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十月観(視)察会
2022/10/09(Sun)
  きょうは薄曇りで、暑からず寒からず心地良い、きのこ中心の観察会となりました(12.3~18.5℃/東南東風)。待合所には早くから大勢の方が集まり、挨拶や近況報告の後、今回は昨年に引き続き「仙台きのこ同好会」のK先生の案内の下、早速の出発です。大学構内は人の往来はあるもののひっそりと、鳥や虫の音も密やかに、先日まで無数に咲き群れ香っていた金木犀も殆ど散っていました。しかし、ヒヨドリバナやメナモミ等草原の広がる林地に出ると、地上にナラタケ(の仲間)が無数に広がり、「世界最大の生物」と言う意味が、ほんの少し分る気がしました。枯木の上には、美味しそうにも見える毒茸、見事なツキヨタケがあり、ここにもかと近頃の増え方に驚き、近くの切株には、これも有毒のニガクリタケや超毒菌のカエンタケが見られ、夫々の存在意義を想ったり、心配にもなりました。ユウガギクやノコンギク、ミゾソバやイヌタデ、ヒメジソ等の花々、ボーベリア菌に覆われたゴマダラカミキリ、山羊達の散歩に出会って吃驚したりしながら森に入ると、何時もなら多くある筈のイグチやテングタケ科の大きい茸はほぼ無く、倒木に群がる無数のスギヒラタケや、ハグロチャツムタケ、ヒメカバイロタケに、赤松林下のアミタケが目立っていました。道沿いには楚々としたシロヨメナや、センダイハグマ、オヤリハグマ、オクモミジハグマ等のハグマ類、鮮黄のアキノキリンソウ、紅紫のダキバヒメアザミやナンブアザミ等が咲き、あちこちにツリバナやツルリンドウの赤い実が下がり、マムシグサの真赤な果房も鮮やかで、僅かでしたが、キバナアキギリやテンニンソウも咲き残っていました。
 きのこ鑑定会では、少なめなものの、立派な食菌のウラベニホテイシメジやハンノキイグチ、ウスヒラタケ、ホコリタケ、スギエダタケの他、K先生ご専門の冬虫夏草…採集したばかりのオイラセクチキムシタケ、チャボタンポタケ(とツチダンゴ)、イトヒキミジンアリタケ、アスケルソニア アレイロディス、エダウチカメムシタケ他カメムシタケ等を見せて頂き、その形態、生態に感心するばかりでした・・・・
ヒヨドリバナ ツキヨタケ ボーベリア菌 アミタケ
 キノコでは他に、ウスブジフウセンタケ等フウセンタケの仲間、スミゾメアカヤマタケ、カワリハツ、ドクベニタケ等ベニタケの仲間、ナラタケモドキ、ウスタケ、アマタケ、ヒメツチグリ、モミジタケ、チャホウキタケモドキ、ホウロクタケ、スミゾメヤマイグチ、アカカバイロタケ、ヘビキノコモドキ、オウギタケ、カレエダタケ、テングタケ、ヒトクチタケ、カワラタケの仲間等が見られました。花では他に、ガンクビソウ、ゲンノショウコ、ミヤギノハギ、センダングサ、センボンヤリ、ハキダメギク、ヘクソカズラ、オオハンゴンソウ、(アベリア)、蝶庭の(ボタンクサギ、ランタナ、メドーセージ、フサフジウツギ等)、フユノワラビの胞子茎も観られました。果実では、ミヤマガマズミ、オトコヨウソメ、ウメモドキ等赤い実が目立ち、ナツハゼ(少し味を確かめました)、クリ、コナラ、キブシ、ネジキ、ムヨウラン、ツクバネ、イヌツゲ、タラノキ、イイギリ、チゴユリ、イボタノキ、ネナシカズラ、ツチアケビ、(カリン)等も見られました。昆虫では、樹液の木にいたオオスズメバチの小群、道にいたオオヒラタシデムシやゴミムシの仲間、萩にいたキタキチョウ、ハグマにいた花虻等。動物では、道に跳び出たアカガエルの仲間、テン、ニホンリス、カモシカ等の痕跡の他、あちこちにイノシシの掘起しが目立ち、ツキノワグマの痕跡も観られました、野鳥では、枯木でハヤブサが鳴いていた他、アオゲラやカケスが鳴き、地鳴きするウグイス、シジュウカラ、エナガ、ヤマガラ、ヒヨドリ、トビ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス等を確認しました。
 きょうは又、K先生(やY先生)のお陰で、きのこ、取分け冬虫夏草については新しい発見や、考えさせられる事も多く、とても興味深く楽しい一時となりました。
マムシグサ きのこ鑑定 タンポタケ お疲れさん
 来月11/13(日)の会は、美しい紅葉を愛でながら、所々に残る野菊や木の実、野鳥達等を観察しましょう!晩秋のキノコも見られるかも知れませんね・・・
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