きょうは、久し振りの快晴下の、少し暑いけれど気持ち良い観察会となりました(18.4~29.3℃/南南東風)。未だ「コロナ禍」は収まらずも、参加者はほどほどで、簡単な挨拶や会報等のお知らせ、今日の予定等報告があり、9,10月はきのこ中心の観察・鑑定会で、今回は仙台きのこ同好会のS先生に案内をお願いしていましたので、紹介やご挨拶の後、早速の出発です。大学構内には栃の実が落ち、ツクシハギやミヤギノハギが咲き零れ、興梠の声等するものの、未だツクツクホウシやミンミンゼミが鳴き、派手なサルスベリやスイレンの花が咲く等、夏の風情です。キノコはと言えば、端境期とでも言うべきか、アカヤマタケやカワリハツ、ヘビキノコモドキ、モリノフジイロタケ等フウセンタケの仲間、恐ろしい毒茸カエンタケ等はあるものの、例年の様な目立つものは中々見つかりません。森に入っても、無数に出ていたナラタケモドキはほぼ流れ、オオクロニガイグチやコテングタケモドキ、ハナホウキタケ、カバイロツルタケ、群れるヒメカバイロタケ、出始めのスギヒラタケ、まん丸いシラタマタケ等は見られるものの、後は小さいもの、赤、白、黄(橙も?)のイボカサタケ、チシオタケ、モミジタケ、チャツムタケ等が多く、その中でも、ツノホコリやマメホコリ等の粘菌、栗の毬に出ていたクリノイガワンタケ、そして先生に探し方を教わり、あちこちで見つかった不思議なカメムシタケには驚愕、感激させられました。樹液の木にいた大きなミヤマクワガタ、あちこちに咲き残るヤマジノホトトギスや咲き群れるキバナアキギリ、真白く不思議なネナシカズラ等も印象的でした。観察後のきのこ鑑定会では、冬虫夏草や、昨日採集のセミノハリセンボン、ボーベリア菌に覆われた天牛等含めた、未知の世界に驚き、きのこ研究の進み具合等、日頃中々訊けないお話に、楽しい一時でした・・・

きのこでは他に、ヌメリコウジタケ、フサヒメホウキタケ、ヒロハウスズミチチタケ、ドクベニタケ、サマツモドキ、シロアンズタケモドキ、シロゲカヤタケ、ウスヒラタケ、マツオウジ、カワラタケ、ヒトクチタケ、ホコリタケ、フサタケ等が見られました。花では他に、コヒルガオ、クズ、オトコエシ、ダイコンソウ、ヤブツルアズキ、ミズヒキ、コバギボウシ、オオハンゴンソウ、ヤブラン、ケチヂミザサ、ガンクビソウ、ツルリンドウ、オクモミジハグマ、オヤリハグマ、キンミズヒキ、ヒメキンミズヒキ、ヒヨドリバナ、カノツメソウ、シラヤマギク、シロヨメナ、セイヨウタンポポ、ツユクサ、ゲンノショウコ、ヤブガラシ、ヘクソカズラ、コセンダングサ、ダキバヒメアザミ、(ボタンクサギ、メドーセージ、ヤエヤマブキ、ランタナ)等が見られました。果実では他に、ミツバアケビ、クリ、コナラ、ミズナラ、チゴユリ、アオハダ、ツクバネ、ツリバナ、シラキ、ツルアリドオシ、マムシグサ、イヌツゲ、オオバクロモジ、ナツハゼ、サルトリイバラ、ミヤマガマズミ、コウスノキ、(カリン)等が見られました。動物では、土手にいたヤマカガシ、道から飛び出るアカガエルの仲間、イノシシの生活痕、テンの糞、リスの食痕、等、昆虫やクモでは、微かに聞こえたチッチゼミやエゾゼミの声、樹液のチャイロスズメバチやヨツボシオオキスイ、萩にいたルリシジミ?やキタキチョウ、薊にいたイチモンジセセリ、カラスアゲハ?、帰り道にいたセダカシャチホコの幼虫、巣網のジョロウグモ、等。野鳥ではシジュウカラ、ヒヨドリ、カワラヒワ、メジロ、セグロセキレイ等の他、ガビチョウがやたらと鳴いていました。きょうは茸観察には晴れ過ぎ?かも知れませんでしたが、S先生の的確な解説のお蔭もあり、数多くの、しかも見知らぬ出会い、驚きや喜びがあり、又夫々に新しい邂逅があったのではないでしょうか?
来月(10/10(日))も、キノコ中心の観察・鑑定会を予定しています。又、素晴らしい出会いを期待しましょう・・・
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