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トラツグミ(虎鶫)
2023/01/31(Tue)
   きょうは、朝までに雪が数㎝積り、日中は曇り時々晴れて、夜には又雪が降りました(-4.0〜2.3℃/北西風)。 
  道沿いに、トラツグミ(ヒタキ科)がいました。雪のない地面の見えている所で採食していたらしく、気付かずに行くと飛び上がって(ご免なさい)、暫し近くの木に止まっていましたが、間もなく薮奥に消えて行きました。シベリア~東南アジア等に広く分布し、日本では北海道~九州の、主に低木が繁茂する暗い森に生息する、全長約30cmのツグミの仲間です。漂鳥又は留鳥。雌雄同色で、体には黄褐~汚白色地に黒い三日月斑が多数散在し、下面は白っぽく、嘴は黒く、脚は肉色。食性は雑食ですが、主に地上で採食し、ミミズ、昆虫等を採食します。4-6月の繁殖期の夜間には、ヒィーイと間隔を置きながら鳴き、古来、ヌエ(鵺)の声とされて来ました。青葉山では、主に秋~春に地上で採食する姿が見られます・・・
トラツグミ 崖と笹薮
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ジョウビタキ(尉鶲・常鶲)♂
2023/01/30(Mon)
    きょうは、朝に雪が少し積もっていましたが、日中は晴れたり曇ったりで、晩方から又雪が降り出しました(-3.7~3.8℃/北西風)。
   林縁の草原に、ジョウビタキ(ヒタキ科)がいました。灌木が刈り取られたばかりの雪面に、食べ物が散らばっているのか、珍しく紅い身体を雪に埋めて、雪面、地面を突いていました。チベット~東シベリア、極東アジア等で繁殖し、非繁殖期は日本の他、中国南部~インドシナ等で越冬します。東北には主に沿海地方やサハリン、クリルから冬鳥として渡来。翼開長は14cm程。雄は顔や上面が黒く、頭は白く、腹が橙色で、次列風切の基部に白斑があります。雌は全体が茶褐色で、下腹と尾が橙色。都会の公園等でも良く見られる身近な冬鳥で、雄も雌も縄張りを作って過します。昆虫やクモの他、冬には木の実や種子も良く食べます。青葉山周辺では、秋~早春に林縁等で普通に見られます・・・
ジョウビタキ♂ 雪薄
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ニホンリス(日本栗鼠)の足跡
2023/01/29(Sun)
  きょうは、晴れ時々曇って風花が舞い、夜に一時雪が降りました(-6.0~0.9℃/北東風)。
  樅の根元に、ニホンリス(リス科)の足跡がありました。あちこちにありましたが、この周りには無数にあって、上に巣でもあるのか、木を上ったり下りたり繰り返していた様でした。本州~九州の亜高山~平地の森に生息する日本固有種で、体長16-22㎝、尾長13-17㎝。腹面や尾先端は白く、夏は背面が赤褐色で、冬は耳介先端の体毛が伸長し背面が灰褐色になります。10ha程の行動圏を持ち、松林を好み、堅果や種子、キノコ、果実や昆虫類、鳥の卵等も採食します。食物を枝の間や地中に埋めて貯蔵し、樹上に木の枝や樹皮等を組み合わせた球形の巣長径40㎝,短径25㎝,高さ20㎝程)を作ります。巣材は外層が営巣木と同種の小枝、内層はスギ・ヒノキの樹皮が利用され、周囲に内層巣材に利用したスギ・ヒノキの剥皮跡が見られるのが特徴です。青葉山では、食糧や巣のある赤松や杉・檜、鬼胡桃の木立等で良く観察されます・・・
栗鼠の足跡 軒の雪
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クマシデ(熊四手)の果穂
2023/01/28(Sat)
 きょうは、曇り時々晴れて、良く風花が舞いました(-3.4~1.5℃/西北西風)。
 沢沿いのクマシデ(カバノキ科シデ属)に、果穂が付いていました。無数の蓑虫達が寒風に震えていました。本州~九州の山地の谷筋等の日当たりの良い場所に生育する、高さ15m程の落葉高木です。雌雄同株。本年枝には初め長い絹毛が密生しますが、後に無毛。皮目は楕円形で2-3年枝で目立ちます。葉は互生し、葉身は長さ5-10㎝、幅2.5-4.5㎝の長楕円形で、先端は尖り、重鋸歯があります。4月頃、葉の展開と同時に開花し、前年枝から長さ3-5㎝の雄花序を垂下し、雄花は苞下に1個ずつ付きます。雄蕊8-10。雌花序は本年枝の先端か短枝の脇から垂下し、雌花は苞の内側に2個ずつ付きます。10月頃堅果を熟し、果穂は長さ5-10㎝で、葉状の果苞が密生し、果苞は長さ1.5-2㎝の狭卵形で、粗く鋭い鋸歯があります。青葉山では、沢の所々に見られます…
クマシデ 白蛇

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ハギマシコ(萩猿子)
2023/01/27(Fri)
 きょうは、朝に雪がうっすら積もり、日中は曇り時々晴れて、夜に又雪になりました(-4.4~1.5℃/北北西風)。 
 山裾に、ハギマシコ(アトリ科)がいました。20羽程の群れで飛び回っていましたが、藪の木に止まると、何があるのか、ジェッジェと鳴きながら、枝を突いていました。カザフスタン~カムチャッカ、北米北部の山地で繁殖し、冬季は日本(主に北海道と本州中部以北)の他、中国北部、朝鮮等で越冬する、全長約16cm、体重約30gのスズメより少し大きめの小鳥で、崖地の多い山地等に多く、渓流沿い等でも良く見られます。 雄の冬羽は、前頭部から腹面にかけて黒く、胸部や腹面には白や赤紫色の細かい斑紋が入り、名はこの斑が萩の花の様に見えることに由来します。雌の冬羽は褐色みが強く、腹面に灰色がかった赤紫色の斑紋が狭く入ります。植物食で、主に種子を食べ、良く地表で採食をします。青葉山にも毎冬小群がやって来て、あちこちで観察されます・・・
ハギマシコ 三の丸付近
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カラスザンショウ(烏山椒)の果実
2023/01/26(Thu)
   きょうは、晴れたり曇ったりで、一時雪が舞いました(-5.0~1.9℃/西北西風)。
   道沿いのカラスザンショウ(ミカン科)に、実が生っていました。と言っても初め分らず、雪玉が一杯下がってるなと近寄ると、何処からともなく爽やかな香がして、雪上に落ちているのもありました。日本の宮城以南の他、朝鮮南部、中国、フィリピン等の山野に生育する、高さ6-8m(最大15m程)の落葉高木。雌雄異株。幹や枝に刺が多く、葉は10対前後の奇数羽状複葉で、長さ5-10㎝の小葉は長楕円状披針形で鋸歯があります。7-8月、枝先に円錐花序を出し、淡緑色で多数の小花を咲かせます。秋、赤い蒴果を付けて、特有の香りと辛味のある黒い種子を露出します。伐採跡等の裸地に逸早く生える先駆植物で、青葉山では崩壊地周辺等に普通に見られます・・・
カラスザンショウ 凍てつく滝壺
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コブシ(辛夷/拳)の冬芽
2023/01/25(Wed)
  きょうは、一日中雪が降り続いて15cm位積り、久し振りに真冬日の、とても寒い一日でした(-7.5~-4.1℃/北西風)。
  道沿いのコブシ(モクレン科)の、花芽が膨らんでいました。雪の中で凍えそうなのに、ふかふかの絹毛が暖かそうで、春の到来が待ちきれない様でした。北海道~九州等の山野に生育する、高さ8-20m、径60cmになる落葉高木です。早春、他の木々に先駆けて、展葉前の枝先に芳香ある白花を咲かせます。花弁は6枚で、基部は紅色を帯び、萼片3は小さく外側に軟毛を密生させます。花下に、葉が1枚付くのが特徴です。果実は7-10cmの集合果で、熟すと心皮が裂開し、中から鮮紅色の種子が出てきます。青葉山では、谷沿いの斜面等に多く見られます・・・
コブシ ヒマラヤスギ
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ヒメレンゲゴケ(姫蓮華木毛)
2023/01/24(Tue)
 きょうは、曇り時々晴れて、一時雪が降りました(-2.7〜5.4℃/北北西風)。
 林縁の道端に、ヒメレンゲゴケ(ハナゴケ科)と思われる地衣類が生えていました。枯草、落葉の間から、糸杉を思わせる緑の木々が立上がり、まるで童話の、妖精の森の様でした。世界に広く分布し、日本では北海道〜九州の山地~平地の、日当たりの良い主に地上、又樹幹基部、朽木上に生育する、高さ1~5㎝の子嚢地衣類です。基本葉体は長さ1~3㎜、幅約1㎜の鱗片状、裂片は細かい。子柄は中空、直立し、枝分かれが少なく、円筒形、有盃又は無盃で、盃は小さい。皮層が脱落すると半透明の髄が裸出。子器は枝先に付き、小さく子器盤は褐色。良く似たヤリノホゴケは主に樹皮に生え(時に地上に生えて混同)、葉体が少し大きくて、全縁。ササクレマタゴケは基2叉分岐で、盃はない。青葉山では、乾き気味の地上に見られます…
ヒメレンゲゴケ 苔生した山毛欅

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ホシハジロ(星羽白)
2023/01/23(Mon)
   きょうは、曇り時々晴れました(-1.7~3.5℃/北北西風)。
   川に、ホシハジロ(カモ科)がいました。♂一羽だけでしたが、良く動くキンクロやカイツブに混じって、ひとりぽっかりと、顔を伏せ眠かけしているかに見せかけながら、真赤な眼をキラキラさせていました。ヨーロッパ~シベリア中央で繁殖し、冬はアフリカ北部~インド~中国東部等で越冬し、日本では冬に各地に飛来し(冬鳥)、北海道では少数が繁殖する潜水性のカモです。全長42-49㎝、翼長♂20.7-22.4㎝、♀20.1-21.2㎝で、頭頂が盛り上がり三角形に見えるのも特徴です。嘴は黒く、青灰色の帯模様が入ります。♂の虹彩は赤く、繁殖期♂は頭~頸が赤褐色で、胸や上尾筒、下尾筒は黒く、側面は灰色で、黒く細かい縞模様があります。♀の虹彩は褐色で、頭~胸も褐色。湖沼、河川、河口、内湾等に生息し、種子、葉、芽、地下茎、魚類、両生類、昆虫、甲殻類、軟体動物、環形動物等を食べます。青葉山周辺では、冬に広瀬川等で見られます・・・
ホシハジロ 古木の根元
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ヒヨドリ(鵯)
2023/01/22(Sun)
   きょうは、曇り時々晴れました(-3.1~3.9℃/北風)。
   道沿いの木に、ヒヨドリ(ヒヨドリ科)がいました。何を考えているのか、ひとりぽつんと横枝に止まって、ぼんやり空を見上げていました。日本全国の他、中国南部等の、山地~平地の林や市街地にも普通に生息する留鳥、又は漂鳥です。全長27.5㎝、翼開長40㎝程。雌雄同色。頭~胴は灰色の羽毛に覆われ、頬に茶褐色部があります。頭頂は冠羽状。雑食で、昆虫類、両生類、爬虫類から木の実、花蜜、花弁、花芽、野菜の葉まで様々なものを採食します。青葉山では、一年中いる留鳥の他、北方や奥山から来訪し越冬するもの、春秋の通過途中に立ち寄るものの三種類いますが、識別は困難です。秋に大群を作り、波状飛行して移動する様は壮観です。嘗ては山の鳥でしたが、雑食性なので環境破壊にも良く順応し、今や大都市の中心部にまで進出しています・・・
鵯 鶏滝
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ジャゴケ(蛇苔) 
2023/01/21(Sat)
  きょうは、曇り後晴れて、雪が良く舞いました(-1.2~4.6℃/北北西風)。
  沢沿いに、ジャゴケ(ジャゴケ科)が生えていました。名の通り、蛇や恐竜の肌の様な、鱗や疣々の帯が這い群れていました。北半球に広く分布し、日本では全国の高山~低地の湿った地面や岩上に見られる、苔類に属するコケ植物です。人家周辺に繁茂するゼニゴケ(銭苔)に似ていますが、蛇にも見える亀甲模様が特徴です。只、類似の構造を持つ苔類の総称として「ゼニゴケ」とされる事もある様です。茎葉の区別が曖昧な「葉状体」で、腹側から仮根を伸ばして岩や地面に密着します。雌雄異株で、春には雌株から雌器托を乗せた5~8cmの長柄が伸びます・・・
ジャゴケ 仲ノ瀬から
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タネツケバナ(種漬花)
2023/01/20(Fri)
   きょうは、晴れ後曇りました(0.3~10.3℃/西北西風)。
    沢端に、タネツケバナ(アブラナ科)が咲いていました。大寒とは言え暖かな日和に目覚めたか、早くも小さく白い花が、数輪おずおずと開きかけていました。北半球の温帯域に広く分布し、日本では北海道~九州の水田の畦、水辺の湿地等に生育する、高さ10-30cmの越年草又は一年草です。全体に柔らかく、茎葉や葉柄に細毛が散生し、葉は互生し、茎の根本と下部に一回羽状複葉を付けます。10月頃に発芽し、ロゼットで越冬し、主に4-6月に(時に秋にも)茎先に総状花序を出し、白色で小さい十字状花を10-20個開きます。花弁は4枚の十字花で、雄蕊6本(内2本は短)。果実は棒状で上を向きます。青葉山では、水辺等に普通に見られます・・・
タネツケバナ 鶺鴒の舞う浅瀬
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オナガガモ(尾長鴨)
2023/01/19(Thu)
  きょうは、良く晴れました(-2.2~5.9℃/北北西風)。
  川の浅瀬に、オナガガモ(カモ科)がいました。一羽だけの雄でしたが、寒いながらも長い尾をぴんと伸ばして、陽光の下で羽繕いしていました。北半球に広く分布し、夏は寒帯・亜寒帯で繁殖、冬は温帯~熱帯に移動します。全長は雄61-75cm、雌51-57cm、翼開長80-95cm。雄は頭部が黒褐色で、首~胸、腹が白く、白帯が首の側面~後頭部に切れ込みます。体は黒い横縞模様が細かく走り、背中に黒い肩羽があり、翼と尾は黒く、腰に黄白色の太帯があります。雌は頭部は褐色で、その他は黒褐色と淡褐色の斑模様に見えます。名前の通り、雄の尾羽が長いのが特徴です。雑食性で、水草の他、植物の種子や貝類等を食べます。青葉山周辺では、広瀬川等で数多く越冬します・・・
オナガガモ 面白山方面

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アオジ(青鵐、蒿鵐、蒿雀)
2023/01/18(Wed)
  きょうは、大体曇りました(-1.7~8.4℃/北北西風)。
  道端に、アオジ(ホオジロ科)がいました。数羽で採食している様でしたが、知らずに近寄ると、チッと言ってバラバラに散って、薮億に消えて行きました。夏に中国、ロシア南東部、朝鮮北部等で繁殖し、冬には中国南部等で越冬します。日本では北海道~本州中部以北で繁殖する他、主に中部以西で越冬し、山地~平地の開けた森や林縁等に生息(非繁殖期には主に藪地に生息)します。全長16cmで、夏羽は、上面は灰褐色で黒褐色の縦斑があり、喉の下~下尾筒は黄色味のある灰色で脇に黒褐色縦斑があります。冬羽では、全体が淡色になります。雄成鳥は頭部が暗緑灰色で覆われ、眼先や喉が黒いのが特徴です。青葉山では周年普通に見られます・・・
アオジ 西公園から
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ヤママユ(山繭)の繭
2023/01/17(Tue)
  きょうは、晴れ後曇りました(0.1~6.8℃/北風)。
  道沿いの小楢の木に、ヤママユ(ヤママユガ科)の繭がありました。金糸で紡がれた繭が、枯葉の傘を被りながらきらきら光っていました。北海道~九州の森に生息し、成虫は開張115-150mmで、8-9月に出現します。4枚の翅には、それぞれ1つずつの目玉紋と、黒白2色の筋があります。幼虫はブナ科のコナラ、クリ、クヌギ等の葉を食べて育ちます。日本の代表的な野蚕で、天蚕とも言われ、この繭から採取される天蚕糸は「繊維のダイヤモンド」とも言われています。青葉山では、繭も成虫も普通に見られましたが、近年減少しています・・・
ヤママユの繭 澱から
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コウバイ(紅梅)
2023/01/16(Mon)
   きょうは、晴れたり曇ったりでした(1.8~7.0℃/北西風)。
   森の外れで、ウメ(バラ科)が咲いていました。知らぬ間にもう沢山咲いていて、紅い花から馥郁と、春の香が漂っていました。花の種類が違うのか、生育環境が違うのか、もう市内あちこちで咲いているのに、仙台での平年開花は2/27だとか。中国原産で、古い時代に渡来したと言われる(日本にも自生していたとの説も)、樹高5-10mの落葉高木です。卵形の葉は互生して先が尖り、周囲が鋸歯状。2-4月、葉に先立ち1-3㎝程の花を咲かせます。花弁は5枚で、色は白~薄紅~赤。果実は2-3㎝の核果で、6月頃に黄色く熟します。青葉山周辺では、あちこちに植栽されています・・・
紅梅 雲間の光
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ハイゴケ(這い苔)
2023/01/15(Sun)
   きょうは、曇り後一時雨が降りました(4.9~9.8℃/北西風)。
  道沿いの倒木に、ハイゴケ(ハイゴケ科)が生えていました。白緑の茎葉が幹をびっしりと覆って、良く見れば、毛糸で編まれた厚手のセーターの様で、とても暖かそうに見えました。シベリア、東〜東南アジア、ハワイなど幅広く分布し、日本では北海道~沖縄の日当たりの良い道端や岩上、土手、山地、樹幹の下部等に黄緑色の平らな群落を形成する、比較的身近に見られる大型の蘚類です。長さは10㎝程になり、大体規則的に羽状に枝を伸ばし、茎葉上部は鎌形で、基部は心臓形。蒴は3-5㎝で湾曲し、水平に付き、葉の基部に翼細胞が発達する等の特徴があります。雌雄異株。名は、匍匐する性質に由来。園芸用に広く流通し、苔庭、苔盆栽、苔玉、テラリウム等に使用され、「山苔」の商品名で乾燥させ着色したものも装飾用途で流通しています。青葉山では、あちこち普通に見られます…
ハイゴケ 泉の頭
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ウメモドキ(梅擬)の果実
2023/01/14(Sat)
  きょうは、曇り時々晴れました(7.3~11.8℃/北風)。
  道沿いのウメモドキ(モチノキ科)に、実が生っていました。鳥等に食べられてか、大分減ってはいましたが、良く目立つ真赤な実が、夜店の林檎飴の様に並んでいました。本州~九州の山地の主に湿り気のある場所に生育する高さ1-2m程の落葉低木です。雌雄異株。長さ2-7cmの葉には毛が多く、縁に小さく尖った鋸歯があります。6-7月、雄株では葉腋に雄花を多数、雌株では雌花を2-4個付けます。雄花は花弁4-6枚で、雄蘂が4-5本、雌花は花弁4-6枚、退化した雄蘂4-5本で、雌蘂が目立ちます。果実は9月頃から赤く熟し、落葉後の冬季も枝に残って目立ちます。青葉山では、湿性地周辺等に普通に見られます・・・
ウメモドキ 少し増水
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カワラヒワ(河原鶸)
2023/01/13(Fri)
  きょうは、大体晴れて暖かくなりました(1.4~15.1℃/南風)。
  川沿いの道に、カワラヒワ(アトリ科)がいました。十羽程の群れで、路上で餌を食べていましたが、こちらに気付くと近くの木々に止まって、コロコロ鳴いていました。カムチャツカ~中国南部に分布し、日本ではほぼ全国の低山〜低地の森や市街地の公園や川原等に広く生息する、体長15cm、翼開長24cm程の留鳥ですが、北部のものは冬季に暖地へ移動し、大群も観察されます。桃色の太い嘴と、黄褐色の体に翼の黄斑(初列風切と次列風切)が特徴です。雌は全体に淡色。地鳴きは、キリリ、コロロ等と聞え、囀りはチョンチョン、ジューイ等と聞えます。主に植物食で、様々な種子を採食します。青葉山では、一年中普通に見られます・・・
カワラヒワ ブナの梢
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マイマイガ(舞々蛾)の卵塊
2023/01/12(Thu)
 きょうは、晴れ後曇りました(1.6~11.3℃/南南西風)。
 道沿いの木の幹に、マイマイガ(ドクガ科)の卵塊がありました。いつも大体同じ辺りに作られるのですが、今年は中々なか見つからず、探してみると案外あちこちにあって、特にこの、耳のあるトトロ型のが目立っていました。北海道~九州の様々な森林に生息する、開張45-93mmのドクガの仲間です。成虫は7-8月に出現し、雄は開張55mm程で、茶褐色(黒、褐色とその中間の3型)で、日中、活発に飛び回ります。雌は開張80mm程で、白っぽく薄い小紋があり、多くは幹等にじっと止まっています。幼虫の食草は、広葉樹から針葉樹まで300種以上と言われ、時に大発生して森林被害を及ぼします。卵で越冬し、卵塊には200~300粒の卵が集まり、表面には雌の鱗毛が塗られ保護されています。毒蛾とは言いますが、1齢幼虫(被れるらしい)以外に毒はありません。青葉山では、卵塊は様々な木の幹に普通に見られます・・・
マイマイガの繭 朝陽
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ソシンロウバイ(素心蝋梅、蠟梅、臘梅、唐梅)
2023/01/11(Wed)
   きょうは、朝には雪がうっすら積もっていましたが、後晴れて直に融けました(-0.1~9.2℃/北西風)
    川岸のソシンロウバイ(ロウバイ科)が、咲き出していました。大分前から咲いていた様でしたが、もう既に十数輪、顔を寄せれば馥郁と、えもいわれぬ香が漂いました。中国原産で日本には江戸期に渡来した高さ2-4mの落葉低木です。幹は、地際から分枝して株状になります。葉は対生し、長楕円〜卵状長楕形、鋭尖頭で、基部は楔形、縁は全縁。早春、葉の出る前の枝に芳香ある黄色い花を多数付けます。花後、花托が大きくなって長卵形の偽果となり、短毛を密生し、熟すと上向きになって、中に黒い種子が5-20個入ります。種子は有毒。 栽培品種は幾つかありますが、花全体が黄色いものがこのソシンロウバイ、花の中心部が暗紫色のものがロウバイ。青葉山周辺では、公園や庭先、民家跡等に植栽されています・・・
ソシンロウバイ 牛越の袂から
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ベニシダ(紅羊歯)
2023/01/10(Tue)
  きょうは、一日雪が降ったり止んだりで、数㎝積りました(-0.2~4.1℃/北風)。
  道沿いに、ベニシダ(オシダ科オシダ属)が生えていました。緑の庇に雪を乗せて、下から覗くと、今にも誰か雪宿りにやって来そうでした。東アジア南部に広く分布し、日本では本州(岩手・山形以南)~九州の山地の林下や草原等に生育する、常緑羊歯植物です。長さ30-90㎝の葉は、斜上するやや太い根茎から束生し、卵形の葉身は2回羽状に分裂し、革質で表面に艶があります。名の通り、若葉は赤紫がかり、円腎形の包膜(胞子嚢群を覆う膜)も紅くなります。葉軸には細い黒色の鱗片が密生します。似ているトウゴクシダは、葉がベニシダより深く切れ込み、大形で艶も少ない様です。青葉山では、路傍等に見られます…
ベニシダ 雪の原
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カシラダカ(頭高)
2023/01/09(Mon)
  きょうは、大体曇りました(-0.4~7.9℃/南風)。
  林縁の道沿いに、カシラダカ(ホオジロ科)がいました。何気なく歩いて行くと、地上で多くが採食していたらしく、突如バタバタと飛び上がり、近くの灌木等でこちらの様子を覗って、直に又何処かに飛んで行ってしまいました。ユーラシア大陸北部とアリューシャンで繁殖し、冬は中国東部や中央アジアで越冬します。日本では冬鳥として、九州以北の山地~平地の明るい林や林縁、草地等に渡来します。体長15cm程で、雌雄共後頭部に冠羽があるのが特徴です。雄の夏羽は、頭部が黒く目の上~後頭部に白い側頭線があり、体の下面は白く、上面は茶色で黒い縦斑があります。雄の冬羽と雌は、頭部と体の上面が淡褐色になりますが、雄の耳羽周辺は黒褐色。地鳴きはチッと、か細く鳴きます。青葉山では、秋~早春に群れで生活し、草原等で良く見かけます・・・
カシラダカ 三居沢
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一月観(視)察会
2023/01/08(Sun)
  きょうは、新年初の観(視)察会。雪の全くない、真冬とは思えぬ暖かさの下、晴れたり曇ったり小雨がぱらついたりの、穏やかな「初歩き」になりました(-0.5~7,9℃/西北西風.)。先ずは、集合場所の眼下に広がる「学生寮」建設予定地の、削られた林地について、発見時の驚きや経緯、予定についてお知らせし、その問題点を考えました。その他の近況等報告後に出発。大学構内では、ツバキやサザンカ、イボタノキ、タブノキとクスノキ、マユミ、カリン、クヌギの団栗と虫瘤、土手の苔や地衣類、無数に下がるイイギリの赤い果房、タラヨウ、風情も感ずるイヌガンソク等観ながら森に入ります。森は森閑として、雪が皆無の所為もあって動物痕跡は少なく、見通しの良くなった森にはイヌツゲやヒノキ、オオバジャノヒゲやセリバオウレン等常緑植物が目立ちます。ハクウンボクやミズキ等の冬芽、ミヤマガマズミやオトコヨウゾメの実等観ながらふと見上げると、そこには何とマンサクが、早くも黄色いリボンを伸ばしています。吃驚しつつもほっこりしながら進むと、エナガの群れが飛び交い、カケスも良く鳴いています。イヌツゲの実や虫こぶを観ていると、そこにアシナガバチと思われる巣も付いていました。花芽が尖り葉先に不定芽を出しているショウジョウバカマ、十両(ヤブコウジ)と一両(ツルアリドオシ)の混在、針葉の森を思わせるホソバトウゲシバ、サルトリイバラやウメモドキの赤い実、ヤブムラサキの紫の実も目立っていました。最近話題のスエコザサが道々多く見られ、案外にテンやイタチの糞が多く、黒膏薬等の膏薬病やコウヤクタケの不思議な模様も数多く見られました。配布チラシで取り上げたアカゲラや干支のウサギ(痕跡も)にも出会えませんでしたが、新年早々に清々しい初歩きができたのではないでしょうか?
イイギリ イヌガンソク あら、ここに花が マンサク
 花では、植栽のサザンカの他、セイタカアワダチソウ、ノボロギク等が見られ、ツノハシバミやアサダ、ヤマハンノキ等の雄花が伸びていました。果実では他に、ブナ、ツクバネ、ヤブコウジ、リョウブ、ネジキ、ナツハゼ、オオバジャノヒゲ、ヤブラン、ヤマジノホトトギス、ナガバノコウヤボウキ、ヘクソカズラ、オヤリハグマ、トリガタハンショウヅル、ノダケ、ツチアケビ、オオウラジロノキ等が見られました。冬芽では、メグスリノキ、オオバクロモジ、コブシ、リョウブ等を観察、シダ類では、シシガシラ、リョウメンシダ、オクマワラビ、ミゾシダ等、苔ではハイゴケやコスギゴケ等の他、地衣類のヤリノホゴケ等も見られました。動物達の痕跡では、リスやノネズミの食痕、カモシカの食痕や角擦り痕、イノシシの生活痕、クマの爪痕ヤ熊棚も見られました。野鳥では他に、シジュウカラやヤマガラ、コゲラ、ヒヨドリ、カワラヒワ、ハクセキレイ、トビやカラス類等が見られ、高木の先にメジロのものと思われる巣も観られました。昆虫では、シャクガの仲間が飛び、スズメバチの仲間の巣の一部が落ちていたり、マンサクやツツジ類の虫瘤、マイマイガの卵嚢、イラガ、クワコやヤママユの繭がありました。キノコで、各地に様々なカワラタケやサルノコシカケの仲間があった他、変形菌のマメホコリ、天然ナメコも観られました。解散後は、管理センターにて細やかな(未だコロナ禍の中、飲食なし、少人数、短時間の)新年会を行い、抽選会の他、夫々の抱負や青葉山への思い等を述べ合い、その後散会しました。
 きょうは、暖かく晴曇の空の下、落葉を踏みながら林内を漫ろ歩きました。又同時に新年にあたり、松枯れ等の枯木問題対策、急に周辺各所で始まった大規模伐採・藪刈り工事に直面し、改めて当会の存在意義を問い直す一時でもありました。青葉山の自然にとっては今後も厳しい状況が続きますが、新しい年がここに暮らす全ての生物達にとって、少しでも素晴らしい年になって欲しいものです・・・
エナガの巣 ウメモドキ お疲れさん 細やかな新年会
  来月の2/13は、会としてはお休みですが、記録を主として歩く予定です…

★次回の 「杜の都 青葉山は今!」展示会は …2023年2/15(水)〜2/28(火)(2週間) 青葉通地下道ギャラリーにて開催します! 一点でも結構です、青葉山の未来のための作品を募集中です!!!

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マンサク(万作・満作・金縷梅)咲き出す!
2023/01/07(Sat)
  きょうは、曇り時々晴れました(-0.4~6.9℃/北風)。
  道沿いのマンサク(マンサク科)が、咲き出していました。今冬は早め綻んでいたらしく、結構あちこちにちらほらと、黄色いリボンが伸びかけていました。冬が過ぎれば春は必ず来ます。本州(太平洋側)~九州の山林に生育する、高さ3-5mの落葉小高木です。葉は互生し、楕円形で波状の鋸歯があります。2-3月、他に先駆けて花を咲かせ、花は萼、花弁、雄蕊4、仮雄蕊4、雌蕊(花柱)2からなります。萼は赤褐~緑色で円く、黄色い花弁は長さ1.5cm程の細長い紐状です。果実は蒴果で、中に黒い種子が2個あります。青葉山では何処でも普通に見られ、山中に自生する草木中で最も早く咲き始めます・・・
マンサク. 凍った道
 明日(1/8(日))は、今年初の定例観(視)察会↓。雪は全くありませんが、動物の痕跡、混群を作る野鳥達、冬越しする昆虫達、あちこちに残る果実や冬芽、虫瘤、繭等を観ながら、初歩きしましょう!
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コウヤノマンネングサ(高野之万年草)
2023/01/06(Fri)
   きょうは、大体曇って、時々雪が降りました(-1.8~6.4℃/西北西風)。
  沢沿いに、コウヤノマンネングサ(コウヤノマンネングサ科)が生えていました。冬枯れの落葉の間から、針葉樹の若木を思わせる、鮮やかな緑の並木が、水辺沿いに続いていました。東アジアに広く分布し、日本では全国の山野の、半日蔭の腐食土上に群生する雌雄異株の苔植物です。地中に長く地下茎が這い、その先から5‐6㎝の直立茎が立ちあがります。茎には鱗状卵形の葉を持ち、上部は枝分れして幅広い披針形の葉が付きます。胞子体は茎の枝分れする部分から延び、4-5㎝の枝先に円筒形の蒴を付けます。青葉山でも、樅や杉林等の林床に群生が見られます・・・
コウヤノマンネングサ 雪が舞う

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ウチワゴケ(団扇苔)
2023/01/05(Thu)
 きょうは、晴れ時々曇って、時折風花が飛びました(-1.2~4.4℃/北西風)。
 道沿いの巨岩上に、ウチワゴケ(コケシノブ科アオホラゴケ属)が生えていました。遠目にはびっしり貼り付く苔にしか見えませんが、近寄れば名の通り団扇状の美しい葉が、寒風に震えていました。東アジア等に広く分布し、日本では全国の山地〜平地の樹林内の湿った樹幹、岩上、地上に着生する常緑の小型のシダ植物です(苔ではありません)。根茎は糸状で長く這い、黒褐色の毛が密生して髭根を生じます。葉は根茎から疎に出て、葉柄は極細く硬い糸状で、膜質、1~2cmの葉身は団扇形で不規則に裂けます。葉身基部は広い楔~心形。小裂片は線状、全縁で鈍頭、夫々に1本の脈があります。名は、団扇の様な苔(に似たもの)の意。青葉山では、苔生した岩上等に見られます・・・
ウチワゴケ 西の山向は大雪?

★次回の 「杜の都 青葉山は今!」展示会は …2023年2/15(水)〜2/28(火)(2週間) 青葉通地下道ギャラリーにて開催します! 一点でも結構です、青葉山の未来のための作品を募集中です!!!

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 

★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。 

★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! 

青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、そ、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、金港堂本店等で販売していますが、お求めになりたい場合は、:  cheb@live.jp まで。
☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。
 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。
希少種たちの叫び 生命(いのち)あふれる青葉山~「杜の都」の魅力再発見 青葉山自然観察ガイドブック 巨大な自然破壊が進行している青葉山周辺
オオタカの営巣地を守ろう!! 
  環境ブログランキング ブログ王 
青葉山の四季2021》
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テン(貂)の足跡
2023/01/04(Wed)
   きょうは、大体晴れて、時折風花が舞いました(-0.6~4.6℃/西北西風)。
   道沿いに、テン(イタチ科)の足跡がありました。うっすら積もった、松の倒木の雪上に、大きく新しい斑が、等間隔に続いていました。北海道~九州と朝鮮南部の主に奥山に生息し、小動物、昆虫、甲殻類の他、ノウサギ・キジ・ヤマドリ等も襲い、果実類も好みます。体長44-55㎝、尾長17-23㎝、体重0.9-1.5kg。広い行動圏を持ち、岩の隙間や樹洞を巣にします。東北等の主に寒冷地では、夏季は赤褐~暗褐色ですが、冬毛は黄~黄褐色で頭部が白くなります。青葉山では全域で、糞や足跡等の痕跡が普通に見られ、良く目撃もされ、この山の豊かさの指標にもなっています・・・
テンの足跡 僅かな雪面
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ハイタカ(鷂)
2023/01/03(Tue)
  きょうは、朝はうっすら雪がありましたが、日中は大体晴れました(-0.5~5.5℃/西北西風)。
  森に、ハイタカ(タカ科ハイタカ属)がいました。歩道を歩いていると何処からともなく飛んで来て、近くの中層木にすっと止まると、暫しきょろきょろしていましたが、息を殺しているこちらに気付くと、さっと森奥に消えて行きました。ユーラシアの温~亜寒帯に広く分布し、 日本では、本州中部以北の亜高山~低地の森林等で繁殖(留鳥)、一部は冬に暖地に移動します。全長は♂32cm、♀39cm程で、雄は背が灰色で、腹には栗褐色の横縞があり、雌は背が灰褐色で、腹面の横縞が細かいです。オオタカに良く似ますが小さく(鳩大)、より小さいツミより眉斑が目立ちます。鳥類や昆虫類等を空中又は地上で捕食します。嘗てはオオタカと共に鷹狩に利用されました。名は、「疾き鷹」から転じたとされ、ハシタカとも呼ばれます。全国的に減少していて、国のレッドリストで準絶滅危惧(NT)に指定。青葉山では、一年中林内に見られ、繁殖もしていて、キィキィキィと鳴く声も聞かれます…
ハイタカ 薄化粧
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コナアカミゴケ(粉赤実苔) 
2023/01/02(Mon)
  きょうは、朝までに雪が数㎝積りましたが直に融け、日中は晴れたり曇ったりで時折雪が降りました(-0.7~4.4℃/北西風)。  
  道沿いの木柵上に、コナアカミゴケ(ハナゴケ科)が生えていました。雪が降るとつい見てしまう、紅白緑の目出度そうな景色が、微細世界に広がっていました。高山~低山の切株や倒木、岩上、地上にも生育する地衣類です。長さ1~3cmの子柄は枝分かれせず、全体が粉芽と呼ばれる粒状体で覆われ、その先端には真冬でも鮮やかな赤い子器が付いています。地衣類は、藻類と菌類が共生しているもので、「コケ」とは言っても「コケ植物・蘚苔類」とは異なります。植物遷移の最初に現れる生物で、有機物の少ない岩肌にも張り付いて、土壌を作り出し他の生物の侵入を助けると言う、大切な働きをしています…
コナアカミゴケ 笹竹
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ゆきかえる