十一月観(視)察会
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2021/11/14(Sun)
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きょうは、曇りがちではあるものの時々晴れて、紅葉狩には最適の、観(視)察会になりました(5.9~18.1℃/西南西風)。近況報告等があった後、早速の出発です。大学構内は、栃の冬芽がてかてか光り、蝶庭の花々やミヤギノハギ、ノコンギク、イヌタデ、ミゾソバ、ヒメジソ等が咲き残り、オオモミジ等が紅葉し、赤蜻蛉が飛び交って、見事なクリタケも出ていました。森に入れば、木々の葉の色付き度合いはまちまちですが、コハウチワカエデやハウチワカエデが美しく紅く染まり、足元に続くのウリハダカエデ(幼木)も赤紫の道を作り、コシアブラやアオハダ、マツブサ等は白く、タカノツメは黄色く見事に染まっていました。小楢等は未だ緑の部分も多いものの、既に裸木になった山桜等の落葉がかさこそと、心地良い音を立て、時折、雪虫がふわふわと飛び、冬の到来を予感させます。行く所、今日のチラシで取り上げたヤブムラサキが、実をたわわに赤紫に輝かせ、林床の所々には、シロヨメナやアキノキリンソウ、ダキバヒメアザミ、ナンブアザミ等が咲き、花弁を閉じてはいたものの、珠玉のリンドウが可憐に咲き残っていました。ハナサナギタケと思われる冬虫夏草の仲間や、思わぬ所で、食菌のムキタケに出会ったりもしました。低山では貴重なコミネカエデや、得も言われぬ色合いのメグスリノキにも、心を揺さぶられました・・・
![]() ![]() ![]() ![]() 花では他に、不時開花のヤマツツジ、ヒメジョオン、ムラサキツメクサ、ハキダメギク、セイヨウタンポポ、セイタカアワダチソウ、キチジョウソウ、コマツナギ、ヤマハギ、(サザンカ)、(ランタナ)、(ボタンクサギ)、(ハコネウツギ)、(アベリア)、等が咲き、紅葉では、オトコヨウゾメ、カマツカ、エンコウカエデ、ニシキギ等、何故か枝先に若葉を芽吹かせていたオニグルミも気になりました。果実では、大木の樹幹一杯に生っていたアオハダ、道端にも落ちていたカマツカ、メギ、ウメモドキ、イボタノキ、ツルリンドウ、シラキ、サルトリイバラ、ヤマウルシ、ホオノキ、マイヅルソウ、ネジキ、オトコヨウゾメ、ヤブコウジ、ツルアリドオシ、ノブドウ、タチシオデ、アカネ、イヌエンジュ、クヌギ等の団栗、ケヤマハンノキ、クリ、カエデ類等の翼果、ノダケ、ツクバネ、トチノキ、マムシグサ、イタドリ、イイギリ、センダイハグマ等ハグマ類、オオウラジロノキ、(カキ)、(カリン)、(ハナミズキ)等が見られました。野鳥は少なかったものの、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ等の混群と何度も出会い、アオゲラ、ヒヨドリ、カワラヒワ、ハクセキレイ、スズメ、カケス、ハシボソガラス、ガビチョウ等を確認しました。動物では、テンの糞、ニホンリスの食痕、カモシカの角擦り痕と食痕、クマの爪痕、あちこちに見られたイノシシの生活痕等、虫では、樹液の木にいたオオスズメバチやベッコウバエ等、陽だまりを飛び交うキタキチョウやルリシジミ?、ジョロウグモ、ヤママユの繭、落葉に付いていたアシナガバチのものと思われる巣等。キノコでは、あちこちの倒木に出ていたニガクリタケ、カワラタケの仲間、マメホコリ等の変形菌等がありました。きょうは「紅葉を愛でる」事を主に、深まる秋の山を五感で一杯味わえた一時ではなかったでしょうか? ![]() ![]() ![]() ![]() 来月(12/12)は、ふかふかの落葉を踏み分けながら、木々に残る果実、冬芽や常緑樹、様々な落葉、動物達の痕跡、混群を作る野鳥達、冬越しをする昆虫達、冬のきのこ等を観察しましょう。また素敵な出会いがあるといいですね・・・ ☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です (二月・八月は、「会」としてはお休みします) ★ 「杜の都 青葉山は今!」展示会 …2022年3/1(火)〜3/15(火) 青葉通地下道ギャラリーにて開催! 作品募集中!!! スポンサーサイト
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