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十一月観(視)察会
2022/11/13(Sun)
  きょうは曇り時々晴れて、紅葉狩には程好い観(視)察会になりました(9.7~20.7℃/南南西風)。配布資料(ミゾゴイ)やコースの説明、近況報告等があった後、早速の出発です。大学構内は、山茶花や蝶庭のボタンクサギ、アベリア、ミヤギノハギ、ノコンギク、イヌタデ、ミゾソバ、ヒメジソ等が咲き残り、イボタノキやスイカズラ、ヘクソカズラ、マユミ、カリンに、見事なイイギリ等が生り、オオモミジ等が紅葉し、(既に採られて)ほんの少しですがクリタケも出ていました。森に入れば、木々の色付きはまちまちですが、コハウチワカエデやハウチワカエデが美しく紅く染まり、足元に続くウリハダカエデ(幼・小木)も赤紫や橙の道を作り、コシアブラやアオハダ、マツブサ等は白く、タカノツメは黄色く(陽が射せば金色に)見事に染まっていました。行く所、ヤブムラサキやウメモドキ、足元にはサルトリイバラやツルリンドウが実を鮮やかに輝かせ、林床の所々には、シロヨメナやシラヤマギク、アキノキリンソウ、ナンブアザミ、リンドウ等が咲き残り、真白く可憐なキッコウハグマの大群落、草叢にひっそり、艶やかなキチジョウソウの花と実もも観られました。思わぬ所で食菌のムキタケを見つけたり、愛らしくも珍しいヤスマツトビナナフシ(準絶滅危惧(NT))に出逢ったりもしました。低山では貴重なコミネカエデや、あちこちで様々に色付くオトコヨウゾメと赤い実、得も言われぬ色合いのメグスリノキにも、心を揺さぶられました・・・
コハウチワの森 ツルリンドウ ヤスマツトビナナフシ メグスリノキ
 花では他に、オニノゲシ、ダイコンソウ、コセンダングサ、アメノカセンダングサ、オオハンゴンソウ、ムラサキツメクサ、ハキダメギク、セイタカアワダチソウ、イタドリ、キクイモ、(ランタナ)等が咲き、紅葉では、カマツカ、エンコウカエデ、ニシキギ、コナラ等。果実では、ナツハゼ、ツリバナ、ホオノキ、ネジキ、オオバジャノヒゲ、ヤブコウジに、コナラ等の団栗、ミツデカエデ等の翼果、ノダケ、センボンヤリ、ツクバネ、トチノキ、マムシグサ、イタドリ、イヌツゲ、センダイハグマ等ハグマ類等が見られました。野鳥は少なかったものの、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ等の混群と出会ったり、ヒヨドリ、セグロセキレイ、スズメ、カケス、ハシブトガラス、ガビチョウ等を確認しました。動物では、テンやイタチの糞、ニホンリスの食痕、カモシカの角擦り痕と食痕、クマの爪痕や熊棚、イノシシのラッセル痕等、虫では、樹液の木にいたベッコウバエ等、陽だまりを飛び交うキタキチョウやイカリモンガ、あちこちに巣を張って赤蜻蛉を食べていたジョロウグモ、ふわふわ飛んでいた雪虫(ケヤキフシアブラムシ??)や、それを捕まえていたクサグモ?、車道沿いで鳴いていたアオマツムシ等。キノコでは、ニガクリタケ、カワラタケの仲間、マメホコリ(変形菌)等がありました。きょうは「紅葉を愛でる」事を主に、深まる秋の山を五感で味わえた一時ではなかったでしょうか?
ムキタケ キッコウハグマ 素適な紅葉狩りでした タカノツメ
  来月(12/11)は、ふかふかの落葉を踏み分けながら、木々に残る果実、冬芽や常緑樹、様々な落葉、動物達の痕跡、混群を作る野鳥達、冬越しをする昆虫達、冬のきのこ等を観察しましょう。また素敵な出会いがあるといいですね・・・

★次回の 「杜の都 青葉山は今!」展示会は …2023年2/15(水)〜2/28(火)(2週間) 青葉通地下道ギャラリーにて開催します! 一点でも結構です、青葉山の未来のための作品を募集中です!!!
☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
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