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オオタカの営巣地で計画されている地下鉄東西線「青葉山地区工事」についての質問状
2008/01/14(Mon)
 下記は、昨年12月25日に、仙台市に提出した質問状です。
 昨日の新年会でも要望がありましたが、皆さんから、「その後の状況が知りたい」「市とのやり取りを公表してほしい」等の意見が多く、公開することにしました(ただし、オオタカに関する情報部分は伏字「かかかか」にしました)。まだ、市からの回答を待っている段階ですが、市に対する意見・要望等ありましたら、どうぞ今後もお寄せください。

仙台市長 様
仙台市交通局「東西線建設本部」
部長 様
                                          青葉山の緑を守る会
                                          代表  植村千枝

オオタカの営巣地で計画されている地下鉄東西線
「青葉山地区工事」についての質問状

Ⅰ. 経過 当会は、地下鉄東西線がまだ「計画」の段階にあった1998年より、青葉山周辺(竜ノ口峡谷と旧青葉山ゴルフ場を含む)において定期的にオオタカ(環境庁と宮城県レッドデータブックで準絶滅危惧(NT))の生態調査を繰り返してきました。これは、この地域が、国指定天然記念物東北大学植物園と同様のモミ天然林や急峻で複雑極まる美景観の竜ノ口峡谷を有する「仙台市の宝」と言うべき場所であるにもかかわらず、地下鉄東西線をはじめ、東北大学キャンパス移転、市都市計画道路などの大規模開発が予定されていたために、市民の立場からの「調査・記録」が緊要と思われたからでした。とりわけオオタカは、周年観察され、毎年のように市有林、西部国有林、東北大学植物園、竜ノ口峡谷、八木山などで営巣を繰り返してきましたが、最近(2005~2007年)は、東西線ルート付近を営巣地として利用しています。特に昨年からは二年続けてかかかかかかかかかかかかかか営巣し、繁殖に成功していることは、貴局の調査によっても確認されているはずです。
 この橋梁建設予定地である竜ノ口峡谷は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」にも指定され、市長も、地下鉄建設に係る環境影響評価準備書に対して、「…前略…青葉山、広瀬川及び竜の口渓谷等の一帯は、国指定天然記念物及び史跡をはじめ広瀬川の清流を守る条例の環境保全区域や風致地区などに指定されており、本市中心部に近接しながら豊かな自然環境が維持されてきた貴重な地域であることから、周辺の自然との調和と生物生息環境の保全に十分配慮するよう求めるべきである…後略… 」と、述べられています。
もし竜ノ口橋梁工事が現計画のまま実施された場合、絶滅危惧種であり、「杜の都」仙台の象徴ともいえるオオタカを絶滅においやり、カモシカ(国指定特別天然記念物)やテンなどの生息・往来の地「生態系の道」を分断することが予想されますし、大規模な土木工事による土砂流出・崩壊なども危惧されています。
しかし、先日(2007年11月11日)、当会が企画しました『地下鉄東西線[青葉山地区]工事説明会』において、貴局による「説明」が行われ、当会会員など参加者との間に質疑応答がありましたが、「オオタカの営巣地周辺樹木の伐採は、少なくも今後一年はない」こと以外、当会が納得できるような明確な回答はありませんでしたので、改めて文書による速やかな回答を求めます。


Ⅱ. 質問 下記の諸点について回答を求めます。

                            記
1. 先日の「工事説明会」では、「オオタカの営巣地周辺樹木の伐採は、少なくも今後一年はない」とのことでしたが、それは事実ですか。

2. かかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかか工事予定地は、青葉山で最も貴重な自然が残る地域の一つであり、カモシカ、テン、キツネ、タヌキなどの生息地(痕跡も多い)、及び往来経路(生態系の道)の「要」とも言える地域であり、付近がヒメギフチョウ(環境庁レッドデータブックで準絶滅危惧(NT)、宮城県カテゴリーでは絶滅危惧Ⅱ類(VU))の繁殖地でもあることから、工事は中止されるべきであり、もし工事を行う場合には、「橋梁ではなくトンネルにする」または「橋梁を完全防音構造にする」ことが最善と思われますが、そのようなお考えはありませんか。

3.貴局は、8月23日の記者会見で、「法定基準の最大10倍に当たる1ℓ当たり0・10mgのカドミウムが、地下鉄東西線青葉山地区の建設現場の地下20~30mの地層(竜ノ口層)で検出された」と発表されましたが、先日(11月11日)の『地下鉄東西線[青葉山地区]工事説明会』では、「竪坑最深部である38mよりずっと深い場所で検出されているので安全だ」との回答でした。もし前者が正しいとすると、安全ではなく、極めて重大な問題ということになりますが、そのどちらが真実ですか。

4.先日の『工事説明会』では、「建設工事に伴う排水を、青葉山地区・二十人町の沢で行う」との回答でしたが、カドミウム、ヒ素など重金属各種の流出が危惧されるうえに、「広瀬川の清流を守る条例」にも抵触すると思われますが、どうお考えですか。

5.当会は、「都市計画道路・川内旗立線の青葉山地区の計画は凍結されている」と理解していましたが、計画されている竜ノ口橋梁が、凍結されている筈の都市計画道路との二階構造になるのは何故ですか。また、もし当会の認識が誤りで、「計画が凍結されていない」場合は、「計画」の、現在の進行状況をお教えください。

6.オオタカの営巣地である竜ノ口橋梁計画地における、工事の際や地下鉄運行時の騒音値をどう予測していますか。具体的な数値でお答えください。

7.上記(6)の予測に加えて、都市計画道路・川内旗立線が建設された場合の騒音値をどう予測していますか。具体的な数値でお答えください。

8.もし竜ノ口橋梁工事を現計画のまま実施する場合、現地は急傾斜地であり、工事用道路を造る際に大規模な土木工事が必要となり、降雨時の土砂流失、特に豪雨による大規模流失が予測・危惧されますが、自然破壊を最小限に留める対策(ケーブルクレーン工法やケーブルカーを敷設しての工事など)は検討されましたか。検討した場合は、その詳細な結果、見積書などを公表してください。

9.竜ノ口峡谷周辺は、「竜ノ口層」を代表とする軟弱地層が連続しており、崖崩れが日常的に発生しています。そのうえに、現在、八木山橋下流の北側斜面が大崩壊し、竜ノ口峡谷が完全に埋まる状態のままになっています。この崖崩れは、天守台上部の、200mにわたる車道法面崩落とも関係する極めて重大なものとも考えられます。このような大規模崩壊が地下鉄東西線の竜ノ口橋梁工事によっても誘発されることが予測・危惧されますが、どうお考えですか。

10.もし工事を現計画のまま実施した結果、この地区でのオオタカの営巣・繁殖が途絶えた場合、オオタカやその他の希少動植物が地域的に「絶滅」した場合、または大規模崩壊などの災害が発生した場合、誰がどのように責任を取るおつもりですか。
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