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イガタツナミソウ(伊賀立浪草)
2018/10/16(Tue)
  きょうは、大体晴れました(10.3~20.5℃/北北西風)。 
  沢沿いに、イガタツナミソウ(シソ科)が咲き残っていました。あちらこちらに小波が対になって、慎ましくも床しい姿を見せていました。宮城以南の本州・四国の、山地のやや湿った林内等に生育する、草丈20-40cmの多年草です。葉は広卵~卵心形で、縁に円い鋸歯があります。6月頃に咲く花は、茎頂の花序に疎らに一方向に偏って付き、長さ2cm程の花冠は淡紫色で、基部から直角に曲がって立ち上がります。名のイガは、三重の伊賀地方で見つかった事に由来。タツナミソウの仲間は皆似ていますが、全体にやや不揃いの開出毛が密生し、節間が葉より長い事等が特徴です。宮城県南部が北限な上に生育地が減少していて、県レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。この青葉山が、最北限の自生地ではないでしょうか・・・
いがたつなみそう 大東岳方面

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キタキチョウ(北黄蝶)の2型
2018/10/15(Mon)
  きょうは、晴れ時々曇りました(11.1~19.0℃/南南西風)。   
  道端に、キタキチョウ(シロチョウ科)がいました。何か囁き合う様に二頭が静かに止まっていましたが、初め、余りに模様が違うので別種と思う程で、少し草臥れて黒縁が目立つのが夏型で、斑点しかなくて元気そうなのが秋型でした。キチョウは、アフリカ中部以南やインド~東南アジア、オーストラリア等に広く分布し、日本では本州(秋田、岩手以南)~沖縄の山野の草原等に生息する、とされて来ましたが、2005年にキタキチョウ(本州~南西諸島に分布)とキチョウ(南西諸島に分布)の2種に分割されました。形態的には、前翅表の縁毛が黄色い等の違いがありますが、識別は困難な様です。キタキチョウの成虫は前翅長20-27mmで、年に5-6回発生し、いつも忙しなく飛び回り、様々な花で吸蜜したり、地面で吸水します。翅は名の通り黄色く、夏型の雄は前翅、後翅共に外縁が黒く縁取られますが、秋型の雌や、春型の雌雄は前翅の黒い縁が先に少し残る程度です。幼虫の食草は、ネムノキ、ハギ類等のマメ科植物で、成虫で越冬します。青葉山では、6月~晩秋頃まで林縁や草原等で普通に見られます・・・
キタキチョウ2型 きょうも夕焼け
 
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十月観(視)察会
2018/10/14(Sun)
  きょうはほぼ曇りで、とても穏やかな観(視)察会になりました(11.6~17.1℃/北西風)。近況やチラシ内容(クマノミズキ)紹介、講座案内等の後、早速出発です。周囲はツクシハギやノコンギクが咲き群れ、ノブドウやニシキギ等の実が目立ち、空を蜻蛉が飛び交っています。森に入り、たわわに生るサルナシを皆で味見したり、カラハナソウの香りを楽しんだりしていると、先にハクウンボクても出会ったヤマガラが、エゴノキに引切り無しに何羽もやって来ては、実を咥えて飛んで行きます。素敵な「ショー」を楽しんだ後は、お洒落なブローチにもなりそうなクサギの実やめんこいスズメウリ、真赤なミヤマガマズミやオトコヨウソメ、ケカマツカ、ウメモドキ、マムシグサ等を夫々楽しみました。元々目当てだったキノコは何故かとても少なかったのですが、砕ける白波の様なスギヒラタケだけは大量に見られた他、何と、トリュフを発見された方もいて、皆で大喜びしました。和名はイボセイヨウショウロのまだ白っぽく若い菌で、香りも弱いものでしたが(数日冷蔵庫等で保存すると香が強くなるそう)、11~12月の茶色くなったものは、一つだけでも部屋中が香り立つとの事でした。森の道々には、黄金に輝くアキノキリンソウ、淑やかに佇むシロヨメナやダキバヒメアザミ、今や希少種となりレッドリスト掲載のリンドウの煌きに胸打たれました。キノコでは他に、キチャホウライタケ、スギエダタケ、フサヒメホウキタケ、モリノカレバタケ、オチバタケ、ヒノキオチバタケ、カワラタケ、ウチワタケ、モミジタケ、ヒトクチタケや、変形菌のマメホコリと思われる未熟子実体等が見られ、終了後の小鑑定会では、アカモミタケ、ドクベニタケ、シロツルタケ、シラゲカヤタケ、ツチスギタケ、コブアセタケ等の他、ミツバアケビやサンカクヅルの実も確認しました・・・
ヤマガラ 美しいものに人は寄ります トリュフ! スギヒラタケ
 花では他に、センブリ、シラヤマギク、ヤマハツカ、ヒメジソ、ナンブアザミ、ガンクビソウ、コヤブタバコ、ダイコンソウ、イヌタデ、コバノセンダングサ、ゲンノショウコ、メナモミ、オヤマボクチ、オオハンゴンソウ、ツユクサ、アキノノゲシ、オヤリハグマ、オクモミジハグマ、ミヤギノハギ、センボンヤリ、シシウド、ヤブガラシ等、フユノハナワラビの胞子茎も多く見られ、果実では、ツルリンドウ、ホオノキ、コブシ、ヤブムラサキ、ヨツバハギ、コマツナギ、ツルアリドオシ、イヌツゲ、イタドリ、ツリバナ、タラノキ、イイギリ、ツクバネ、ヘクソカズラ、ネナシカズラ、ミズヒキ、クリ、コナラ、ミズナラ、ノダケ、ヤブハギ、チゴユリ、オオバジャノヒゲ、ツルニンジン、ウスノキ、リョブ、マンサク等の他、クマノミズキの赤く珊瑚の様な果柄が沢山落ちていたり、ヤマノイモやウワバミソウのむかごも生っていました。昆虫等では、無数に飛ぶアキアカネ等の赤とんぼ、沢付近をまだ飛んでいたムカシヤンマと思われるもの、萩にいたキタキチョウやセセリチョウの仲間、ツユムシの仲間、ジョロウグモやイシサワオニグモ等。動物では、ニホンカナヘビ、アカガエルの仲間等の他、何処でも異常に目立ったイノシシの痕跡に、希少植物存続への危機感を募らせました。野鳥では、カケス、シジュウカラ、ヒヨドリ、コゲラ、トビ、ハクセキレイ、ハシブトガラス等確認の他、外来のガビチョウがけたたましく鳴いて、生態系の破壊に滅入りました。きょうは、キノコ観察より自然全般の、初秋の森を愛おしむ会となり、林内外の急激な変化に憂いながらも、新たな出会いや喜びも多々あった一時だったのではないでしょうか・・・
シロヨメナ 見空ければ珊瑚の海 終りまで残った方々 リンドウ
 来月11/11(日)の会は、美しい紅葉を愛でながら、所々に残る野菊や木の実、野鳥達等を観察しましょう!晩秋のキノコも見られるかも知れません・・・
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リンドウ(竜胆)
2018/10/13(Sat)
  きょうは、大体晴れました(12.5~19.7℃/北風)。
   森蔭に、リンドウ(リンドウ科)が咲いていました。木漏れ日を燦々と浴びて、瑠璃の花々が蒼玉の様に輝いていました。本州~九州の山野の湿った草地や林縁に生育する、高さ20-80cm程の多年草です。葉は、対生し細長く、縁がざらつきます。9-11月、釣鐘型の青紫色、時に白や薄紫の花を、茎先に上向きに多数咲かせ、晴天時のみ開きます。花冠は長さ4-5㎝、先端が5裂し、内面に茶褐色の斑点があります。古名はえやみぐさ(疫病草、瘧草)。開発等により減少し、県レッドリストで準絶滅危惧(NT)に指定されています。青葉山では、林縁等の所々で見られます・・・
リンドウ 遠くの山脈
  明日(10/14)は月例観(視)察会です↓。今回もキノコ中心の観察・鑑定の予定でしたが、下見ては出現が余り見られず、このリンドウやシロヨメナ、ダキバヒメアザミ、アキノキリンソウ、オヤリハグマ等の花々やミヤマガマズミ、ツルリンドウ等様々な果実、ツユムシやフキバッタ等秋の虫達…自然全般を観察しましょう!また、素敵な出会いがあると良いですね・・・
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モズ(百舌/鵙)
2018/10/12(Fri)
   きょうは、晴れ時々曇りました(12.9~19.7℃/北北西風)。
  森の枯木に、モズ(モズ科) が止まっていました。若そうな雄でしたが、優しそうに、プルプルプルチュクチュク等とエナガの様な声で、きょろきょろしながら鳴き続けていました。中国東部、朝鮮、ウスリー、サハリン等で繁殖し、冬には中国南部等で越冬します。日本では全国各地に周年生息しますが(留鳥)、北海道では冬に大部分は本州以南に移動し、山岳高地の者も里や南部に移ります。全長19-20㎝。眼上部の眉斑があり、尾羽、翼は黒褐色で、喉、頬、雨覆、次列風切、三列風切の外縁は淡褐色。雄は頭頂~後頸と体側面がオレンジ色で、体上面は青灰色、下面は淡褐色。初列風切羽基部に白斑が入ります。過眼線は黒。雌は全体に淡褐色。大型昆虫や蛙に蜥蜴、小鳥や鼠まで捕食。青葉山周辺では、一年中普通に見られます・・・
モズ♂ 船形連峰遠望
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ゆきかえる