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十一月観(視)察会
2020/11/08(Sun)
  きょうは、晴れたり曇ったりで、紅葉も漸く見頃の、観(視)察会になりました(7.2~15.5℃/北北西風)。近況報告や展示会(12/15〜)の告知等があった後、早速の出発です。空には赤とんぼが飛び、ケヤキやアカシデが紅葉、ミヤギノハギも咲き、森の入口には、オヤマボクチやヒメジソが咲き、美味しそうなクリタケ(近年夕毒成分が確認されてしまった)も沢山出ています。森の中は未だ緑が勝っていますが、樹間越に蕃山や放山の錦の山肌が見え、足元のウリハダカエデ赤い道を作り、白いコシアブラも点々と、見上げれば、コナラ等の梢も橙に染まっていました。時折、雪虫がふわりふわりと飛び、間近の初雪を知らせてくれている様です。道端には山桜等、既に落葉したものもありましたが、陽の射す明るい所では、今日のチラシで取り上げたハウチワカエデやコハウチワカエデが赤々と、金色に輝くタカノツメの黄葉も見事でした。小さく可憐なキッコウハグマ、あちこちに優しく佇むシロヨメナやアキノキリンソウ、ダキバヒメアザミに心和み、吉兆があると言うキチジョウソウに歓声が沸き、藪中には希少となった、青玉の様なリンドウが光を放っていました。真紅のオオモミジや、徐々に復活してきている、貴重なメグスリノキやコミネカエデの、得も言われぬ紅葉にも、胸打たれるものがありました・・・
オオモミジ他 クリタケ ミカドフキバッタ 紅葉の道
 花では他に、ノコンギク、イヌタデ、ナンブアザミ、メナモミ、イヌタデ、ヒメジョオン、ムラサキツメクサ、ハキダメギク、セイヨウタンポポ、セイタカアワダチソウ、ベニバナボロギク、(サザンカ)、(メドーセージ)、(ランタナ)、(ハコネウツギ)、(アベリア)、(アイ)等が咲き、紅葉ではシラキ、オトコヨウゾメ、カマツカ、エンコウカエデ、ミヤマガマズミ、ミツデカエデ、オオバクロモジ、アオハダ、バイカツツジ、ニシキギ等、果実ではカエデ類やシデ類の翼果、ナツハゼ、ノダケ、ツクバネ、ツルリンドウ、サルトリイバラ、カラハナソウ、オトコヨウゾメ、ヤブコウジ、トチノキ、ウメモドキ、マムシグサ、コナラ、ヤブムラサキ、イタドリ、ツチアケビ、イイギリ、仙台のセンダイハグマ、オオウラジロノキ、マユミ、カキ、カリン、ヤマノイモのむかご等が見られました。野鳥は少なかったものの、カケス、シジュウカラ、エナガ、ヒヨドリ、ハシボソガラス、ガビチョウ等を確認、オオタカの仕業かもしれないカラスの残骸が見られました。動物では、テンの糞、ニホンリスの食痕、カモシカの角擦り痕と食痕、あちこちに見られ、(希少植物群落破壊の為)心痛んだイノシシの生活痕等、虫では、あちこちにいて、交尾中の者も見られたミカドフキバッタ、ハヤシノウマオイ、萩等にいたキタキチョウ、ジョロウグモ、オオトリノフンダマシの卵嚢等。キノコでは、倒木に出ていたスギヒラタケ、ニガクリタケ、ヒメカタショウロと思われる腹菌等がありました。きょうは「紅葉を愛でる」事を主として、深まりつつある秋の山を「五感」で感じる事のできた一時ではなかったでしょうか?
ツルリンドウ メグスリノ 光の森で キチジョウソウ
   来月(12/13)は、ふかふかの落葉を踏み分けながら、木々に残る果実、冬芽や常緑樹、様々な落葉、動物達の痕跡、混群を作る野鳥達、冬越しをする昆虫達、冬のきのこ等を観察しましょう。また素敵な出会いがあるといいですね・・
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