fc2ブログ
>
ミンミンゼミ(みんみん蝉)の羽化
2023/07/31(Mon)
   きょうは、晴れ後曇りました(26.8~34.1℃/南南東風)。
   道沿いに、蝉の幼虫がいました。ミンミンゼミ(セミ科)の♂でしたが、間もなく羽化しそうに、マーブル色の体を持ち上げていて、少し待つと、透明な翅を伸ばして、夜明けの飛び立ちの時を待ち兼ねてている様でした。北海道南部~九州の他、朝鮮、中国等の、山地~平地の広葉樹林を中心に生息し、アブラゼミ等と比べて暑さに弱く、北東日本では平地でも普通に見られますが、南西日本ではやや標高が高い山地に生息しています。成虫は7-9月上旬頃に発生し、体長33-36mmで、黒地に緑、白、水色の斑紋があります。他種に比べて体が卵形に近いのも特徴です。青葉山では、夏を通して普通に見られます・・・
ミンミンゼミ1 ミンミンゼミ2 ミンミンゼミ3
スポンサーサイト



この記事のURL | 植物 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ミヤマウズラ(深山鶉)
2023/07/30(Sun)
  きょうは晴れて、とても暑くなりました(26.2~35.7℃/南東風)。
  道沿いに、ミヤマウズラ(ラン科)が咲いていました。急激に減少しつつある当種ですが、藪影で不意に出逢ったりすると、白千鳥の様な可憐さに、思わず小躍りしてしまいます。北海道~九州の山地のやや湿った林床や林縁に生育する、草丈10-25㎝の常緑多年草です。葉は革質で互生し、暗緑色で表面に白斑があります。葉身は卵形で長さ3-6㎝、幅2-5㎝。8-9月、花茎の先端に、穂状花序を付け、僅かに淡紅色を帯びた花を5-10個咲かせます。花は長さ1㎝程で、毛が密生します。名は、葉の斑紋を、鶉の羽や卵に譬えました。全国的に減少していて、各地のレッドリストに掲載。青葉山では、一大群生地がありましたが、昨今の周辺木伐採等により消滅、今は林内の所々に見られます・・・
ミヤマウズラ みやまうずら
この記事のURL | 植物 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
クルマユリ(車百合)
2023/07/29(Sat)
   きょうは、晴れて暑くなりました(25.9~35,1℃/南東風)。
   道沿いに、クルマユリ(ユリ科)が咲いていました。年々盗掘等で激減していて、危惧するばかりの当種ですが、出逢えば頗る嬉しくて、紅い希望の炎に、ワクワクドキドキしてしまいます。北海道~近畿以北と四国の他、中国、朝鮮、サハリン等の主に高山~亜高山の草原等に生育する、高さ30-80cmの多年草です。葉が茎の中央部で6-15枚輪生するのが特徴で、その上部にも3-4枚疎生します。7-8月、茎先に朱色で濃紅色の斑点がある、径5-6cmの花を2-3輪下向きに咲かせます。高山植物ともされますが、青葉山にも数多く自生。しかし、各工事や管理、林床破壊、盗掘等に因り激減しています・・・
クルマユリ 森奥に届く光
この記事のURL | 植物 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ヒナアンズタケ(雛杏茸)
2023/07/28(Fri)
   きょうは、晴れて暑くなりました(25.2~34.4℃/南東風)。 
  道沿いに、ヒナアンズタケ(雛杏茸)が生えていました。坂道の段差の暗がりにきらきらと、粒々の金塊の様に輝いていました。北米と東アジアに分布し、日本では夏~秋に、全国の林内地上に散生する小型菌です。全体が卵黄色で、傘は2‐4㎝、不正円形で周縁は浅く裂け、襞は垂生から直生します。名は、小さくてアンズタケに似る事に由来しますが、より小形で、襞が互いに連絡しませんし、香りもとても淡いものです。菌根性。一応「食用」ですが、小さいので苦労して集める程ではありません。青葉山では、極普通に見られます・・・
ヒナアンズタケ 檜林
この記事のURL | きのこ | CM(0) | TB(0) | ▲ top
クサギ(臭木)
2023/07/27(Thu)
    きょうは、晴れてとても暑くなりました(25.5~34.8℃/南風)。
   道沿いに、クサギ(クマツヅラ科)が咲いていました。遠くまで漂い来る香に惹かれて、辿り行けば、大きな花群れがむんむんと、多くの花虫達を寄せていました。北海道~沖縄の他、朝鮮、中国等の山野に生育する、高さ3-5mの落葉小高木です。葉は対生し、長さ8-20cmの三角状心~広卵形で、先は尖り、基部は心~円形で、薄く柔らかく柔毛を密生します。8月頃、枝先の葉腋から長柄のある集散花序を出して、雄蘂、雌蕊が花弁中心から突き出す白花を咲かせます。秋に紺色の液果を熟し、赤い萼も開いて残ります。崩壊地等に最初に侵入する先駆植物の典型。青葉山では、藪地等に普通に見られます・・・
クサギ きょうも暑かった💦
この記事のURL | 植物 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ニイニイゼミ(にいにい蝉)
2023/07/26(Wed)
   きょうは曇lり時々晴れて、暑くなりました、(25.1~35.3℃/南南東風)。
   ブナの小木に、ニイニイゼミ(セミ科)がいました。晩方の森、カナカナの声の影にシイシイの小声が…。元を辿れば、焦茶と白のステンドグラスの様な柄が、立ち上がる様にして震えていました。朝鮮、中国等に分布し、日本では北海道~沖縄の低山地~平地の明るい林内に生息する、体長20-24mm、翅端までは32-40mmのセミです。成虫は6-8月に出現し、体は小さく横幅があり、前翅は褐色の斑模様、後翅は黒地に透明の縁取りが特徴です。複眼と前翅の間には平たい耳状突起があります。成虫は桜類に良く集まり、保護色なので低い枝にも良く止まります。雄は翅を半開きにして「チー…、ジー…」と繰り返し鳴きます。交尾後に雌は枯木に産卵し、その年の秋に孵化します。抜殻は全身に泥を被り、木の幹や根元等の低い場所に多い見られます。青葉山では、極普通に見られます・・・
ニイニイゼミ 三居沢の山
この記事のURL | 昆虫 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ナツアカネ(夏茜)とキンミズヒキ(金水引)
2023/07/25(Tue)
  きょうは、晴れて暑くなりました(23.7~33.9℃/南南東風)。
  道沿いに、キンミズヒキ(バラ科)が咲いていました。陽炎が立ちそうな暑さの下、黄金の穂がゆらゆら揺れる先に、麦藁色のナツアカネ(トンボ科)が平気な顔して止まっていました。北海道~奄美大島の、丘陵地~平地の池沼や水田に発生する体長33-40mmのトンボ。成虫は7-11月頃に出現し、体色は、未熟期には雌雄共に黄褐色ですが、成熟すると雄は全身が赤くなり、雌も腹部背面が赤化する。名は、アキアカネが山→平野と移動するのに対し、当種は夏からずっと同所にいる事に由来。青葉山では、林縁の池沼周辺等で数多く見られる。金水引は、北海道~九州の林縁や路傍等に生育する高さ30-80cmの多年草。茎葉には毛が多く、葉は羽状複葉で、小葉は大小からなり、頂小葉は菱状長楕円形で先は尖る。7-10月、茎先に総状花序を付け、径5-10㎜の黄色い5弁花を花序の下から上に次々に咲かせる。果実は痩果で萼筒に包まれ、鉤状刺を持ち、これにより果実の散布を行う。青葉山では、良く似たヒメキンミズヒキと共に普通に見られます・・・
ナツアカネとキンミズヒキ 落日後
この記事のURL | 昆虫 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ウスバカミキリ(薄翅髪切・薄翅天牛))
2023/07/24(Mon)
   きょうは、一日晴れました(23.4~31.4℃/南東風)。
  桜の木に、ウスバカミキリ(カミキリムシ科ノコギリカミキリ亜科)がいました。赤っぽい雄で、よたよたしながら動いていましたが、近寄ると音を立て、あっと言う間に飛び去りました。北海道〜沖縄の山地〜平地に生息する、体長40-60mmの比較的大きなカミキリムシです。但し、個体変異が大きく、雌では60mm近くになる事もあり、小さな雄は30mm程に止まります。成虫は6-8月に出現し、全体に暗褐~赤みがかった茶色で、細長くやや扁平で、上翅は比較的薄く、頭〜前胸背板には荒い点刻が密生します夜行性で、昼間は衰弱木や立枯れの洞や樹皮下に潜み、夜間に樹液や灯火に飛来します。幼虫は、ブナ、モミ、アカマツ、ヤナギ類、イチジク等、様々な木々の朽木に穿孔して育ちます。名は、上翅が薄く、透けた様に見える事に由来します。青葉山では、灯火等で良く見られます…
ウスバカミキリ 落日の光
この記事のURL | 昆虫 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
オオウバユリ(大姥百合)
2023/07/23(Sun)
   きょうは、晴れ時々曇りでした(22.9~29.2℃/南東風)。
  車道沿いの土手に、オオウバユリ(ユリ科)が咲き始めていました。未だ数株数輪でしたが、大きな喇叭を四方に向けて、口を覗けば、黄金の虫もいて、奥深くに大切なものでも隠しているかの様でした。北海道~本州中部以北の山地に生育する、高さ1.5~2mの多年草です。 関東以西に分布するウバユリより草丈が高く、花数が多く、寒地を適地として発達しています。葉は茎中部に集まって付き、心円形で先が尖り、長柄があります。7月下旬~8月に、花茎の先に多数の緑白色の花を10~20個横向きに咲かせ、 花被片は6個。 朔果は長さ約5cmの卵円形で直立します。青葉山では、湿った林下等に普通に見られます…
オオウバユリ 釣人と青葉山
この記事のURL | 植物 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ニホンカワトンボ(日本川蜻蛉)
2023/07/22(Sat)
  きょうも、良く晴れました(12.6~23.7℃/東南東風)。
  川沿いに、ニホンカワトンボ(カワトンボ科)がいました。透明で一瞬雌かと思いましたが、良く見れば、体が白く紅紋も愛らしい雄の淡橙色翅型と分かりました。北海道~九州の山地~平地の清流等に生息する、体長5-6cmの蜻蛉です。成虫は4-7月に出現し、雌や未成熟な雄は金属光沢のある青緑色をしていますが、雄は成熟すると青白い粉で覆われます。翅色は地域変異があり、雄は燈赤色型、淡橙色型、透明型の3種類、雌は淡燈色型と透明型の2種あります。小型昆虫を捕食し、ヤゴで越冬。青葉山では渓流沿いに、主に燈赤色型の雄と透明型の雌が普通に見られます・・・
ニホンカワトンボ♂淡橙色翅型 梅雨明けました
この記事のURL | 昆虫 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ヤマユリ(山百合)
2023/07/21(Fri)
  きょうは、曇り後晴れました(21.1~26.1℃/南風)。
  道沿いに、ヤマユリ(ユリ科)が咲いていました。街中に隣接している事もあって、腹立たしくも、盗掘、採集、藪刈り等が絶えず、この数年ですっかり少なくなってしまった当花ですが、一輪にでも出逢うと、その艶やかさと噎せ返る香にうっとりしてしまいます。日本固有種で、本州の東北~近畿の山地の林縁や草地に生育する、草丈1-1.5mの多年草です。茎は地下の鱗茎から出て、長さ10-15cmの披針形で短柄のある葉を付けます。7-8月、茎先に20㎝近い大きな花を1-10個程咲かせます。花は茎に対して横向きに開き、花被片は白く中央に黄色い筋が入り、赤褐色の斑点が多数あり、強い芳香があります。発芽から開花までには少なくとも5年以上かかり、又株が古い程多くの花を付けます。青葉山では林内外に見られますが、盗掘等で激減しています・・・
ヤマユリ 檜の砂道
この記事のURL | 植物 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
カナブン(金蚊)ぶんぶん
2023/07/20(Thu)
   きょうは、強い雨が降り、晩方に上がりました(21.4~27.9℃/南東風)。 
   道沿いの小楢の木に、カナブン(コガネムシ科)がいました。大雨が上がって一斉に現れたのか、アオカナブンや黒や赤も色々と、数え切れぬ程樹液に群がって、夢中で汁を啜っていました。本州~九州の他、朝鮮、中国等の、山地〜低地の雑木林内や周辺に広く生息する体長22-30㎜の黄金虫の仲間です。 成虫は6-8月に出現し、やや緑がかった銅色で、四角い頭部を持ち、緑〜銅色と個体による色彩変化があります。日中活発に活動し、コナラ、クヌギ、シラカシ、ヤナギ等広葉樹の樹液を餌にし、前翅を開かず後翅だけで飛ぶのも特徴で、林周辺を飛び回り、灯火にもやって来ます。成虫は一夏の一ヶ月程しか活動しません。幼虫は広葉樹の腐植物を食べ、枯木や倒木、林床の小枝や落葉の堆積物の中等で育ちます。青葉山では、樹液の木で普通に見られます・・・
カナブンブンブンブン 大雨の後
この記事のURL | 昆虫 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
オニユリ(鬼百合)
2023/07/19(Wed)
   きょうは、一日雨が降りました(22.5~27.4℃/南東風)。
  道端に、オニユリ(ユリ科)が咲いていました。大雨の下、海星にも見える赤花が、強い雨滴に揺れていました。中国、朝鮮等に分布し、日本では北海道~九州の山野に自生しますが、一説には古い時代に鱗茎を食用にする為に渡来したもの言われています。草丈は1-2m程で、葉は互生し、茎には暗紫色の斑点があります。7-8月に、茎先に橙赤色で10-12cmの花を4-20個、横~下向きに付け、反り返る花被片には濃褐色の斑点があります。殆どが3倍体で結実しませんが、葉の付根に黒紫色の珠芽を作ります。青葉山では、車道沿いや人家周辺等に見られます・・・
オニユリ 雨強し
この記事のURL | 植物 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ヒグラシ(日暮)♀♂
2023/07/18(Tue)
   きょうは、曇って晩方から雨になりました(24.7~32.0℃/北風)。
  道沿いの木に、ヒグラシ(セミ科)がいました。暗い森のカナカナ合唱の下、雌雄が愛の営みに夢中の様で、近付いても、身動き一つしませんでした。中国等に広く分布し、日本では北海道南部~奄美大島の広葉樹林や杉、桧林に生息する中型の蝉です。成虫は6-9月に出現し、名の通り、日暮れ等にカナカナ・・と鳴きます。体長は雄28-38mm、雌21-25mmで、褐色地に黒色と緑色の斑紋がありますが、体色には変異が多い様です。雄の腹部は雌よりも明らかに太くて長くなります。青葉山では、何処でも普通に見られ、聞かれます・・・
ヒグラシ雌雄 雨が降り出した
この記事のURL | 昆虫 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ダイコンソウ(大根草)
2023/07/17(Mon)
   きょうは、晴れてとても暑くなりました(24.8~34.9℃/西風)。
   道端に、ダイコンソウ(バラ科)が咲いていました。森底の暗がりにぽつぽつと、ご燈明の様に点っていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国等の山野の道端等に生育する、高さ30-50㎝の多年草です。根出葉は羽状複葉で、茎に付く葉は3裂~単葉に変化します。茎葉には粗毛があります。7-8月、枝先に径1-2cmの黄色花を疎に咲かせます。花は中心部に柱頭が多数あり、花後は花柱の先がS字状に曲がり、柱頭が脱落すると先が鈎状になります。果実は痩花の集合果で直径約1.5cmの球形。青葉山では、道端等に普通に見られます・・・
ダイコンソウ 木漏れ日道
この記事のURL | 植物 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
タマゴタケ(卵茸)
2023/07/16(Sun)
   きょうは、晴れてとても暑くなりました(24.6~35.4℃/西風)。
   道端に、タマゴタケ(テングタケ科)が生えていました。街中の猛暑とは、比べ物にならない程に森は涼しいのですが、突如現れた真赤な玉や傘は、そこだけ熱気が凝縮された様に燃え盛っていました。中国~インドや北米に分布し、日本では夏~秋、各種樹林下に発生する中~大型の菌根菌です。径6-20cmの傘は赤~橙赤色で、縁に条線があります。襞は黄色。高さ10~20㎝の柄は中空で、黄色と橙色の段だら模様で、上部に橙色の鍔、基部に白い壺があります。高級な食菌ですが、他の菌類同様、セシウム等放射性物質を高度に濃縮する特性があり、食用としては控えた方が良さそうです。青葉山では、普通に見られます・・・
タマゴタケ 旗立の池
この記事のURL | きのこ | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ゴイシシジミ(碁石小灰蝶)
2023/07/15(Sat)
 きょうは、一日雨が降ったり止んだりでした(22.5~25.3℃/南風)。
 道沿いの笹薮に、ゴイシシジミ(シジミチョウ科)がいました。雨空の下、笹葉を傘にする様に止まっていましたが、良く見れば逆さになって、葉裏の油虫を夢中で食べているのでした。北海道~九州の亜高山~低山地に生育する、前翅長10-17mmのシジミチョウです。成虫は5-10月に出現し、翅の表面は一様に黒く、裏面は白地に黒い碁石状の斑点があります。日本の蝶中で唯一、幼虫が完全な肉食性で、ササ・タケやススキ等に付くタケノアブラムシ・ササコナフキツノアブラムシ等のアブラムシのみを捕食します。成虫も又、アブラムシ類の分泌液に依存し、母蝶はその集団の中に卵を産みます。油虫の多寡によって大きく育たない場合もあり、成虫の大小の差が大きいのも特徴です。活動範囲は非常に狭く、食草の周りを殆ど離れないと言われています。青葉山では、笹薮等で比較的普通に見られます・・・
ゴイシシジミ 雨空

この記事のURL | 昆虫 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
コオニユリ(小鬼百合)
2023/07/14(Fri)
  きょうは、曇り後雨が降りました(20.8~29.7℃/南南東風)。
  道沿いに、コオニユリ(ユリ科)が咲いていました。初めオニユリかと思いましたが、珠芽は全く無く、葉は細やかで、艶やかな紅華が雨に濡れ光っていました。 本州~九州の山地の、日当たりの良い適湿なに場所に生育する、高さ1-1.5mの多年草です。葉は線状披針形で長さ8-15cm、幅5-12mm。多数付いて、先端は尖り、柄は無く、始めは白い綿毛がありますが後に消え、縁に低い半円状の小突起があります。葉脇にはオニユリの様に珠芽は付けません。7-9月、茎の上部に7cm程の花を2-10個下向きに付け、黄赤色の花被片は6枚で、紫黒色の濃斑があり、強く反り返り、雄蕊が目立ちます。実生から6-8年立たないと開花せず(オニユリは3年程)、新しい鱗茎は茎の地下部に前年の鱗茎と離れて付きます。自生地の破壊等で激減し、県レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています・・・
コオニユリ 工大運動場から太白山
この記事のURL | 植物 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
キツリフネ(黄釣船、黄吊舟)
2023/07/13(Thu)
  きょうは、雨後晴れて暑くなりました(24.2~32.5℃/西南西風)。
  道沿いに、キツリフネ(ツリフネソウ科)が咲いていました。明方の雨に濡れ、雫が真珠となって、黄金の輝きを一層増していました。北半球に広く分布し、日本では北海道~九州の山地~丘陵の、水辺等のやや湿った所に生育する、草丈50-80cm の一年草です。葉には鋸歯があり、楕円~広披針形。夏~秋、葉の下から細長い花序を伸ばし、その先に3-4cmの横長で黄色い花を釣り下げます。花弁状の萼と唇形の花弁を持ち、距が長く筒状になります。種子が熟すと、弾けて飛び散ります。青葉山では、沢沿い等の湿性地に見られます・・・
キツリフネ きょうの川
この記事のURL | 植物 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ナガゴマフカミキリ(長胡麻斑髪切・天牛)
2023/07/12(Wed)
  きょうは、晴れ時々曇って、何度か驟雨がありました(25.5~32.9℃/西南西風)。
  樹液の木に、ナガゴマフカミキリ(カミキリムシ科)がいました。鍬形や金蚊から少し離れた乾いた幹の方で、長い触角を左右に揺らしながら、暑い陽に照らされていました。北海道〜九州の山地〜低地のサクラ、ナラ、フジ、イチジク、柑橘類等各種広葉樹やアカマツ等の枯木に生息する、体長13-22mmのカミキリムシです。成虫は5-7月に出現し、黄褐色と灰色の斑模様に、細かな黒点を散りばめた体色で、樹皮に止まっていると保護色になって見つけ難く、各種広葉樹等の枯木にいて、幼虫はこれらの木を食べて成長します。夏には良く灯火にも飛来します。青葉山では、各種枯木等に普通に見られます…
ナガゴマフカミキリ 驟雨の後
この記事のURL | 昆虫 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
アキカラマツ(秋落葉松)
2023/07/11(Tue)
  きょうは、晴れ一時雨が降り、蒸し暑くなりました(24.8〜32.8/西風)
  道端に、アキカラマツ(キンポウゲ科カラマツソウ属)が咲いていました。蒸し暑い道沿いにゆらゆらと、硝子の霜華を思わせる花々が、とても涼しげでした。北海道〜九州の山野に生育する、高さ50〜150cmの多年草です。茎は良く分岐し、葉は2〜4回3出で、托葉に波状歯があり、1〜2節に小托葉があります。長さ1〜4cmの小葉は倒卵〜広倒卵形で、下面は緑白色。7〜10月に、円錐花序を作り、多数の淡黄白色の小花をつ付けます。花弁は無く、花弁に見える長さ2mm、長楕円形の萼片が3 - 4枚付き、開花すると落ちて糸状の雄蕊が多数付き、長く目立ちます。果実は痩果で、長さ約2.5mmの紡錘~楕円形で8つの筋が目立ち、1 - 4個が集まって上向きに付きます。種子は2mm程の狭卵形で先が尖り、表面にはっきりした隆条があります。名は、秋に咲く唐松草(糸状花が唐松の葉に似るから)の意ですが、初夏から咲いています。青葉山では、尾根道等で見られます…
アキカラマツ 蒸し暑い道
この記事のURL | 植物 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
シオヤアブ(塩屋虻)
2023/07/10(Mon)
 きょうは、晴れて暑くなりました(24.2〜33.4/北東風)
 道端に、シオヤアブ(ムシヒキアブ科シオヤアブ亜科)がいました。暑い陽の注ぐ葉上に止まり、良く見れば何かの蜂を食べていて、ムシャムシャと音まで聞こえて来そうでした。北海道〜沖縄の草原や森周辺の、日当たり良い場所等に生息する、体長23-30mmの大きなムシヒキアブの仲間です。成虫は6-9月に出現し、褐色の全身に黄色毛が生え、腹部はこの毛によって黒と黄褐色の縞模様に見えます。脚は黒く、脛部分は黄褐色。雄の腹部先端には白毛が密集しますが、雌にはありません。成虫は甲虫目や蝶目、双翅目等幅広い昆虫を獲物とし、スズメバチやオニヤンマ等を襲うこともあり、幼虫は地中や朽木中にいて、他の昆虫等を食べて育ちます。青葉山では、道沿いや川沿い等で普通に見られます・・・
シオヤアブ♂ 城址の空
この記事のURL | 昆虫 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
七月観(視)察会
2023/07/09(Sun)
  きょうは雨の予報もありましたが、曇り後晴れて、真夏の観察会になりました(20.7~29,2℃/南東風)。先ずは嬉しくも、3か月ぶりに復帰のUさんのご挨拶や、近況、コース案内等あった後、早速の出発です。池の水蓮や飛び交うショウジョウトンボやノウゼンカズラ、紫陽花、ネムノキ、蝶庭の花々等眺めながら進むと、今見頃な筈のネズミモチ等が幾本も伐られていてがっかりしました。森の入口には、ギンリョウソウやベニタケ科の茸が多く見られ、森に入れば、ニイニイゼミの蝉時雨やウグイス、キビタキの囀りが良く響き、奥床しくもバイカツツジは下向きに、リョウブは白い花穂を上向きに咲かせています。樹液の出ている木数か所には、下見では見られたミヤマクワガタ等はいませんでしたが、カナブン、アオカナブン、ナガゴマフカミキリ、ヒカゲチョウ、キスイムシの仲間等が見られました。花は少なかったものの、各所でオカトラノオやオオバジャノヒゲ、ヒメヤブラン等の花群が見られ、ヒメコウゾ、コウスノキ、ヤマグワ、ミヤマウグイスカグラ等の実も生り、少しだけ試食もしました。尾根道等では、遠来のオオルリやホトトギスの声も良く聞かれ、きょうの配布資料で紹介のツチアケビやオニノヤガラも数多く見られ感激しました。途中、倒木で破壊しかけた地滑り観測機器の視察・確認等もありましたが、山は緑に溢れ、様々な野鳥が囀り、カラスアゲハやルリシジミ等の蝶に、ムカシヤンマ等の蜻蛉が飛び交い、何処も活き活きと生命に満ちていました…
ギンリョウソウ カナブン達 ニイニイゼミ オニノヤガラと・・・
 花では他に、イワガラミ、ヒヨドリバナ、ネジバナ、キツネノボタン、クモキリソウ、ドクダミ、ハエドクソウ、ヤブカンゾウ、コマツナギ、アカメガシワ、エゾアジサイ、チダケサシ、アオヤギソウ、ウマノミツバ、オオハンゴンソウ、ヒメジョオン、シロツメクサ、ムラサキツメクサ、ブタナ、(ボタンクサギ)、(マツバボタン)、(オレガノ)等が見られました。果実では他に、ケカマツカ、マイヅルソウ、サルトリイバラ、ツクバネ、ヒトツボクロ、ツリバナ、サルナシ、ネジキ、シラキ、マンサク、キブシ、ナツハゼ、エゴノキ、ハクウンボク、(ラズベリー)等が生っていました。キノコでは、タマゴタケ、テングタケ、ヒナアンズタケ、ドクベニタケ、イタチナミハタケ、ヒイロタケ、マツオウジ、ハナホウキタケ、ヒメカバイロタケ、ニガイグチの仲間、カワラタケの仲間、粘菌の仲間等が見られました。野鳥では、他にシジュウカラの幼鳥、ヤマガラ、エナガ、イワツバメ、セグロセキレイ、カワラヒワ、メジロ、ヒヨドリ、トビ、ハシブトガラス、ガビチョウ等が確認され、動物では、道に跳びはねるアカガエルの仲間、種だらけのテンの糞、カモシカの食痕や角擦り、クマの痕跡。虫瘤ではマンサクハフクロフシ他。昆虫では、葉上のニイニイゼミ、ゲンジボタル、オバボタル、オニノヤガラにいたセスジツユムシの幼虫、笹にいたゴイシシジミ、クロアゲハ他に出会いました。きょうは、梅雨の晴間に様々な出会いや新鮮な驚きがあり、殊更に、ツチアケビやオニノヤガラ等の菌従属栄養植物が数多く見られ(花を終えていたホクリクムヨウラン等蘭の数々も含め)、この森の豊かさが実感できたのではないでしょうか・・・?
ツチアケビ ヒメヤブラン ハナホウキタケ 蘭に沢山逢えました
  来月(8/7)は会としてはお休みですが、有志にて主に調査・確認をする予定です・・・
この記事のURL | 観(視)察会 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ミヤマクワガタ(深山鍬形)
2023/07/08(Sat)
  きょうは、雨が降ったり止んだりでした(19.3~26.2℃/北西風)。
  道沿いのコナラの木に、ミヤマクワガタ(クワガタムシ科)がいました。遠く高い位置だったので良く見えませんでしたが、目を凝らすと、見事な顎の雄の傍らに雌もいて、互いにしっかり寄り添っている様でした。北海道~九州の山林に分布し、名前の通り標高の高い山間部に良く見られますが、低山地~平地にも生息する、体長♂43-72mm、♀32-39mmの大型甲虫です。成虫は6-9月に出現し、雄では体表には細毛が生えて金~褐色に見え、頭部の両側が張り出しているのが特徴で(耳状突起)、大顎を閉じる筋肉の付着面を限られた範囲で広げるのに役立っています。雌は艶のある黒色ですが、腹側には雄と同様微毛を備えます。コナラ、クヌギ等の樹液を吸い、夜間、時や所によっては昼間にも活動します。酷暑と乾燥に弱い為、激減、又は絶滅する可能性が相対的に高いと言われています。青葉山では、樹液の出ている木で良く見られます・・・
ミヤマクワガタ 曙杉の雫
 明日、7/9(日)は定例観(視)察会。雨天予報ですし、花が少なめの時季ですが、ヤブカンゾウ、オカトラノオ、ギンリョウソウ、アカメガシワ等の他、ツチアケビやオニノヤガラも咲き、ホトトギス、キビタキ、ウグイス等も鳴いています。池や花、樹液の木には虫達が集まり、ニガイチゴやヒメコウゾ、コウスノキ等の実が生り、キノコもそれなりに出ています・・・

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 

★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。 

★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! 

青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、そ、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、金港堂本店等で販売していますが、お求めになりたい場合は、:  cheb@live.jp まで。
☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。
 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。
希少種たちの叫び 生命(いのち)あふれる青葉山~「杜の都」の魅力再発見 青葉山自然観察ガイドブック 巨大な自然破壊が進行している青葉山周辺
オオタカの営巣地を守ろう!! 
  環境ブログランキング ブログ王 
青葉山の四季2021》
この記事のURL | 昆虫 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ヒメヤブラン(姫藪蘭〉
2023/07/07(Fri)
   きょうは、晴れて暑くなりました(21.9~32.7℃/南南東風)。
   道端で、ヒメヤブラン(ナギイカダ科)が咲き始めていました。蒸し暑さの中、藤紫の可憐な小花が、一服の涼を感じる爽やかさでした。北海道~沖縄の他、東~東南アジアの、日当たりの良い林下や草地に生育する多年草です。葉は線形で長さ10-20cm、幅2-3mm。7-9月、葉より短い高さ10~15cmの花茎の先に、淡紫色の径1cm程の小花を疎に咲かせます。花は上向きで、花被片6個は楕円形で平らに開きます。果実は種子が露出し、径4-5mmで、紫黒色に熟します。種子の他、根の様に伸びる走出枝でも繁殖します。青葉山では、乾いた道沿いや草地等に見られます・・・
ヒメヤブラン あづぃ日
この記事のURL | 植物 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ショウジョウトンボ(猩々蜻蛉)
2023/07/06(Thu)
   きょうは、晴れて暑くなりました(22.1~30.6℃/南東風)。
  池に、ショウジョウトンボ(トンボ科)がいました。梅雨とは思えぬギラギラの陽光の下、暑気を倍加する様な真赤な蜻蛉が、鍛錬火箸の様に燃え立っていました。本州~沖縄の丘陵~平地の挺水植物が繁茂する池沼や湿地、水田等に生息する体長41-53mmの(所謂「赤トンボ」より一回り大きい)トンボです。成虫は5-10月に出現し、雄は、名のショウジョウ(猩猩)から連想できる様に真赤で、翅の付根も赤茶色。雌は茶色で、根元も茶色です。雄は単独で池の縁に強い縄張りを持ち、縄張りに沿って力強く哨戒飛行をします。青葉山では、池沼等で良く見られます・・・
ショウジョウトンボ. 北西の山々
この記事のURL | 昆虫 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ツチアケビ(土通、土木通、土通草)
2023/07/05(Wed)
  きょうは、曇って晩方から雨が降り出しました(21.2~24.6℃/南東風)。
  道沿いに、ツチアケビ(ラン科)が咲いていました。小雨の藪陰に20株近く、豪華な燭台にも、"生命の樹"にも見える花茎が林立し、近寄れば正に黄金の蘭が濡れ光っていました。北海道~九州の森林内に生育する、高さ50-100㎝の蘭の仲間です。日本固有種。光合成を行う葉を持たない腐生植物で、ナラタケとラン菌根を形成し、養分の全てをこの共生菌に依存しています。初夏に鱗片葉が殆どない黄色い花茎を伸ばし、四方に複総状花序枝を出して、枝先に黄褐色で3㎝程の花を咲かせます。秋に、長さ10cm程の、楕円形で多肉質の赤い液果を熟します。民間では土通草と呼ばれる強精薬ともされますが、薬用効果は不明の様です。青葉山では、林内の所々に見られます・・・
ツチアケビ 靄靄の山
この記事のURL | 植物 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
アカメガシワ(赤芽槲、赤芽柏}とエグリトラカミキリ(抉虎髪切・刳虎天牛)
2023/07/04(Tue)
  きょうは、晴れたり曇ったりでした(20.5~26.9℃/東南東風)。
  道沿いのアカメガシワ(トウダイグサ科)に、花が咲いていました。千輪菊の様な花群れには、様々な花虻が飛び回っていて、中には白虎を思わせるエグリトラカミキリ(カミキリムシ科)が花粉に塗れていましたが、近寄るとあっという間に飛んで行きました。赤芽槲は、本州~沖縄の山野の河原や伐採跡地等に生育する5-10m程の落葉高木。雌雄異株。6-7月、雄花は多数の雄蕊が伸びて球状に開き、雌花は柱頭が3つに分かれる雌蕊だけから成る。赤い鱗片は葉の生長と共に脱落し、次第に緑色に変化。青葉山では、林縁部や崩壊地等に見られます。抉虎髪切は、北海道〜九州の山地〜平地の林野に生息する体長9-13mmの小さな髪切虫。成虫は5-8月に出現し、胸部は黒、上翅は灰色で黒紋があり、胸部には細毛がある。成虫は、花に集まり花粉を食べる他、コナラ、クヌギ、ヌルデ、フジ等の倒木等で良く見られ、幼虫はその枯木を食べて育つ。青葉山では、様々な花で見られます…
アカメガシワとエグリトラカミキリ 青い夕空
この記事のURL | 植物 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
キボシアオゴミムシ(黄星青塵虫/芥虫)
2023/07/03(Mon)
  きょうは、曇り後晴れました(22.3~29.3℃/北風)。
  道端に、キボシアオゴミムシ(オサムシ科アオゴミムシ亜科)がいました。せかせかと苔の上を歩き回っていましたが、石の前でピタッと止まると、光沢ある蘇芳香の胸と、粋な黄紋付の翅を魅せてくれました。北海道〜九州の山地〜平地の、林縁、河原、畑、水田等に生息する、体長12-13mmのゴミムシの仲間です。成虫は4-9月に出現し、暗褐色で、胸部が銅色に光り、上翅に1対の黄色い紋があります。脚は黄褐色で、上翅の黄紋は、後方に伸びません。落葉や石の下等に居たり、地表を活発に歩き回って、他の昆虫を捕食します。青葉山では、道端等で見られます…
キボシアオゴミムシ 森の窪地
この記事のURL | 昆虫 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ノギラン(芒蘭)
2023/07/02(Sun)
  きょうは、大体晴れました(21,3~27.8℃/南南東風)。
  道沿いに、ノギラン(キンウカ科)が咲いていました。思わず、乾いた尾根のあちこちに、冬貂の尾の様な花穂が、煌きながら揺れていました。北海道~九州の、山地の日の当たる湿地周辺や道端等のやや湿った所に生育する、草丈20-50㎝の多年草です。葉は全て根生葉で、ロゼット葉を形成し、倒披針形で長さ8-20㎝。6-8月、ロゼットの中心から花茎を出して穂状花序を作り、黄緑色の小花を多数付けます。花は径は約15mmで、赤みを帯びる事もあります。名は、花弁の先や蕊が突き出た様子を禾(稲や麦の果実の先の長い剛毛状突起)に譬え、ラン科植物に似た草の意。別名は、キツネノオの。青葉山では道端や湿地周辺等に見られます・・・
ノギラン 暑いけれど秋の雲
この記事のURL | 植物 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
| メイン | 次ページ
ゆきかえる