エンレイソウ(延齢草)
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2022/03/31(Thu)
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きょうは、雨後曇りました(4.2~7.1℃/北西風)。
森の入口に、エンレイソウ(シュロソウ科)が咲いていました。雨に濡れて瑞々しく、何処に行くのか、合羽を羽織った二人連れに見えました。北海道~九州の他、サハリン等の山地~低地の、林下のやや湿った場所に生育する、高さ20-50cmの多年草です。茎頂に、10-15cmの広卵形の葉を3枚輪生します。4-5月、帯紫紅色の花(花弁に見える萼片)を付けます。花は横向きからやや下向きに咲き、外花披片は3枚で内花披片は無く、雄蕊は6本で雌蕊の柱頭は短く3裂します。夏に果実を黒熟します。青葉山では、沢沿いや湿った斜面等に群落が見られ、萼片が白いミヤマエンレイソウも見られます・・・ ![]() ![]() スポンサーサイト
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ヒメカンスゲ(姫寒菅)
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2022/03/30(Wed)
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きょうは、大体晴れました(2.5~19.5℃/南南東風)。
夕暮れの道沿いで、ヒメカンスゲ(カヤツリグサ科)が咲き出していました。未だ数株の数本でしたが、林立する黒曜石の槍の根元に、春を誘う黄金の采配が、ちんまりと控えていました、北海道~九州や朝鮮南部の山間部に生育する、花茎の高さ10-40cmの常緑多年草です。葉は堅くて細長く、艶があって縁がざらつき、苞の鞘が赤く、株の基部に棕櫚毛や紫褐色の鞘が目立つのが特徴です。3-4月、他のスゲ類に先駆けて咲き出し、茎先に房状の雄花、その基部に糸状の雌花を付けます。青葉山では、乾いた斜面等に普通に見られ、取り分け花の少ない早春には目立ちます・・・ ![]() ![]() |
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咲き初めのキブシ(木五倍子)
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2022/03/29(Tue)
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きょうは、大体晴れました(4.2~9.4℃/南南東風)。
山のあちこちで、キブシ(キブシ科)が咲き出していました。奥床しい淡黄の鐘花が撓だれて、仰ぎ覗けば、両性花状の雄花が、黄金の蕊を散らしていました。北海道~九州の山地の林縁や谷沿いの斜面等に生育する、高さ3-4mの落葉低木です。葉は互生し、卵~卵状楕円形で基部は円く、先は長い鋭尖頭。3-5月、前年枝の葉腋から淡黄色の穂状花序を下垂させ、未だ花の少ない時季に良く目立ちます。雌雄異株で、雄花は雄蘂8、雌花は子房が大きく雄蘂が退化し、他に両性花もあります。主として雄花は長く黄橙色に、雌花は短く黄緑色に見えます。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ノスリ(鵟)
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2022/03/28(Mon)
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きょうは、大体晴れました(4.9~12.7℃/北西風)。
上空を、ノスリ(タカ科)が飛んでいました。真青な空を背に、白く両翼を広げて、地上を眺めながらゆったりと、大きく大きく弧を描いていました。中央・南シベリア、モンゴル、中国等に広く生息し、夏は亜寒~温帯域で繁殖、冬は熱~温帯で越冬します。日本では亜種ノスリが、北海道~本州中部以北、四国の山地の森林に生息・繁殖しています(留鳥)。その他南西諸島を除く全国に冬鳥として飛来します。全長50–60cm、翼開長100–140cm、体重500–1300g。雄より雌が大きく、背面は褐色、腹面は淡褐色で、喉が黒い。虹彩は褐色。森林と隣接する草原や農耕地を狩場にし、野鼠を良く食べますが、他に土竜等小型哺乳類、鳥類、蛇、蛙、昆虫等も捕食します。青葉山では、鳶以外では最も普通に見られる猛禽です・・・ ![]() ![]() |
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ミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽)
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2022/03/27(Sun)
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きょうは、晴れ時々曇りました(7.6~16.6℃/西風)。
森の入口で、ミヤマウグイスカグラ(スイカズラ科)が咲き始めていました。ひっそりと知らぬ間にもう何輪も、金平糖にも似た桃花を、愛らしく掲げていました。本州~九州の、主に日本海側の山野に生育する高さ2mの落葉低木です。葉は長さ5㎝程の楕円形で対生し、若枝や花柄・果実等、全体に毛と腺毛が多く生えます。4-5月に、やや曲った漏斗状で先が5裂する淡紅色花を咲かせ、秋に、グミに似た液果を赤熟します。青葉山では、林内外に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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トウホクサンショウウオ(東北山椒魚)の卵嚢
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2022/03/26(Sat)
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きょうは、一日曇って、午後は時々雨が降りました(4.9~11.8℃/南風)。
沢の水溜に、トウホクサンショウウオ(サンショウウオ科)の卵嚢がありました。枯沢から水が戻った一角の、鈍く光る水面に近寄ると、皺入り寒天に真丸白黒豆が浮き上がっていました、日本固有種で、名の通り、主に東北地方の高山~山麓の細流周辺の森に生息します。成体は体長9-14cm。3-5月に、湧水がある水溜りや、山間の沢の澱み等に産卵します。一対の長い嚢は、透明で縦・横条の皺があり、中に20-100個の卵が入ります。受精卵は、3週間程で泳ぎ出し、プランクトンや水生昆虫を食べながら、普通は年内に変態して陸に上がり、その後は周りの林内に棲み、4-5年かかって成体になります。青葉山では、どの沢や湧水池でも見られますが、開発等で減少していて、県レッドリストで準絶滅危惧(NT)に指定されています・・・ 満開の梅の下、疎水で川鵜が魚を捕っていました… ![]() ![]() ☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です (二月・八月は、「会」としてはお休みします) ★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 ★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。 ★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! ☆青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、そ、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、金港堂本店、宮城NPOプラザ(榴ヶ岡)等で販売していますが、お求めになりたい場合は、: cheb@live.jp まで。 ☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「声」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ★オオタカの営巣地を守ろう!! ![]() ![]() ![]() ![]() |
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カタクリ(片栗) 咲き出す
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2022/03/25(Fri)
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きょうは、大体晴れました(4.5~13.3℃/南風)。
道端で、カタクリ(ユリ科)が咲き出していました。そろそろとは思いましたが、何時も真先に咲く日当たりに、二輪三輪と篝火の様に、紅紫の花弁を反り返らせていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、サハリン等の落葉広葉樹の林床に群生する、草丈10-25㎝の多年草です。3月末~4月初め、長さ4-5㎝で薄紫~桃色の花を、下向きに咲かせた後、あっと言う間に消えてしまいます。青葉山では到る所に見られ、大群生地もあちこちにありますが、開発や森林管理、盗掘(きょうも沢山ありました!)の他、枯松伐採時の林床破壊等で大分減少しています・・・ ![]() ![]() |
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モチノキ(餅の木・黐の木・細葉冬青)の果実
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2022/03/24(Thu)
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きょうも、良く晴れました(13.7~24.0℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北東風)。
林縁のモチノキ(モチノキ科モチノキ属)に、実が生っていました。もう直4月と言うのに、鳥達の好きな筈の、赤いのは勿論黄色い実も残っていて、不思議な感じでした。朝鮮、中国等に分布し、日本では本州(宮城・山形以南)~南西諸島に生育し、公園、庭等にも植栽される高さ10m程の常緑高木です。雌雄異株。幹は灰褐色。葉は長楕円形で長さ4-8㎝で、厚く全縁。4-5月、葉腋に黄緑色花を束生すします。晩秋に径10-15 ㎜の球形核果を赤熟し、内部に種子が1個あります。名は、樹皮から鳥黐を採る事に由来。材は堅く緻密で狂いが少ない為、算盤珠、数珠、玩具、版木等に用いられます。別名ホンモチ。青葉山では、植栽か自生かは分りませんが、公園等の他、林縁の所々に見られます・・・ ![]() ![]() |
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カワアイサ(川秋沙) 雌雄
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2022/03/23(Wed)
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きょうは、晴れ後曇りました(-2.3~9.6℃/南南東風)。
川に、カワアイサ(カモ科)がいました。そろそろ北帰行なのか、雌雄仲良く、川面の岩陰で佇んだり、潜ったりしていました。ユーラシアや北米に広く分布し、日本では全国に冬鳥として渡来する、全長58-72cm、翼開長86-102cmの潜水性のカモです。主に河川・湖沼等の淡水域に棲み、水中で魚を捕食します。雄の頭は緑黒色で、胸や腹等は白く、背中は黒。嘴は長く、濃赤色で先端が鉤状に曲がり、虹彩は黒褐色。雌の頭部は茶色で、体の下面は灰色。青葉山周辺では、秋~春に数多く普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ヤブツバキ(藪椿)
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2022/03/22(Tue)
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きょうは、午前中雪が降り数㎝積りましたが、午後は晴れました(0.2~4.2℃/南東風)。
道沿いの藪に、ヤブツバキ(ツバキ科)が咲いていました。既に花ごと落ちているものもありましたが、赤い花々に雪を乗せて、とても冷たそうにしていました。東北以西の暖地に生育する、高さ13m、径50cm程になる常緑小高木です。葉は互生し長楕円形で、先が短く尖り、質は厚くて光沢があります。時に12月頃から咲き始めるものの、主に3-4月、枝先に5弁の赤い花を下向きに付け、多数の雄蘂の基部は合着して筒状になり、花弁に付きます。10-11月頃、紅褐色で光沢のある果実(径2.5-3.5㎝)を付けます。果実には、黒く大きな種子が1-3個あります。青葉山では名の通り、藪の中の所々に自生しています・・・ ![]() ![]() |
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キクザキイチゲ(菊咲一華)
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2022/03/21(Mon)
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きょうは、晴れ時々曇りました(1.2~9.3℃/.北西風)。
沢沿いで、キクザキイチゲ(キンポウゲ科)が咲き出していました。そろそろかと思いましたが、やはりありました。あちこちに純白の花々が綻んで、次々に顔を擡げていました。北海道~近畿の山地~低地の、明るい林内等に生育する、高さ10-30㎝の多年草です。葉は2回3出複葉で、深裂しているのが特徴です。3-5月、茎先に白~紫色の花を一輪付け、多数の雌蕊が中心部に球状に集合し、その周囲を多数の雄蕊が取り巻きます。花弁の様に見えるのは萼片で、8-13個あります。青葉山では、広瀬川や各沢沿い等の所々に、大小の群落を成しています・・・ ![]() ![]() |
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ヒメオドリコソウ(姫踊子草)
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2022/03/20(Sun)
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きょうは、晴れ時々曇りました(.4.2~9.7℃/北西風)。
車道の道端に、ヒメオドリコソウ(シソ科)が咲いていました。気が付けばあちこちに、葡萄色の茎葉に薄紫の小花が、一気に艶やかさを増していました 明治時代中期に渡来した外来種で、主に本州の路傍等に普通に生育する、草丈10-25cm程の越年草です。茎には短毛があり、根元で枝分かれし、葉は対生し、短い葉柄を持ち、葉身は卵円形で鈍鋸歯があります。葉脈は網目状で窪み、全体に皺がある様に見えます。2-5月、明赤紫色の唇形花を、上部葉脇から外側に向かって咲かせます。青葉山では、車道沿い等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ネコノメソウ(猫の目草)
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2022/03/19(Sat)
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きょうは、朝に霙が降り雪が数㎝残っていましたが、後晴れて、一気に解けました(0.9~11.2℃/北北西風)。
道端で、ネコノメソウ(ユキノシタ科)が咲き初めていました。黄色い小花がちらほら垣間見えるだけでしたが、輝く雪の間に、黄緑の若草が元気良く立ち上がっていました。北海道~九州の他、朝鮮、クリル等に分布し、山地の渓流沿い等の湿った所に生育する、高さ5-22cmの多年草です。匍匐枝が地上を這い、葉は対生し卵円~広卵形で長さ5-20mm、幅5-18mmで3-8対の鈍鋸歯があります。花期は4-5月で、苞は茎葉と同形で黄緑色を帯び、花茎の先に淡黄色で径約2mmの小花を10数個集めます。萼片は4個で直立し、淡黄緑~淡黄色の長円形。雄蕊4。蒴果は深く二つに裂けます。青葉山では、沢沿い等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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セリバオウレン(芹葉黄蓮/連)の雌花
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2022/03/18(Fri)
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きょうは、一日中湿った雪や霙が降り、夜に本降りになり数㎝積りました(0.5~5.7℃/南風)。
道沿いに、セリバオウレン(キンポウゲ科)が咲いていました。もう髄分咲いていましたが、小さな雌花(両性花)も増えていて、冷たい雪に濡れながら、円らな瞳を凍えさせていました。本州~四国の、やや暗い林床に群生する常緑多年草です。葉は2回3出複葉で、小葉はやや厚質で光沢があり、名の通り、芹葉状にに深裂します(2-3裂し、鋭頭、欠刻状鋸歯)。早春、根茎から高さ7-12cm程の花茎を伸ばし、茎先に2-3個の互生の白花を付けます。花には雄花と両性花(稀に雌花)があり、花弁の様に見えるものは萼です。開花と共に新葉を展開し、古葉は枯れます。青葉山では、樅林や杉、檜林下等に普通に見られ、林内地上花では最も早く咲き出します・・・ ![]() ![]() |
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エナガ(柄長)
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2022/03/17(Thu)
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きょうは、良く晴れましたが、昨晩の大きな地震の余震もあって不安な一日でした(3.3~13.5℃/西北西風)。
森に、エナガ(エナガ科)がいました。何羽かの群れが、ジュリリリジュリリと鳴きながら、木から木、枝から枝へと飛び移り、膨らみかけた樹々の芽を、突いたり啄んだりしていました。ヨーロッパ~中央アジア~日本に広く分布し、主に明るい森に生息する留鳥又は漂鳥です。体長は14cm程ですが、名の通り、尾の長さが体の半分以上もあります。雌雄同色で、成鳥の頭や頬~胸等は白く、肩羽や腹、下尾筒は淡い葡萄色で、眉斑~肩、雨覆等が黒く彩られます。主に小昆虫、クモ、油虫等を捕食しますが、草木の種子、果実、樹液、菌類等も食べます。青葉山では、一年中極普通に見られます・・・ 昨夜の地震で、青葉山もあちこちで崖崩れ、青葉城の石垣も崩れて、当分車道も使えません… ![]() ![]() |
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カワウ(河鵜、川鵜)
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2022/03/16(Wed)
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きょうは、晴れ時々曇りました(3.7〜12.0℃/.南東風)。
川に、カワウ(ウ科)がいました。最近はどんどん増えて、上流に上流にと生活圏を広げていて、きょうも、あっちにもこっちにも飛び交って、川面を泳ぎ回り魚を取っていましたが、岩に上がると暫し羽を広げて、日光浴していました。アフリカ、ユーラシア、オーストラリア、北米東部沿岸の一部等広く分布し、日本では本州~九州に繁殖地があり、主に河川部や湖沼等に生息する留鳥又は漂鳥です。全長80-101㎝、翼開長130-160㎝、体重1.81-2.81㎏で、全身が殆ど黒くウミウに似ますが、背や翼には褐色みがあり、嘴の基部の黄色い口角部分には丸みがあります。グルルルル等と営巣地では喉を震わせて良く鳴きますが、それ以外では余り鳴きません。餌は殆ど魚類で、潜水して捕食します。青葉山周辺では、嘗ては殆どいませんでしたが、今は川で極普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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カタクリ(片栗)の花芽
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2022/03/15(Tue)
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きょうは、雨後曇って、午後は晴れて暴風になりました(3.5~16.3℃/西風)。
道端のカタクリ(ユリ科)の、花芽が膨らんでいました。一昨日の観(視)察会でも一部見られましたが、良く見れば何か所にも、様々な尖り帽子が筋を付けて、今にも綻びそうにしていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、ロシア沿海地方、クリル、サハリン等の落葉広葉樹の林床に群生する、草丈10-25㎝の多年草です。3月末~4月初め、長さ4-5㎝で薄紫~桃色の花を、下向きに咲かせた後、あっと言う間に消えてしまいます。名の由来は、、鱗茎の形が栗の片割れに似るから等種々ありますが、古名の堅香子(カタカゴ)とはコバイモ(ユリ科)の事で、その乱獲・衰微に因ってその名が遊離し、何時の間にか今のカタクリが名を継いだ、との説も有力です。仙台ではカタカゴの他、カゴベ、カダケ等とも呼ばれています。青葉山では到る所に見られ(所々に白花も!)、大群落もあちこちにありますが、開発や管理・盗掘等で大分減少しています・・・ ![]() ![]() ★ 「杜の都 青葉山は今!」展示会 (3/1(火)〜3/15(火) 青葉通地下道ギャラリーにて開催)は、きょうぶじに終了しました。会期中は、多くの観覧や問い合わせがあり、何人か、13日の観(視)察会にも参加して頂きました。自然の素晴らしさと共に、破壊についての危惧の思いも数多く聞かれ、私達も、青葉山の自然を護る意志を新たにできました。皆さん、ありがとうございました! ![]() ![]() ![]() |
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ヤブカンゾウ(薮萓草)の若草
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2022/03/14(Mon)
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きょうは、曇り時々晴れて、一時小雨が降りました(4.0~13.7℃/南南東風)。
森の外れの土手に、ヤブカンゾウ(ワスレグサ科)の若葉が出ていました。そろそろかなと思い通りかかると、未だ少しでしたが、土筆を押し退ける様に、瑞々しい緑の掌を、力一杯広げていました。有史以前渡来の中国原産とも言われ、日本では北海道~九州の日当たりの良い草地等に生育する、草丈50-100cmの多年草です。葉は根生し、長さ40-60cm幅3㎝前後の広線形。3倍体の為結実せず、根が紡錘状に膨らみ匍匐茎を出して増えます。茎上部で分枝し、7-8月、茎頂に橙赤色の花を数個付けます。花は径8-10㎝で、花筒は長さ約2㎝。花披片は6個ですが雄蘂と雌蘂の一部又は全部が花弁化して八重咲きになります。若芽、蕾、花は、山菜として良く食べられます。青葉山では、土手等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() ★ 「杜の都 青葉山は今!」展示会 …3/1(火)〜3/15(火) 青葉通地下道ギャラリーにて開催中!!!! ぜひごらんください! ![]() |
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三月観(視)察会
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2022/03/13(Sun)
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きょうは、曇って時々小雨の降る中、しっとりと穏やかな観(視)察会になりました(4.0~7.8℃/西北西風)。各所伐採状況等近況報告や、開催中の『青葉山は今!展示会』のお知らせ等の後、早速の出発です。一見冬枯れの木々も、柳や栃、楓等の芽が膨らみ、梢がほんのり緑や赤に染まっています。車道端には、バッケ(フキノトウ)が沢山顔を出し、オオイヌノフグリやミチタネツケバナ、コハコベやノボロギク等が咲き、ヒメオドリコソウの紅紫が眼に沁みる様です。森に入ればよりしっとりとして、曇天の所為か、早朝の様に多くの鳥達が活発に飛び回り、シジュウカラも良く囀っています。間近に現れたエナガ(雌雄?)は、早巣作りにでも利用するのか、何かの羽毛を咥えて忙しくしていました。あちこちで、今が盛りと咲き零れるマンサクに心和み。雄花を垂らすカバノキ科の木々の中でも、ツノハシバミは既に真紅の雌花を開き、きょう一番の目当てのセリバオウレンは、既に幾輪も、星屑の様な花を瞬かせていました。展望台には古巣等リスの痕跡が多く、テンの糞も数多く、その活発な生活ぶりが想像できました。そしてきょう何よりも驚いたのは、猛禽による狩痕が何ヶ所も(少なくも5ヶ所/ドバト、ヒヨドリ、シジュウカラ他)あった事で、そんな中、皆の眼前に突如として現れたオオタカの雄姿は、諸工事後出会う機会が減っていただけに、とても感動しました。又、行く所、林床にはカタクリの葉が数多く見られ、中には花芽を出しているものもあって、春の息吹をひしひしと感じました。只、あちこちで"危険木"等の伐採があり、林床が荒れていたりして胸が痛み、何とか搬出できないものかと思いました。中でも、枯木と共に伐られた蔓紫陽花の大木は未だ新芽が活き活きとしていて、何とか生かせないかと、皆で思案しました・・・
![]() ![]() ![]() ![]() 花では他に、ケヤマハンノキ、ウダイカンバ、アサダ、シュンランの花芽、植栽のサザンカ、ツバキ、アケボノアセビ等が見られました。果実では、カラスザンショウ、リョウブ、アオキ、トリガタハンショウヅル、ジャノヒゲ、ノリウツギ、タニウツギ、ハウチワカエデ、ツルアジサイ等、虫瘤ではマンサクメイガフシとウダイカンバムレトサカフシを見比べたり、クワコの繭やクモの卵嚢等もありました。キノコでは、赤松に出ていたヒトクチタケ、カワラタケ、サルノコシカケの仲間等、野鳥では他に、ヒガラ、キクイタダキ?、ヤマガラ、メジロ、コゲラ、アカゲラ、ヒヨドリ、ツグミ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、トビ、ガビチョウ他、動物では、カモシカの食痕、角擦痕、イノシシのぬた場、ラッセル痕、土竜塚、ハクビシンの糞等が見られました。 きょうは、大震災から11年目直後でもあり、崖崩れやその後の人為的崩壊の事や、木々伐採や様々な自然破壊状況を思いつつも、様々な出会いや春到来の喜びを感じるひと時となったのではないでしょうか? ![]() ![]() ![]() ![]() さて、来月(4/10)は、カタクリ、ショウジョウバカマ、シュンランにイワウチワと、早春の花々が一斉に咲き乱れている事でしょう? お楽しみに・・・ ★ 「杜の都 青葉山は今!」展示会 …3/1(火)〜3/15(火) 青葉通地下道ギャラリーにて開催中!!!! ぜひごらんください! ![]() |
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ツノハシバミ(角榛)の雌雄花
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2022/03/12(Sat)
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きょうは、大体曇りました(4.9~16.9℃/西北西風)。
道沿いのツノハシバミ(カバノキ科)に、雄花が伸びていました。沢山あったので、もしやと思い近寄ると、やはり早くも、削花や磯巾着を思わせる小さな雌花が二つも綻んでいました。北海道~九州の他朝鮮等の山地に生育する、高さ4-5m、径15cm程の落葉低木です。樹皮は灰褐色で滑らかで皮目が目立ち、若枝は灰緑色。葉は互生し、欠刻のある細かい重鋸歯があり、葉柄は0.5-1cm、葉身は卵~倒卵型で長さ5-11cm、基部は円形で先端は尖ります。3-4月、葉が出る前に花を付け、雄花は尾状花序を下垂し、雌花は枝先に数個の花が頭状に集め、鱗片の間から出る赤い柱頭が目立ちます。果実は9-10月に熟し、刺毛を密生し嘴状に長く伸びた特徴ある形になります。青葉山では、歩道沿いや林縁部等で普通に見られます・・・ ![]() ![]() 明日(3/13(日))は、定例の観(視)察会の日↓。予報は曇りの様ですが、満ち咲くマンサク、漸く咲き出しているセリバオウレンやカバノキの仲間等々を愛でながら、野鳥達が囀り出しそうな森を散策。各所の伐採木処理現場も視察します… ★ 「杜の都 青葉山は今!」展示会 …3/1(火)〜3/15(火) 青葉通地下道ギャラリーにて開催中!!!! ぜひごらんください! ![]() ☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です (二月・八月は、「会」としてはお休みします) ★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 ★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。 ★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! ☆青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、そ、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、金港堂本店、宮城NPOプラザ(榴ヶ岡)等で販売していますが、お求めになりたい場合は、: cheb@live.jp まで。 ☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「声」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ★オオタカの営巣地を守ろう!! ![]() ![]() ![]() ![]() |
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ニワトコ(接骨木、庭常) の若芽
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2022/03/11(Fri)
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きょうは、大体晴れました(0.8~12.4℃/南南東風)。
道沿いのニワトコ(スイカズラ科)が、芽吹いていました。葉芽と呼ばれる葉のみの新芽で、瑞々しい赤紫と黄緑の手指が、勢い良く空を指していました。北海道~九州の他、朝鮮等の山野に生育する、高さ3-6mの落葉低木です。若枝は淡緑~淡褐色で、古枝は灰褐色の樹皮が縦に裂け、コルク質が発達します。葉は奇数羽状複葉で対生し、小葉は2-3対あります。4-5月、葉と同時に、本年枝の先の円錐花序に淡黄白色の小花を多数付けます。花冠は5裂して反り返り、雄蕊5、雌蕊1。果実は卵球形の液果で、夏~秋に赤く熟します。青葉山では、各所に普通に見られます・・・ ![]() ![]() ★ 「杜の都 青葉山は今!」展示会 …3/1(火)〜3/15(火) 青葉通地下道ギャラリーにて開催中!!!! ぜひごらんください! ![]() ☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です (二月・八月は、「会」としてはお休みします) |
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ミチタネツケバナ (路種漬花、道種漬花)
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2022/03/10(Thu)
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きょうは、大体晴れました(2.4~11.2℃/南東風)。
道端に、ミチタネツケバナ(アブラナ科)が咲いていました。今年は遅めの開花でしたが、今やあちこち一斉に、赤紫に白の、めんこい小花が顔を出していました。欧州原産の帰化植物で、1970-80年代に東北周辺で発見された後、全国で確認され、今では何処でも普通に見られる様になりました。タネツケバナより草丈がやや小さく(20-40cm)、茎は無毛で、花が早春に一早く咲き始めます。湿性地を好むタネツケバナに対して、乾燥した道端等に多く、青葉山では、車道沿い等に見られます・・・ ![]() ![]() ★ 「杜の都 青葉山は今!」展示会 …3/1(火)〜3/15(火) 青葉通地下道ギャラリーにて開催中!!!! ぜひごらんください! ![]() ☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です (二月・八月は、「会」としてはお休みします) |
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コハコベ(小繁縷)
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2022/03/09(Wed)
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きょうは、晴れ時々曇りました(0.8~11.7℃/南東風)。
道端に、コハコベ (ナデシコ科)が咲いていました。今年も、いつもの場所が落葉に覆われたりして、中々見られませんでしたが、その落葉の間から、清しい小花が漸く顔を見せてくれました。日本全国の山野の道端や畑地等に生育する、高さ10-20cmの一年草又は越年草です。葉は1cm程で、茎は普通紫色を帯び、下側に毛が列をなして生えます。秋に芽生え、早春から白い小花を開き、9月頃まで花が見られます。5枚の花弁は萼片と同長で、深く2裂するので10枚に見えます。花柱は3本で雄蕊は3-5本あります(ハコベは8-10本)。ハコベと共に「ハコベ」「ハコベラ」と呼ばれ、「春の七草」にされています。青葉山では、道端等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() ★ 「杜の都 青葉山は今!」展示会 …3/1(火)〜3/15(火) 青葉通地下道ギャラリーにて開催中!!!! ぜひごらんください! ![]() ☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です (二月・八月は、「会」としてはお休みします) |
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ツクシ(土筆)
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2022/03/08(Tue)
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きょうは、晴れ時々曇りでした(-0.2~9.8℃/西北西風)
森の外れに、ツクシが出ていました。とても小さいのが未だ数本でしたが、枯れて乾いた土手に、春の息吹を感じました。ツクシは早春に芽を出すスギナ(トクサ科)の胞子茎です。茎は柔らかな円柱状の袴(退化した葉)が節毎に付き、緑色の胞子を散らした後直に枯れてしまいます。その後、脇から緑で細かく枝分かれしたスギナ(栄養茎)が芽を出します。スギナは北半球に広く分布し、日本では全国の山野、湿地にも生育する、夏緑性の多年生シダ植物です。草丈は10-25㎝になり、浅く地下茎を伸ばして良く繁茂します。青葉山では、川沿い等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() ★ 「杜の都 青葉山は今!」展示会 …3/1(火)〜3/15(火) 青葉通地下道ギャラリーにて開催中!!!! ぜひごらんください! ![]() ☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です (二月・八月は、「会」としてはお休みします) |
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トリガタハンショウヅル(鳥形半鐘蔓)の果実
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2022/03/07(Mon)
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きょうは、晴れ時々曇って、一時雪が降りました(0.6~8.2℃/西北西風)。
道沿いの灌木に絡まるトリガタハンショウヅル(キンポウゲ科)に、果実が付いていました。霜柱にも見える綿毛が、キラキラ陽を浴びて、ケサラパサラと膨らんでいました。本州~四国の、山地の林縁に生育する木本性の蔓植物です。葉は1回三出複葉、小葉は狭卵形で鋸歯があります。5-6月、葉柄の先に3㎝程の鐘形の主に黄白色の花を下向きに開きます。果実は狭卵形の痩果で、花後に伸びた花柱が羽毛状になって付きます。青葉山では、林縁等で普通に見られます・・・ ![]() ![]() ★ 「杜の都 青葉山は今!」展示会 …3/1(火)〜3/15(火) 青葉通地下道ギャラリーにて開催中!!!! ぜひごらんください! ![]() ☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です (二月・八月は、「会」としてはお休みします) |
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カタクリ(片栗)の葉
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2022/03/06(Sun)
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きょうは、一日中雪が降ったり止んだりで、一時うっすら積もりました(0.7~5.1℃/西北西風)。
道端に、カタクリ(ユリ科)の葉が出ていました。そろそろとは思いましたが、あっちにもこっちにも一斉に、大小の葉が一杯顔を出して、寒風に帆を震わせていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、サハリン等の落葉広葉樹の林床に群生する、草丈10-25㎝の多年草です。3月末~4月初め、長さ4-5㎝で薄紫~桃色の花を、下向きに咲かせた後、あっと言う間に12.5消えてしまいます。青葉山では到る所に見られ、大群生地もあちこちにありますが、開発や森林管理、盗掘の他、枯松伐採時の林床破壊等で大分減少しています・・・ ![]() ![]() ★ 「杜の都 青葉山は今!」展示会 …3/1(火)〜3/15(火) 青葉通地下道ギャラリーにて開催中!!!! ぜひごらんください! ![]() ☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です (二月・八月は、「会」としてはお休みします) |
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アトリ(花鶏)
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2022/03/05(Sat)
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きょうは、晴れ後曇って、時々雨が降りました(-0.5~10,8℃/南南東風)。
雪の残る道沿いの草叢に、アトリ(アトリ科)がいました。大きな群れで、知らずに近寄ると一斉に飛び上がって、楓の木でキョキョキョ、キョキョキョと、煩い位に鳴き交わしていました。ユーラシア大陸北部で繁殖し、冬は北アフリカ~中央アジア、中国、朝鮮等に渡って越冬します。日本にはシベリアから秋に冬鳥として渡来し、山野で果実、植物種子、昆虫、節足動物等を食べて暮らします。全長16cm程。体色は黄褐色に黒、白が入り、特に胸部の羽毛は橙褐色で目立ちます。雄の夏羽は頭部が黒く、冬羽の頭部は雌雄共に褐色です。日中は小群を作り、夜は集団で休みます。渡来直後や渡去直前に、数千~数万羽の大群を作る事があります。青葉山では、年によって数は変わりますが、冬に群れが普通に見られます・・・ ![]() ![]() ★ 「杜の都 青葉山は今!」展示会 …3/1(火)〜3/15(火) 青葉通地下道ギャラリーにて開催中!!!! ぜひごらんください! ![]() ☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です (二月・八月は、「会」としてはお休みします) |
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フクジュソウ(福寿草)
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2022/03/04(Fri)
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きょうは、夜更けから朝に湿り雪が降り、後晴れました(0.8〜9.6℃/南南東風)
川沿いの土手に、フクジュソウ(キンポウゲ科)が咲いていました。ぽつりぽつりと、何故か何時と少しずれた場所にありましたが、大きくて、華やかな黄牡丹の趣がありました。北海道~九州の他、朝鮮、中国北部、東シベリア、ウスリー等の山野に生育する、草丈10-25㎝程の多年草です。茎は直立して枝分かれし、根茎は短く髭根が多数生え、茎の根元では大形鱗片状の鞘となり、上部では長柄の3-4回羽状複葉を互生し、小裂片は広卵形、深裂片は線状披針形。3-5月、新葉の伸びない中に茎先に径3-4cmの鮮黄色花を咲かせます。花弁は20-30枚で萼片より長く、雄蕊、雌蕊多数。花は日を受けて開き、夕刻には蕾みます。有毒植物。全国的に開発等で激減し、絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。青葉山では、川沿いや民家周辺等に見られます・・・ ![]() ![]() ★ 「杜の都 青葉山は今!」展示会 …3/1(火)〜3/15(火) 青葉通地下道ギャラリーにて開催中!!!! ぜひごらんください! ![]() |
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ハクビシン(白鼻芯)
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2022/03/03(Thu)
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きょうは、晴れ時々曇りました(0.1~9.6℃/西北西風)。
夕暮れの森の外れに、ハクビシン(ジャコウネコ科)がいました。薮影でガサゴソしているので、ドキドキしながら足を止めると、徐に笹葉の間からめんこい顔が覗きました。元気そうな若者で、一瞬見えた体は毛並みも良くて溌剌としていました。東南アジア~中国南部、日本では本州~九州(非連続的に分布)の森に生息し、木登りが得意で、小動物、昆虫類等を採食して果実も好みます。頭胴長約50cm、尾長約40cm、体重2-3kg程。体は暗い灰褐色で頭、脚、尾が黒く、額~鼻、頬が白い。夜行性で、昼間は住処に潜んでい事が多い様です。会陰腺からはジャコウネコ科特有の麝香臭を発します。帰化動物との見方もありますが、日本産亜種と同一形態のものは他に認められておらず、古文書にある「雷獣」だとの説もあります。青葉山では、周辺部で普通に観察されていますが、近年は生息地を市街地にまで広げています・・・ ![]() ![]() ★ 「杜の都 青葉山は今!」展示会 …3/1(火)〜3/15(火) 青葉通地下道ギャラリーにて開催中!!!! ぜひごらんください! ![]() ☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です (二月・八月は、「会」としてはお休みします) ★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 ★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。 ★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! ☆青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、そ、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、金港堂本店、宮城NPOプラザ(榴ヶ岡)等で販売していますが、お求めになりたい場合は、: cheb@live.jp まで。 ☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「声」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ★オオタカの営巣地を守ろう!! ![]() ![]() ![]() ![]() |
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セリバオウレン(芹葉黄蓮/連)咲き出す
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2022/03/02(Wed)
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きょうは、大体晴れました(4.9~10.9℃/西風)。
森の道端で、セリバオウレン(キンポウゲ科)に出逢いました。夕焼の後の暗い道にたった一株だけでしたが、僅かに綻んだ白花が、暗い世を照らす一番星の様に、ちかちかと瞬いていました。本州~四国の、やや暗い林床に群生する常緑多年草です。葉は2回3出複葉で、小葉はやや厚質で光沢があり、名の通り、芹葉状にに深裂します(2-3裂し、鋭頭、欠刻状鋸歯)。早春、根茎から高さ7-12cm程の花茎を伸ばし、茎先に2-3個の互生の白花を付けます。花には雄花と両性花(稀に雌花)があり、花弁の様に見えるものは萼です。開花と共に新葉を展開し、古葉は枯れます。青葉山では、樅林や杉、檜林下等に普通に見られ、林内地上花では最も早く咲き出します・・・ ![]() ![]() ★ 「杜の都 青葉山は今!」展示会 …3/1(火)〜3/15(火) 青葉通地下道ギャラリーにて開催中!!!! ぜひごらんください! ![]() ★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 ★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。 ★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! ☆青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、そ、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、金港堂本店、宮城NPOプラザ(榴ヶ岡)等で販売していますが、お求めになりたい場合は、: cheb@live.jp まで。 ☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「声」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ★オオタカの営巣地を守ろう!! ![]() ![]() ![]() ![]() |
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