オニドコロ(鬼野老)の雄花
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2021/08/03(Tue)
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きょうは、晴れて暑くなりました(25.0~33.1℃/南風)。
道沿いの草藪に絡まるオニドコロ(ヤマノイモ科)に花が咲いていました。小さいけれど蝋細工の様な花序を沢山立てて、陽炎にゆらゆらしていました。北海道~九州の原野や林縁に生育する、日本特産で雌雄異株の蔓性多年草です。根茎は横に伸びて、やや肥厚しますがヤマノイモの様に肥大しません。葉は互生し(ヤマノイモは対生)、葉身は長さ5-12㎝、幅5-10㎝の心臓形で全縁。7-8月、葉腋から花序を出し、雄花序は直立し、雌花序は下垂します。雄花は有柄で、6本の雄蘂があり、雌花は無柄で、蒴果は3枚の翼からなります。名は、葉が鬼の様に大きく、根に塊ができる事から「凝(トコリ)」が訛ってトコロとなったとか、「トコロ=所領」の意だとか、色々と言われています。単にトコロとも呼ばれ、「野老」の名は、鬚根が多く、曲がった根茎を老人に譬えました。嘗て正月には、橙、昆布、串柿等と共に飾って長寿を祝う習慣もありました。全草に有毒成分を含み、昔は、根茎を砕いて川に流して魚を捕獲しましたが、救荒植物として食料にもされ、東北地方の一部では今も若い根茎を灰汁抜きして食べられています。青葉山では、林縁等にヤマノイモと共に普通に見られます・・・ ![]() ![]() スポンサーサイト
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