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ヤマモミジ(山紅葉)
2022/11/30(Wed)
 きょうは、曇時々晴れました(4.8~16.5℃/北北西風)。
  道沿いのヤマモミジ(カエデ科)が、紅葉していました。他の楓が散り行く中、ここの椛は遅くまで、赤や黄色に染まっていました。東北~島根(主に日本海側)の他、北海道、四国、九州の一部、朝鮮等の山地に生育する、高さ5-10mの落葉高木です。長さ6-10㎝の葉は対生し、基部は心形で7-9裂し、裂片は卵状楕円~狭卵形で不揃いの重鋸歯又は切れ込みがあり、先端は鋭く尖ります。4-5月、新枝の先に濃紅色の小花が散房花序を成して垂れます。長さ約2㎝の翼果ほぼ水平に開きます。青葉山では、道沿いにも普通に見られます・・・
ヤマモミジ 銀杏林のある森
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ツルウメモドキ(蔓梅擬)の果実
2022/11/29(Tue)
  きょうは、曇って、晩方に雨が降り出しました(0.3~6.6℃/北西風)。
  道沿いの藪に絡まるツルウメモドキ(ニシキギ科)に、実が生っていました。今季は豊作なのか?、朱い実が無数に連なって、近寄れば、お盆に飾る鬼灯の様でもありました。朝鮮、中国、クリル等に分布し、日本では北海道~九州の山地~低地の林内等に生育する、雌雄異株の落葉性の蔓性木本です。葉は長さ3.5-0cmで、先は尖ります。5-6月、葉腋に 淡緑色で1-3個の雌花、1-7個の雄花を付けます。秋に、径7-8mmの黄色い球形の果実を生し、熟すと3つに裂けて、朱赤色の仮種皮に包まれた種子が現れます。青葉山では、藪地等の木々の到る所に絡まっています・・・
ツルウメモドキ 名残の伊呂波楓
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ドウダンツツジ(燈台躑躅、灯台躑躅、満天星躑躅)の紅葉
2022/11/28(Mon)
  きょうは、晴れ時々曇りました(3.7~13.8℃/南風)。
  森の外れのドウダンツツジ(ツツジ科)が、紅葉していました。植栽されたものではありますが、緋色に染まる木々が連なって、赤々と草山を焼く野火の様にも見えました。本州(関東以西)~九州の岩山等に生育する、3m程の落葉低木です。葉は、菱形に近く、長さは2-5cm程。4-5月頃、5mm程の白い釣鐘状の花からなる散形花序を付けます。10-11月頃、真赤に紅葉します。名は、枝が分枝する形が「結び燈台」の脚に似ている事に由来、等の説があります。青葉山周辺では、植栽されたものが各所に見られます・・・
ドウダンツツジ うるる?
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コウゾリナ(剃刀菜・顔剃菜) 
2022/11/27(Sun)
  きょうは、晴れ時々曇りました(8.2~14.2℃/北西風)。
  林縁の道端に、コウゾリナ(キク科)が咲いていました。すっかり冬枯れの草叢に、鮮やかな檸檬色の小花が、火花の様に煌いていました。北海道~九州の山野の草地や道端等に生育する高さ30-90cmの越年性1年草です。秋に芽生えてロゼットで越冬し、春に花茎を延ばして5-10月、茎上部に径2-2.5cmの黄色い舌状花だけの頭花を付けます。茎葉全体に褐色の剛毛があり、葉の主脈と共に良く赤味を帯びます。名は、カミソリナ(剃刀菜)の転訛で、茎葉の毛に触るとざらつき、剃刀で顔を剃る感触がある事に由来します。青葉山では、少し湿った草地等に普通に見られます・・・
コウゾリナ 庭園の様な樹々
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コハウチワカエデ(小羽団扇楓)の紅葉
2022/11/26(Sat)
  きょうは、晴れ時々曇りました(6.8~19.8℃/南南西風)。
  道沿いのコハウチワカエデ(ムクロジ科)が、紅葉していました。既に散っているみのも多いのですが、まだまだ森を赤く染めて、陽が射すと金色に煌きました。北海道~九州の、暖温帯上部~冷温帯山地に生育する樹高10-15mの落葉小高木です。日本固有種。雌雄同株。樹皮は暗灰色。葉は対生し、葉身は長さ5-8㎝、幅5-9㎝で表面は濃緑色、裏面は緑色。縁は単鋸歯で9-11裂し、先は鋭頭。葉柄は長さ3-7cm。若葉には両面に毛が多く、成葉では裏面や葉柄に毛が残ります。5-6月、一つの花序に雄花と両性花が混生する、淡黄色の小花を複散房花序に10-15個付けます。果実は翼果でほぼ水平に開きます。青葉山では、カエデ類で最も普通に見られます・・・
コハウチワカエデ 広瀬川から青葉山の夕景
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ユキムシ(雪虫)
2022/11/25(Fri)
  きょうは、大体晴れました(7.1~15.4℃/南南東風)。
  雪虫が飛んでいました。あちこちに(街にも)ひらひらと、まるで風花が舞っているかの様でしたが、黄金の虎杖に止まると、朝陽を浴びる雪山の小兎にも見えてきました。アブラムシ類の、特にワタアブラ亜科の仲間を総称して「ワタムシ(綿虫)」と言い、腹部から白腺物質が多数分泌されると、体中が白綿で包まれた様になります。秋の寄主植物を離れて冬の寄主へ移住する際に飛翔するので、良く目立ちます。北海道~本州、時に四国の高山の他、シベリア等に分布します。トドノネオオワタムシ(体長5mm程/トドマツ→ヤチダモ)等が代表的な存在ですが、国内では殆どアブラムシ類の分類研究が進んでおらず、同定は難しいと言われます。青葉山周辺の雪虫達は、ケヤキフシアブラムシ(体長2mm程/ササ類→ケヤキ)等の可能性が高いですが、良く解っていません・・・雪虫 楓の崖
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コガモ(小鴨)
2022/11/24(Thu)
   きょうは、晴れたり曇ったりでした(8.5~16.1℃/北風)。
   川に、コガモ(カモ科)がいました。今年は遅めの来訪でしたが、今やあちこちに一番多く見られ、浅瀬で何かを食んでいたり、岸辺でゆったり休んでいたり、小さいながら赤や緑の羽毛をキラキラさせて奇麗でした。北半球に広く分布し、日本には、ほぼ冬鳥として全国の河川、池沼に飛来する、体長34-38cm、翼開長58-64cmの小型のカモです。雄の頭は茶色く目の周り~後ろが青緑色。嘴と脚は黒く体は灰色で、側面中央付近に白い水平な線があります。雌は全体に褐色で、黒褐色の斑があります。嘴と脚は黒く、雄はピリツピリッやピッ ピッ、雌はグェックェッ等と鳴きます。越冬中は群れで生活し、水面から届く範囲の藻や水草等を採食します。青葉山周辺では、広瀬川や各池沼等で普通に見られ、秋に一番早くやって来て、春も遅めに旅立ちます・・・
コガモ 晩方の空と山
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シロダモ(白梻)の果実と雌花
2022/11/23(Wed)
   きょうは、曇り後雨になりました(5.8~8.7℃/北西風)。
  道沿いのシロダモ(クスノキ科)に、実が生っていました。見事な程にたわわに真赤に生っていましたが、良く見るとその枝先には、黄色い雌花が慎ましやかに咲いていました。本州の秋田、宮城~南西諸島の他、朝鮮、中国等の山地~低地の森林内に生育する、樹高10-15mの常緑中高木です。雌雄異株。幹は直立し、樹皮は紫褐~暗褐色で、若枝には黄褐色の絹毛があります。葉は互生し柄があり、長さ8-18cmの葉身は長楕円状披針形で、先端は尖り、3行脈が目立ち、裏面は灰白色です。秋、葉腋に散形花序を作り、黄褐色の小花を多数付け、翌年秋に長さ12-15mmの果実を赤熟します。青葉山では、林縁等の所々に見られます・・・
シロダモ 崖
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サネカズラ(実葛)の果実
2022/11/22(Tue)
  きょうは、晴れ時々曇りました(7.2〜16.8℃/北風)。
   道沿いの木々に絡まるサネカズラ(マツブサ科)に、実が生っていました。今年は中々見えないと思っていましたら、常緑蔓の藪影に、真赤な薬玉が隠れん坊していました。南東北~中国南部の照葉樹林等に生育する、雌雄異株の常緑蔓性木本です。葉は長さ数cmで艶があり互生します。8月頃、葉蔭に径1cm程の花を咲かせ、10枚前後の白い花被に包まれ、中央に雄蕊、雌蕊が夫々多数螺旋状に集まります。雌花の花床は結実と共に膨らみ、赤く丸い集合果を作ります。果柄は7cm程にも伸び、単果は径1cm程で、全体では5cm程になります。青葉山では、車道沿い等に見られます・・・
サネカズラ 並木
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ウド(独活)の果実と黄葉
2022/11/21(Mon)
  きょうは、雨後晴れました(9.6~16.0℃/北北西風)。
  道沿いのウド(ウコギ科)が黄葉していました。近寄ると雨に濡れしっとりと、赤い茎や黒い実も艶々とお洒落で、花材にでもしたくなりましました。朝鮮、中国等東アジアに広く分布し、日本では全国の山野に生育する、高さ約2-3mに成る多年草です。全体に毛が多く、葉は互生して長柄があり、2回羽状複葉で小葉は5-7枚付きます。8-9月に、茎上部や葉腋から淡緑色の小花を集めた総状花序を伸ばし、秋に直径3mm程の黒い液果を熟し、中には、3-5個の胡麻状の種子が入っています。春先の若苗や若葉は香りが良く、山菜として広く利用され、根は独活と呼ばれて、煎じて痛み止め等に用いられます。青葉山では、沢沿いの崩壊地等に良く見られます・・・
ウド 池の紅葉
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エゾアオカメムシ(蝦夷青椿象・蝦夷青亀虫))とノダケ(野竹)
2022/11/20(Sun)
  きょうは、曇り時々晴れました(6.5~14.9/北北西風)。
  道沿いのノダケ(セリ科シシウド属)にエゾアオカメムシ(カメムシ科エゾアオカメムシ属)がいました。何時の間にか向日葵の種の様に成った果実に、同じく蒼く黒尻の、お洒落にも保護色になった甲羅が乗っていました。北海道〜九州の主に山地に生息する、体長12~16mmのカメムシの仲間。成虫は5~10月に出現し、全身緑色で、膜質部は黒褐色で、全体に細かな黒い点刻があり、腹面は白緑色(越冬の時期が近付くと橙色に変化)、前胸背側角はやや突出。マメ科やキク科植物の汁を吸う。野竹は、本州〜九州の山野に生育する、高さ80-150cmの多年草。根は太く束状。茎は直立し、暗紫色を帯びる。葉は有柄で3出羽状複葉、小葉や裂片は長楕円、楕円~長卵形で、裏面は白みを帯び、葉柄は袋状に膨らむ。9〜11月に裂く複散形花序は密で、花弁は暗紫色稀に白。果実は平たく、広楕円形で長さ4〜6mm、分果の背隆条は脈状、側隆条は広い翼状となる。両者とも、青葉山で普通に見られます…
エゾアオカメムシ 南山
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ヤブムラサキ(藪紫)の果実
2022/11/19(Sat)
  きょうは、曇り時々晴れました(6.0~15.1℃/南東風)。
  道沿いのヤブムラサキ(クマツヅラ科)に、実が生っていました。黄色い葉が落ちて、あちこち目立つ様になった紅紫の珠を、一粒採って含むと、葡萄の様な淡い甘味が口に広がりました。本州~九州の山地の日当たりの良い林内や林縁に生育する、高さ2m程の落葉低木です。全体に毛が多く、葉は対生し、薄い洋紙質で6-12㎝の卵~楕円形で、細かい鋸歯があります。6-8月に、葉腋から出た柄先に集散花序を作り、淡紫色で4-5㎜の小花を多数付けます。10-11月に赤紫で3-4mmの果実を熟します。宮城県が北限で、県レッドリストで要注目種に指定されていますが、青葉山ではムラサキシキブより普通に見られます・・・
ヤブムラサキ 薄色の目薬
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ノササゲ(野勝蜩、/野大角豆) の果実
2022/11/18(Fri)
  きょうは、晴れ後曇りました(3.3~13.0℃/南東風)。
  道沿いのノササゲ(マメ科)に、実が生っていました。枯れた道端に鮮やかな紫が眼に染む様で、近寄れば傍には、紺豆を付けた弾けた莢が、曲芸でもしているかの様な、不思議な姿をしていました。本州~九州の山地の林縁や草地に生育する、蔓性の多年草です。茎は細く長く、木や草に巻き付いて伸びます。葉は3出複葉で互生し、小葉は長さ3-10㎝の長卵形で、葉先が細く基部近くが幅広です。葉表は濃緑色で裏は白色を帯びます。8-9月、葉腋から総状花序を出し、長さ1.5-2㎝の淡黄色の蝶形花を3-10個付けます。豆果は長さ3-5㎝の披針形で、10-11月、熟すと紫色になり莢が割れて、径約5㎜の黒紫色の丸い種子を3-5個垂れ下げます。青葉山では、林縁等に見られます・・・
ノササゲ 都笹の森
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カキドオシ(垣通・籬通)の紅葉
2022/11/17(Thu)
  きょうは、曇り後晴れました(4.8~13.6℃/北風)。
  河岸の道端で、カキドオシ(シソ科)が紅葉していました。赤紫蘇の様に染まった丸葉が、暖簾状に下がって、触れるとこれも又つんと、紫蘇の香が漂いました。日本全国の道端、林縁、畦、堤防等に生育する高さ5-25cmの多年草です。茎は長く横に這い、所々から根を下し、横枝は時に多少立ち上がります。対生する葉は長い柄があって、腎円形で鈍い鋸歯があり、揉むと強い香りがします。4-5月、茎が立ち上がって、葉腋に薄紫~紅紫の唇形花を1-3個ずつ咲かせます。青葉山では、道端等に普通に見られます・・・
カキドオシの紅葉 銀杏と山
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ガマズミ(鎌酸実) の果実
2022/11/16(Wed)
   きょうは、大体晴れました(8.1~14.6℃/北西風)。
   道沿いのガマズミ(スイカズラ科)に、実が生っていました。小さな灌木でしたが、大きな果房が実に見事で、真赤な腹子の様な実が艶々と、真青な空に映えていましたていました。北海道~九州の、山地~丘陵の明るい林や草原に生育する、高さ2-3mの落葉性低木です。葉は10cm程の広卵~円形で対生し、低鋸歯があり、先は鈍頭か鋭尖頭、基部は広い楔形か多少心形になります。枝葉全体に毛があるのが特徴です。5-6月、白い小花からなる花序を作ります。秋に3-5mm程の果実を赤熟し、食用になります。青葉山では、各所に普通に見られます・・・
ガマズミ 赤黄緑
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ハウチワカエデ(羽団扇楓)の紅葉
2022/11/15(Tue)
  きょうは、良く晴れました(5,2~14.1℃/北北西風)。
 道沿いのハウチワカエデ(ムクロジ科)が紅葉していました。真赤で大きな葉の重なりは迫力満点で、別名の名月楓の様に、満月の下でも愛でてみたくなりました。北海道、本州と四国等の他、一部朝鮮の山地に生育する高さ10m程の落葉高木です。樹皮は灰青色で滑らかで小枝は赤紫色。葉は対生して径7-12cmと大きく、掌状に浅く9-11裂し、基部は心形で重鋸歯があります。葉柄は有毛で短く、長さが葉身の1/2以下なのも特徴です。4-5月、本年枝の先に赤紫色の散房花序を出し、雄花と両性花が混生して10-15個垂れ下がって咲きます。果実の羽の角度は約60度で、小枝の皮は、粘着性を持ちます。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・
ハウチワカエデ 秋色
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ベニバナゲンノショウコ(紅花現証拠)
2022/11/14(Mon)
  きょうは、晴れたり曇ったりでした(9.5~14.9℃/北北西風)。
  昨日の会でも見られた方がいましたが、道端に、ゲンノショウコ(フウロソウ科)の赤花(ベニバナゲンノショウコ)が咲いていました。この時季こんな鮮やかな花は中々ないので、枯落葉の間に顔を出す赤紫の佇まいにはドキドキさせられます。ゲンノショウコ(広義)は、北海道~九州の他、朝鮮、中国、ロシア極東等の山野に生育する、茎高30-40cmの多年草です。全体に下向きの毛が生え、葉は長柄があり対生し、倒卵形で掌状に3-5深裂し、葉質は柔らかです。夏~秋に、枝先や葉脇から長い花軸を出して、白~赤の花を2-3個付けます。花は5弁で赤い筋があり、萼片5、雄蘂10。白紫花種(シロバナゲンノショウコ)は東日本に多く、紅紫花種(ベニバナゲンノショウコ)は西日本に多く生育、北日本では稀とされます。又、花色の濃淡は変化があり、薄紅や縞が濃くはっきりしたもの等も見られます。青葉山では、白花は草地等に極普通に、紅花は所々に見られます・・・
ベニバナゲンノショウコ 少し寂しい道
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十一月観(視)察会
2022/11/13(Sun)
  きょうは曇り時々晴れて、紅葉狩には程好い観(視)察会になりました(9.7~20.7℃/南南西風)。配布資料(ミゾゴイ)やコースの説明、近況報告等があった後、早速の出発です。大学構内は、山茶花や蝶庭のボタンクサギ、アベリア、ミヤギノハギ、ノコンギク、イヌタデ、ミゾソバ、ヒメジソ等が咲き残り、イボタノキやスイカズラ、ヘクソカズラ、マユミ、カリンに、見事なイイギリ等が生り、オオモミジ等が紅葉し、(既に採られて)ほんの少しですがクリタケも出ていました。森に入れば、木々の色付きはまちまちですが、コハウチワカエデやハウチワカエデが美しく紅く染まり、足元に続くウリハダカエデ(幼・小木)も赤紫や橙の道を作り、コシアブラやアオハダ、マツブサ等は白く、タカノツメは黄色く(陽が射せば金色に)見事に染まっていました。行く所、ヤブムラサキやウメモドキ、足元にはサルトリイバラやツルリンドウが実を鮮やかに輝かせ、林床の所々には、シロヨメナやシラヤマギク、アキノキリンソウ、ナンブアザミ、リンドウ等が咲き残り、真白く可憐なキッコウハグマの大群落、草叢にひっそり、艶やかなキチジョウソウの花と実もも観られました。思わぬ所で食菌のムキタケを見つけたり、愛らしくも珍しいヤスマツトビナナフシ(準絶滅危惧(NT))に出逢ったりもしました。低山では貴重なコミネカエデや、あちこちで様々に色付くオトコヨウゾメと赤い実、得も言われぬ色合いのメグスリノキにも、心を揺さぶられました・・・
コハウチワの森 ツルリンドウ ヤスマツトビナナフシ メグスリノキ
 花では他に、オニノゲシ、ダイコンソウ、コセンダングサ、アメノカセンダングサ、オオハンゴンソウ、ムラサキツメクサ、ハキダメギク、セイタカアワダチソウ、イタドリ、キクイモ、(ランタナ)等が咲き、紅葉では、カマツカ、エンコウカエデ、ニシキギ、コナラ等。果実では、ナツハゼ、ツリバナ、ホオノキ、ネジキ、オオバジャノヒゲ、ヤブコウジに、コナラ等の団栗、ミツデカエデ等の翼果、ノダケ、センボンヤリ、ツクバネ、トチノキ、マムシグサ、イタドリ、イヌツゲ、センダイハグマ等ハグマ類等が見られました。野鳥は少なかったものの、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ等の混群と出会ったり、ヒヨドリ、セグロセキレイ、スズメ、カケス、ハシブトガラス、ガビチョウ等を確認しました。動物では、テンやイタチの糞、ニホンリスの食痕、カモシカの角擦り痕と食痕、クマの爪痕や熊棚、イノシシのラッセル痕等、虫では、樹液の木にいたベッコウバエ等、陽だまりを飛び交うキタキチョウやイカリモンガ、あちこちに巣を張って赤蜻蛉を食べていたジョロウグモ、ふわふわ飛んでいた雪虫(ケヤキフシアブラムシ??)や、それを捕まえていたクサグモ?、車道沿いで鳴いていたアオマツムシ等。キノコでは、ニガクリタケ、カワラタケの仲間、マメホコリ(変形菌)等がありました。きょうは「紅葉を愛でる」事を主に、深まる秋の山を五感で味わえた一時ではなかったでしょうか?
ムキタケ キッコウハグマ 素適な紅葉狩りでした タカノツメ
  来月(12/11)は、ふかふかの落葉を踏み分けながら、木々に残る果実、冬芽や常緑樹、様々な落葉、動物達の痕跡、混群を作る野鳥達、冬越しをする昆虫達、冬のきのこ等を観察しましょう。また素敵な出会いがあるといいですね・・・

★次回の 「杜の都 青葉山は今!」展示会は …2023年2/15(水)〜2/28(火)(2週間) 青葉通地下道ギャラリーにて開催します! 一点でも結構です、青葉山の未来のための作品を募集中です!!!
☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
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オトコヨウゾメ(男用染)の果実と紅葉
2022/11/12(Sat)
  きょうは、大体晴れました(10.4~20.6℃/南風)。
  道沿いのオトコヨウゾメ(スイカズラ科)が、紅葉していました。美しく赤紫色に染まった葉の下には、艶々した真赤な実が沢山生っていて、美味しそうにも見えました。本州(宮城県以南)~九州の山地~丘陵のやや日当りの良い林縁部等に生育する、樹高1-3mの落葉低木です。日本特産種。樹皮は灰褐色で、良く分枝。葉は単葉で対生し、広卵~長楕円形で長さ3-8㎝、幅2-4㎝。表面は濃緑色で裏面は帯白緑色。粗い鋸歯があり、葉先は急鋭尖頭。4=5月枝先に散房花序を出し、白又は微かに紅色を帯びる小花を付けます。秋に、長さ3-8㎜の楕円形の核果を赤熟します。青葉山では、林縁等に普通に見られ"藪刈り"の対象にもされますが、仙台付近が北限で、県レッドリストで要注目種に指定されています・・・
オトコヨウゾメ 瓜肌の道
 明日(11/13)は、観(視)察会↓。紅葉を愛でつつ、所々に残る野菊や木の実、キノコを観察したり、野鳥達の声にも耳を傾けましょう・・・

★次回の 「杜の都 青葉山は今!」展示会は …2023年2/15(水)〜2/28(火)(2週間) 青葉通地下道ギャラリーにて開催します! 一点でも結構です、青葉山の未来のための作品を募集中です!!!

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 

★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。 

★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! 

青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、そ、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、金港堂本店等で販売していますが、お求めになりたい場合は、:  cheb@live.jp まで。
☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。
 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。
希少種たちの叫び 生命(いのち)あふれる青葉山~「杜の都」の魅力再発見 青葉山自然観察ガイドブック 巨大な自然破壊が進行している青葉山周辺
オオタカの営巣地を守ろう!! 
  環境ブログランキング ブログ王 
青葉山の四季2021》
 



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キチジョウソウ(吉祥草)
2022/11/11(Fri)
  きょうは、良く晴れました(11.1~18.0℃/北西風)。
   道端に、キチジョウソウ(スズラン科)が咲いていました。嫌な事ばかりのこの頃ですが、注ぐ木漏日の中、今年も赤紫の茎に薄紅の花々が、元気出せよ!とばかりに、艶やかに咲いていました。東北南部~九州の他、中国等の山地~平地の林内に生育する常緑の多年草です。長さ10-30cmの葉は広線形で根生し、地下茎が長く伸びて広がります。10-11月、高さ8-12cmの花茎を葉間から出し、径1cm程の淡紅紫色の花を穂状に密に付けます。液果は冬に赤く熟します。当地付近が北限自生地となっていて、県レッドリストで要注目種に指定されています。青葉山では、何ヶ所かに群生地があり、毎年花が見られます・・・
キチジョウソウ きらきらの秋
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メグスリノキ(目薬木)
2022/11/10(Thu)
  きょうは、晴れ時々曇りました(6.3~19.8℃/西北西風)。
  道沿いのメグスリノキ(ムクロジ科)が、紅葉していました。漸く大きくなってきた木々が並んで、美しい薔薇色の垣根を作っていました。山形・宮城以南~大分・熊本の山地に生育する、高さ10-25mの落葉高木です。日本固有種。雌雄異株で、長さ5-13cm程の葉は対生し、3出複葉で、楕円形の小葉には細かい鋸歯があります。表面はほぼ無毛で、裏面は脈上を中心に毛が多く、葉柄、若枝にも毛が密生します。5-6月頃、黄緑色の5裂した花弁の花を付け、秋には翼果を結実します。近年、様々な薬効があるとして乱伐が絶えず激減、県レッドリストでも準絶滅危惧(NT)に指定されています。青葉山では幸い、普通に数多く見られますが、森林管理等により減少しています・・・
メグスリノキ 赤と黄
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ミゾゴイ(溝五位)
2022/11/09(Wed)
  きょうは、晴れたり曇ったりでした(7.4~18.4℃/北西風)。
  道沿いの笹薮に、ミゾゴイ(サギ科ミゾゴイ属)がいました。(先日出逢ったばかりなのに)旅立が遅れているのか、南帰行の途中なのか、それこそ溝状の所で採食していた様でしたが、知らずに近寄ると、ヒョイッと飛んで枯枝に止まると、暫し此方の様子を窺って、又藪の奥に消えて行きました。東南アジア、中国南東部、朝鮮、ロシア東部等に分布し、日本では本州〜九州に夏鳥として飛来・繁殖(日本のみ)、一部が九州、南西諸島で越冬する鷺の仲間です。成鳥は全長49cm(翼長25-29㎝、翼開張80-90㎝)で、体色は濃茶褐〜赤褐色、上嘴は黒、下嘴は黄、後肢は黒緑色で、全て雌雄同色。低山地〜平地の沢沿いの薄暗い森で、番か単独で暮らし、日中は茂み等で休んでいる事が多く、夕方になると餌場に向い、昆虫、サワガニ等の甲殻類、陸棲の貝類、ミミズ、蛙、魚等を採食します。危険を感じると体を伸ばして外敵に向かって下面を向け、木の枝に擬態します。5〜7月の繁殖期、雄は「ボーボー」と太い声でゆっくりと繰り返し鳴いて雌を誘います。沢に突き出した枝等に小枝を重ねて皿形の巣を作り1回に4~5個を産卵。繁殖地、越冬地共に生息地破壊により激減し、環境省レッドリストで絶滅危惧II類 (VU)に指定。日本での生息数は千羽程との報告もあります。青葉山では時々目撃されたり、自動カメラに撮影、夜に声が聞かれる他、弱った個体が保護されて放鳥された事もあり、当林の「宝」となっています…
ミゾゴイ 真直の錦道

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タカノツメ.(鷹ノ爪)の黄葉
2022/11/08(Tue)
  きょうは、晴れ時々曇りました(7.0~18.2℃/西北西風)。
  森のあちこちで、タカノツメ(ウコギ科)が黄葉していました。赤い紅葉も勿論綺麗ですが、この驚く程に金色の黄葉の波には、とても感動させられます。北海道~九州の山地~丘陵の林内に生育する、雌雄異株で樹高5-10mの落葉高木です。樹皮は灰褐色。葉は3枚の小葉からなる3出複葉で、長枝に互生し、枝の先端又は短枝に束生又は集中します。5月頃、短枝の先に総状花序を出し、淡緑色の小花を付けます。秋に黄葉し、液果は黒紫色に熟します。青葉山では、林内や林縁に数多く見られます・・・
タカノツメ 黄金の森
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白鳥が翔んで行く
2022/11/07(Mon)
   きょうは、良く晴れました(8.8〜18.2℃/南南東風)
   森の上空を、白鳥が飛んでいました。コオコオと声がするので、木々の隙間から見上げると、オオハクチョウ(カモ科)と思われる鵠が棹となって、眼に染む様な青空に消えて行きました。ユーラシア大陸北部で繁殖し、欧州の一部、中国東部、朝鮮、カスピ海や黒海沿岸で越冬し、日本には冬に、シベリアやオホーツク海沿岸から本州以北に飛来します。 全長140-165㎝、翼開張218-243㎝、体重は10kgを越え、全身の羽衣は白。虹彩は褐色で、嘴は黒く、上嘴基部は黄色で黄色部が鼻孔下部に突出します。幼鳥の羽衣は灰褐色で、嘴基部が淡ピンク色。水中や水面の水草を採餌したり、陸上で落ち穂や青草を食べます。仙台市街地では、宮沢橋付近等各所で越冬していますが、青葉山周辺では、北堰、賢渕付近等で時々観察され、上空を飛ぶ姿は普通に見られます・・・
白鳥 輝く秋だ!
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「杜の都 青葉山は今!」2023 展示会
2022/11/07(Mon)
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     「杜の都 青葉山は今!」展示会
  日程: 2023年 2/1 5(水)〜2/28(火)
  会場: 青葉通地下道ギャラリー

ウワミズザクラ サクラソウ 刈田~五色~熊野 イカリソウ。。。
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 展示会等のため、作品を募集しています!    
 青葉山にまつわる作品(写真、絵画、書等)なら何でも結構です。
 写真の場合は、cheb@live.jp に添付送信して頂ければ、プリント
して額装展示します。多い場合等は、こちらで選定させて頂きます。
 申し込み、問合せは、cheb@live.jp 迄・・・  
 チラシは: こちら
  (ロ語チラシ(ユーラシア出身者の作品展示の為)は: こちら)
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 いよいよ始まった 「杜の都 青葉山は今!」展示会 …
2023年2/15(水)〜2/28(火)(2週間) 青葉通地下道ギャラリーでの
開催です! 青葉山の四季の移ろい、希少な動植物たち、冬虫夏草
の数々、様々な水生生物たち、観(視)察会の様子、諸問題・・・等々、
ぜひ、ご覧ください!!!
展示品 展示会始まる. 展示会の様子
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 展示作品の中には、多くの希少種を含む「冬虫夏草」や「水生生物」、「ハヤブサ営巣記録」の
コーナー↓もあり、青葉山の自然の豊かさを知るうえで、とても興味深いものになっています。
ぜひ、ご覧ください!!!
冬虫夏草 青葉山の水生生物 ハヤブサ営巣記録
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 作品には、かわいい山猫?、様々な動物達(センサーカメラのものも)に絵もあります。ぜひ、ご覧ください!!!
   山猫のいる作品も(222の日) 動物
 


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カツラ(桂)の紅葉
2022/11/06(Sun)
  きょうは、雨が降ったり止んだりでした(10.1~13.9℃/北北西風)。
  池畔のカツラ(カツラ科)が、紅葉していました。黄葉していた親木の方は、すっかり散っていましたが、こちらは愛らしいハートを真赤に染めて、秋色の水面に映えていました。日本全国の他、朝鮮、中国等の主にブナ林域等冷温帯の渓流等に生育する、高さ30m、直径2m程にもなる雌雄異株の落葉高木です。枝は長枝と短枝があり、対生する葉はハート型に似た円形で、秋に黄葉し、落葉は甘い香りがします。3-5月、葉の展開に先立って赤紫の花が咲き、雄株の雄花は雄蕊を多数、雌株の雌花は3-5個の雌蕊を付けます。青葉山では、沢沿い等に見られる他、あちこちに植えられています・・・
カツラ 角ヶ崎
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ナラタケ(楢茸)
2022/11/05(Sat)
  きょうは、晴れ時々曇りました(6,2~15.7℃/北風)。
  苔生した倒木に、ナラタケ(キシメジ科)が生えていました。と気付いて周りを見ると、他の切株や地面からも沢山生えていて、それならと、久々に少し採って味噌汁の具にすると、懐かしい舌触りと味わいで、思わず感動してしまいました。ユーラシア、北米、アフリカに分布し、日本では晩春や晩秋に広葉樹の枯木や生木に群生や束生、又付近の地上にも発生する木材腐朽菌です。径4-15㎝の傘は饅頭~中高扁平型で、周辺に条線があり、襞はやや疎で垂生します。表面は帯黄色で若い時は白く、後褐色になります。柄は4-15㎝で、下部がやや膨らみ傘とほぼ同色で、下半部は後黒味を帯びます。上部に白~帯黄色でやや硬質の鍔があります。菌糸体の下から菌糸束を地中に伸ばし、離れた所の木々にも菌糸を伸ばして寄生、巨大な生命体を形成するとも言われます。ツチアケビやオニノヤガラ等とは共生関係にあります。優れた食菌として知られていますが、毒成分も確認されていますから、生食や食べ過ぎは禁物です。青葉山では、主に秋に小楢等に見られますが・・・
ナラタケ 三の丸から
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マメホコリ(豆埃)
2022/11/04(Fri)
  きょうは、曇り後晴れました(9.7~14.9℃/西風)。
  道沿いの倒木に、マメホコリ(変形菌 =粘菌/ドロホコリ科)の未熟子実体がありました。珊瑚玉の様な桃色玉や、喉飴の様な茶玉が並んで、中には誰かに触られたのか、真赤な液が噴き出ているのもありました。世界に広く分布し、日本では春~秋に全国の腐朽木上に孤~群~密生する変形菌です。着合子嚢体型のほぼ球形で、桃色がかった灰~黄褐~暗褐色、径15㎜の無柄。未熟体は紅色。普通表面 に黄~暗褐色の鱗状の突起があります。胞子は桃色がかった灰色で、古くなると鶯色がかるか黄土色に退色します。青葉山では、倒木等に普通に見られます…
マメホコリ 澱から
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ノハラアザミ(野原薊)
2022/11/03(Thu)
  きょうは、大体晴れました(9.7~21.8℃/南南東風)。
  林縁の土手に、ノハラアザミ(キク科)が咲き残っていました。周りの株はほぼ枯れていましたが、そこだけぽっかり群れて、僅かに残る小虻達の、命を繋ぐオアシスになっていました。中部以北本州の山地の草原や林縁に生育する高さ0.6-1mの多年草です。茎葉は上部程小さく、基部では茎を抱きます。葉は羽状に中裂し、縁に刺があります。8-10月頃に、茎の上部で枝分かれして上向きに花を付けます。総苞にクモ毛があり粘らず、反り返らない規則正しい短い総苞片が目立ちます。根生葉が花期にも残るのも特徴です。青葉山では草原等に普通に見られます・・・
ノハラアザミ 二の丸辺り
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ムキタケ(剥茸)
2022/11/02(Wed)
   きょうは、晴れ後曇りました(10.3~20.8℃/北西風)。
  道沿いの倒木に、ムキタケ(キシメジ科)が生えていました。上から見るとほぼ平茸ですが、下から見上げると、南の磯の貝殻の様で、つい見惚れてしまいました。北半球の温帯以北に広く分布し、日本では秋に、川沿いや沢地等、湿気の多い森の種々の広葉樹の倒木、切株、枯枝等に多数重なり合って群生します。傘は径5-15cmで、ほぼ半円~腎臓形で全体が水っぽく、表面は汚黄~汚褐色で時に緑色がかる事もあり、全面に細毛が密生します。湿時僅かに粘性があり、表皮下にゼラチン層があるので表皮は剥ぎ易く、名の由来にもなっています。黄白色の襞は密で、垂生状。茎は太く短くて、傘の片側に付きます。青葉山では、沢沿い等で普通に見られます・・・
ムキタケ 道
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