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マタタビ(木天蓼)
2018/06/12(Tue)
  きょうは、大体曇りました(14.4~19.0℃/南南東風)。
  道沿いのマタタビ(マタタビ科)に、花が咲いていました。遠くからも目立つ、白葉に惹かれて近寄ると、これも真白い花々が、音符の様に弾んでいました。北海道~九州の他、クリル、サハリン、朝鮮、中国等の、山地に生育する雌雄雑居性の落葉蔓植物です。葉は互生し葉柄があり、楕円形で細鋸歯を持ちます。6-7月、径2cm程の白花を下向きに咲かせ、雄株には雄蕊だけの雄花を、両性株には雄蕊と雌蕊を持つ両性花を付けます。花弁のない雌蕊のみの雌花を付ける雌株もあります。花を付ける蔓の先端部の葉は、花期に白化し、送粉昆虫を誘引する印となると考えられています。青葉山では普通に見られ、梅雨時には白葉が目立ちます・・・
マタタビ 藪坂から
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ヘラクヌギカメムシ((箆橡亀虫)
2018/06/11(Mon)
  きょうも、一日中雨が降りました(19.8~28.6℃/北風)。
  昨日の観察会でも見られましたが、林縁の草上に、ヘラクヌギカメムシ((箆橡亀虫)と思われる亀虫がいました。雨に濡れながら、頭や肩の黄緑の輝きを増していました。中国北部、朝鮮、サハリン、クリル等に分布し、日本では北海道~九州の山地~低地の林内に生息するクヌギカメムシ科の仲間です。成虫は6-11月に出現し、体長11-13㎜㎜で、緑色で長い触角を持ち、晩秋になると赤変する個体も見られます。♂の生殖節中央突起は、名の通りの箆状を呈します。幼虫の食樹はクヌギ,コナラ,カシワ等。別名ニセクヌギカメムシ。クヌギカメムシと似ていますが、こちらの気門は黒。サジクヌギカメムシは特にクヌギに集まり個体数も少なく、♂の生殖器の形等で識別しますが、両者共形態、生態共に酷似していて、体表面からのみの識別は難しいようですね・・・
ヘラクヌギカメムシ 雨の檜林
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六月観(視)察会
2018/06/10(Sun)
 きょうは雨降りの、穏やかな観(視)察会(14.5-17.4℃/南東風)になりました。朝から続く雨で誰もいないかと思いましたが、10名程(解散後3名合流)が参加!、近況等の報告の後、早速の出発です。道に落ちていたメジロと思われる巣を観たり、フランスギクやオオハンゴンソウ、ユキノシタ、スイカズラ、コマツナギ等観察しつつ森に入ると、森は、雨と緑に滴って、例年なら見られる筈のエゴノキ、ハクウンボク等はすっかり散っていましたが、ヤマボウシの白花が至る所で煙っています。道行く所、ヤマグワやモミジイチゴの実が、美味しそうにたわわに生っています。ナツグミやミヤマウグイスカグラも美しく赤い実を下げていました。この天気にも関わらず、森のあちこちからキビタキの涼やかな囀りが聞こえています。水溜りには、トウホクサンショウウオの幼生が、小さな四脚をしっかり出していました。目当てのサイハイランは少し色褪せ、ゼンテイカやカザグルマも花を散らせていましたが、アワブキやネズミモチ、ミヤマタムラソウ、イボタノキ、ミヤマナルコユリ、ウツギ、オカトラノオ、ヤマムグラ、ネジキ、ウメガサソウ、ドクダミ等の真白い花々が、とても目立っていました。
エダナナフシの子供 雨の森 白く煙る花々を愛でる ヤマボウシの壁
 花では、コナスビ、 コゴメウツギ、コウゾリナ、ハナニガナ、ミツバツチグリ、ヤブムラサキ、ケキツネノボタン、シラキ、ナツハゼ、マムシグサ、ヒメジョオン、ハルジオン、ツクバネ、シロツメクサ、ムラサキツメクサ、マルバダケブキ、ヒメコウゾ、ヤグルマソウ等が咲いていました。果実では他に、マルバアオダモ、ヘビイチゴ、サルナシ、ツリバナ、ヒメシャガ等が見られ、マタタビの白い葉も見られました。キノコでは、あちこちの赤松切株にマツオウジが見られ、大きなサマツモドキ、ヒトクチタケやサルノコシカケの仲間も見られました。鳥では他にシジュウカラ、カワラヒワ、コゲラ、ヒヨドリ、ツバメ、ハクセキレイ、トビ、ハシボソガラス、ガビチョウ等を確認できました。昆虫では、エダナナフシやヤブキリの幼虫、ヘラクヌギカメムシ、ヒシバッタ、エゴツルクビオトシブミの揺籃、ひらひら飛ぶキアシドクガ等、動物では、足元から跳ねるアカガエルの仲間の他、テンの糞等の痕跡多数を確認しました。一昨年に藪刈り"された道筋に、今年僅かに復活した希少蘭が、何故か花咲く前に摘み取られている現場も確認しました。"藪刈り"を免れた区域では今年も、藪影に多くの希少蘭等のレッドリスト記載植物を確認できたことを報告させて頂きます…・・・
ヤブムラサキ 雨の中、お疲れでした^^ バイカツツジ ニビャンニクの原
  さて、来月(7/8)は、ヤマユリ、クルマユリ、ムラサキシキブ、ノギラン等の花々、樹液や花に集まる昆虫達等を観察できればと思います。夏鳥とその巣立ち雛、希少動植物等々、思わぬ出会いがあるかも知れませんね・・・・
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サイハイラン(采配蘭)
2018/06/09(Sat)
  きょうは、晴れたり曇ったりでした(18.3~27.6℃/南東風)。
  道沿いに、サイハイラン(ラン科)が咲いていました。上から見ると地味で、つい通り過ぎてしまいそうですが、下から覗くと、少し過ぎてはいましたがそれでも、紅紫色の側裂片や黄色の葯がとても艶やかでした。日本全土の他、ヒマラヤ、中国、朝鮮、サハリン等の、山地の湿潤な林床等に生育する多年草です。偽球茎は卵形。越冬性の葉は普通1枚で、狭長楕円形で革質、長さ15-35cm、幅3-5cmで先端は尖り、基部は鞘状に茎を抱きます。5-6月、直立する高さ30-50cmの茎先に総状花序を付け、主に淡紫褐色の花を10-20個下向きに付けますが、花色は紅紫~黄褐色と変異に富みます。萼片と側花弁は線状披針形で長さ3-3.5cm、幅4-5mm、唇弁は長さ3cmで紅紫色。青葉山では、林床の所々に単生又は小~大群落を作っています・・・
サイハイラン 燃える稜線
 明日(6/10は観(視)察会↓。ヤマボウシ、ネジキ、サイハイラン、ゼンテイカ等の花々を愛でつつ、花等に集まる昆虫達、キビタキ、オオルリ、ホトトギス等夏鳥の囀りも楽しみましょう・・・
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ネジキ(捩木)の花
2018/06/08(Fri)
  きょうは、曇り時々晴れて、一時雨が降りました(19.8~28.6℃/北風)。
  道沿いのネジキ(ツツジ科)に、花が咲いていました。捻じれた幹を辿り見上げると、枝一杯の花がの白く煙る様で、近寄れば、鈴蘭を思わせる壺花が可愛く一列に並んでいました。本州~九州の他、中国等の山地~低地に生育する、高さ5-9mの落葉小高木です。樹皮は灰黒褐〜褐色で縦に裂目が入り、薄く剥がれ、名の通り、成木は幹が捩れるのが特徴です。若枝は黄緑色又は赤褐色。葉は互生し葉身は長さ5-10㎝、幅2-6㎝の広卵〜卵状楕円形で先は尖り、基部はやや心形で全縁。5-6月に、前年枝から総状の枝を出し、白い小花を下向きに咲かせ、時に花冠先が淡紅色を帯びるものもあります。花冠は長さ8-10㎜の壷型で、浅く5裂し、外面には細毛が散生し雄蕊10。蒴果は長さ3-4㎜のやや扁平な球形で、5筋があり、上向きに付きます。青葉山では、林縁や赤松林等に普通に見られます・・・
ネジキ 木間の入道雲
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ゆきかえる