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七月観(視)察会
2022/07/10(Sun)
  きょうは雨の予報もありましたが、晴れて真夏の観察会になりました(20.4~31,2℃/南東風)。先月の会で視察した歩道再開の為の板柵工事予定、最近問題となっているツヤハダゴマダラカミキリ食害の青葉山での状況を報告、チラシやコース紹介等があった後、早速出発です。先ずはあちこちに咲き群れるネムノキを上から(下から)観察。実を大きくしているトチノキやそこで群れ鳴くニイニイゼミ、池を飛び交うショウジョウトンボやオオルリボシヤンマを遠目に観ながら進むと、蝶庭にはエノキやタブノキの葉が虫食いだらけなのですが、所業の主は見つかりません。花芽を膨らませていたヤマユリ等は草刈りで消えていましたが、一株残ったツチアケビは、豪華な花束を作っていました。同じく菌従属栄養植物のギンリョウソウもあちこちに顔を出し、花を終えたイチヤクソウやウメガサソウ、ホクリクムヨウランも見られました。樹液の木には、何故かチラシで紹介のミヤマクワガタ等目立ったものは見られませんでしたが(東屋に見事な頭部が落ちていました)、カナブン、ヨツボシケシキスイ等キスイムシの仲間、キマワリ、コシロコブゾウムシ?等が見られました。森は、キビタキやウグイス、ホトトギスの囀りが響き、花は少ないものの、オカトラノオやバイカツツジ、オオバジャノヒゲ等があちこちに咲き、白い花が目立っていました。ヒメコウゾ、ヤマグワ、コウスノキ、ニガイチゴ、ミヤマウグイスカグラ等美味しそうな果実も少しだけ試食しました。山は緑に溢れ、様々な昆虫が飛び交い、全てが活き活きと生命に満ちていました…
ネムノキ つちあけび カメムシタケ ニホンカナヘビ
 花では他に、ホタルブクロ、キツネノボタン、ミヤタムラソウ、クモキリソウ、クリ、オオハンゴンソウ、オニタビラコ、ウマノミツバ、ヒメジョオン、シロツメクサ、ムラサキツメクサ、ドクダミ、ネズミモチ、ハエドクソウ、ブタナ、オニドコロ、ヤブカンゾウ、コマツナギ、アカメガシワ、ヒメヤブラン、エゾアジサイ、ノウゼンカズラ、(ボタンクサギ)、(マツバボタン)等が見られましたが、期待していたオニノヤガラは見られず、クルマユリも花芽の無い葉ばかりでした。果実では他に、サルトリイバラ、ツクバネ、ヒトツボクロ、ツリバナ、サルナシ、ネジキ、ツルアリドオシ、ブナ、シラキ、キブシ、ナツハゼ、等が生っていました。キノコでは、早くも群れるスギヒラタケ、冬虫夏草のカメムシタケ、カワリハツ、ドクベニタケ、ヒロヒダタケ、ヒイロタケ、ヒトクチタケ、シロホウライタケ、マツオウジ、ヒメカバイロタケ、ニガイグチの仲間、カワラタケの仲間、粘菌の仲間等が見られました。野鳥では、他にアオゲラ、カワラヒワ、メジロ、ヒヨドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ガビチョウ(イカルの声真似している)等が確認され、動物では、倒木上にじっとしていたニホンカナヘビ、道に跳びはねるアカガエルの仲間、種だらけのテンの糞、カモシカの食痕や角擦り、昆虫では、葉上のヨツスジハナカミキリ、ヒメスジコガネ、オバボタル、オオオバボタル、クロマドボタル、ミカドフキバッタ幼虫、アオクチブトカメムシ幼虫、アカタデムシ、ヨシカレハ幼虫、エゴツルクビオトシブミ♀、クビボソジョウカイ、カラスアゲハの仲間他に出会いました。きょうは、雨続き(実質の梅雨)の中の晴間に、暑くて花も少ないながらそれなりに、様々な出会いや新鮮な驚きがあり、忙中有閑、心癒される一時となったのではないでしょうか・・・?
ヨツスジハナカミキリ おつかれさん アオクチブトカメムシ幼虫 ヤブカンゾウの道
  来月(8/7)は会としてはお休みですが、主に調査・確認(水生生物を主に)をする予定です・・・

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