市博物館の下、長沼の斜面の森が無くなっていました。初めははみ出した大木等を伐採、オシドリの止まり木も営巣木も伐られ、次に藪刈り、ウグイス等がすべて消え、これで終わりと思っていましたら、残った杉の大木等を次々に伐採、大きな森は、あっと言う間に禿げた土手に変わってしまいました。これが「杜の都」が看板の町がすることでしょうか。「青葉山公園整備事業」と、4月から始まる「全国都市緑化仙台フェア」に向けた工事と思われますが、既に追廻地区では、多くの樹木が伐採され、ツルボやミソハギ、カキツバタやノハナショウブ等の群生地はアスファルトやコンクリで覆われ、「水質改善」工事によっては、コウホネやヒツジグサ等の他、折角あったミズバショウやリュウキンカ等まで消えてしまいました。河川管理を理由に、貴重な柳等の河畔林も大規模に削られました。今後の「公園化」によって何が植栽、自然化するかは分かりませんが、失われたものはほぼ戻ることは無いでしょう。「青葉山シンポジウム」でも謳われた「活性化」はよしとしても、今ある宝「自然」を護り、次代に繋ぐことを忘れてはなりません。仙台の顔とも言うべき場所で繰り広げられている自然破壊の数々…「杜の都」の看板が泣いています。
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