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クマノミズキ(熊野水木)
2022/06/30(Thu)
   きょうは、晴れ時々曇ってとても暑くなりました(24.9~34,4.℃/西北西風)。
  道沿いのクマノミズキ(ミズキ科)に、花が咲いていました。じりじりする猛暑の下、あちこちに白く棚引く穂波が、とても涼しげに感じました。本州~九州の他。朝鮮、中国、ヒマラヤ等の山地の谷沿い等に生育する、樹高8-12mの落葉高木です。葉は卵~楕円形で、先は長い鋭尖頭で基部は楔形で全縁。葉身は長さ6-16cm、幅3-7cmで、裏面はやや粉白色で、長さ1-3cmの葉柄があって対生します。6-7月、新枝の先に多数の白色4弁花から成る径8-14cmの散房花序を付けます。10月頃、径5mm程の球形で紫黒色の核果を熟します。青葉山では、川沿い等に普通に見られます・・・
クマノミズキ 雲があっても暑い
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ハヤブサ(隼)の虫干し?
2022/06/29(Wed)
  きょうは、晴れたり曇ったりで蒸し暑くなりました(23.7~34.6℃/西北西風)。
  樅の木に、ハヤブサ(ハヤブサ科)が止まっていました。この炎暑の下、時々羽を広げては、虫干しでもしている様でした。世界中に広く分布し、日本では北海道~九州の断崖等で局地的に営巣・繁殖します。飛翔速度は時に300kmに達するとも言われ、主に鳥類を狩り、上空から滑空して獲物を脚で蹴落し、即死か失神したものを空中で捕えます。夫婦愛が強く、連合いが死なない限り、繁殖を繰り返すとも言われます。近年は都市部に進出する例も聞かれますが、環境庁レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。青葉山では、2003年から竜ノ口や経ヶ峰で毎年営巣・繁殖していて、以前の住民チョウゲンボウやヤマセミ、東西線工事(と開通)等によって駆逐されたオオタカに替わって、一年中普通に見られます・・・
ハヤブサの虫干し むくむく湧く雲
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バイカツツジ(梅花躑躅)
2022/06/28(Tue)
   きょうは、曇り後晴れました(22.3~.31.5℃/南東風)。
    道沿いに、バイカツツジ(ツツジ科)が咲いていました。梅雨時らしく皆下向きなので、つい通り過ぎてしまいそうですが、屈んで覗き込めば愛らしく、中にはこんな赤い日傘を差す美姫も居りました。北海道南部~九州の山地の林内に生育する、高さ1-2m程の落葉低木です。枝は良く分岐し、葉は互生して枝先に輪生状に集まります。葉身は楕円~広楕円形で、葉の表面には毛が散生し、裏面は葉脈に沿って腺毛があります。6-7月、新葉の下に2cm程の花を1~数個横向きに咲かせます。冬芽は長楕円形で頂生側芽が多く、芽鱗は艶があり、蒴果は、5㎜程の球形で腺毛があり、熟すと5裂して種子を出します。 青葉山では普通に見られますが、全国的に減少しています・・・
バイカツツジ 穏やかな夕暮れ
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チガヤ(茅萱)の原
2022/06/27(Mon)
   きょうは、曇って時々強い雨が降りました(22.5~28.5℃/南南西風)。
   川沿いの草原に、チガヤ(イネ科)が生えていました。原っぱを埋め尽くす様に、白銀の穂波の海が、湿った風に波立っていました。アジア中西部~アフリカ、オーストラリアに広く分布し、日本では北海道~沖縄の日当たりの良い、少し湿った山野に群生する高さ30-80cmの多年草です。葉は長さ20-50cmの線形で、縁はざらつきます。5-6月、葉に先立ち、茎先に長さ10-20cmの円柱状の花序を出し、小穂基部には白い絹毛が密生し、赤紫色の葯と柱頭が目立ちます。古くから親しまれ、若い穂は噛むと甘く、地下茎の新芽も食用になり、茎葉は屋根を葺き、成熟した穂は火口に使われました。青葉山周辺では、川沿いの草原等に群生しています・・・
チガヤ 雨空
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ウシガエル(牛蛙)
2022/06/26(Sun)
  きょうも、晴れて暑くなりました(23.7~33.1℃/南南東風)。
  水蓮池に、ウシガエル(アカガエル科)がいました。グーッグーッと盛んに鳴いているので良く見ると、あちこちから大きな頭を出して、喉を膨らませながら、雄達が鳴き競っていました。嘗て京都のお堀で初めて見て、その巨大さに愕然としましたが、今やこの仙台でも普通に繁殖していて、又愕然としています。米国南東部が原産で、1918年に食用として移入され、今や全国で旺盛に繁殖している、体長120~180 mm(幼生は100~120 mm)の大型の蛙で、特定外来生物に指定されています。成体は5-11月に出現し(産卵期は6~7月)、背は黄緑〜緑〜暗緑色又は緑褐色で、暗色の斑紋が不規則に多数散在し、背中線、背側線はありません。腹は白く、雄の咽喉は淡黄色で、良く灰〜灰褐色の斑紋があります。鼓膜はほぼ円形で大きく(雄は眼径の2倍、雌は眼径とほぼ同)。平地の池沼等に生息します。幼生のまま越冬し、翌夏に変態する個体が多く、成体は水底の泥土に半ば潜り込んで冬眠します。幼生は、植物を中心とした雑食、成体は動物食でザリガニや昆虫、小魚、小鳥、鼠等何でも食べます。青葉山周辺では、この数年で池沼に急激に増殖していて、大問題となっています…
ウシガエル 天女の様な雲
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アオカナブン(青金蚊)
2022/06/25(Sat)
  きょうは、晴れて異常に暑くなりました(21.1~35.1℃/西南西風)。
   樹液の出ている小楢に、アオカナブン(コガネムシ科) がいました。普通に琺瑯状青緑に輝く者も居りましたが、中には翠玉地に赤みがかって、何処かで見た宝飾スカラベの様な者もありました。北海道〜九州の山地の林内に生息する、体長22-27mmのハナムグリ亜科カナブンの仲間です。成虫は7-8月に出現し、全身に青緑色の光沢を持ち(時に赤みがかるものや赤色型等がある)、カナブンよりやや細長い体型をしています。山地の樹液に集まりますが、近年は数が減っています。幼虫は、朽木等の腐植物を食べて育ちます。名の由来は、青く金属光沢があり、蚊と同じ位沢山いて、ブンブンと五月蝿いから、等と言われています。青葉山では、樹液の木等で比較的普通に見られます…
アオカナブン 暑い陽も落ちて
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マタタビ(木天蓼)の花
2022/06/24(Fri)
  きょうは、曇って一時小雨が降りました(19.5~27.1℃/南南東風)。
  道沿いの藪に絡まるマタタビ(マタタビ科)に、花が咲いていました。早くも落花で地面を白く埋めてましたが、見上げれば、未だ小さな蕾と共に、愛らしく梅花の様な花々が、甘い芳香を漂わせていました。北海道~九州の他、クリル、サハリン、朝鮮、中国等の、山地に生育する雌雄雑居性の落葉蔓植物です。葉は互生し葉柄があり、楕円形で細鋸歯を持ちます。6-7月、径2cm程、花弁5の白花を下向きに咲かせ、雄株には雄蕊だけの雄花を、両性株には雄蕊と雌蕊を持つ両性花を付けます。花弁のない雌蕊のみの雌花を付ける雌株もあります。花を付ける蔓の先端部の葉は、花期に白化し、送粉昆虫を誘引する印となると考えられています。青葉山では普通に見られ、梅雨時には白葉が目立ち、花弁6枚の者も見られます・・・
マタタビ 大橋から.
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ヒダリマキマイマイ(左巻蝸牛)
2022/06/23(Thu)
   きょうは、曇り後、霧雨が降ったり止んだりでした(17.7~20.3℃/南東風)。
   車道沿いの電信柱に、ヒダリマキマイマイ(オナジマイマイ科)がいました。コンクリに付く藻類等求めてか?違和感ある場所で、殻を重そうに揺らしながら這っていました。本州の東北~中部と周辺島嶼の山野に生育する、カタツムリの一種です。成貝は殻高33mm・殻径50mm程のやや高い円錐形の黄褐~褐色で、名前通りに左巻きなのが特徴です。軟体の背面は黒や黄褐色の斑点が点在します。半樹上性で湿った場所を好み、森林や草原など比較的幅広い環境に生息します。枯葉やキノコ、藻類等を食べますが、成体はあまり分っていません。雌雄同体で、主に7-9月、交尾で他個体と精莢を交換した後に産卵します。普通1回30-40個程で、30-40日で孵化しますが、秋に産卵された卵はそのまま越冬し翌春に孵化します。青葉山では、林内に普通に見られます・・・
ヒダリマキマイマイ 濡れた石ころ道
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ハナニガナ(花苦菜)
2022/06/22(Wed)
  きょうは、大体曇りました(19.1~23.9℃/南東風)。
  草原に、ハナニガナ(キク科)が咲いていました。有触れた花ではありますが、大きな群落を作ると、金色の絨毯を成して、黄金沢に輝く砂金の様でもありました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、モンゴル等の、山野の日当たりの良い場所に生育する、茎高40-70cmの多年草です。茎茎葉の基部には毛状の鋸歯があり、耳状になって茎を抱きます。茎は上部で枝分かれし、5-7月、その先に散房状に頭花を付けます。頭花はニガナより大きく2㎝程あり、花弁が7-11個あります。花弁が5枚のニガナの変種であるシロバナニガナの黄色種とされます。名は、花が目立つニガナ(苦菜=葉や茎から出る乳液が苦い菜)の意。別名のオオバナニガナは、ニガナより花が大きく見える事に由来。青葉山では、道端等に普通に見られます・・・
ハナニガナ 穏やかな山と川
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アミタケ(網茸)
2022/06/21(Tue)
  きょうは、大体晴れました(19.6~26.4℃/南東風)。
  道端に、アミタケ(ヌメリイグチ科ヌメリイグチ属)が生えていました。あちこちに小さいのから大きいのまで、結構目立って生えていて、今頃もこんなに出るんだなと感心しつつ、少しだけ採らせて頂きました。主に晩夏〜秋(時に梅雨時)に、全国の山地〜平地の赤松・黒松等の林床に群生する、傘径3ー10㎝程のイグチの仲間です。傘は半球〜平開し、帯紅淡黄褐〜灰黄褐色を呈し、著しい粘性を示します。肉は肌〜クリーム色で柔らかく、傘裏は管孔状を呈し、孔口は放射状に長い楕円形を生し、幼時は淡黄色で後帯オリーブ褐〜暗灰褐色。柄は長さ3-6cm、径3-8mm程で、くすむクリーム〜淡黄褐色で平滑、中実。優秀な食菌で、仙台ではアミッコと呼ばれ人気で、嘗ては直ぐに無くなってしまいましたが、最近は「放射能」の所為もあり、流れているのも見かけます。青葉山では、松林等に普通に見られます・・・
アミタケ 緩い坂道
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クロハナムグリ(黒花潜)とガマズミ(鎌酸実)
2022/06/20(Mon)
  きょうは、晴れて暑くなり何と真夏日になりました(20.9~31.3℃/西風)。
  道沿いに咲き残るガマズミ(スイカズラ科)に、クロハナムグリ(コガネムシ科ハナムグリ亜科)がいました。黒地に白浪紋付の小さな体が、白い泡花と香に包まれて、嬉しそうに見えました。北海道〜沖縄の山地〜平地の森の周辺や草原等に生息する体長13~15mmの甲虫。成虫は5~8月に出現し、体色は艶消し状の黒で上翅に線状の茶白紋がある。前胸背板にも小白紋が出るが個体差により大きさが異なり、側縁に沿って白くなるものも出現する。ガマズミ、ネズミモチ、イボタノキ、クリ等の花の蜜や花粉を食べ、朽木の中、樹皮の下、土中等で成虫越冬する。幼虫は朽木や腐植土を食べる。青葉山では花上等で見られるものの、他の花潜より少なめと思われる。ガマズミは、北海道~九州の、山地~丘陵の山野に生育する、高さ2-3mの落葉性低木。葉は10cm程の広卵~円形で対生し、低鋸歯があり、先は鈍頭か鋭尖頭、基部は広い楔形か多少心形。枝葉全体に毛があるのが特徴。5-6月、白い小花からなる花序を作る。秋に3-5mm程の果実を赤熟。青葉山で普通に見られます・・・
クロハナムグリ 日陰は涼しい
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ユキノシタ(雪の下)
2022/06/19(Sun)
    きょうは、晴れ時々曇りでした(19.1~29.4℃/南東風)。
   道沿いの岩崖に、ユキノシタ(ユキノシタ科)が咲いていました。有触れた花ではありますが、近寄れば華やかに舞い踊る、花簪の舞妓さんの様にも見えました。本州~九州の、山地~低地の湿った半日陰の岩上等に生育する多年草です。葉は円く、裏は赤みを帯び、根本から匍匐枝を出してその先に新株を作り増殖します。6-7月に、高さ20-50cmの花茎に花弁5枚の花(上三枚は小さく濃紅と黄の斑点)を付けます。青葉山では沢等に見られる他、植栽もされています・・・
ユキノシタ 二階滝(不動滝上)
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コチドリ(小千鳥)
2022/06/18(Sat)
  きょうは、晴れ後曇りました(17.7~28.0℃/南南東風)。
  川に、コチドリ(チドリ科)がいました。知らずに近付くと、雌雄と思われる2羽が共に飛び立って、空高く縺れる様に飛び回った後、一羽が近くの岸辺に降り立ち、きょろきょろと周囲を窺っていました。ユーラシア大陸に広く分布し、日本には夏鳥として渡来、北海道〜九州の砂浜や埋立地、内陸の畑や造成地等で繁殖します。全長16cm、翼開長44cm。頭と背、翼上面は褐色味の強い灰褐色、腹は白〱、顔や胸に黒色部があり、目の周りの黄色いリングが目立ちます。河川畔、池沼、水田等内陸の湿地で小型水棲虫類、ミミズ類等を食べます。「ピウ ピウ」等と鳴き、繁殖期には「ビュービュー」と鳴きながら飛翔します。青葉山周辺では、広瀬川等で時々見られます・・・
コチドリ 広瀬から青葉
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アカスジキンカメムシ(赤条金椿象・赤条金亀虫)
2022/06/17(Fri)
  きょうは、晴れ後曇りました(18.0~29.4℃/西南西風)。
  道沿いのオオイタドリの葉に、アカスジキンカメムシ(キンカメムシ科)がいました。保護色の緑の葉上とは言え、赤筋に金緑の、七宝か宝玉の様な甲が、一際輝いていました。本州~九州や台湾、中国本土等の山地~平地の森林に生息する、体長17-20mmのカメムシです。成虫は6-8月に出現し、緑色の体色に赤い帯模様が美しく、良く草上や木の幹に止まっています。幼虫は金属光沢の黒っぽい銅色で、真白な模様があり、5齢幼虫で落葉下や樹皮下で越冬し、翌春に羽化します。成虫・幼虫共にフジ、キブシ、ミズキ、コブシ、ヤシャブシ、ハンノキ、カラスザンショウ、ミズキ等の広葉樹の葉や果実の汁を吸い、繁殖に際してはスギやヒノキの種子を利用します。青葉山では比較的普通に見られますが、暖地性種で、県のレッドリストでは要注目種に指定されています・・・
アカスジキンカメムシ 噴煙
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ミサゴ(鶚、雎鳩)
2022/06/16(Thu)
    きょうは晴れたり曇ったりでした(16.0~25.1℃/南東風)。
   川岸に、ミサゴ(ミサゴ科)がいました。対岸の松の枯木に止まって、鋭い眼光で辺りを睥睨していました。10年程前から良く見られる様になり、最近又見かけなくなっていましたが、再度定着してくれるのでしょうか? 極地を除くほぼ全世界に分布し、日本では留鳥として全国の海岸部の他、内陸の湖沼、広い河川、河口等に生息する、全長54-64cm、翼開張150-180cmのワシタカの仲間です。雌雄ほぼ同色で、背中と翼上面は黒褐色、腹部と翼下面は白色く、顔も白く、眼~首に太い黒褐色の線が走ります。後頭部には小さな冠羽があり、嘴は黒く、脚は青灰色。脚の外側に魚を捕らえる為の棘、反転する第1趾があるのが特徴で(猛禽類ではミサゴのみ)、水面をゆっくりと低空飛行し獲物を探します。主に魚類を捕食する他、爬虫類、鳥類、貝類も食べます。全国的に減少し、環境省レッドリストで準絶滅危惧(NT)に指定。青葉山では近年定着、広瀬川や周辺溜池で魚を捕まえる姿が見られます・・・
ミサゴ 尾根道の一角
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ママコナ(飯子菜)
2022/06/15(Wed)
  きょうは、曇って一時晴れ間もありました(14.5~19.3℃/南東風)。
  道沿いに、ママコナ(ゴマノハグサ科)が咲いていました。零れる様な花々が林下を覆い、一面足場もない程の、赤紫の絨毯が広がっていました。北海道~九州の他、朝鮮等の、山地の乾いた林下に生育する、高さ30-50cmの一年草です。長卵形の葉を対生し、6-8月、枝先に花穂を出し、毛状の鋸歯のある包葉の腋に、赤紫色の花を開きます。花は片側だけに付き、長い筒があり、花弁の喉の部分に米粒を二つ並べた様な盛り上がりがあります。半寄生植物で、光合成は行いますが、イネ科やカヤツリグサ科植物の根に寄生もします。蟻が好む脂肪体付きの種子は巣に運ばれますが、種は捨てられ広く分散されます。青葉山では、乾いた尾根道や斜面に見られます・・・
ママコナ 仲瀬橋から
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ウツギ(空木) の花
2022/06/14(Tue)
  きょうは、曇り時々晴れました(13.4~17.8℃/南東風)。
  川沿いのウツギ(ユキノシタ科)に、花が咲いていました。案外にあちこちに、崖にも石垣にも、橋の欄干にまで、真白い花の他、薄紅色に染まったものまで、様々な姿を魅せていました。北海道~九州の林縁、崖等の少し湿った場所に生育する樹高2-4mの落葉低木です。良く分枝し、樹皮は灰褐色で、新枝は赤褐色を帯び、星状毛が生えます。葉は卵~楕円~卵状被針形と変化が多く、葉柄があり対生します。5-7月、枝先に円錐花序を付け、多くの白い花を咲かせます。名は、幹が中空である事から、別名の「卯の花」は、陰暦の卯月に咲き出すのが由来。青葉山では、川沿い等に普通に見られます・・・
ウツギ サクラウツギ 欄干から
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キツネノサカズキ(狐盃)
2022/06/13(Mon)
  きょうは、良く晴れました(12.8〜23.8℃/北北西風)
  昨日Y先生に初めて見せて貰いましたが、林床にキツネノサカズキ(クロチャワンタケ 科ゴムタケ属)が生えていました。 案外あちこちにあって、多くは開ききって、太陽の様に見えたり、松皮片にも見紛うものも多々ありましたが、小さいものは正に、黒麦酒でも入った酒杯の様で、誰が飲むのかな?等と思うと、楽しくなりました。春~初夏、アカマツ林下の腐葉堆積地に散生、群生する、 径2.5~4.5cm、柄の長さ2cmの洋独楽型のきのこ(子嚢菌)です。子実体は幼時洋梨形で、後に上部が星状に裂けて子実層面を露出し、中央は凹状に窪みます。子実層面は褐~肉桂(茶)〜暗褐~焦茶と変わり、側面は黒、肉は靭肉質で白く、子実層以外の外面近くは灰白色で無味無臭。 とても特徴的なキノコで、見間違える事はない様です。環境省カテゴリで絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている希少種ですが、青葉山では比較的普通に見られ、大群生地もあります・・・
キツネノサカズキ 昨日と大違いの空
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六月観(視)察会
2022/06/12(Sun)
  きょうは、入梅前ながら(曇りの予報でしたが)雨の中の観(視)察会になりました(14.5-17.9℃/北西風)。この天候では参加は数名かと思いきや、大学関係者等続々と参集し20名程になり、近況報告やコース、配布チラシの紹介等あった後、早速の出発です。マツバボタンやフランスギク、ブタナに、見事なイボタノキの咲く道や、水蓮が咲き蜻蛉が飛ぶ池を眺めつつ蝶庭に入ると、花咲くタブノキの葉が虫に食われていて、ゴミかと思ったものは、M先生の解説でアオスジアゲハの幼虫と分かりました。ハコネウツギ、オルレア、ハニーサックル等の他、周囲に絡みつくスイカズラは薫り高く咲き群れていました。森の入口付近にはウメガサソウが綻び、森に入ると、同じ菌従属栄養植物であるイチヤクソウやホクリクムヨウラン、ギンリョウソウ等があちこちに見られ、改めてこの森の豊かさが感じられました。雨中でもホトトギスが良く鳴き、遠くでキビタキやウグイスも囀っていました。林内に花は少ないものの、ガマズミやコバノガマズミ、エゴノキ、コゴメウツギ、ヤマボウシ、ヤマムグラ、ミヤマナルコユリ等白い花が目立ちました。ブナの大木下には、(先日の強風の所為か)無数の空の実が落ちていて、今秋の不作が心配されました。樹液の木には、雨の所為で少ないものの、キイロスズメバチやキマワリ、ハエの仲間等が見られました。マムシグサの雌雄やガマズミの仲間、ニガナ、ハナニガナの違いを観たり、モミジイチゴやヤマグワの実を味わったりもしました。季節の移ろいが益々早くなり、カザグルマやキンラン、ゼンテイカ等は既に終わっていましたが、咲き残るヒメシャガや、あちこちに群れるサイハイラン、ひっそり佇むヒトツボクロには感激させられました。又、一旦沢に下りて、市による落石等防止の板柵工事が始まると言う崖路を視察、その必要性や影響を考えたり、周辺に自生する植物やムササビの痕跡等も観察しました。暗い林床に広がる漁火の様なマルバダケブキが印象的でした…
白木の咲く森 アオスジアゲハ幼虫 草叢に何かが!. エゴノキ
 花では他に、シラキ、ナツハゼ、ミヤマタムラソウ、フタリシズカ、ウワバミソウ、アカショウマ、ナツトウダイ、ノアザミ、ケキツネノボタン、ミツバツチグリ、ハルジオン、ヒメジョオン、ツクバネ、シロツメクサ、ムラサキツメクサ、ヒメコウゾ、ドクダミ、クリ、コウゾリナ、イタチハギ、サルナシ等が咲き、リョウブ、オカトラノオ、ウメモドキ等が開きかけていました。又解散後には、咲き残る貴重なイガタツナミソウの群落も確認しました。果実では他に、ミヤマウグイスカグラ、ヘビイチゴ、ツリバナ、ヒメシャガ、サルトリイバラ、ハウチワカエデ、サラサドウダン、ヤマウルシ、ニワトコ、ハナイカダ、エンレイソウ、サンショウ等が見られ、キノコでは、赤松切株のマツオウジ、ウラベニガサ、ウスヒラタケ、フサヒメホウキタケ等が見られた他、解散後にY先生に、希少なキツネノサカズキの自生地を見せて頂きまました。野鳥では他に、雨の止み間にシジュウカラ、メジロ、メボソムシクイが囀り、ヒヨドリ、カワラヒワ、イワツバメ、トビ、ハシブトガラス、スズメ、外来のガビチョウ等を確認しました。昆虫は雨で極少なかったものの、池にいたオオルリボシヤンマ、岩陰に潜むコマダラウスバカゲロウの幼虫等、動物では、水溜にいたトウホクサンショウウオの幼生(未だ2cm位)、足元から跳ねるアカガエルの仲間の他、テンの糞、イノシシのラッセル痕、カモシカの食痕や角擦り痕、リスの食痕(松毬、胡桃類)等を確認しました。
 きょうは、時に強まる雨の中、十分な案内はできませんでしたが、雨天は雨天なりに、緑滴る森にひっそり綻ぶ花々、雨にも負けず息衝く虫や動物達、遠来の夏鳥の囀り等々、この森の魅力の一端を味わうことができたのではないでしょうか・・・?
アカショウマ マルバダケブキ 雨中お疲れさまでした サイハイラン
 さて、来月(7/10)は、ヤマユリ、クルマユリ、ムラサキシキブ、ノギラン等の花々、樹液や花に集まる昆虫達、囀り続ける鳥達等を観察できればと思います。夏鳥とその巣立ち雛、希少動植物等々、思わぬ出会いがあるかも知れませんね・・・・
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ヒトツボクロ(一黒子、一黶)
2022/06/11(Sat)
  きょうは、曇り時々晴れました(15.6~24.2℃/南東風)。
  林床に、ヒトツボクロ(ラン科)が咲いていました。小さくて見逃すところでしたが、近寄れば蘭そのもの、地味ながら透明感ある可憐な花が、凛として佇んでいました。本州~九州の他、朝鮮等の、山地の落葉樹林下に生育する多年草です。偽球茎を数珠状に連ね、その先端から1葉、1花茎を出します。葉は狭披針形で長さ4-7㎝、裏は赤紫色を帯び、長さ3-7㎝の葉柄があります。5-6月、高さ20-30㎝の花茎を立て、黄緑色がかった紫褐色の花を10個程疎に下向きに開きます。花冠は径約5㎜で、同長の細長い距があります。花後は落葉し秋に再び出芽します。名の由来は不明ですが、葉が一つだけのホクロ(春蘭の別名)に似た花、との説もあります。全国的に盗掘等により激減し、県レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています・・・
ヒトツボクロ 山坂道
明日(6/12は観(視)察会↓、今年も、毎年期待の梅雨時の花は、既に散ってしまいましたが、スイカズラ、ガマズミ、ネジキ、ギンリョウソウ、マルバダケブキ、サイハイラン等の花々を愛でつつ、花等に集まる昆虫達、キビタキ、オオルリ、ホトトギス、サンコウチョウ等夏鳥の囀りも楽しみましょう・・・
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ワニグチソウ (鰐口草)
2022/06/10(Fri)
   きょうは、曇って一時雨が降り、午後には晴間もありました(14.2〜19.6℃/南南東風)
   林床に、ワニグチソウ(キジカクシ科又はクサスギカズラ科アマドコロ属)が咲いていました。暗い林床にぽつんぽつんと、蛍袋を思わせる小さな鐘花が、仄かな灯を点していました。朝鮮、中国東北部、ロシア沿海地方他に分布し、日本では北海道西南部-九州の、山地の林内に生育する草丈20-40cm多年草です。根茎は節間が長く、茎は上部に稜角があります。葉は倒卵状楕円形で裏面がやや粉白色。5〜6月、葉腋から下垂する花柄の先に普通2個の緑色で卵形の苞が付き、その内側に淡緑色の花を2個咲かせます。花は長さ2~2.5㎝の筒状で、先は浅く6裂します。果実は球形で、黒熟。名は、花と苞の形が神社の鰐口に似る事に由来します。青葉山では、林床の所々に見られます…
ワニグチソウ エゴの落花

★次回の 「杜の都 青葉山は今!」展示会は …2023年2/15(水)〜2/28(火)(2週間) 青葉通地下道ギャラリーにて開催します! 一点でも結構です、青葉山の未来のための作品を募集中です!!!

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 

★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。 

★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! 

青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、そ、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、金港堂本店宮城NPOプラザ(榴ヶ岡)等で販売していますが、お求めになりたい場合は、:  cheb@live.jp まで。
☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。
 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。
希少種たちの叫び 生命(いのち)あふれる青葉山~「杜の都」の魅力再発見 青葉山自然観察ガイドブック 巨大な自然破壊が進行している青葉山周辺
オオタカの営巣地を守ろう!! 
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アカショウマ(赤升麻)
2022/06/09(Thu)
  きょうは、曇り時々晴れました(12.2~18.7℃/南南東風)。
  道沿いに、アカショウマ(ユキノシタ科)が咲いていました。暗く湿った林床に、仔猫の尾の様にふわふわの、純白の花穂が煌いていました。本州の東北~九州、四国の、落葉広葉樹林の林縁等に生育する多年草です。3回3出複葉で、小葉の縁は重鋸歯で、基部は楔形になります。5-7月に、高さ40-80cmの茎先に白い穂状の花を付けます。トリアシショウマ等に良く似ていますが、花序は通常、枝分かれせず、花弁はトリアシショウマ(4-6mm)に比べて短く(3mm程)、小葉は幅が狭い卵形で光沢がなく、基部が心形にならない事等が相違点です。青葉山では、杉や檜下等に普通に見られます・・・
アカショウマ 沢向こうの山
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マルバダケブキ(丸葉岳蕗)
2022/06/08(Wed)
  きょうは。曇り時々雨が降りました(11.3~14.1℃/南東風)。
  道沿いに、マルバダケブキ(キク科)が咲いていました。小雨降る薄暗い林床に、大きな黄花が群落を成して、向日葵畑の様にさえ見えました。本州、四国の他東アジアの亜高山~山地のやや湿った林縁、林内等に生育する、高さ40-120cmの多年草です。根出葉は長い葉柄があり、葉身は径30-40cmの腎円形で、縁は鋸歯状になります。茎に付く葉の葉柄の基部は広く膨れて茎を抱きます。5-8月、茎の部に5-6個の黄色い頭花を散房状に付けます。青葉山では、あちこちに群生が見られます・・・
マルバダケブキ やっと工事は終わったけれど、中洲もオオヨシキリも千鳥も鴫もカジカガエルも消えた川
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サルナシ(猿梨)の花
2022/06/06(Mon)
  きょうは、一日雨でした(11.9~14.2℃/北風)。
  道沿いの木々に絡まるサルナシ(マタタビ科)に、花が咲いていました。下から見上げると、赤い柄の緑の葉を傘にして、白い梅鉢の様な花々が、地上の私達をじっと見つめていました。日本全国の他、朝鮮、中国等の山野に生育する蔓性落葉樹です。他の木等に絡み付いて攀じ登り、茎の径15cm、長さ20m以上になります。葉は互生し、葉柄は長く赤くて目立ち、葉身は広楕円形で棘状の鋸歯があります。雌雄異株で、雌花、雄花、両性花があり、5-7月に白い5弁花を付け、雄花と両性花は、葉腋から集散花序を出し、雌花は単花で咲きます。果実は、2-2.5cmで淡緑黄色に熟して美味。中国原産のキウイは、本種の近似種シナサルナシの改良種。主としてニホンザルやツキノワグマ、テン等の哺乳類が好んで摂食し、種子散布に役立っています。青葉山では、林縁等のあちこちに見られます・・・
サルナシ 霞む街
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サンコウチョウ(三光鳥)
2022/06/05(Sun)
   きょうは、晴れ後曇りました(12.3~20.4℃/南東風)。
   身近な杉林で、サンコウチョウ(カササギヒタキ科)が鳴いていました。街の喧騒にも負けぬ大きな声で、少しずつ場所を変えながら飛んで来て、枝葉の繁みからちらりと、コバルト色の愛らしい瞳が見えました。日本の本州以南の低山~平地の暗い林に生息する、全長45cm(♂繁殖期)、17.5cm(♀)の夏鳥です。繁殖期の♂は、長い尾羽(体長の3倍)を持ち、顔が黒紫、腹は濁白、背はやや赤みのある黒紫、他は暗黒紫色で、囲眼羽(アイリング)と嘴は明るい水色。♀は♂とほぼ同色ですが、囲眼羽と嘴の水色は不明瞭で、背と尾はかなり赤みの強い赤褐色で、尾羽は体長と同じ位。林内で飛翔中の昆虫を捕食。樹上の細枝に杉やノキの檜の樹皮を用いたカップ型の巣を作り、外側にウメノキゴケをクモの糸で張り付けます。雌雄ともに抱卵。囀りは、「ツキヒーホシ(月・日・星)、ホイホイホイ」、と聞えることから、三光鳥と呼ばれます。 冬には、中国南部~スマトラへ渡り越冬。全国的に激減していて、殆どの県のレッドリストに記載。青葉山には、他の夏鳥より少し遅れて渡来し、幸いに檜林等で営巣しています…
サンコウチョウ サイハイラン群
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ガマズミ(鎌酸実) の花
2022/06/04(Sat)
  きょうは、大体晴れました(12.7~23.0℃/南南東風)。
  道沿いのガマズミ(スイカズラ科)に、花が咲いていました。光を浴びて、黄白の花房が棚引く様で、絵巻に見る、金雲を思わせました。北海道~九州の、山地~丘陵の明るい林や草原に生育する、高さ2-3mの落葉性低木です。葉は10cm程の広卵~円形で対生し、低鋸歯があり、先は鈍頭か鋭尖頭、基部は広い楔形か多少心形になります。枝葉全体に毛があるのが特徴です。5-6月、白い小花からなる花序を作ります。秋に3-5mm程の果実を赤熟し、食用になります。青葉山では、各所に普通に見られます・・・
ガマズミ 光る小道
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キリンソウ(麒麟草・黄輪草)
2022/06/03(Fri)
  きょうは、晴れ後雷雨が降ったり止んだりでした(14.1~19.2℃/南東風)。
  道端に、キリンソウ(ベンケイソウ科)が咲いていました。ほんの一群れでしたが、雨に打たれて、黄金の星々が雫の涙を溜めていました。北海道~九州の山地か海岸近くの岩上等に生育する、高さ5-30cmの多年草です。太い根茎から肉質で円柱形の茎を数本叢生し、基部はやや斜上し時に分枝。葉は互生し(時に対生)、倒卵~倒卵状長楕円形。基部1/3程は楔形となって鋸歯はなく、葉の2/3には鈍鋸歯があり、先は鈍頭~やや円頭。5-8月、茎先に平らな集散花序を出し、黄花を多数咲かせます。花序には葉状の苞があり、花弁は長さ6mm程の披針形で先は鋭く尖ります。雄蕊10。果実は長さ5-6mmの袋果で、5個斜上に開出。青葉山では、尾根道等に見られます・・・ 
キリンソウ 雫
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ギンリョウソウ(銀竜草)
2022/06/02(Thu)
   きょうは、晴れ時々曇って、一時雷雨や霰が降りました(14.8~22.8℃/北風)。
   道端に、ギンリョウソウ(ツツジ科シャクジョウソウ亜科/旧イチヤクソウ科)が咲いていました。既に痛んでいるものも多いのですが、道行く至る所に蒼白い精霊達が、何かを見護る様に周囲を見渡していました。日本全土の他、朝鮮、中国、サハリン、クリル等の、森のやや湿り気のある林床に生育する、高さ10-20㎝の多年草です。腐生植物の代表で、全体が白く葉緑体を持ちません。短い地下茎と太く絡まり合った根を持ち、茎には葉の退化した鱗片葉が多数互生します。5-8月、茎先に下向きに一輪の花を付けます。花冠の裂片は筒状で3-5個あり、雄蕊は10個。雌蘂の先は円く広がり、青味を帯びるのが特徴です。花後は黒く変色し、液果を熟します。青葉山では林内の到る所で見られ、この森の豊かさの証の一つとなっています・・・
ギンリョウソウ 晴れ一時雷雨と雹
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オオツマキヘリカメムシ(大褄黄縁亀虫)
2022/06/01(Wed)
  きょうは、晴れ時々曇りました(13.0~24.3℃/北北西風)。
  道沿いのタラノキに、オオツマキヘリカメムシ(ヘリカメムシ科)がいました。どの木にも沢山いて、しかも殆どが交尾中で、未だ少し出ているタラッポを採ろうかと思いましたが、みんなポロポロ落ちそうで、不思議な光景を暫し観察するだけにしました。北海道~沖縄の、主に山間部に生息する体長8.5-12㎜の亀虫の仲間です。成虫は5-10月に出現し、光沢の無い黒褐色で、腹部後方が幅広いのが特徴です。アザミやキイチゴ類、ノイバラ、イタドリ等の茎で良く見られ、しばしば群生します。成虫幼虫共に植物の汁を吸います。よく似たツマキヘリカメムシとは、やや大きい事、雄の腹端(生殖器末端)に、2個の瘤状突起がある事で見分けられます。名は、触覚の端(褄)が黄色い事に由来。青葉山では、イタドリ等に群れる姿が見られます…
オオツマキヘリカメムシ雌雄 池の花
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ゆきかえる