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五月観(視)察会
2023/05/14(Sun)
  きょうは、雨の予報もあったものの、曇り時々晴れの、穏やかな観(視)察会になりました(13.9~22.0℃/南南東風)。近況報告やコースの説明等の後、早速の出発です。歩道沿いや構内には、ハクウンボクやトチノキの花が咲き、池からはヤマアカガエルの声がしています。林縁~森に入ると、貴重なギンランやムヨウラン、ウメガサソウ、イチヤクソウ、ギンリョウソウ等の菌に従属する植物が数多く見られ、この森の豊さが改めて感じられました。例年だと、ヤマツツジやイカリソウが花盛りの頃ですが僅かばかりで、今年はやはり季節の移ろいが早く、いつもは咲き初めの「仙台の花」ヒメシャガが、行く道々至る所に咲き群れています。風が残り、葉擦れの音で鳥の声等は聞き取り難いものの、ウグイスや遠来のキビタキは良く囀り、アオゲラは声高く、沢筋ではタゴガエルがあちこちで鳴いています。細流の水溜にはトウホクサンショウウオの幼生が見られました。配布チラシで紹介のツクバネウツギは、薄紅や薄黄のものが半々位に見られ、ハナイカダは雌雄の株が別所に離れて咲き、ツクバネは雌雄仲良く、思わぬ所にウラシマソウが群生し、目当てだった希少なルリソウも瑠璃や薄紅の花々を、何とか咲き残してくれていました。まるで梅雨時の様に、ミズキ、ヤブデマリ、コゴメウツギ、サワフタギ、アズキナシ、アブラツツジ、ホオノキ等、白い花も多く見られました。中でも、6月の花と思い込んでいた超希少種カザグルマが咲き始めていたのには嬉しくも、驚愕しました・・・
ギンリョウソウ 小さいけれどお花が一杯 オオセンチコガネ ギンラン
 花では他に、マイヅルソウの群落、タニウツギ、ニシキギ、アブラツツジ、カキドオシ、ヤハズエンドウ、ムラサキサギゴケ、ヤマムグラ、ツリバナ、キュウリグサ、ミツバウツギ、ツボスミレ、エゾタンポポ、セイヨウタンポポ、ミツバツチグリ、ヒメスイバ、オニタビラコ、マムシグサ、ハルジオン、クサノオウ、ナツグミ、ミツバウツギ、ヒメコウゾ、チゴユリ、ナツトウダイ、シナノタイゲキ、コウゾリナ、ハナニガナ、ケカマツカ、フジ等が見られ、メグスリノキの花も沢山落ちていました。野鳥では他に、シジュウカラ、ヤブサメ。メジロ、ヒヨドリ、カワラヒワ、ヤマガラ、ハシブトガラス、ツバメ、トビ、ガビチョウ等を確認しました。動物では、リスの冬の巣痕やツキノワグマの爪痕(ウワミズザクラ)を観たり、カモシカやテン、モグラ、イノシシ等の痕跡を確認。昆虫では、道端にいたオオセンチコガネやセンチコガネ、サワフタギにいたシロシタホタルガ幼虫、樹液の木にいたヨツボシオオキスイやヨツボシケシキスイ、飛んでいたヒカゲチョウの仲間やイカリモンガ等が見られました。虫瘤ではエゴノキ、アカシデ、クリ等に観られ、コナラの稚樹の多くに大きな瘤が付いていたのも気になりました。きょうは、G7関係の物々しい警戒(放射光施設見学)もある中、先月の新聞に記事が載った所為もあるのか、初めての参加者が多く、例年より2〜3週間季節が早い花模様ではありましたが、新緑滴る爽やかな森で、新たな出会いや驚きが数多くありました。その放射光施設を初め、「緑化」フェアとは名ばかりの周囲の自然破壊、様々な管理工事、楢や松枯れ対策等々の問題は山積ですが、青葉山の豊かで貴重な自然よいつまでも! と改めて感じる一時となりました・・・
ヒメシャガの道 ウラシマソウ 爽やかな一時でした カザグルマ
 さて来月の6/13は、キビタキやオオルリ、ホトトギス等の声を聞きながら、又例年(ニッコウキスゲ、エゴノキ等)とは違った花々に出合い、モミジイチゴやヤマグワ等の果実も楽しみましょう。又、必ずや素敵な出会いがあることでしょう・・・ 
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