二月観(視)察会
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2023/02/12(Sun)
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きょうは第二日曜、観察(視察)会の日。とは言え二・八月は(公式には)お休みなので、記録(調査)を目的に、又森全体での「危険木」伐採がある事から、その一部点検も兼ねて、有志で歩きました(-1.8~12.5℃/西風)。晴れて暖かではありましたが、久々に十分な雪の中、早速の出発です。日曜も続く学生寮工事(小林が削られた)に気を取られつつ進むと、車道沿いの雪のない地面では、スズメやツグミが採食しています。裸木越しには遥か、大東や南面白、船形等の山々が白く輝いています。森に入ると、雪上に目当ての足跡はあるものの、大雪後の急速な雪解けから判別し難いものも多く、はっきりしたものはカモシカやタヌキ、キツネ位でした。先月の会では見られたマンサクの花は、縮こまってしまったのか場所が違うからか、蕾しか見つかりません。流石、ツノハシバミ等カバノキ科樹々の雄花はそれなりに伸びていましたが、他に花の気配はありません。時折シジュウカラやヤマガラ、エナガにコゲラ等の混群が賑やかに通り過ぎ、藪からはウグイスの地鳴き、アカゲラと思われる声も聞こえました。果実は、タチシオデ、ヤブムラサキ等の液果が僅かに見られ、ホツツジ、トウゴクミツバツツジ、アブラツツジ等の蒴果があちこちにあり、雪中にはイチヤクソウのものも見られました。ミノムシやヒメグモの仲間の者と思われる卵嚢、眼を思わせる様なオオウラジロノキの落枝痕や、最近中々見られなくなった、ウスタビガの繭にも出逢いました。そしてきょうは何と言っても、冬虫夏草の研究者に解説して貰いながら、多くのイトヒキミジンアリタケ等を観察できたのは喜びでした。解散後は、大学に綻ぶソシンロウバイを楽しみました・・・
![]() ![]() ![]() ![]() 伐採予定地の点検に関しては、赤松等の大木が多く、林床や沢筋等の希少植物群への影響が心配され、できる範囲での薪化、チップ化や搬出等の処理法を、何とか真剣に考えて貰いたいと思いましたし、一時より少しずつの作業、負荷の少ない処理法に代えて頂きたいものと、皆で話し合いました… 尚、野鳥では他に、メジロ、ハシブトガラス、カワラヒワ、ヒヨドリ、トビ等が見られ、動物では、カモシカの角擦り痕、食痕等は見られましたが、何故かあれ程多い筈のイノシシの生活痕は全く探せず、テンやノウサギの痕跡が見つからなかったのには落胆しました。果実では、ネジキ、リョウブ、ヘクソカズラ、ヤマノイモ等が残っていました。シシガシラやベニシダ等の羊歯や、イヌツゲ等の常緑樹、ハマキゴケやウメノキゴケ等の苔や地衣類等々、青々としたものも目立っていました。 きょうは、自然観察や確認の他、伐採予定の現地視察も行いましたが、年々進む景観や自然の劣化を視るに付け、改めて、豊かで美しい自然を守り継ぐ為にも、市には、"公園管理"について、自然・景観保護の視点から、より前向きに取り組んで貰いたいと強く感じる会ともなりました・・・ ![]() ![]() ![]() ![]() 来月(3/12(日))は、マンサクやセリバオウレンの花、囀る小鳥達、サンショウウオの卵等に出会える?早春の観(視)察になります。又、きょうとは別所の、伐採木処理現場等も視たいと思います・・・ ★次回の 「杜の都 青葉山は今!」展示会は …2023年2/15(水)〜2/28(火)(2週間) 青葉通地下道ギャラリーにて開催します! 一点でも結構です、青葉山の未来のための作品を募集中です!!! ☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です (二月・八月は、「会」としてはお休みします) スポンサーサイト
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