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六月観(視)察会
2023/06/11(Sun)
  きょうは、朝から雨が降り出し(梅雨入りとなり)、雨中の観(視)察会になりました(17.8-21.8℃/北西風)。流石に参加は少ないものの、貴重な雨中散策と言う事で、資料の配布等の後、早速の出発です。フランスギク、ブタナ、水蓮等外来花を眺め、イボタノキや、きょうのチラシで紹介のスイカズラ、ノアザミ等観ながら森に進むと、ウメガサソウ、イチヤクソウやホクリクムヨウラン等の菌従属栄養植物があちこちに数多く咲き群れ、この森の豊かさを改めて実感するのでした。雨にも負けず、ホトトギスが良く鳴き、キビタキやウグイスも盛んに囀っていました。樹液の木には、昨日の下見では見られた鍬形や蝶は居ないものの、ヨツボシオオキスイやヨツボシケシキスイ、ハエの仲間等が見られました。林内には花が少ないものの、ギンリョウソウやイヌツゲ、ネジキ、コゴメウツギ(終わりかけ)、ヤマボウシ、アワブキ、ヤマムグラ、ミヤマタムラソウ、ツルアジサイ、イワガラミ、クリ、オカトラノオ(咲き初め)等の白い花が目立ち、ハナニガナ、ヤブムラサキ、マムシグサ、シラキ、コウゾリナ、ケキツネノボタン、ミツバツチグリ等も咲いていました。美味しそうな果実が数多く熟していて、私達も少しだけ、モミジイチゴやヤマグワ等の自然の恵みを味わわせて貰いました。季節の移ろいがとても早く、キンランやゼンテイカ、エゴノキ等は既に終わっていましたが、これも菌従属の、オニノヤガラやツチアケビの不可思議な佇まいにも出逢えて、感激しました。
金金花 ウメガサソウ ホクリクムヨウラン ヤブムラサキ
 花では他に、エゾアジサイ、マルバダケブキ、ハルジオン、ヒメジョオン、シロツメクサ、ムラサキツメクサ、ヒメコウゾ、ドクダミ、ニガナ、シナノタイゲキ、シャリンバイ、コマツナギ、イヌガラシ、イタチハギ、ハコネウツギ、オルレア、ヤエヤマブキ、ハニーサックル、ウツボグサ(解散後)、イガタツナミソウ(解散後)等が咲き、サイハイラン、サラサドウダン、ナツハゼ、フタリリシズカ等が終わりかけ、クモキリソウ、リョウブ、アオヤギソウ、アカメガシワ等が開きかけていました。果実では他に、ミヤマウグイスカグラ、ヘビイチゴ、ツクバネ、ヒメシャガ、サルナシ、サルトリイバラ、ハウチワカエデ、サンショウ、ニワトコ、ハナイカダ、マンサク、ヒトツボクロ等が見られ、キノコでは、赤松切株のマツオウジ、ドクベニタケ、ヒメカバイロタケ、スエヒロタケ、変形菌のツノホコリ、倒木に生えていたキツムタケ(?)等が見られました。野鳥では他に、時折シジュウカラ、メジロ、ヤマガラが囀り、アオゲラが鳴き、コゲラ、ヒヨドリ、カワラヒワ、ツバメ、トビ、ハシブトガラス、スズメ、外来のガビチョウ等を確認しました。昆虫は雨で極少なかったものの、ヒカゲチョウやシャクガの仲間等、虫こぶでは、コナラやマンサク、エゴノキ等のもの、動物では、池や森の奥から聞こえるヤマアカガエルやニホンアカガエルの鳴き声、飛び跳ねるその仲間の他、テンの糞、カモシカの食痕や角擦り痕、リスの食痕、イノシシやアズマモグラの生活痕等を確認しました。
 きょうは、時に強まる雨の中、十分な観察はできませんでしたが、雨は雨なりに、緑滴る森にひっそり綻ぶ花々(取分け多くの菌従属の植物達)、雨にも負けない夏鳥の歌声等々、この森の魅力を十分味わうことができたのではないでしょうか・・・?
 尚、遊歩道からも直ぐの所で、赤松倒木が地滑り観測機器を圧し潰していて、(管理者の仙台土木事務所に連絡、早速の措置をお願いしましたが)枯木や倒木の適切な管理が緊要であると感じました。
ヒメカバイロタケ 桑の実を食べてみよう😋 泡吹の花 オニノヤガラ
 さて、来月(7/9)は、ヤマユリ、クルマユリ、ムラサキシキブ、ノギラン等の花々等が期待され、樹液や花々に集まる昆虫達、囀り続ける鳥達等を観察できればと思います。夏鳥とその巣立ち雛、希少動植物等々、思わぬ出会いがあるかも知れませんね・・・・
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