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ガヤドリナガミノツブタケ(蛾寄生長実粒茸)  
2022/09/12(Mon)
 きょうは、大体晴れました(20.5~27.6℃/南東風)。
 昨日の観察会でも出会いましたが、道沿いの木の枝に、白い菌に覆われた蛾が付いていました。調べると、翅柄から見てノコメセダカヨトウと思われ、生きたまま菌に侵されたかと思うと悲しいばかりでしたが、虫眼鏡で覗くと表面がキラキラしていて、まるで花が咲いたかの様な美しさも感じました。蛾の成虫を宿主とする気生型の冬虫夏草の代表種です。様々な環境の木々の幹や枝に掴まったままの蛾に、前年冬に感染して越冬すると言う生態を持ち、発生環境の特定が殆どできないと言われます。宿主は、ノコメセダカヨトウ等のヨトウガの仲間で、蛾の表面から角状で長さ3~7mmの小茸が群生し、その上部の淡黄色の粒々は子嚢殻と呼ばれ、中の子嚢細胞で胞子が作られます。越冬する性質から、大半は降雪や降雨で翌春には翅が落ちてしまう事も多い様です。似たものにアメイロスズメガタケ(子嚢殻が褐色)やガヤドリキイロツブタケ(子嚢殻先端が丸い)がありますが、両種は個体差等に由るもので同種とする説もあります。どれも、薬効等は認められていない様です。青葉山では、道沿い等で案外良く見られます…
ガヤドリナガミノツブタケ 仲瀬から見た青葉山
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