きょうは第2日曜の観(視)察会の日。と言っても8月は「会」としてはお休みなので、今回は一昨年から続く水生生物の調査会となりました。と言っても、8月の過去2回は天候悪しく碌にできず、3度目の正直です。今日も、台風直撃の予報もあり直前まで雨が降りましたが、開始の頃には青空も見えて、暑い中の有志による「会」となりました、先ずは、蝉時雨(エゾゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ニイニイゼミ、ツクツクホウシ他)の中、睡蓮が咲き蜻蛉が飛び交う池や、クサハツやニガイグチ等茸がぼこぼこ出ている土手、カナブンやアオカナブン、ミヤマクワガタ♀やコクワガタ♀、クロヒカゲやサトキマダラヒカゲに大きなカジカカエル等大勢集まる樹液の木、路上で交尾しながらも暴れる蟻を決して放さないマガタマハンミョウ等々観察しながら水辺に着くと、そこは一層喧しい蝉時雨、時折涼風が通る中の調査です。沢のあちこちには希少なホトケドジョウやサワガニ、ミルンヤンマ等様々なトンボのヤゴや、オオヤマ~等のカワゲラ、ウルマーシー~等トビケラ、フタスジモン~等カゲロウ、ヘビトンボの幼虫、シマアメンボやアメンボ、タゴガエルやヤマアカガエル、大きな不明の魚影や、石の下にはキシベコモリグモ等の蜘蛛、岸辺にはニホンマムシが御昼寝していて、虻もぶんぶん飛んでいました。丘にはヤゴやセミの抜殻も沢山ありました。記録を取り、夫々一時捕獲していた生物を全て放して終了しましたが、その後はSさんの案内で、ミヤマウズラやツブノセミタケ、クチキムシタケの仲間等の冬虫夏草、希少過ぎるホンゴウソウ群落等見せて貰いながら帰路につきました・・・

他に花では、少ないながらも、ヤブハギ、ダキバヒメアザミ、ナンブアザミ、ヒメキンミズヒキ、キンミズヒキ、ハエドクソウ、シラヤマギク、ヒヨドリバナ、コバギボウシ、クサギ、ヒメヤブラン、オトギリソウ、カノツメソウ、ツクシハギ、ミヤギノハギ、ゲンノショウコ、オオハンゴンソウ、キツネノボタン、ツユクサ等が咲いていました。果実では、ミヤマガマズミ、トチバニンジン、コウスノキ、ホオノキ、ウワミズザクラ、キブシ、マツブサ等が見られました。昆虫では、オニヤンマ、ショウジョウトンボ、シオカラトンボ、クロアゲハ。イカリモンガ、ヨツボシケシキスイ、ヨツボシオオキスイ、チャイロスズメバチ、ヤブキリ、ミスジシロエダシャク他。クモではオナガグモ、ナガコガネグモ等、キノコでは、ヒメカバイロタケ、ナラタケモドキ、シロテングタケ、シロオニタケ、ベニイグチ、ヒナアンズタケ、ベニウスタケ、アンズタケモドキ、フサヒメホウキタケ、コテングタケモドキ、アカイボカサタケ等、動物では、ニホンリス、あちこちのイノシシ痕跡、テンの糞、カモシカやクマ他の痕跡等に出会いました。野鳥では、ウグイス、ヒヨドリ、セグロセキレイ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、カワラヒワ、トビ、ガビチョウ、遠くで鳴くホトトギス、地鳴きを交わすキビタキ等を確認しました。
きょうは運良く待望の「調査会」となり、参加有志のお蔭もあって、日頃見る事の無い種とも出会う事が出来て、又、最近整備された歩道も視察し、今後の変化を予測したりもしました。調査を通しても、改めて、青葉山の貴重な自然の素晴らしさを確認できた、新鮮な一時となりました・・・

次回9/11(日)は、キノコ中心の観察会を予定していますが、萩類。キク科の花々等動植物の通常の観察もします。又、素晴らしい出会いを期待しましょう・・・
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