ゼンテイカ(禅庭花)
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2022/05/31(Tue)
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きょうは、雨後曇りました(13.0~15.7℃/南東風)。
道沿いに、ゼンテイカ〔ワスレグサ科/別名ニッコウキスゲ(日光黄菅)〕〕が咲いていました。薄暗い林下にしっとりと、高い茎先に檸檬花を浮き立たせながら、微風に細かく揺らいでいました。北海道~本州中部以北の亜高山~低地の草地、湿原等に生育する多年草です。葉は幅2㎝、長さ50-80cmの細長い線形で、2列に展開します。5月末頃から、高さ60-80cmの花茎の先に橙黄色で喇叭状の花を3-10個付けます。果実は長方形、長さ約3㎝、直径1.4㎝の蒴果で3室に分かれ、熟すと割れて黒い種子が散ります。青葉山では、所々に群落が見られます・・・ ![]() ![]() スポンサーサイト
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サイハイラン(采配蘭)
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2022/05/30(Mon)
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きょうは、晴れ後曇りました(13.9~19.8℃/南南東風)。
道沿いに、サイハイラン(ラン科)が咲いていました。暗くなった森影に、艶やかなのに何か寂しい、精霊を思わせる者達が揺れていました。日本全土の他、ヒマラヤ、中国、朝鮮、サハリン等の、山地の湿潤な林床等に生育する多年草です。偽球茎は卵形。越冬性の葉は普通1枚で、狭長楕円形で革質、長さ15-35cm、幅3-5cmで先端は尖り、基部は鞘状に茎を抱きます。5-6月、直立する高さ30-50cmの茎先に総状花序を付け、主に淡紫褐色の花を10-20個下向きに付けますが、花色は紅紫~黄褐色と変異に富みます。萼片と側花弁は線状披針形で長さ3-3.5cm、幅4-5mm、唇弁は長さ3cmで紅紫色。青葉山では、林床のあちこちに単生又は小~大群落を作っています・・・ ![]() ![]() |
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コミスジ(小三條)
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2022/05/29(Sun)
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きょうは、大体晴れました(14.8~29.6℃/北東風)
道端に、コミスジ(タテハチョウ科)がいました。知らずに近寄るとはたはたと飛んで、又道に戻ると、黒地に白三北海道~屋久島・種子島の、山地~低地の森林周辺に多く、郊外の住宅地にも生息します。開長45-55mmで、前翅は黒褐色地に白帯が1本、後翅には2本斜めに走り、全体として3本の筋があるのが特徴で、名の由来でもあります。この帯模様の他にも、前翅の外側に横長の白斑が並びます。翅裏も同じ模様ですが、地色は明るい茶色です。成虫は4-11月に現れ、その間1-4回発生します。樹液には余り来ずに、花蜜や水を吸いに集まります。幼虫はクズ、ハギ、フジ等のマメ科植物を食草として、3齢幼虫で越冬し、翌春は餌を採らずそのまま蛹になります。青葉山では、林縁部等で極普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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マムシグサ (蝮草)の群花
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2022/05/28(Sat)
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きょうは、大体晴れました(14.7~23.8℃/西北西風)。
道沿いに、マムシグサ(サトイモ科)の花が咲いていました。薄暗い森に、ざっと見て20株程の群花が、精霊の様に蒼白く佇んでいました。北東アジアに広く分布し、日本では北海道〜九州の山地や原野の湿った林床に生育する草丈70-80㎝程の多年草です。葉は、普通茎に2枚付き、幅20-30㎝程の掌状で鳥足状に小葉を付けます。 春〜初夏に直立する茎頂に高さ15㎝程の仏炎苞に包まれた花を付けます。仏炎苞の色は、緑~緑紫色、帯紫~濃紫色等様々で、多くの場合白条が入ります。又、果実は歪んだ玉蜀黍状で、秋に赤熟します。 全草、特に芋状の地下茎は有毒で、誤食すると胃腸障害や麻痺を起します。 青葉山では、各所に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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シロバナヒメシャガ(白花姫射干、白花姫著莪)
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2022/05/27(Fri)
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きょうは、雨が降り、晩方に晴れました(16.5~20.3℃/南東風)。
道端に、シロバナヒメシャガが咲いていました。咲き残るヒメシャガ(アヤメ科)の中に、純白の花が数輪、何か切なげに佇んでいました。当種の白花変種で、一部区域に、シロバナイカリソウやシロバナタニウツギ等と共に数多く見られます。ヒメシャガは、北海道南西部~九州北部のやや乾燥した林内等に生育する多年草で、日本固有種。5-6月に、径4cm程の淡紫色の花を咲かせます。仙台を代表する花で、全国的に激減し、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧(NT)ですが、当山では、明るい林床等の何処でも普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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キンラン(金蘭)
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2022/05/25(Wed)
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きょうは、良く晴れました(14.3~23.9℃/南東風)。
森影に、キンラン(ラン科)が咲いていました。暗い森の底、木洩れ日が射し込むと、金色の花が更に煌きを放っていました。本州以南の他、朝鮮、中国等の、山地や丘陵の林下に生育する多年草です。葉は狭楕円形状で長さ10cm前後、縦方向に皺が多く、柄は無く茎を抱き、7-8枚が互生します。5-6月に高さ30-70cmの花茎先に径1cm程の鮮黄色の花を総状に付けます。花は全開せず、半開きのままで、花弁は5枚で3裂し、唇弁には赤褐色の隆起があります。開発や野生蘭ブームに係わる乱堀等で激減(当種は、菌根性樹木・菌根菌と三者共生系を構築しないと生育できず、当種のみを移植しても、必ず枯死)。環境庁レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(VU)(宮城県版では絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN))に指定されています。幸い青葉山では数多くの自生地がありましたが、開発、松枯対策や、"藪刈り"の度に失われて、激減、自生地保護は喫緊の課題です・・・ ![]() ![]() |
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ホオノキ(朴木)の花
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2022/05/24(Tue)
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きょうは、大体晴れました(12.3~24.4℃/南南東風)。
道沿いのホオノキ(モクレン科)に、花が咲いていました。繁る木の葉の間から、蓮華をも思わせる大きな花が、風に揺れて見え隠れしていました。北海道~九州の他、中国、朝鮮、クリル等の山林に生育する、樹高30m、径1mになる落葉高木です。樹皮は灰白色できめ細かく、裂目は生じません。葉は長さ20-40cmの倒卵状楕円形、白緑色で裏面は白粉を吹きます。葉柄は3-4cmで互生しますが、枝先に輪生状に束生します。5-6月、径15cm程の花を枝先に上向きに咲かせ、花披片は普通6-9枚。芳香があり、初め白く後に黄変します。雄蘂は中心部に多数あり、花糸は赤く短く、その上に黄白色の長い葯があります。雌性先熟性があり、開花後は雌性、翌日に雄性、更に翌日には生殖機能を失います。青葉山では、林内に数多く見られます・・・ ![]() ![]() |
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キビタキ(黄鶲)
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2022/05/23(Mon)
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きょうは、曇り後晴れました((14.1~19.4℃/南風)。
森で、キビタキ(ヒタキ科)が囀っていました。、道行く所あっちからもこっちからも響き渡り、時々、鮮橙色の胸元や、鮮黄色の背帯も見せてくれました。日本全国の他、サハリン、中国の一部で繁殖し、冬は東南アジアで越冬します。昆虫類、節足動物等を捕食し、時に空中捕食や地上採食もします。ピッコロロ、ピッコロロ、オーシツクツク等と美声で囀ります。全長13-14cmで、雄は頭~背が黒く、喉は鮮橙黄色で眉斑や腹、腰も黄色く、翼に白斑があります。雌は上面は褐色で、腹は褐色がかった白。又、雄の幼鳥も雌と良く似た褐色。青葉山には4月下旬~5月上旬に渡来し、数多くが営巣・繁殖します・・・ ![]() ![]() |
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ハリエンジュ(針槐)の花
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2022/05/21(Sat)
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きょうは、大体曇りました(16.7~24.5℃/南東風)。
川岸のハリエンジュ(マメ科ハリエンジュ属/別名ニセアカシアで一般に「アカシア」と呼ばれる)に、花が咲いていました。「侵略的外来種」に指定される帰化植物ですし、川では直に伐られてしまいますが、それでも尚、あちこちで白い花房を揺らし、甘い香を漂わせる姿には、不思議な健気さを感じます。北米原産で、日本には明治期に移入された樹高20-25mの落葉高木です。小葉は楕円形で3-9対。初夏、芳香ある白い蝶形花の、総状花序を下垂します。花後、4-5個の豆を包む5cm程の鞘を下げます。花蜜が豊富である事から蜜源植物として利用される他、街路樹等としてや治山・砂防目的で植栽されて来ました。青葉山周辺では、川沿いや崩壊地の一部、車道沿い等に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ヒメグルミ(姫胡桃)の雌花
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2022/05/20(Fri)
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きょうは、晴れ後曇りました(15.6〜27.2℃/西風)。
森の入口のヒメグルミ(クルミ科オニグルミ属)に、花が咲いていました。長ーい雄花の上に、子房が膨らみ揚海老の様に成った雌花が、柱頭を紅く染めていました。北海道〜九州の山地〜平地の沢や川辺等に生育する、高さ:7~10mの落葉高木です。葉は40~60㎝の奇数羽状複葉で互生し、小葉は8~18㎝の楕円形で、 細かい鋸歯があります。5~6月、葉の展開と同時に開花し、雌花序は枝先に直立し、 雄花序は前年枝の葉腋から数本垂れ下がります。 雌花序には褐毛が密生した花床が数個付き、花床の先から赤い花柱が出ます。オニグルミの変種ともされ、とても良く似ていますが、堅果が扁平で表面に皺がない事で容易に見分けられますが、葉や幹等での区別は困難です。オニグルミよりは少ないですが、沢沿い等に普通に見られます… ![]() ![]() |
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ヒメシャガ(姫射干、姫著莪)
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2022/05/17(Tue)
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きょうは、曇り時々晴れ間がありました(12.6~17.6℃/南風)。
道沿いに、ヒメシャガ(アヤメ科)が咲いていました。例年に比べてもう一つかとも思いますが、道行く所あっちにもこっちにも、仙台の象徴花、清々しい若紫の花々が、縷々とした川を成していました。北海道南西部~九州北部のやや乾燥した林内等に生育する、高さ15-30cmの多年草です。日本固有種。淡緑色の葉は長さ20-40cm、幅5-15cmで細く薄い剣形。5-6月に、花茎の先に径4cm程の淡紫色の花を2-3個ずつ咲かせます。外花披片の中央には白地に濃紫の脈と黄色い鶏冠状突起があります。果実は径8mmの球状で、先端から3裂します。最近全く聞かれなくなった「仙台市の鳥」カッコウの鳴く頃に咲くのでカッコバナとも呼ばれていますが、この花も仙台を代表する花(嘗ての市花)です。全国的に激減し、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧(NT)に指定。青葉山では幸い、明るい林床等の何処でも普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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アカメガシワ(赤芽槲の紅葉(若葉)
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2022/05/16(Mon)
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きょうは、曇り後霧雨が降りました(10.8~16.4℃/南東風)。
道沿いのアカメガシワ(トウダイグサ科)が、紅葉していました。と言っても、下からでは良く見えないのですが、上から覗くと、若葉が赤く染まって、猩々木にも負けない美しさでした。本州~沖縄の他、朝鮮、中国等の山野の河原や伐採跡地等の、日当たりの良い所に生育する5-10m程の落葉高木で、典型的な開拓植物です。雌雄異株で、6-7月に、雄花は多数の雄蕊が伸びて球状に開き、雌花は柱頭が3つに分かれる雌蕊だけから成り、余り目立ちません。名は、新葉には赤い鱗片が多数あって、特に新芽が赤く、葉が柏の様に大きくなる事に由来します。赤い鱗片は葉の生長と共に脱落し、次第に緑色に変わります。青葉山では、林縁部や崩壊地等に見られます・・・ ![]() ![]() |
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トチノキ(栃、橡、栃の木)の花
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2022/05/15(Sun)
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きょうは、晴れ後曇りました(13.2~20.0℃/西北西風)。
道沿いのトチノキ(ムクロジ科)に、花が咲いていました。早くも散っているものも多いのですが、青空と緑の森を背に、豪華な婚礼菓子が立ち上がって、とても美味しそうでした。北海道西南部~九州の山地の谷間等に生育する、15-20mの落葉高木です。葉は枝先に集まり、長い葉柄の先に倒卵形の小葉5-7枚を掌状に付け、全体の長さは50cm程になります。5-6月、枝先に白~薄紅色の多数の両性花、雄性花からなる、高さ20cm前後の穂状花序を立ち上げます。秋に、大きく丸い果実が熟すと厚い果皮が割れて、尖りのない栗状の黒い種子を落とします。青葉山では、沢沿い等で見られる他、大学構内や公園等にも多数植栽されています・・・ ![]() ![]() |
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タラヨウ(多羅葉)の花
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2022/05/13(Fri)
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きょうは、曇り後雨が降りました(15.9~19.6℃/南東風)。
森の外れのタラヨウ(モチノキ科モチノキ属 )に、花が咲いていました。地味ではありますが、細かな黄花が玉になって、輝く金塊にも見えました。静岡県以西〜九州の山地の常緑樹林内に生育するとされる、高さ10-20mの常緑高木です。雌雄異株。樹皮は滑らかな灰黒色で、葉は互生し、葉身は長さ10-17cm、幅4-7cmの楕円形-で、先は短く尖り、基部は円~鈍形で鋭鋸歯があります。表面は濃緑色で光沢があり、裏面は黄緑色で無毛。5-6月、前年枝の葉腋の短枝に黄緑色の小花を多数付けます。花弁と萼片は4。雄花には雄蕊4と退化雌蕊、雌花には半球形の雌蕊と退化雄蕊4。約球形で、11月に径8mmの核果を赤熟します。葉を傷付けると黒変するのが特徴で、「葉書の木」等と呼ばれます。青葉山周辺では、大学構内やお寺、追廻等で見られます… ![]() ![]() |
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シロバナイカリソウ(白花碇草・錨草)
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2022/05/12(Thu)
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きょうは、晴れ後曇りました(12.9~21.9℃/南南東風)。
道端に、シロバナイカリソウ(メギ科)が咲いていました。幾株か何時もの場所の白花でしたが、何故か一株だけ、白地に薄紅の入った、何とも愛くるしい美姫が居て、思わずほくそ笑んでしまいました。イカリソウ(メギ科)の一品種で、北海道南西部~本州の、主に太平洋側山地の半日陰の山野や林間に生育する、草丈15-35㎝程の多年草です。根出葉は1-3回の3出複葉で、小葉は歪んだ卵形で縁に刺毛があります。茎葉も3回3出複葉。4-5月に白色の花を咲かせ、萼片8花弁4からなり、萼片は二重で、花弁4は細長い管状の距を持ちます。別名はシロイカリソウ等。青葉山では、イカリソウは林下に普通に見られ、その中には様々な変異も見られます・・・ ![]() ![]() |
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サクラソウ(桜草)
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2022/05/11(Wed)
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きょうは、晴れたり曇ったりでした(9.1~21.4℃/南東風)。
林床に、サクラソウ(サクラソウ科)が咲いていました。藪影にひっそりと、華麗な身を潜める様に、只管閑に佇んでいました。北海道南部~九州の他、朝鮮、中国東北部、シベリア東部等の川岸や山間の落葉樹林下の湿性地に生育する、草丈15-40cmの耐寒性多年草です。葉は5-6枚を根生し、長さ5-15cm、幅3-6cmの楕円形で荒い二重鋸歯があり、皺が多く白い軟毛が生えます。5月頃、茎先に5-10個の淡紅色の花を付けます。花は直径2-3m程で、花弁が5裂し、更に各弁が半分程裂けます。花後に球形の蒴果を結びます。全国的に激減し、宮城県レッドリストでは絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)に指定されています・・・ ![]() ![]() |
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タゴガエル(田子蛙)と卵
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2022/05/10(Tue)
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きょうは、良く晴れました(7.7~21.1℃/南東風)。
沢に、タゴガエル(アカガエル科)がいました。Sさんから情報を貰って行ってみると、吃驚でした。何時もは中々姿を見せない当種があちこちに居て、しかも良く見れば、その周囲は卵の海なのです。こんな壮観な光景は初めてで、愛を謳歌しつつ、卵を護ろうとする姿には、とても感動させられました。本州~九州の主に標高2千m以下の森に生息する、体長♂3.5-4.5㎝、♀4.5-5㎝の蛙です。日本固有種。指趾の先端が膨らみ、後肢の水掻きは切込みが深く、趾先端まで発達しません。動物食で、昆虫、クモ、陸棲貝類等を食べます。基亜種は主として4-5月に伏流内や渓流周辺のある水溜り等に60-110個の卵を産みます。普段は森の林床等に生息していますが、繁殖期に雄は、渓流内の岩の隙間等に入り込んで鳴くので、声はすれども姿は見えず、「幻の蛙」等とも言われます。ヤマアカガエル等に似ていますが、喉に暗色斑紋があるのが特徴です。希少性が増して、2021年県版レッドリストで 準絶滅危惧(NT)に指定。青葉山では、沢等に普通に見られます… ![]() ![]() |
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アオオサムシ(青筬虫)
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2022/05/09(Mon)
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きょうは、晴れ時々曇りました(10.3~19.3℃/南東風)。
山道に、アオオサムシ(オサムシ科)がいました。とても忙しなく道を横切っていましたが、檜の根元迄来ると、背を金紫に光らせながら暫し佇んでいました。本州の中部、関東以北の、山地~平地の雑木林やその周辺の地表等に生息する、体長25-32㎜程の全国的に最も普通のオサムシです。成虫は4-10月に出現し、体色は黒く、緑~赤銅の金属光沢があり、前翅の筋と点刻がはっきりしているのが特徴です。日中は倒木や落葉の下、土中等に身を潜め、夜になると地上を歩き回り、ミミズや様々な幼虫、ダンゴムシ、小動物の死骸等を食べます。 後翅は退化していて飛ぶ事は殆どなく、成虫のまま日陰で湿った崖や朽木中で越冬します。 当地でも、一番良く見られるオサムシです・・・ ![]() ![]() |
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イカリソウ(碇草・錨草)
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2022/05/07(Sat)
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きょうは、晴れたり曇つたりでした(12.4~23.4℃/南風)。
道沿いに、イカリソウ(メギ科)が咲いていました。上からでは葉に隠れて、通り過ぎてしまいそうですが、足を止め屈んで見れば、謎めいて妖艶な花々が、藪影を紅紫に染めていました。北海道(西南部)~九州の主に太平洋側の山地の林内に生育する多年草です。根出葉は長柄があり、2-3回の3出複葉で、小葉は卵形で先は尖り、基部は心臓形又は矢尻形、刺毛状の鋸歯が多くあります。4-5月、30-50㎝程の花茎に根出葉と良く似た葉を1枚付け、上部の総状花序に径3㎝で主に紅紫色の花を4-7個下向きに開きます。萼片8枚、花弁は4枚で長い距があります。青葉山では、林内に普通に見られ、様々な変異も見られます・・・ ![]() ![]() 明日は観(視)察会↓。 新緑の森に山躑躅、藤、稚児百合、碇草、深山莢蒾、上溝桜、瑠璃草、姫射干・・・等々愛でながら、黄鶲、大瑠璃等夏鳥の囀りを楽しみましょう・・・ |
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ルリソウ(瑠璃草)
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2022/05/06(Fri)
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きょうは、大体晴れました(11.8~22.8℃/南南東風)。
道沿いに、ルリソウ(ムラサキ科)が咲いていました。早くも散りかけているものもありましたが、正に瑠璃色の花々に赤紫や桜色の花が混じって、木漏れ日にきらきらと瞬いていました。北海道~本州中部の落葉樹林内に生育する高さ20-40㎝の多年草です。葉は長楕円形で、下部のものは根出葉より大きくなります。4-5月、5裂した鮮碧色の小花を総状に開き、蕾時は紅色を帯びますが、次第に名の通りの瑠璃色に変わります。開発や盗掘等で激減し、県レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。青葉山では、林内何ヶ所かに群生しています・・・ ![]() ![]() |
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ヒメコウゾ(姫楮)の花
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2022/05/05(Thu)
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きょうは、良く晴れました(11.3~23.3℃/南東風)。
道沿いのヒメコウゾ(クワ科)に、花が咲いていました。雌花は梅干磯巾着や紫雲丹に、雄花は桑の実やえそべにと、きょうはどちらも、美味しそうにも見えました。本州(岩手以南)~九州(奄美)の他、朝鮮、中国中南部の低山地の林縁等に生育する、樹高2-5m程の夏緑性の低木です。雌雄同株。長さ5-15cmの葉は歪んだ卵~広卵形で、時に2-3片に深裂し、基部は左右不同の浅い心形で、先は尾状に尖ります。表裏や葉柄に軟毛があります。5-6月に、新枝の下部葉腋に径1cm程の球状の雄花序、上部葉腋に球状で径4mm程の雌花序を付けます。7-8月、径1.5cm程の球状集合果を赤熟します。古来紙の原料として利用され、今では、カジノキと交配された「コウゾ」が利用されています。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ムラサキケマン(紫華鬘)
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2022/05/03(Tue)
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きょうは、晴れたり曇ったりでした(6.6~17.1℃/西風)。
道沿いに、ムラサキケマン(ケシ科)が咲いていました。紫の濃薄の花房が揺れて、華鬘と言うより華鬘結びの紐飾の様でした。日本全国の他、中国等の山地~低地の林下の、少し湿った場所に生育する一年草(越年草)です。秋に芽生え、4-6月に紅紫(時に白)の筒状花を咲かせます。高さは30-50cm程で、茎には複数の葉が付き、葉は2-3 回3出複葉で、小葉は扇形に近くて丸い鋸歯があります。毒性植物ですが、ウスバシロチョウ等にとっては大切な食草になっています。青葉山では、林下の道端等で、比較的普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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