嗤うカモシカ(氈鹿、羚羊)
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2022/02/28(Mon)
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きょうは、大体晴れて、とても暖かくなりました(0.8~9.7℃/西風)。
森の入口で、カモシカ(ウシ科)に出会いました。笹薮がガサガサするので見上げると、余り知らない、優しげな顔で振り向いて、おーいと声をかけると、にっこり微笑んだ様に見えました。本州~九州のみに分布する日本固有種で、国指定特別天然記念物。亜高山~低山の森に生息し、木の葉、草、笹等を選択的に採食します。体長105-112㎝、肩高68-75㎝、体重30-45kg。全身の毛衣は白や灰色、灰褐色ですが、個体変異や地域変異が大きく、角は8-15㎝の円錐形でやや後方に湾曲し、基部に節があります。青葉山では、近年数多く定着し、毎年繁殖もしていましたが、大規模工事に因り生活圏が急激に狭められています・・・ ![]() ![]() スポンサーサイト
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ヤマユリ(山百合)の果実
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2022/02/27(Sun)
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きょうは、晴れ時々曇りました(3.5~13.3℃/西南西風)。
道沿いに、ヤマユリ(ユリ科)の果実が立っていました。種子は既に飛んでいましたが、夕陽を浴びて、今又、黄金の花が咲いたかの様でした。日本固有種で、本州の東北~近畿の山地の林縁や草地に生育する、草丈1-1.5mの多年草です。茎は地下の鱗茎から出て、長さ10-15cmの披針形で短柄のある葉を付けます。7-8月、茎先に20㎝近い大きな花を1-10個程咲かせます。花は茎に対して横向きに開き、花被片は白く中央に黄色い筋が入り、赤褐色の斑点が多数あり、強い芳香があります。発芽から開花までには少なくとも5年以上かかり、又株が古い程多くの花を付けます。青葉山では林内外に見られますが、盗掘等で激減しています・・・ ![]() ![]() |
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マンサク(万作・満作・金縷梅)咲き出す!
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2022/02/26(Sat)
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きょうは、大体晴れて、暖かくなりました(0.0~12.7℃/西南西風)。
道沿いのマンサク(マンサク科)が、咲き出していました。今冬は蕾が綻ばず、未だか未だかと気にしていましたが、良く見れば上の方にちらほらと、黄色いリボンが顔を出しかけていました。冬が過ぎれば春は必ず来ます。本州(太平洋側)~九州の山林に生育する、高さ3-5mの落葉小高木です。葉は互生し、楕円形で波状の鋸歯があります。2-3月、他に先駆けて花を咲かせ、花は萼、花弁、雄蕊4、仮雄蕊4、雌蕊(花柱)2からなります。萼は赤褐~緑色で円く、黄色い花弁は長さ1.5cm程の細長い紐状です。果実は蒴果で、中に黒い種子が2個あります。青葉山では何処でも普通に見られ、山中に自生する草木中で最も早く咲き始めます・・・ ![]() ![]() |
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キジ(雉子、雉)の雌
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2022/02/25(Fri)
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きょうは、曇り後晴れました(-0.1~8.3℃/西北西風)。
車道に、キジ(キジ科)がいました。雄もいましたが、あっという間に笹薮に消えて、遺された雌が、車に追われる様に、振り返りつつ亜種は雑種化しています。主に地上で採食していますが、夜は樹上や藪の中で塒を取ります。青葉山では、広瀬川沿いや林縁、藪地等で普通に見られていましたが、河川管理等の諸工事で減少しています・・・ ![]() ![]() |
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ジョウビタキ(尉鶲・常鶲)♂
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2022/02/24(Thu)
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きょうは、曇り時々晴れて、時々風花が舞いました(0.8~7.4℃/北北西風)。
川沿いの道に、ジョウビタキ(ヒタキ科)がいました。北帰行には未だ早いのか、丸い身体を火照らせながらひっひ、ひっひと鳴いていました。チベット~東シベリア、極東アジア等で繁殖し、非繁殖期は日本の他、中国南部~インドシナ等で越冬します。東北には主に沿海地方やサハリン、クリルから冬鳥として渡来。翼開長は14cm程。雄は顔や上面が黒く、頭は白く、腹が橙色で、次列風切の基部に白斑があります。雌は全体が茶褐色で、下腹と尾が橙色。都会の公園等でも良く見られる身近な冬鳥で、雄も雌も縄張りを作って過します。昆虫やクモの他、冬には木の実や種子も良く食べます。青葉山周辺では、秋~早春に林縁等で普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ヤドリギ(宿木)
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2022/02/23(Wed)
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きょうは、朝に数㎝雪がありましたが、日中は良く晴れました(-2.6~3.0℃/西北西風)。
道沿いのコナラの木に、ヤドリギ(ビャクダン科)が生えていました。大きなもので、良く見ると未だ赤い実が付いていて、変種のアカミヤドリギと思われました。有毒とは言え甘くて美味しい様なので、いつか味見を、と思いつつ暫し眺めました。朝鮮・中国等に分布し、日本では北海道~九州の主に山地の落葉高木に寄生する高さ80㎝程の常緑小低木です。宿主はエノキ・ブナ・ミズナラ・クリ・アカシデ・ヤナギ類・クワ・サクラ等。叉状に分枝した枝を持ち、黄緑色の葉は対を成し、革状の質感で長さ2–8㎝、幅0.8–2.5cm程。2-3月、径2–3cm程の黄緑色の花を付けます。秋に熟す液果は黄色く、数個の種子がとても粘着質な膠状繊維に包まれ、冬に鳥に食べられ、糞となり樹皮上に張り付くと、そこで発芽して根を下ろし、寄生が始ります。青葉山では、様々な落葉高木に見られます・・・ ![]() ![]() |
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コクサギ(小臭木) の果実
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2022/02/22(Tue)
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きょうは、朝に雪が数㎝あり、日中も降ったり止んだりで、晩方には又数㎝積りました(-2.4~1.9℃/西北西風)。
道沿いのコクサギ(ミカン科)に、実が生っていました。落花生にも見える殻は、固くしっかり閉じていましたが、見ていると何故かどれもこれも、猫顔にも見えてきました。朝鮮、中国等に分布し、日本では本州~九州の谷沿い等に生育する高さ2m程の落葉低木です。長さ5-13cmの葉は柔らかく光沢があり、2枚ずつの互生で、ミカン科特有の油点があります。先端側が幅広く、基部に向かって楔形となり、若葉では微細鋸歯があり成葉は全縁。雌雄異株で、4-5月に、緑色の花を咲かせ、長さ2-4cmの雄花は萼・花弁4枚、雄蘂4本。約10mmの雌花は萼・花弁4枚で、柱頭は4裂します。果実は1個が腎形の2-4分果で、熟すと2裂し、内果皮が弾けて黒い種子を飛ばします。有毒植物。青葉山では、沢周辺や山裾等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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雪のオナガガモ(尾長鴨)
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2022/02/21(Mon)
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きょうは、朝に雪が数㎝積り、日中も雪が降ったり止んだりで、風も強い一日でした(-3.3~0.8℃/西北西風)。
川の中州に、オナガガモ(カモ科)がいました。コガモやマガモ、カルガモ等もいましたが、雪が降り出して皆白くなって、長い尾も縮こまって、顔を羽に埋めながら、寒さにじっと耐えていました。橋の下にでも入ればと思いましたが、此方は天敵が多く、中洲が最良なのでしょうね。北半球に広く分布し、夏は寒帯・亜寒帯で繁殖、冬は温帯~熱帯に移動します。全長は雄61-75cm、雌51-57cm、翼開長80-95cm。雄は頭部が黒褐色で、首~胸、腹が白く、白帯が首の側面~後頭部に切れ込みます。体は黒い横縞模様が細かく走り、背中に黒い肩羽があり、翼と尾は黒く、腰に黄白色の太帯があります。雌は頭部は褐色で、その他は黒褐色と淡褐色の斑模様に見えます。名前の通り、雄の尾羽が長いのが特徴です。雑食性で、水草の他、植物の種子や貝類等を食べます。青葉山周辺では、広瀬川等で数多く越冬します・・・ ![]() ![]() |
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ヒヨドリ(鵯)
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2022/02/20(Sun)
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きょうは、朝に湿雪が数㎝積っていましたが直に融け、日中は晴れて暖かくなりましたが、夜に又雪になりました(-0.6~7.4℃/北北西風)。
木の枝に、ヒヨドリ(ヒヨドリ科)が止まっていました。何羽かが暫しピーヨビーヨと鳴き交わしていましたが、何処かに旅立とうと言うのか?、遠くの空をじっと眺めていました。日本全国の他、中国南部等の、山地~平地の林や市街地にも普通に生息する留鳥、又は漂鳥です。全長27.5㎝、翼開長40㎝程。雌雄同色。頭~胴は灰色の羽毛に覆われ、頬に茶褐色部があります。頭頂は冠羽状。雑食で、昆虫類、両生類、爬虫類から木の実、花蜜、花弁、花芽、野菜の葉まで様々なものを採食します。青葉山では、一年中いる留鳥の他、北方や奥山から来訪し越冬するもの、春秋の通過途中に立ち寄るものの三種類いますが、識別は困難です。秋に大群を作り、波状飛行して移動する様は壮観です。嘗ては山の鳥でしたが、雑食性なので環境破壊にも良く順応し、今や大都市の中心部にまで進出しています・・・ ![]() ![]() |
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マメホコリ(豆埃)とコスギゴケ(小杉苔)
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2022/02/19(Sat)
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きょうは、大体曇って、夜には雨から雪になりました(-0.9~6.4℃/南南東風)。
林床の落枝に、マメホコリ(変形菌 =粘菌/ドロホコリ科)の未熟子実体が付いていました。玉子ぼうろの様な豆玉が、雪の白やコスギゴケ(スギゴケ科)の緑に映えて、美味しそうにも見えました。世界に広く分布し、日本では通年、特に春~夏に全国の腐朽木上に孤~群~密生する変形菌。着合子嚢体型のほぼ球形で、桃色がかった灰~黄褐~暗褐色、径15㎜の無柄。未熟体は紅色。普通表面に黄~暗褐色の鱗状の突起がある。青葉山では、倒木等に普通に見られます。小杉苔は全国の山野に生育する、茎高1-5㎝程の蘚類。枝分かれはなく下方に仮根を多数付ける。葉は細く、長さ5-8㎜程で、乾くと縮れて様々に曲がる。秋〜冬に、雌株からは長さ1-3㎝の柄を持つ胞子体が形成される。青葉山では、極普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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カワセミ(翡翠、魚狗、川蟬)
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2022/02/18(Fri)
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きょうは、朝に雪が降って数㎝積り、日中は晴れたり曇ったりで、一時雪が降りました(-0.5~7.2℃/北西風)。
池に、カワセミ(カワセミ科)がいました。口紅を差した雌でしたが、此岸と彼岸を揺蕩う様に、翡翠色の羽をはためかせて、岸から岸に水面すれすれに往来していました。欧州、アフリカ北部〜インド、東南アジアに広く分布し、亜種カワセミは全国の山地〜平地の水辺に生息する全長17cm、翼開長25㎝、体重19-40g程の小鳥です。ほぼ留鳥ですが、北海道では秋冬に暖地に移動します(夏鳥)。頭、頬、背は青く、頭には鱗状の模様があり、喉と耳の辺りが白く、胸と腹と眼の前後は橙色です。脚は赤く、嘴は長くて、雄は黒く雌の下嘴は赤。チイーッと細く鋭い声で鳴きます。河川や湖沼の枝や岩等に止まり、水面に飛び込んで、魚を捕ったり水浴びをし、土崖の斜面に穴を掘って営・繁殖します。青葉山では、広瀬川や各池沼で普通に見られます… ![]() ![]() |
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ヤママユ(山繭)の繭
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2022/02/17(Thu)
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きょうは、朝雪が降りうっすら積もりましたが、日中は大体晴れました(-0.4~6.0℃/北西風)。
道沿いの木の枝に、ヤママユ(ヤママユガ科)の繭が下がっていました。枯綿に覆われた長玉から、若草の殻が覗いて、黄肌の襦袢でも召している様でした。北海道~九州の森に生息し、成虫は開張115-150mmで、8-9月に出現します。4枚の翅には、それぞれ1つずつの目玉紋と、黒白2色の筋があります。幼虫はブナ科のコナラ、クリ、クヌギ等の葉を食べて育ちます。日本の代表的な野蚕で、天蚕とも言われ、この繭から採取される天蚕糸は「繊維のダイヤモンド」とも言われています。青葉山では、繭も成虫も普通に見られましたが、近年減少しています・・・ ![]() ![]() |
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タチシオデ(立牛尾菜・立四緒手)の果実
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2022/02/16(Wed)
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きょうは、朝に昨夜の雪上に又うっすらありましたが、日中は晴れたり曇ったりでした(-0.4~7.6℃/西南西風)。
道端に、タチシオデ(サルトリイバラ科)の実が生っていました。干乾びて、味も干葡萄の感じでしたが、種は赤くて正に紅玉の様でした。本州~九州の他、朝鮮、中国等の山地の林縁や明るい草原等に生育する、長さ1-2m程の蔓性多年草です。雌雄異株。太い地下茎があり、春先に勢いある苗条を出し、葉柄基部から巻鬚を出して他物に絡み付いて伸びます。葉は薄くて光沢がなく、裏面は粉白色を帯びます。5-6月、葉腋から花序を出し、黄緑色の花を多数付けます。夏~秋に、黒くて白粉を帯びた果実を熟します。青葉山では、道端等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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シシガシラ(獅子頭)の胞子葉
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2022/02/15(Tue)
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きょうは、朝に雪が降って数㎝積り、日中は細かな雪や霙になり、晩方からは又数㎝積りました(-0.9~3.0℃/南南東風)。
道沿いに、シシガシラ(シシガシラ科)が生えていました。と言っても、緑葉はほぼ雪の下で、四方に伸びる胞子葉も、葉先が雪に埋もれて、多重弓形を成していました。北海道〜九州の山地の林下や斜面、路傍等に生育する、日本特産の常緑羊歯植物です。太い根茎があり、葉の大部分は栄養葉で、長さ40cm程の一回羽状複葉で、深緑でやや厚みがあり、艶はなく、ロゼット状に広がります。胞子葉は羽片が疎らに付き、やや長い葉を立ち上げます。茎には鱗片を密生し、葉の基部にも少し付き、葉軸の上面には溝があります。青葉山では、林下等に極普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ヒイラギナンテン(柊南天)
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2022/02/14(Mon)
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きょうは大体晴れて、時折風花が舞いました(1.0~6.4℃/北風)。
森の外れに、ヒイラギナンテン(メギ科)が咲いていました。周囲の黒白の世界に似合わない、黄金の花が鮮やかに、眩しくて眼に沁みる様でした。中国南部~ヒマラヤ原産で樹高2-3mの常緑低木で、日本には古い時代に中国から導入され、庭や公園等に良く栽培され、乾燥に強い事から緑地帯等の緑化樹としても利用されています。葉は奇数羽状複葉で互生し、硬い小葉は、名の通りヒイラギの葉に似て鋸葉は刺になります。春先に総状花序に黄花を付け、秋に液果を青熟します。花弁に見えるのは顎片(大小9)、中心に筒状に集まっているのが花弁(内外に6)で、雄蘂6。青葉山では、周辺植栽木からの野鳥による播種行動が見られ、温暖化もあって年々林内に生育地を広げていて、問題視されています・・・ ![]() ![]() |
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コゲラ(小啄木鳥)
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2022/02/12(Sat)
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きょうは、大体晴れました(-1,7~6.4℃/南東風)。
森に、コゲラ(キツツキ科)がいました。エナガやコガラ。ヤマガラ、シジュウカラの群れの中、少し離れて二羽のコゲラが、戯れる様にキッキと言いながら、木々の枝々を上り下りしていました。ロシア南東部、サハリン、朝鮮北部、中国東北部等に分布し、日本では全国の山地~平地の各種林地の他、木々のある都市公園等にも生息します。ほぼ留鳥ですが、寒地のものは冬に暖地へ移動する事もあります。灰褐色と白の斑模様の羽色で、雄は後頭部に赤い小斑があります。全長15cm程の日本最小の啄木鳥で、昆虫の他、木の実も食べ花蜜も吸います。青葉山では、何所でも普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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イヌシデメフクレフシ(犬四手/犬垂膨五倍子)
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2022/02/11(Fri)
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きょうは、朝までに雪が数㎝積もり、日中は良く晴れました(-0.6~5.8℃/北風)。
道沿いのイヌシテ(カバノキ科)に、イヌシデメフクレフシが付いていました。何時もなら高木の梢にあって、遠目に観るのですが、小木の枝先が眼前にあって、花芽の様な膨らみが、暖かそうな毛で覆われていて、今にも綻びそうに見えました。ソロメフクレダニ(ソロはシデ類の俗称)と言うフシダニの一種が、イヌシデの頂芽にのみ寄生して鱗片が肥大し、松毬状に大きく膨らみ、長さ50mmにもなります。黄褐~緑褐色で、表面には長毛が密生し、内部は数層の柔組織上になり、中に白っぽく長いソロメフクレダニが棲み、5月頃に脱出します。青葉山では、イヌシデの木に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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コツボゴケ(小壺苔)
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2022/02/10(Thu)
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きょうは、朝から一日中細かな雪が降り、数㎝積りました(-1.2~1.6℃/北北西風)。
道沿いの岩に、コツボゴケ(チョウチンゴケ科)が生えていました。雪の間に、細やかなモールが折り重なって、風に波打つ草原を思わせました。アジア東~東南部~ヒマラヤに分布し、日本では全国の山地の谷間、人里の半日陰等の岩上、地上に生育する草丈 1-2㎝の蘚類です。茎は初め立ち上がり、先端は垂れて匍匐し、着地した先から新しい個体が形成されます。葉は倒卵~広卵形で、縁には明瞭な舷があり、葉の上半部に鋭い歯があります。中肋は太く、葉先に達します。乾燥すると葉を巻いて黄褐色になりますが、水を含むと鮮緑色になります。蒴は長い蒴柄の先に付きます。雌雄異株。良く似たツボゴケは少し大きくて雌雄同株。青葉山では、各所に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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アセビ(馬酔木)
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2022/02/09(Wed)
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きょうは、大体晴れました(-1.1~6.9℃/北西風)。
道沿いのアセビ(ツツジ科)が、咲き始めていました。今年は少し遅めで、未だ数房でしたが、固い蕾を次々に綻ばせて、微かな芳香も漂わせていました。本州(宮城以南)~九州の山地に生育する、樹高1.5-4m程の常緑低木です。葉は艶のある楕円形で、枝先に束生します。早春、枝先に白い壺状花を多数付けた複総状の花序を垂らし、秋に扁球形の蒴果を上向きに付けます。青葉山では、林縁等に見られ、県のレッドリストでは要注目種に指定されています・・・ ![]() ![]() |
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ツグミ(鶫)
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2022/02/08(Tue)
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きょうは、晴れ時々曇りました(-2.3~7.4℃/西風)。
道沿いの笹薮に、に、ツグミ(ツグミ科)がいました。地面で採食していたらしく、此方に気付くと?、ちょんちょんと切株に上がり、円らな瞳で見つめられてしまいました。北東アジアに広く分布し、東シベリア~カムチャッカで繁殖、日本には秋~春に渡来して越冬します。体長約20㎝。体の上部が灰~茶色で、眼上と腹部が白く、胸を張り背筋を伸ばす姿勢でいるのが特徴です。雑食で、主に土中のミミズや虫を食べ、様々な果実等も好みます。青葉山では冬期、草原や林縁等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ハヤブサ(隼)
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2022/02/07(Mon)
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きょうは、朝に雪がうっすらあり、午前中は曇って雪が舞いましたが、午後は晴れました(-3.1~5.4℃/西風)。
山上の木に、ハヤブサ(ハヤブサ科)がいました。遠くて良くは見えませんでしたが、何か獲物を狙っているのか、白いお腹を見せ乍ら、頻りときょろきょろしていました。世界中に広く分布し、日本では北海道~九州の断崖等で局地的に営巣・繁殖します。飛翔速度は時に300kmに達するとも言われ、主に鳥類を狩り、上空から滑空して獲物を脚で蹴落し、即死か失神したものを空中で捕えます。夫婦愛が強く、連合いが死なない限り、繁殖を繰り返すとも言われます。近年は都市部に進出する例も聞かれますが、環境庁レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。青葉山では、2003年から竜ノ口や経ヶ峰で毎年営巣・繁殖していて、以前の住民チョウゲンボウやヤマセミ、東西線工事(と開通)等によって駆逐されたオオタカに替わって、一年中普通に見られます・・・ 伐採された鬼胡桃から、樹液の氷柱が下がっていました… ![]() ![]() |
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タケカレハ(竹枯葉蛾)の繭
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2022/02/06(Sun)
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きょうは、朝雪がうっすらあり、日中は晴れ時々曇って、一時雪が舞いました(-2.7~2.4℃/西風)。
灌木に、タケカレハ(カレハガ科)の繭がありました。黄色い袋に黒いポチポチを付けて、美味しそうな、黒胡麻乗せの黄粉餅にも見えました。北海道〜九州の山野に生息する、体長(開張)42-52mmのカレハガの仲間(の繭)です。成虫は5-10月に出現し、全体に黄褐色で、前翅に銀白色の紋が2つずつ、前翅中央には褐色筋があります。胴体や脚、翅の付根には毛が生えています。幼虫は、体長約60mm,黄色で背面に2本の黒点列を持ち、タケ、ササ、ススキ、アシ等を食草とします。幼虫で越冬し、6月に蛹化します。蛹を包む繭は40-50mmで、黄褐色で幾つかの黒斑がありますが、これは幼虫が毒針毛を束にして埋め込んだもので、幼虫と共に、触れると刺毛が刺さり、赤い腫れを伴う痒みや痛みに襲われますので、十分な注意が必要です… ![]() ![]() |
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コブシ(辛夷/拳)の冬芽
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2022/02/05(Sat)
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きょうは、朝までに雪が数㎝積り、後晴れたり曇ったりで、時折雪が舞いました(-4.6~2.5℃/西風)。
道沿いのコブシ(モクレン科)の、花芽が膨らんでいました。腮鼠の様に柔らかく、滑らかな絹毛の上に小雪を乗せて、鏡餅の様でもありました。北海道~九州等の山野に生育する、高さ8-20m、径60cmになる落葉高木です。早春、他の木々に先駆けて、展葉前の枝先に芳香ある白花を咲かせます。花弁は6枚で、基部は紅色を帯び、萼片3は小さく外側に軟毛を密生させます。花下に、葉が1枚付くのが特徴です。果実は7-10cmの集合果で、熟すと心皮が裂開し、中から鮮紅色の種子が出てきます。青葉山では、谷沿いの斜面等に多く見られます・・・ ![]() ![]() |
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サルトリイバラ(猿捕茨)の果実
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2022/02/04(Fri)
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きょうは、晴れ後曇って、時折雪が舞い、夜に本降りになりました(-2.5~4.4℃/西風)。
道端に、サルトリイバラ(サルトリイバラ科)の実が生っていました。とっくに無くなっているかと思いましたが、案外あちこちに残っていて、試しに少し萎びたのを一つ口にすると、水気は乏しいものの十分甘い味がしました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、インドシナ等の、山野や林縁等の日当たりの良い場所に生育する、雌雄異株で蔓性の多年生植物(半低木)です。高さ50-200cmで、枝に散生する鉤状の刺と葉柄の巻髭で他物に絡み付き、蔓状に茎を伸ばします。葉は互生し、葉身は長さ3-12cmの円~楕円形。全縁、革質で、両面共無毛。4-5月、葉の展開と同時に、葉腋から散形花序を出し、淡黄緑色の小花を多数毬状に付けます。雌雄異株。秋に、径7-9mmの球形の液果を朱赤色に熟します。種子は1-6個入り、長さ5mm程の倒卵~楕円形。青葉山では、林縁や藪地の縁等に普通に見られます・・・ いつも一番早く咲き出す筈のこのマンサク、今年は年末年始の雪や寒気の所為か、やっと綻びかけて、黄色い花弁がちらっとだけ覗いていました… ![]() ![]() |
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ベニマシコ(紅猿子)
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2022/02/03(Thu)
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きょうは、曇り時々晴れて、晩方には一時雪になりました(-0.6~4.3℃/北北西風)。
林縁の道沿いに、ベニマシコ(アトリ科)がいました。ピッポッの声に振り向くと、紅い雄が(同じく紅い芽の)紅葉苺に止まっていて、こちらを気にしながら暫しじっと、静かに佇んでいました。シベリア南部、中国東北等に分布し、日本では下北半島以北で繁殖し、冬は全国の落葉樹林のやや水辺の芦原等で過します。全長約15cmで翼長6-7cm、体重14-16g。嘴は短く尾は長く、翼に2本の白帯があり、雄は胸と腹が紅く喉は銀色で、雌は胸と腹が黄褐色。雌雄共夏羽は濃く、冬羽は薄くなります。雑食性で、昆虫、果実、種子、木芽等を採食します。青葉山周辺では、秋~春に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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サラサドウダン(更紗灯台・更紗満天星)の果実と芽
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2022/02/02(Wed)
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きょうは、朝には雪が降り、後晴れたり曇ったりで、風の強い一日でした(0.0~-5.9℃/西北西風)。
道沿いのサラサドウダン(ツツジ科)に、実が生っていました。上向きの真紅の冬芽の下、未だ沢山蒴果を捻らせて、何か南の島に踊子たちの様にも見えました。北海道南部~近畿、四国の主に深山に生育する高さ2-5mの落葉小高木です。若枝は無毛。葉は倒卵形で、長さ2-5cm、幅1-2cmで、長さ3-10mmの葉柄があり、枝先に集まり互生します。葉の表面には短毛が散生し、裏面の側脈基部には褐色の縮毛が密生し、先端が長毛状になる微小鋸歯があります。5-6月、枝先に長さ2-3cmの総状花序を付け、萼が鐘形で深く5裂する10個程の花が、1-2cmの花柄の先端に下垂します。果実は蒴果で上向きに付きます。青葉山では、尾根道等に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ミヤコザサ(都笹)
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2022/02/01(Tue)
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きょうは、曇り後晴れて、夜に小雪が降りました(-1.6~6.3℃/北北東風)。
道沿いに、ミヤコザサ(タケ科)が生えていました。楢枯対策で荒らされていますが、象牙色の隈取笹の、趣ある大きな群落が、所々雪を乗せて、風に騒めいていました。北海道~本州(主に太平洋側)、四国、九州の山地の林縁、林床 に生育する、稈長50-80㎝のササ類です。稈鞘は離脱せず、稈は径2-4㎜で直立し、普通は分岐しません。稈鞘、葉鞘、節は無毛で、節上が球状に膨れます。稈鞘の長さは節間の1/2以下。葉は長さ15-23㎝、幅約2-5㎝の薄い紙質で柔らかく、先が徐々に細くなります。葉の表面は無毛で、裏面は軟毛が密生。冬に、熊笹同様に葉縁が白く隈取られます。青葉山では、所々に大小の群落が見られます・・・ ![]() ![]() |
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