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八月観(視)察会
2023/08/13(Sun)
  きょうは第2日曜の観(視)察会の日(24.2〜32.1℃/南東風)。と言っても8月は「会」としてはお休みで、いつもは記録を主として有志と共に歩いたり、動植物調査会をしているのですが、今回は急な事情により開始が大分遅れ、連絡もできなかった事により、定時組と別班に分かれての実施となりました(ご迷惑をかけてしまった皆さん、本当にご免なさい<(_ _)>)。
 昨晩から雨が結構降った事から、森はしっとりと、又その分蒸し暑さも増して、一時秋の虫の声が勝ったかと思われた野山は、煩い位の蝉時雨(ミンミンゼミ、アブラゼミ、エゾゼミ、ツクツクボウシ他)で、大学構内にはノウゼンカズラ、サルスベリ等々、池には水蓮が咲き、ショウジョウトンボやシオカラトンボ(♀♂交歓中)、コシアキトンボにオオルリボシヤンマも飛び交っています。車道沿いにはオオハンゴンソウやクサギ、森には、コバギボウシやダキバヒメアザミ、キンミズヒキやヒメキンミズヒキ等の他は、花はとても少なめでしたが、あちこちの樹液の木には、大物は観られなかったものの、スジクワガタやコクワガタ、クロカミキリ、多くのカナブン(アオカナブンやクロカナブンも)、サトキマダラヒカゲやクロヒカゲ等の蛇目蝶の仲間、チャイロスズメバチ等の蜂、ウシアブ等の虻や蠅に、艶々のオオゴキブリ♀、ヤマナメクジ等が見られました。少ないながら花々では、オナガアゲハやクロアゲハ、カラスアゲハ等が吸蜜していましたし、道々シマヘビやニホンカナヘビが通り過ぎたり、何故か?大きな笹上で寝ている?タゴガエルもいました。あちこちにベニウスタケ等杏茸の仲間が良く目立ち、沢沿いの藪をチャッチャと言いながら潜り行くミソサザイも印象的でした。きょう目当てとしたかった蘭類には行き着けませんでしたが、その代わり、別班では貴重な冬虫夏草のハチタケを見つけたり、イトヒキミジンアリタケやガヤドリナガミツブタケも見られました。ヤマボウシの実を食べるアオオサムシや、スズメバチ!を食べるシオヤアブを観られた方もいました。汗をかきかき歩いても、森の風は涼しく、水辺での一時も、心癒されるものでした。
ノウゼンカズラ シオカラトンボ♂♀ ヒルガオ 森の食堂
 他に花では、ホツツジ、ナガバノコウヤボウキ、オニドコロ、ミゾソバ、ツルリンドウ、ノギラン、アオヤギソウ、ヒルガオ、ハエドクソウ、シラヤマギク、ヒヨドリバナ、オトギリソウ、カノツメソウ、ツクシハギ、ミヤギノハギ、ボタンクサギ、アベリア等が咲いていました。果実では、トチバニンジン、コウスノキ、ウワミズザクラ、シラキ、トチノキ、クリ、ツチアケビ、ヒトツボクロ等が見られました。昆虫では、ゴマダラカミキリ、ミルンヤンマ、アカサシガメ、コミスジ、ルリシジミ、スジグロシロチョウ、ヒグラシ、ベッコウハゴロモ(成虫と幼虫)、ムクゲコノハ、ホシスズシロエダシャク、マユタテアカネ、ナツアカネ、ノシメトンボ、リスアカネ他。クモではオナガグモ等、キノコでは、ヒメカバイロタケ、シロホウライタケ、フクロツルタケ、シロオニタケ、ヒナアンズタケ、アンズタケモドキ等、動物では、あちこちにいたヤマアカガエル、イノシシ痕跡、テンの糞、カモシカやクマ他の痕跡等に出会いました。野鳥では、ウグイス、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ハシブトガラス、トビ等を確認しました。
 きょうは、緊急事態と連絡不行き届きの所為で、十分な会とはなりませんでしたが、夫々、日頃見る事の無い種と出逢えたり、倒木等含めて、中々歩かない猛暑中の真夏の森の様子も観察・視察し、今後の対応の検討もしました。暑いと言っても森は、水辺は勿論、街に比すれば数段も涼しく(自然の冷気!)、人々の癒しの場としても、益々貴重な場となって行くものと思いしました・・・
ダキバヒメアザミの道 カナヘビの子供 ガヤドリナガミノツブタケ コバギボウシの道
 次回9/10(日)は、キノコ中心の観察会を予定していますが、萩類。キク科の花々等動植物の通常の観察もします。又、素晴らしい出会いを期待しましょう・・・
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