杉の林下等に数多く群生しています・・・ ![]() ![]() |
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ソシンロウバイ(素心蝋梅、蠟梅、臘梅、唐梅)
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2022/01/15(Sat)
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きょうは、曇り時々晴れて、時折雪が舞いました(1.4~7.3℃/北西風)
川岸のソシンロウバイ(ロウバイ科)が、咲き出していました。勿論植えられたものですが、檸檬色の花に出逢い、えも言われぬ芳香を嗅ぐと、真先の春到来を感じます。中国原産で日本には江戸期に渡来した高さ2-4mの落葉低木です。幹は、地際から分枝して株状になります。葉は対生し、長楕円〜卵状長楕形、鋭尖頭で、基部は楔形、縁は全縁。早春、葉の出る前の枝に芳香ある黄色い花を多数付けます。花後、花托が大きくなって長卵形の偽果となり、短毛を密生し、熟すと上向きになって、中に黒い種子が5-20個入ります。種子は有毒。 栽培品種は幾つかありますが、花全体が黄色いものがこのソシンロウバイ、花の中心部が暗紫色のものがロウバイ。青葉山周辺では、公園や庭先、民家跡等に植栽されています・・・ ![]() ![]() |
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シジュウカラ(四十雀)雌雄
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2022/01/14(Fri)
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きょうは、朝までに雪が数㎝積り、曇り時々晴れて、一日中雪が舞いました(-1,8~4.0℃/西北西風)。
道沿いの山桜に、シジュウカラ(シジュウカラ科)がいました。番いと思われる雌雄(お腹の黒帯の太いのと細いの)で、、風雪を避けてか、仲良く並んでじっとしていました。ユーラシア大陸に広く分布し、日本では全国の山地~平地の森や、樹木のある市街地にも生息・繁殖する留鳥です。全長15cm 程。食性は昆虫やクモ等の主として動物食ですが、植物の種子や果実、花蜜、時に花弁も食べます。冬は他のカラ類と混群を作り、他のカラ類と比べて、樹林内の下層や地表等でも採食します。青葉山では、極普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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コナアカミゴケ(粉赤実苔)
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2022/01/12(Wed)
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きょうは、一日中雪が降り続き、時折吹雪となって、数㎝積もりました(-1.9~5.7℃/西北西風)。
道沿いの標識に、コナアカミゴケ(ハナゴケ科)が生えていました。何時もなら、燐寸状の小針が立ち並ぶ木杭上に、厚めの雪が覆って、はみ出た青磁の子柄と真紅の子器が、一層鮮やかに見えました。高山~低山の切株や倒木、岩上、地上にも生育する地衣類です。長さ1~3cmの子柄は枝分かれせず、全体が粉芽と呼ばれる粒状体で覆われ、その先端には真冬でも鮮やかな赤い子器が付いています。地衣類は、藻類と菌類が共生しているもので、「コケ」とは言っても「コケ植物・蘚苔類」とは異なります。植物遷移の最初に現れる生物で、有機物の少ない岩肌にも張り付いて、土壌を作り出し他の生物の侵入を助けると言う、大切な働きをしています… ![]() ![]() |
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オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)
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2022/01/11(Tue)
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きょうは、雪後霙、後雨になりました(-1.3~4.4℃/西北西風)。
森の外れの畑に、オオイヌノフグリ(ゴマノハグサ科)が咲いていました。凍ってカチカチになった雪の間から、瑞々しい緑葉と空色の花が、元気よく立ち上がっていました。ヨーロッパ原産の帰化植物で、全国の路傍等日当たりの良い場所に生育する、草丈10-20cmの越年草です。茎は良く分枝し、地面を這うように広がります。葉は対生し、1-2cmの卵円形で粗い鋸歯があります。2-5月、葉腋から花柄を出し、コバルト色で径8-10mmの花を咲かせます。左右対称の花弁は4裂して基部で合着し、1日で落ちてしまいます。雄蘂は2本。蒴果は、2つの玉を付けた形で多毛。青葉山周辺では、道端等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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イタチ(鼬、鼬鼠)の足跡
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2022/01/10(Mon)
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きょうは、良く晴れました(1.0~8.0℃/北北西風)。
溜池に、イタチ(イタチ科)の足跡がありました。凍った氷面を横切って、小さく愛らしい足跡が、二つずつきちんと揃って伸びていました。本州~九州等の山地~平地の水辺近くに生息し、主にカエル、カニ、小魚等の水生小動物やネズミ類、昆虫類等を捕食します。日本固有種で、頭胴長は雌16-25cm、雄27-37cmで、尾長は雌7-9cm、雄12-16cm。青葉山では、沢沿いや広瀬川沿いで良く目撃され、繁殖もしていて、足跡が容易に観察できます。細長い糞は、川原の岩石上等に見られ、岩陰等には溜糞が形成される事もあります。一次捕食者であり、当林での生息や繁殖は貴重です・・・ ![]() ![]() |
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ノウサギ(野兎)の足跡
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2022/01/08(Sat)
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きょうは、晴れたり曇ったりでした(-1.2~7.3℃/北西風)。
道沿いに、ニホンノウサギ(ノウサギ科)の足跡がありました。数羽が動き回っているのかも知れませんが、あちこちに沢山あって、開発等で急速に少なくなっているだけに、嬉しくなりました。本州~九州の亜高山~低地の森林や草原等に生息する、体長45-54cm、体重2-3.5kgの日本固有の兎です。植物食で、葉、芽、枝、樹皮等を採食し、群れは形成せず単独で生活し、塒を中心に半径400m内外の範囲で行動します。藪中で繁殖し、一回1-4仔産み、早春~秋に数回それを繰り返します。夜行性で昼間は藪地等でじっとしている事が多く、巣は作りません。青葉山では、藪内外で比較的普通に見られますが、大開発や藪刈り等で激減していて、今後の地域的生存が危ぶまれています・・・ ![]() ![]() 明日(1/9(日))は、今年初の定例観(視)察会↓。場所によりますが雪があるので、動物の足跡を辿ったり、痕跡を観察しましょう! その他、混群を作る野鳥達、冬越しする昆虫達、あちこちに残る果実や冬芽、虫瘤、繭等を観ながら、初歩きしましょう! |
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アカゲラ(赤啄木鳥)
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2022/01/06(Thu)
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きょうは、晴れたり曇ったりでした(-3.8~5.2℃/北西風)。
道沿いの木に、アカゲラ(キツツキ科)がいました。赤い帽子の雄で、木から木へ移っては、するすると上り、暫し止まっては、幹をコンコン突いていました。ユーラシア中北部、サハリン、日本等の平地~山地の落葉広葉樹林等比較的明るい森を好み、昆虫の他、果実、種子等を食べて暮しています。全長(翼開長)23cm。雄の顎線や頭は黒く、後頭や下腹、下尾筒は赤。喉や胸、腹は白く、翼先に白斑が多数あり、肩羽は白く、逆八の字に見えます。雌は後頭も黒。キュッ、キュッとかケレケレケレと飛びながら鳴きます。5-7月頃に、一夫一妻で子育てをします。青葉山では、赤松林等を中心に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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カワラヒワ(河原鶸)
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2022/01/05(Wed)
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きょうは、昨日の雪が残り、日中はだいたいはれました(-3.3~2.0℃/北西風)。
森の入口で、カワラヒワ(アトリ科)の群れに出逢いました。数百羽の大群で、青空を背に迫力ある編隊飛行を続けていましたので、始めマヒワかと思いましたが、コロコロ言いながら杉の木に止まったのを観るとそうで、当種もこんなになるのかと感心しました。カムチャツカ~中国南部に分布し、日本ではほぼ全国の低山~低地のモリヤ市街地の候長15cm、翼開長24cm程の留鳥ですが、北部のものは冬季に暖地へ移動し、大群も観察されます。桃色の太い嘴と、黄褐色の体に翼の黄斑(初列風切と次列風切)が特徴です。雌は全体に淡色。地鳴きは、キリリ、コロロ等と聞え、囀りはチョンチョン、ジューイ等と聞えます。主に植物食で、様々な種子を採食します。青葉山では、一年中普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ヘクソカズラ(屁糞蔓 / 屁臭蔓)の果実
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2022/01/04(Tue)
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きょうは、一日中雪が降ったり止んだりで、数㎝積りました(-2.2~0.2℃/北風)。
道沿いの灌木に絡まるヘクソカズラ(アカネ科))に、実が生っていました。降り頻る雪を被って赤々と、印象とは違って美味しそうにも見えましたので、一つ齧ると、口に甘みが広がりました。日本の他、東アジアに広く分布する蔓性ました。多年草です。蔓は下部では太く木質化し、葉は対生し、長さ4-10cmの楕円~細長卵形で先は尖り全縁。葉柄基部には左右の托葉が合着した三角形の鱗片があります。7-9月頃、葉腋から短い集散花序を出し、花冠は長さ約1cmの釣鐘状で、筒部が白く中央が紅紫色の小花を多数咲かせます。果実は核果、萼に包まれた径5mm程の球形で、光沢のある黄褐色に熟します。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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アオゲラ(緑啄木鳥) ♂
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2022/01/03(Mon)
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きょうは、大体晴れました(-0.3~4.9℃/北西風)。
森に、アオゲラ(キツツキ科)がいました。遠くでケッケッと鳴いていたと思ったら、近くの枯木に飛んで来て、又ケッケッと言いながら上へ上へと昇って、暫しコンコン突いて、又遠くに飛んで行きました。日本固有の留鳥で、3亜種が本州~屋久島に分布しますが、亜種アオゲラは本州の亜高山帯~低山の森に生息する、全長30cm程の大型の啄木鳥です。背は灰緑~緑褐色で、頬と後頭部に入る赤色が特徴で、雄は頭頂~後頭部、雌は後頭部のみが赤くなります。繁殖期は5-7月で、巣は木の幹に穴を掘り、一夫一妻の雌雄で抱卵、育雛します。昆虫類に食害され始めた木々を助け森を蘇らせる為、森の医者とも呼ばれます。青葉山には数多く生息し、日々森林生態系保護の為にも活躍してくれています・・・ ![]() ![]() |
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アトリ(花鶏)
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2022/01/02(Sun)
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きょうは、朝にうっすら雪があり、日中は曇り後晴れました(-2.8~6.5℃/南風)。
道沿いのアズキナシの木に、アトリ(アトリ科)がいました。多くの群れが、高木の梢に止まって、目を凝らせば、ほぼ実の落ちた柄先を盛んに突いていました。ユーラシア大陸北部で繁殖し、冬は北アフリカ~中央アジア、中国、朝鮮等に渡って越冬します。日本にはシベリアから秋に冬鳥として渡来し、山野で果実、植物種子、昆虫、節足動物等を食べて暮らします。全長16cm程。体色は黄褐色に黒、白が入り、特に胸部の羽毛は橙褐色で目立ちます。雄の夏羽は頭部が黒く、冬羽の頭部は雌雄共に褐色です。日中は小群を作り、夜は集団で休みます。渡来直後や渡去直前に、数千~数万羽の大群を作る事があります。青葉山では、年によって数は変わりますが、冬に群れが普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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