ヨツボシモンシデムシ(四星紋埋葬虫)
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2022/08/31(Wed)
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きょうは、曇って一時雨が降り、後晴れました(20.5~24.3℃/南東風)。
道沿いに、ヨツボシモンシデムシ(シデムシ科)がいました。葉の上でハバチ類?の屍に縋っていましたが、写真を撮ろうと近付くと、嫌がってか少し離れ、絵本や漫画に出てきそうな、愛着ある姿を見せてくれました。北海道~九州の高山~低山地に生息する、体長14-18mmのシデムシの仲間です。成虫は4-10月に出現し、名の通り、背中の朱色の斑紋に黒い斑点が4つあるのが特徴です。他のシデムシと同様に昆虫・動物の死骸等に集まり、それを食べて分解処理をしてくれています。しかも、死骸に卵を産み付けて、生まれてきた幼虫に成虫が肉団子を口移しで与えて育てる習性を持ち、雌雄共に子育てをするので、亜社会生活を営む昆虫として知られています。青葉山では、動物の死体等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() スポンサーサイト
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ノブキ(野蕗)
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2022/08/30(Tue)
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きょうは、雨が降ったり止んだりでした(18.6~22.6℃/風)。
道端のノブキ(キク科ノブキ属)に、花が咲いていました。暗い林床一面を、蕗に似た葉が覆っていて、そのあちこちから地味な花茎が伸びていましたが、近寄ればきらきらと、小割(花火)の様に煌いていました。北海道~四国の山地の木陰や谷間等に生育する、高さ50-80㎝の多年草です。葉には長い葉柄があり、葉身は三角状腎形で裏面には白い綿毛が密生します。フキの葉にやや似ていますが、葉先がやや尖り葉柄に狭い翼があるので見分けられます。8-10月、花茎の先に円錐花序を生じ、頭花の周りに雌花、中心部に両性花があり、両性花は結実しません。雌花の花冠は長さ1.5㎜、広鐘形で4-5裂し、退化した葯があります。両性花の花冠は白く筒状で長さ2㎜、5裂して裂片は長さ1㎜。痩果は長さ6-7㎜、棍棒状で、先端付近には柄のある腺体が多くあり、他物に粘り着き散布されます。青葉山では、道沿いの所々に見られます… ![]() ![]() |
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ゴイシシジミ(碁石小灰蝶)
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2022/08/29(Mon)
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きょうは、晴れ時々曇って、一時雨が降りました(21.0~26.7℃/東南東風)。
道沿いの笹薮に、ゴイシシジミ(シジミチョウ科)がいました。何頭も飛んでいましたが、ちょろちょろ〰忙しなくて、笹葉に止まってもくるくる回っては直に飛んで、ぼけた写真しか撮れませんでした。北海道~九州の亜高山~低山地に生育する、前翅長10-17mmのシジミチョウです。成虫は5-10月に出現し、翅の表面は一様に黒く、裏面は白地に黒い碁石状の斑点があります。日本の蝶中で唯一、幼虫が完全な肉食性で、ササ・タケやススキ等に付くタケノアブラムシ・ササコナフキツノアブラムシ等のアブラムシのみを捕食します。成虫も又、アブラムシ類の分泌液に依存し、母蝶はその集団の中に卵を産みます。油虫の多寡によって大きく育たない場合もあり、成虫の大小の差が大きいのも特徴です。活動範囲は非常に狭く、食草の周りを殆ど離れないと言われています。青葉山では、笹薮等で比較的普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ヤブラン(藪蘭)の花
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2022/08/27(Sat)
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きょうは、晴れたり曇ったりでした(18.0~19.4℃/北風)。
道端に、ヤブラン(ナギイカダ科)が咲いていました。薄暗い森に木洩れ日を浴びてきらきらと、紫水晶の様な花穂が林立していました。本州~沖縄の他、東~東南アジアの山野の樹下に生育する、草丈30-50㎝の常緑多年草です。葉は根生、線形で濃緑色で光沢あり、葉先は鈍頭。8-10月、長さ40㎝程の花茎に総状花序を付け、花は径6-7㎜で淡紫~紫色で、花被片6枚。果実は径6-7㎜の痩果で、黒紫色に熟します。耐陰性が強く、余り他の植物が育たない様な樹陰でも生きられます。青葉山では、道端等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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カワセミ(翡翠、魚狗、川蟬)♂
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2022/08/26(Fri)
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きょうは、雲り時々晴れました(21.1~28.3℃/南東風)。
小滝に、カワセミ(カワセミ科)がいました。黒い嘴の雄でしたが、小さな滝壺に小魚がいる様で、翡翠色の己の羽色を映した様な、水面をじっと見詰めていました。欧州、アフリカ北部〜インド、東南アジアに広く分布し、亜種カワセミは全国の山地〜平地の水辺に生息する全長17cm、翼開長25㎝、体重19-40g程の小鳥です。ほぼ留鳥ですが、北海道では秋冬に暖地に移動します(夏鳥)。頭、頬、背は青く、頭には鱗状の模様があり、喉と耳の辺りが白く、胸と腹と眼の前後は橙色です。脚は赤く、嘴は長くて、雄は黒く雌の下嘴は赤。チイーッと細く鋭い声で鳴きます。河川や湖沼の枝や岩等に止まり、水面に飛び込んで、魚を捕ったり水浴びをし、土崖の斜面に穴を掘って営・繁殖します。青葉山では、広瀬川や各池沼で普通に見られます… ![]() ![]() |
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ツバメシジミ(燕小灰蝶)
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2022/08/25(Thu)
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きょうは、曇り時々晴れました(22.6~26.8℃/南東風)。
道端に、ツバメシジミ(シジミチョウ科)がいました。泥地の周りを、瑠璃色の小灰蝶がパタパタと飛んでいましたが、地面に止まると翅を畳んで、朱斑の先の燕尾をチリチリ震わせていました。北海道~九州の、平地の明るい草原等に生息する他、亜種はユーラシアの温帯域に広く分布します。成虫は3-10月に4-5回発生し、大きさ(前翅長)は9-19㎜で、雄の翅の表面は美しい青紫色で、雌は黒くて白い縁があり、雌雄共に裏面にはオレンジ色の紋があります。地表近くをチラチラと飛び、色々な花で吸蜜したり地面で吸水します。幼虫の食草は萩類、シロツメクサ、カラスノエンドウ等のマメ科植物で、幼虫のまま越冬します。青葉山では草原等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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オオハンゴンソウ(大反魂草)
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2022/08/24(Wed)
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きょうは、大体晴れました(23.3~29.0℃/北北西風)。
車道沿いの草原に、オオハンゴンソウ(キク科)が咲いていました。鮮黄の大花が咲き群れると、何処までも続く向日葵花畑を思わせて、こちらまで元気を貰えそうな気がします。明治期に北米から渡来した帰化植物で、全国の道端、荒地、畑地、河川敷、湿原等様々な環境に生育する、高さ50-300cmの多年草です。根株から茎を叢生し上部で分岐し、下部の葉は長柄があり5‐7深裂し、裂片には粗い鋭鋸歯があります。上部の葉は短~無柄で互生。7‐9月に、茎先に細長い花弁10-14枚程の黄色い花を、やや垂れ下げて咲かせます。痩果は長さ5mm程で、冠毛は突起状。青葉山では、車道沿い等で普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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シラホシハナムグリ(白星花潜)
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2022/08/23(Tue)
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きょうは晴れ時々曇って、一時雨が降りました(23.8~32..0℃/南東風)。
道沿いの小楢に、シラホシハナムグリ(コガネムシ科)がいました。と言っても、何十匹もいるカナブン(コガネムシ科)の片隅で、エナメル地に名通りの白星を鏤めて、ちょっぴり控えめに樹液を吸い続けていました。北海道〜九州に林地等に生息する、体長20-25mmの花潜の仲間です。成虫は4-11月に出現し、体色は暗銅~暗赤銅色で艶があり、多くの小白斑があります。シロテンハナムグリに良く似ますが、上翅の会合部中央付近の白斑が集まってやや大きな白紋(又は短白帯)になる事や、頭楯に窪みがない事等で見分けます。樹液にも良く集まります。青葉山では、樹液の木で比較的普通に見られます… ![]() ![]() |
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クロアゲハ(黒揚羽)
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2022/08/22(Mon)
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きょうは、晴れ後曇りました(21.5~28.6℃/東南東風)。
川岸の砂地に、クロアゲハ(アゲハチョウ科)がいました。雌雄共にいて、かわりばんこに吸水していましたが、真黒の雄は絣柄の前翅を広げて、鱗粉を鈍く光らせていました。中国~ヒマラヤ等に広く分布し、日本では本州~沖縄の山地~都市近郊に生息する、前翅長45-70mmのアゲハチョウの仲間です。成虫は4-8月に年2-4回発生し、翅の表裏共黒く、前翅は黒~灰色の模様があり、裏面には後翅外縁に赤斑が並びます。雄には後翅前縁に白い帯が見られ、次第に黄味を帯びます。暗い樹林内も、良く飛びます。幼虫はナミアゲハと似ていますが、やや茶色味が強く、食草はサンショウ、カラスザンショウ、ミヤマシキミ、カラタチ、ユズ、ミカン等。蛹で越冬します。青葉山では、吸蜜・吸水する姿が普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ベニイグチ(紅猪口)
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2022/08/21(Sun)
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きょうは、良く晴れました(22.8~30.5℃/南東風)。
道沿いに、ベニイグチ(イグチ科)が生えていました。木陰の暗がりに、真赤な傘が浮き上がり、溶岩が蠢く火口の様でした。夏~秋、全国のアカマツ・コナラ林、シイ・カシ林等の地上に発生します。傘は5-13㎝で、半球~平たい饅頭形に開きます。表面は平滑で、湿時多少粘性があり、赤紫~帯褐赤色。柄は6-13㎝で、下部は膨らみ表面は傘と同色で、網目模様があり細点に覆われます。肉は淡黄色、傷ついても変色しないか、微かに青変します。管孔は黄色くて柄に直生からやや上生します。食べている方もいますが食毒不明で、中毒例もある様ですから要注意です。青葉山では、落葉樹林下に比較的普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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クズ(葛)
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2022/08/20(Sat)
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きょうは、曇って時々小雨が降りました(22.1~29.0℃/南南東風)。
道沿いに、クズ(マメ科)の花が咲いていました。大きな葉にほぼ覆われているのですが、少し屈めば濃紫の花が、強い香を放ちながら、咲き群れていました。北海道~九州の他、中国~東南アジアに広く分布する蔓性の多年草です。葉は3出複葉で、小葉は草質で幅広く大きく、地面を這う蔓は、節から根を出して根付きます。根は非常に深く、長芋状になります。8-9月、穂状花序が立ち上がり、赤紫の豆花を咲かせます。果実は枝豆に似て、やや小型。根から取れる澱粉(葛粉)は葛根湯になり、茎の繊維からは葛布も作られます。青葉山では、藪地等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ツキノワグマ(月輪熊)の熊棚
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2022/08/19(Fri)
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きょうは、一日晴れました(21.4~31.7℃/西北西風)。
道を歩いていると、ウワミズザクラ(バラ科)の実を付けた枝が落ちていました。あれっ、こっちにもあっちにもと思いつつ見上げると、木の上にツキノワグマ(月輪熊)の大きな熊棚がありました。枝葉は既に黒変していましたが、周りには食べ残しの赤い実も沢山見えて、幹には生々しい爪痕も付いていました。今も近くに居るのかな?、 騒がれない様に、頑張って生き抜いて等と思いつつ、その場を去りました。ヒマラヤ~東南アジア~中国~朝鮮、沿海地方、日本では本州、四国等の冷温帯落葉樹林(ブナ林)を中心に生息し、日本では固有亜種です。主に春は若芽や草本、夏には昆虫類、秋には木の実等を採食します。青葉山では、毎年初夏~秋に数回来訪し、ウワミズザクラ等の果実やアリ、ハチ等の昆虫類、ミズナラ等の堅果類を採食しています。往来経路は広瀬川等が推測され、渇水期に川を渡る姿も目撃されています。当林内での越冬記録はありませんが、目撃の他、熊で枝を折りながら木実等を食べた後、折り重なった枝が鳥巣状になったもの)、爪痕、糞や足跡も各所で確認されていて、夏~秋の一時期のみにしろ、当種の生息は、この森の自然の豊かさを証明しています。全国で毎年2000〜5000頭もが捕殺されており、抜本的な保護対策が望まれています・・・ ![]() ![]() |
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キハギ(木萩)
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2022/08/18(Thu)
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きょうは、晴れたり曇ったりで、一時雨が降りました(21.1~28.5℃/西北西風)。
道沿いに、キハギ(マメ科)が咲いていました。薄暗い森に木漏陽が注いで、浴衣の乙女を思わせる花が、ひっそり綻んでいました。本州~九州の山野の、日当りの良い所に生育する、高さ1-3mの落葉低木です。枝に微毛が密生し、葉は3出複葉で互生し、小葉は長卵形又は長楕円形。表面は無毛で裏面に毛があって先は尖ります。7-9月、葉腋から総状花序を出し、1㎝程の蝶形花が下から咲き上がります。花は黄白色で旗弁の中央と翼弁が紫紅色を帯びます。青葉山では、真先に咲き始める萩で、川沿い等に多く見られます・・・ ![]() ![]() |
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フクロツチガキ(袋土柿)
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2022/08/17(Wed)
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きょうは、晴れ後曇りました(22.7~31.5℃/南東風)。
森の道端に、フクロツチガキ( ヒメツチグリ科)が生えていました。名通りの若い落柿、ライオンや向日葵の縫い包みにも、良く見れば、美味しそうな和菓子にも見えて、突くと、煙が噴き出しました。夏~秋に、日本全国の山地~平地の、林下の落葉上、稀に切株に単生~群生する腹菌類です。子実体は初め平滑で幅2-3cm、卵形球体で先に嘴があり、成熟すると外皮は4-9個の三角状に裂けて剥け反転します。裂片は黄土~淡黄の鞣革色、吸湿性はなく、広がると幅2-5cm、淡~黄土褐色で平滑、外面は淡黄褐~淡茶色、若いものには弾力があり、時に亀裂が入ります。幼菌は食べられそうにも見えますが、食不適。青葉山では、良く似たエリマキツチグリやツチグリ等と共に普通に見られます・・・・ ![]() ![]() |
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ホオジロ(頬白)
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2022/08/16(Tue)
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きょうは晴れ時々曇って、一時雨が降り、虹も出ました(23.4~33.7℃/南東風)。
道沿いの枯木の天辺で、ホオジロ(ホオジロ科)♂が鳴いていました。未だ繁殖期が続いているのか、暑さにも負けず、天まで届けとばかりに囀り続けていました。中国、シベリア南部、ウスリー、朝鮮等の東アジアに広く分布し、日本では北海道~屋久・種子島の低山~低地の、藪のある森周辺、草原、河原等に生息する全長17cm程のほぼ留鳥です。雄は上面が茶褐色で過眼線が黒く、雌は褐色。主に藪地周辺の地上や低い樹上に単独又は数羽の小群でいて、繁殖期には昆虫類、秋から冬には植物の種子を採食します。囀りの"聞きなし"は、「一筆啓上仕候」「源平躑躅白躑躅」等。青葉山では、河原や草原、林縁等で周年普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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シロオニタケ(白鬼茸)
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2022/08/15(Mon)
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きょうは、時々小雨が降りました(22.9〜26.8℃/南風)。
道端に、シロオニタケ(テングタケ科]が生えていました。忽然とイガイガの白頭が現れると、本当に、近くに小鬼でも居そうな気になりました。夏~秋に、日本全国の、主にブナ科やマツ科の樹下に発生する、傘径9~20cm程のテングタケの仲間です。傘表面は白く微粉に覆われ、角錐形の尖った疣が全体に付きます。幼菌時は丸く、次第に円盤状に平開。襞はやや褐色を帯びた白色で密。柄は長さ15~22cmで、表面は綿質の細かい鱗片に覆われ、下方は棍棒状に著しく膨らみ、中実、傘同様の疣が附着。大きな綿質〜膜質の鍔は傘が開く際に破れ、柄には殆ど残りません。有毒で、胃腸等消化器系の中毒症状や神経系の異常を来す毒を持ちます。青葉山では、極普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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若いイノシシ(猪、豬)
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2022/08/13(Sat)
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きょうは、晴れたり曇ったりで暑くなり、一時雨も降りました(24.0~32.8℃/南南西風)。
車道沿いに、イノシシ(イノシシ科)がいました。単独の、若い雌の様で?、藪から出て道を横切ろうとしていましたが、こちらに気付くと、困った様な淋しそうな眼をして、暫く佇んだ後、又藪に消えて行きました。北アフリカの一部やユーラシアに広く分布し、日本には亜種ニホンイノシシが東北南部~九州に、亜種リュウキュウイノシシが南西諸島の山野に生息します。低山~平地の雑草が繁茂する森林~草原、水場が近い場所を好み、植物の地下茎、果実、筍、団栗、小動物(昆虫類やミミズ等)等を食べます(植物質:動物質≒9:1)。主として昼行性。体長は雄110-170cm、雌100-150cm、体重80-190kgで、全身茶褐~黒褐色の剛毛で覆われます。指数は前後共に4本で、2個の蹄を持ちます。雌雄共に下顎の犬歯が発達して牙状になり、雄は特に発達します(最大15cm程)。繁殖期は主に年1回(春頃)。脚が短く雪が苦手なので、一冬当り30㎝以上積雪日数が70日を超えない、宮城県南部が分布域の北限とされていましたが、近年は北上傾向にあります。ダニ等の外部寄生虫を落したり体温調節をする為に、良く泥浴・水浴を行います。青葉山には急激に進出、2016年からは全域で見られる様になり、今や大繁殖、希少植物自生地を蒐場にして消滅させる等、大問題になっています・・・ ![]() ![]() ★次回の 「杜の都 青葉山は今!」展示会は …2023年2/15(水)〜2/28(火)(2週間) 青葉通地下道ギャラリーにて開催します! 一点でも結構です、青葉山の未来のための作品を募集中です!!! ☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です (二月・八月は、「会」としてはお休みします) ★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 ★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。 ★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! ☆青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、そ、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、金港堂本店等で販売していますが、お求めになりたい場合は、: cheb@live.jp まで。 ☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「声」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ★オオタカの営巣地を守ろう!! ![]() ![]() ![]() ![]() 《青葉山の四季2021》 |
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オオムラサキ(大紫)♀
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2022/08/12(Fri)
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きょうは、晴れ時々曇って暑くなりました(24.6~34.4℃/南風)。
小楢の樹に、オオムラサキ(タテハチョウ科)がいました。美しい青紫の雄もぶんぶん飛び回っていましたが落ち着かず、地味ですが大振りの雌が、大勢の金蚊達を蹴散らす様に、大翅を開閉させながらゆったりと樹液を吸っていました。北海道南西部~九州中部の山地~平地の広葉樹林に生息する、前翅長43-68mmの大型のタテハチョウです。日本の国蝶。雄の翅は表面が光沢ある青紫色で、雌は雄より大型で暗色。成虫は7-8月に出現し、樹液に集まります。食樹はエノキ、エゾエノキで、幼虫は根際の落葉下で越冬。開発や採集等により激減し、環境省レッドリストで準絶滅危惧(NT)に指定されています。青葉山では各所に繁殖木が確認され、樹液に集まる姿も見られます・・・ ![]() ![]() |
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タケハリカビ(茸針黴)に覆われた茸
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2022/08/11(Thu)
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きょうは、晴れ時々曇って暑くなり、一時雷雨がありました(24.7~32.4℃/北西風)。
道端の茸が白い毛で覆われていました。茸の同定は出来ませんでしたが、調べると、白い毛の様なものは黴の仲間、タケハリカビ(藻菌類ケカビ目ケカビ科)の様で、雫も付いているのかきらきら光って、とても美しくさえありました。欧米等に分布し、日本を含め比較的寒冷地の、主にチシオタケ等のクヌギタケ属の茸上に非常に細い針(胞子嚢柄)を立てた様に発生し、その頂端には他のケカビ類同様の胞子嚢を生じます。又、有性生殖は膨れた形の配偶子嚢を生じ、それが直接接合して厚膜を覆った接合子となります。寄生性ですが、純粋培養もされ、通常の培地で培養が可能とされます。他にも茸に生じる黴はありますが、本属の様な外見にはならない様です・・・ ![]() ![]() ★次回の 「杜の都 青葉山は今!」展示会は …2023年2/15(水)〜2/28(火)(2週間) 青葉通地下道ギャラリーにて開催します! 一点でも結構です、青葉山の未来のための作品を募集中です!!! ☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です (二月・八月は、「会」としてはお休みします) ★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 ★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。 ★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! ☆青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、そ、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、金港堂本店等で販売していますが、お求めになりたい場合は、: cheb@live.jp まで。 ☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「声」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ★オオタカの営巣地を守ろう!! ![]() ![]() ![]() ![]() 《青葉山の四季2021》 |
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オニヤンマ(鬼蜻蜓、馬大頭)
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2022/08/10(Wed)
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きょうは、晴れ時々曇って、とても暑くなりました(26.2~35.1℃/南東風)。
道沿いの木に、オニヤンマ(オニヤンマ科)が止まっていました。先刻まで往ったり来たり飛んでいましたが、消えたかと思った途端、眼前に止まっていて吃驚、その端正な姿にも魅了されました。北海道~沖縄の河川、池沼周辺の他、市街地近くの住宅地等に等にも生息する、体長♂90-103mm、♀98-114mmの日本最大のトンボです。左右の複眼は頭部中央で僅かに接し、鮮やかな緑色。体色は黒く、胸の前にハの字模様、胸の側面に2本の斜め帯、腹の節毎に1本の細い横縞と、各所に黄色の模様が入ります。成虫は6-10月頃に出現し、成熟すると雄は河川の流れの一定区域を雌を求めて往復飛翔します。食性は肉食性で、蛾、蝿、虻、蜂等を空中で捕食します。交尾後雌は、水の綺麗な小川や湧水の流れ込む水溜り等で、泥中に打水産卵します。卵は1ヶ月程で孵化し、幼虫(ヤゴ)は10回程脱皮しながら2-5年程かかって成虫になります。青葉山では、川沿いや道沿い等で見られます・・・ ![]() ![]() |
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ウスタケ(臼茸)
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2022/08/08(Mon)
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きょうは、曇り一時雨が降り、後晴れました(23.3~31.6℃/西南西風)。
樅林の道沿いに、ウスタケ(ラッパタケ科)が生えていました。あちこちに、酒杯を思わせる茸が、朱い口を一斉に開けていました。東~南アジアと北米西部の、夏~秋にモミ等様々な種の針葉樹下に発生する小~中型の外生菌根菌です。特徴的な角笛~ラッパ型のキノコで、中心部は深く窪み根元まで通っています。傘の径は5-10cm、高さ8-20cm程で、柄と傘の境界は不明瞭です。嘗ては可食とされていましたが、吐き気、下痢等の症状を引き起こす毒成分を持ちます。青葉山では、樅の林床等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ミヤマウズラ(深山鶉)
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2022/08/07(Sun)
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きょうは、曇り時々晴れました(20.8~27.9℃/南東風)。
道沿いに、ミヤマウズラ(ラン科)が咲いていました。最近急激に見かけなくなっている当種ですが、一株一花にでも出逢うと、その可憐さにとても嬉しくなります。北海道~九州の山地のやや湿った林床や林縁に生育する、草丈10-25㎝の常緑多年草です。葉は革質で互生し、暗緑色で表面に白斑があります。葉身は卵形で長さ3-6㎝、幅2-5㎝。8-9月、花茎の先端に、穂状花序を付け、僅かに淡紅色を帯びた花を5-10個咲かせます。花は長さ1㎝程で、毛が密生します。名は、葉の斑紋を、鶉の羽や卵に譬えました。青葉山では、林内の所々に見られます・・・ ![]() ![]() |
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キバネハサミムシ(黄翅鋏虫・黄翅蠼螋)とセリ(芹)の花
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2022/08/06(Sat)
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きょうは、大体曇りでした(19.4~24.0℃/南南東風)
道沿いのセリ(セリ科)の花に、キバネハサミムシ(ハサミムシ科クギヌキハサミムシ亜科)がいました。花粉を食べているのか、鋏を真上に持ち上げながら、白花に埋もれる姿が素敵でした。北海道~本州(中部以北)の主に山地の、植物の花上や葉上、石の下等に生息する、体長12-20mmの山地性の中型ハサミムシの仲間です。成虫は4-10月に出現し、暗赤褐色で艶があり、前翅が黄褐色をしているのが特徴です。雄にはコブハサミムシ同様の変異があり、鋏が長い型と太短い型があります。食性は雑食性で、他の虫や植物質、花粉等を食べます。不完全変態。他のハサミムシ同様、雌は産卵後飲まず食わずの卵保護習性を持ちます。芹は、全国の湿生地や休耕田等に生育する、高さ30cm程の湿性多年草です。葉は二回羽状複葉で、全体に柔らかく黄緑色ですが、冬に赤く色付く事もあります。7-8月、茎先に傘状花序を作り、白い小花を多数咲かせます。青葉山では、湿性地周辺で普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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オバボタル(姥蛍)
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2022/08/05(Fri)
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きょうは、雨後曇り、夜は3年振りの花火でした(19.9~23.8℃/南東風)。
道端の葉上に、オバボタル(ホタル科)がいました。黒いマントに長い髭、赤く大きな眼が印象的で、夜には光りませんが、昼間に見る蛍の中では一番お洒落だと思いました。北海道~九州の他、朝鮮等の、山地の林縁や草原に生育する陸性で体長7-12mmの蛍です。成虫は6-7月に出現し、全体に黒くて胸部に1対の赤紋があり、長く扁平な触角を持ち、体は平べったい。ヘイケボタルに似ていますが、発光器が退化していて光らず(但し幼虫は弱光を放ちます)、草の露等を吸い、日中も活動します。幼虫は森の朽木や石下にいて、小昆虫やキセルガイ等の陸生貝等を捕食します。触角が幅広く長いのは、光で交信する者達と違って、匂い(フェロモン)で会話をするからだと言われています・・・ ![]() ![]() |
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ミンミンゼミ(みんみん蝉)の幼虫
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2022/08/03(Wed)
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きょうは、雨が降ったり止んだりでした(21.8~28.3℃/南風)。
道沿いの擬木の杭に、蝉の幼虫がいました。識別表で見るとミンミンゼミ(セミ科)でしたが、雨に濡れたつるつるの幹を少しずつ、天辺に向って上っていました。北海道南部~九州の他、朝鮮、中国等の、山地~平地の広葉樹林を中心に生息し、アブラゼミ等と比べて暑さに弱く、北東日本では平地でも普通に見られますが、南西日本ではやや標高が高い山地に生息しています。成虫は7-9月上旬頃に発生し、体長33-36mmで、黒地に緑、白、水色の斑紋があります。他種に比べて体が卵形に近いのも特徴です。青葉山では、夏を通して普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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オカモノアラガイ(陸物洗貝)
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2022/08/02(Tue)
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きょうは、晴れ後曇って一時雨が降り、とても蒸し暑くなりました(25.8~36.2℃/西北風風)。
川沿いのオオイタドリの繁みに、オカモノアラガイ(オカモノアラガイ科)がいました。この猛暑と夕立に誘われてか、大きな葉上に無数に現れて、宝珠の様にキラキラしていました。北海道〜関東の山野の水辺付近にのみ生息する、殻高22-25㎜の陸生巻貝です。 蝸牛の仲間で、成虫は4-11月に出現し、主に朽木、落葉等の腐植物や虫の死骸等を餌にしている掃除屋で、 幼虫は陸生ホタル類の餌ともなっています。名は、水生巻貝のモノアラガイ(モノアラガイ科/水生・苔食で「水槽等を綺麗にする貝」)と貝殻の形状が似ている事に由来しますが、分類の異なる全くの別種です。尚、この仲間の貝殻は全て実巻きです。 青葉山では、草叢等に普通に見られます… ![]() ![]() |
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