「ナラ枯れ対策」作業があるとの知らせを受けて、早速市や業者に問い合わせると、既に作業は始まっていて、現地に行くと、惨憺たる有様でした。枯木は勿論、その周辺林床はアブラツツジ等希少灌木群を含めて悉く刈り払われ、アオハダやウリハダカエデ等の他の中高木も伐採されていました。責任者の方に尋ねると、「玉切りにして燻蒸処理をする。」とのことでしたが、現場は市道沿い数mの範囲であり、「搬出し、破砕、焼却する方が、自然保護や景観上は勿論、処理単価も安いはず」と申し上げました。林床には、ユウシュンラン、ミヤマウズラ等希少草本も多く確認されており、今後の生育が危惧されますが、このような破壊を伴う処理をする位なら、全くしない方がましではないか。少なくも、危険木等の道沿い以外のものはするべきでない、とも思いました。未だ作業が始まっていない区域に関しては、希少植物生育地情報等と共に、自然に負荷のかからない作業をお願いしましたが、今後は、「前以て早めに知らせてほしい。そうでなければ、護れるものも護れず、何の意味もないとも思いました。もし、このような処理法を全山、他の全地域にもされたのでは、恐ろしいばかりですので、今後共しっかり視て行かねばと思いました。
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