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地下鉄東西線についての質問状の回答に対する再質問状
2008/04/29(Tue)
 下記は、4月28日に仙台市に提出した「再質問状」です(ただし、オオタカに関する情報部分は伏字「*****」にしました)。地下鉄東西線、都市計画道路の青葉山地区計画・工事に関して、仙台市への意見・要望等がありましたら、再度下記又は aobaten@leaf.ocn.ne.jp まで寄せください。  〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 


仙台市長 様
仙台市交通局「東西線建設本部」 部長 様
仙台市建設局「道路部」 部長 様
                                               青葉山の緑を守る会
                                               代表  植村千枝
       オオタカの営巣地で計画されている地下鉄東西線「青葉山地区工事」
             についての質問状の回答に対する再質問状

Ⅰ. 経過 当該地域には、竜ノ口峡谷のたぐい稀な美景観とモミ原生林が広がり、毎年オオタカが営巣・繁殖、カモシカ、テンなどが生息・往来する、極めて貴重な自然環境が奇跡的に保存されているにも係わらず、現在、貴局などによって地下鉄東西線、都市計画道路など各種大規模工事計画(大自然破壊計画)が着々と進められています。
 当会は、予想される「仙台市民の宝」の消失、オオタカなど希少動植物種の地域的絶滅を憂い、1998年より当地域において、オオタカを始めとする動植物調査を繰り返し行ってきました。2007年11月11日には、貴局との「意見交換会」を開催し、その際の疑問点などについて、同年12月25日に『オオタカの営巣地で計画されている地下鉄東西線「青葉山地区工事」についての質問状』を提出。2008年1月25日付けで届いた「回答書」によっても疑問点は数多く残されたため、同年3月9日に再び「[意見交換会」として開催させて頂き、貴局など工事関係諸氏による「説明」が行われ、当会会員など参加者との間に質疑応答がありました。
 しかし、不明点が一部解消されはしましたが、殆どの部分で、当会が納得できるような回答はありませんでしたので、再度、文書による速やかな回答を求めるものです。

Ⅱ. 質問 下記の諸点について回答を求めます。

                           記 
1.先の「質問1」の回答において、「ただし、八木山トンネルの工事計画の見直しによっては、**************法面工事を、それより先に行う」「左岸側の**************地下鉄東西線工事に伴う樹木伐採は平成20年秋頃から開始する予定」とあり、3月9日の説明でも、「オオタカ営巣地の間近までの」工事になるとのことでした。しかし、これが実行されるとなると、当地におけるオオタカの営巣・繁殖の可能性は今春限りとなることは必至であり、この両工事は、少なくとも、平成21年度後半に予定される「オオタカ営巣地の樹木伐採時期」まで開始されるべきではないと思われますが、そのようなお考えはありませんか。
また、「法面工事」と「左岸側の樹木伐採工事」についての詳細な「計画」をお知らせください。

2.「質問2」の回答では、「貴重な動植物の生息を確認」としていますが、当会が例として挙げた、ヒメギフチョウ(環境庁レッドデータブックで準絶滅危惧(NT)、宮城県カテゴリーでは絶滅危惧Ⅱ類(VU))やカワネズミは確認されていますか。具体的に、確認した希少種名を全て公表してください。
また、希少種の生息は認めても、当該地域そのものの貴重さを認識していないのではありませんか。さもなければ、「質問1」の回答で「工事計画の見直しによっては」としているところが、「質問2」の回答で「現在の計画通り事業を推進」するというのは、大矛盾であり、まったく「環境負荷の低減に努める」ことにならないのではないでしょうか。
「もし工事を行う場合には、「橋梁ではなくトンネルにする」または「橋梁を完全防音構造にする」ことが最善と思われますが、そのようなお考えはありませんか」との質問に対しても、明確な回答を頂けませんでした。「トンネル」にしても、八木山側最上部と竜ノ口峡谷最下部(谷底)までの高低差は50mほどであり、谷底からさらに10m下を通り、約800m先の八木山動物公園駅を地下20mに設定すると、斜度は5%ほどで、地下鉄東西線の計画最大斜度の5.7%にも及びません。谷底~駅間距離を短く600mほどに設定したとしても、駅を地下30mに設定すれば、斜度は5%でおさまります。また、駅の深さも、30m前後の例は数多く(都営地下鉄大江戸線六本木駅は、42.3m、東京地下鉄国会議事堂前駅は37.9m。モスクワでは最深100mもあるが、高速エスカレーターが整備され、1935年の1号線開通以来73年間、エスカレーターに関連した大事故の報告もない)、却って「環境に最大限配慮した駅」として評価されるのではありませんか。建設費も「橋梁建設」より大幅に削減できるのではないでしょうか。また、駅の位置を日赤病院方向に近づければ、「深度」の問題も解消されます。「防音構造」にしても、橋梁を覆う事など、それほど難しい工事とは思われません。この「提案」を検討して頂いたのか、もしこれが受け入れられないとすれば、何故なのかを分かりやすくお答えください。貴局による計画諸案と当方の案について、工法、工費、自然・景観に与える影響等の利点、欠点を比較したものをお示しいただければ幸いです。
オオタカの「専門家」についても、適切な「助言」がなされているのか如何かは、重大な問題ですので、必ず開示してください。当会は、他地域ではなく「青葉山の」オオタカを10年以上継続して調査・観察していますが、そのような蓄積の上での「助言」なのかもお答えください。

3.「質問3」の回答では、「竪坑最深部である38mよりずっと深い場所」ではなく、「地下20~30mの地層(竜ノ口層)」で、「法定基準の最大10倍に当たる1ℓ当たり0・10mgのカドミウムが検出された」ことが分かりましたが、それでは、11月11日の貴局による現地説明会での発言(「竪坑最深部よりずっと深い場所だから安全だ」)とは全く矛盾し、「自然由来」云々にかかわらず、極めて重大な問題ということになりますが、如何お考えですか。また、「検討結果に基づき、必要な対策を講じて適正な処理を行う」としていますが、どのような対策でどのような処理を行うことになったのかを具体的にお答えください。
 3月9日の説明では、「重金属を含む廃土処理は民間業者に委託する」とのことでしたが、不安視されるその「管理方法」を具体的にお答えください。また、廃土先は「まだ公表できない」とのことでしたが、重大な問題ですので必ず公表してください。

4.「質問4」の回答でも、「適切な処理を行う」との回答でしたが、その処理方法を具体的にお答えください。

5.「質問5」については、3月9日の説明において、「都市計画道路・川内旗立線は道路特定財源を投入して建設」とのことでしたが、この「財源」を引き出すために地下鉄東西線と抱き合わせにして、無理に竜ノ口橋梁を二階構造にしたことは明白です。それによってまったく不必要な道路を建設し、青葉山の大自然破壊に決定的な駄目押しを与えることは許されることではなく、絶対に中止すべきと考えますが、如何お考えですか。

6.「オオタカの営巣地である竜ノ口橋梁計画地における」「騒音値」についての「回答」では、「人工巣」地点や「隣接住宅地」での「騒音値」に置き換えられ、しかも全く理解できない「低い値(現在も、工事中も、工事後も、車道完成後もすべて40~50db(図書館~静かな事務所程度)にとどまる)」とされました。今問題にしているのは、周辺に住む人間にとっての「環境基準値」ではなく、当該地に生息・繁殖する、オオタカやカモシカ、テンなど動物達にとっての「環境値」であり、基本となる「橋梁計画地」そのものの「騒音値」ですので、それをお答えください。また、峡谷における反響音を考慮されましたか。夜間の(車道建設後は24時間の)騒音、照明、排気ガスが、オオタカなど動植物に及ぼす影響については、検討されましたか。

7.「質問8」については、先に提案した「工法」 の「検討の有無」、その「詳細な結果、見積書などの公表」について、お答えください。


8.「質問9」の「回答」では、「橋台を崖面から離れた場所に計画」としていますが、それでは益々長大で、益々環境に負荷を与える建築物になってしまいますが、如何お考えですか。又、「地質的には固結度が高い」とされていても、現実に、各所で崩落が頻発し、場所によっては谷底が埋まり、沢がせき止められている状況を如何お考えですか。

9.そもそも、当該地域は、「広瀬川の環境を守る条例」において「特別環境保全区域」に指定され、土石の採取も集積も、その他区画形質の変更も、木材の伐採も禁止されている地域であり、「開発工事」のために「指定区域の解除」をすること自体、決して許される行為ではありませんが、どうお考えですか。また、この地域でのオオタカの営巣・繁殖が途絶えた場合、オオタカやその他の希少動植物が地域的に「絶滅」した場合、または大規模崩壊などの災害が発生した場合の「責任の所在」を明確にお示しください。
百万人「市民の宝」を守るべき、百万人市民の立場に立った真摯なご回答をお願い致します。
 
以上、ご回答は、本年5月末日までに当会にお寄せ頂きたく宜しくお願い申し上げます。
                     
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